こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2023年のアニメの感想(1月~3月)その4

 

アルスの巨獣

アルスの巨獣 Blu-ray BOX上巻 [Blu-ray]

 デカい獣がいて最初らへんはちょっと「進撃の巨人」風味があった。バトルファンジーの要素が楽しかった。

 戦うおっさんのジイロ、謎を持つ可憐な少女クウミのコンビ感が段々良くなっていく点が印象的。太古から皆大好きボーイミーツガールものではあるが、出会うのが同年代でなくおっさんと少女なのには親子感が出ている。

 

 浅黒くてイケてるお姉さんのロマーナが良かった。日笠陽子の良い女感出しまくりな演技も良し。

 猫かぶりはじめ、どこの集落を訪れても出てくるなにかしらの獣を被っている種族が可愛い。最終回では猫かぶりがイカす大人のお姉さんになっていて良かった。

 

 クウミの事など壮大な謎を孕んだ世界観だったのだが、これがちょっと分からん。

 そして最終回は、戦いが一息ついたタイミングでこれからが本番だとなって未完のまま。すっきりしないなぁ。

 続きはいつかやるのだろうか。簡単には理解出来ないのが巨獣の世界なのかもしれない。

 

異世界のんびり農家

TVアニメ「異世界のんびり農家」Bluーray 下巻(特典なし) [Blu-ray]

 前世では孤独な闘病生活の中で息絶えた主人公が、転生後の世界では農家をやるお話。死んで次があるのがもはやテンプレの世界になっているのがある意味異常だよな。最近の話は生に先行してまずは主人公の死がトリガーとなって物語がスタートするから変な観念だな。というわけで死んだら農民で驚いたな緩いアニメ。

 

 牧場物語の感覚で開拓が簡略化されるスーパーアイテムを使いどんどん農地を作っていく。

 土地がいい感じになったところで、けったいな女どもが湯水のごとく溢れてどんどん住み着くようになる。

 この何の引っかかりもなく早急にハーレム展開に入るガバガバなシナリオに笑える。笑えるくらい次々と色んな種族の女共が来る。

 なるほど。農民はきっかけで真にやりたかったのは女がホイホイやってくるこっちの要素だったか。

 

 シナリオとしてはのんびりし過ぎて何にも面白くない。どこで始めてどこでオチにしても問題ないだろう。

 だがこうも女共が攻め込んでくると、男の農場主はのんびり気分ではいられないだろう。のんびりを阻害するハーレム軍団達だった。

 

 内容は空気っぽいけど、とにかく絵が良くてヒロインズは皆可愛い。良かったのはそれだけかな。

 

 蜘蛛とかその他魔物、女共がやって来てこういうことをして過ごしました。という内容を告げる主人公のモノローグが多く、日記の読み聞かせみたい。このターンが続くことで、ずっとゲームのチュートリアルを見ているような感覚になる。その要素が特に濃く見えたのが最初の一話目。コレは一体何のアニメなんだって感じになった。

 

 農業ものを楽しむなら今期は「ヴィンランド・サガ」の二期の方が本格的で良かった。トルフィンとエイナルが放送10話分をかけてやっと荒れ地を更地にするまでの濃い物語が楽しめたあちらの作品と違い、こっちは一瞬で更地にして家や倉庫もバンバン作るし、おまけに子供も作る。いくらファンタジーでも農業ナメすぎってくらいのスマートさがあった。

 一応テーマ性が被るのに、こうも作風が違う2作が同期放送だったという巡り合せが面白い。

 

The Legend of Heroes 閃の軌跡 Northern War

 割りと殺伐とした世界観。そもそもの争い事があって、その裏で陰謀もうごめく。そんな不穏が全体を包んでいた。

 

 主人公ヒロインのラヴィの凛々しくも儚げな感じが何か良い。

 

 割りと序盤から作画に疲れが見え、全体的に絵に元気がないものだった。

 

 難しい政治的駆け引きの内容もあり、なんとなく見ているとちょっとよく分からんという感じにもなってくる。

 

 とりあえずの感じで見て最後は騒ぎが収まって良かった。

 

シュガーアップル・フェアリーテイル

シュガーアップル・フェアリーテイル 第2巻 [Blu-ray]

 なんて乙女チックで美しい世界。ヒロインのアンがとても可愛い。全体的に絵が綺麗で好きだった。

 砂糖菓子と妖精が織りなす素敵ファンタジーアニメだった。昨今では珍しく主張大人しくストイックでスマートなファンタジー感があった。諸々自重を怠るふざけたぶっ飛びアニメがありすぎるからこのテンションが新鮮。

 

 美少女が旅をしながら砂糖菓子職人として腕を磨く割とストイックスタイルな作品。ワープとか無しで馬車であちこち巡るのでガッツもいる。

 危険な一人旅を頼もしく彩るのが美しいイケメン妖精のシャルだった。あとはめっちゃチビのミスリルもいる。シャルが片翼の妖精であるという点は、物悲しくも美を感じる要素。

 

 作品の最大の見せ所は、緻密かつ精巧に作り上げられた砂糖菓子の存在。この点は映像化するにあたって一番映える点だな。文章表現や漫画絵だと限界があるが、アニメだと芸術品とも言える菓子がすごく綺麗に描けている。

 我々の身近にあるポップな砂糖菓子ではなく、思った以上に何かすごい。ファンタジーの産物みたいなすごいお菓子が出来上がってくるからどうやって食うのさと迷うレベル。

 

 アンは職人として腕が良い。でも業界はまだまだ男社会であり、女職人を排斥しようとする動きも見える。この要素がまぁリアルかもしれないが胸糞悪い。序盤から最終回までアンに嫉妬した男連中から妨害を受けて仕事がやり辛いのだ。普通に可哀想。

 最初は味方かと思わせておいて裏切ったジョナスは殴りたい。エグい野郎だったな。他にも殴りたくなる男が数人出てくる。

 

 シャルも美しい男子だから、それを欲しがるお嬢様が寄ってくる面倒が起きる。シャルのイケメン度合いも確かに良かった。水中雅章のクールな芝居も良い。

 最後はクソ野郎の不正行為からアンを守るためにシャルが犠牲になり、よそのお嬢様の妖精として持っていかれることになった。アンとシャルが別れたところでバサッと切られて終わった。これってバットエンドやないか。シャルはその後どうなったのだ。笑顔で締めろや。

 

 二期がないと気持ち悪すぎるだろうが。そう思って検索をかけると、分割2クールだったらしく、待っていれば続きの世界を見せてくれるという。

 職人熱が伝わる良さがあり、キャラも美男美女で視覚的に癒やされたので結構好きなアニメだった。続きを放送するまで健やかでいよう。

 

ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん

ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん Blu-ray 上巻 [Blu-ray]

 また来た悪役令嬢枠。そもそも悪役令嬢ってなんだろう?となるくらいまだしっかりと概念が定まっていない内にも、昨今のファンタジー界隈で人気ジョブになったな。

 

 悪役令嬢たる者、中身がどうであろうが外見はとにかく美しくあれ。見る者皆がそれを求めるはず。内田真礼高橋李依が演じたかつての悪役令嬢アニメ以上に、今回の悪役令嬢のリーゼロッテ、通称リーゼたんは美しく可愛かった。ていうか早々に悪役を返上している。楠木ともりツンデレ芝居も良し。

 

 我々が愛するいつのもファンタジー世界、それも今回は乙女ゲーの中に入っていく。その中だけで話が始まって終わると思いきや、ぐーんとカメラアングルを引いてそれを遊んでいるプレイヤーの世界まで描いてる。

 で、プレイヤーカップルがゲーム内のカップルの動向を実況しているのだ。ゲームの中と外で会話も行う何か面白い設定。これは新規のネタ要素だな。

 設定としては新しいので出オチ要素には持って来いだ。てなわけで、最初はどうせ出オチ要素で後が続かないんでしょと思っていたら意外にも最後まで楽しく見れたから不思議。

 ごめんけど最初はクソアニメだと思ってかかっていた。でもいざ見てみると結構好きなやつだった。なにせこのタイトルだから初見だとフザケたアニメだと勘ぐっても罪にならないだろう。

 

 頭をバカにし、すこぶる評価を甘くして物を言えば、リーゼたんのツンデレ萌えが見れたらそれだけで楽しい。最悪その要素だけ貫徹すれば御の字だ。

 ジーク様がめっちゃリーゼ萌えなのも良い。ジーク様がデレデレするほど、リーゼも頑なに保っていたツンを解いてデレる。これでもかと見せつけてくる二人の仲の深まり具合が何か可愛くて楽しい。

 

 フィーネとバル先輩の男女仲が深まっていく過程も良い。これもニヤけるものがある。

 恋愛音痴でちょっと不器用なバル先輩ならではの言葉選びで行うフィーネへの愛の告白シーンにはグッとくるものがあった。バルを演じた杉田智和の告白の芝居は良かった。今期では、30代の暗黒兵士のおっさんの役でもラブシーンをやっていたな。杉田智和の男前でラブな芝居がたっぷり見れる良きクールでもあった。

 

 ゲームヒロインではリーゼたん、フィーネがとても可愛い。

 そして最初こそお前らはいらんだろうと思った現実世界にも可愛いがある。小林さんもすごく良い。

 ゲームの外の世界の小林、遠藤ペアも結構男女の距離を詰めて行くのでキュンキュン来た。二人のデート回はとても楽しい。

 女子キャラは皆可愛かった。絵が好きなアニメだった。

 

 最終回の結婚式では、リーゼたんの美しいウェディングドレス姿が見れた。あれは良い。とてもハッピーなラストとなって良かった。

 

koshinori.hatenablog.com

 

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