未だ終わらぬ2024年の振り返り。じゃあ私ってばやっぱり忘年会所ではなかったのだな。だから行ってないんだけどね。
こうしてアニメがたくさんあるのを見ていくので大変だからいつまでも年忘れが出来ないんだよ。これに懲りたら反省して少しは数を絞ってくれ。それから全体数に見るクソアニメ率も下げて。
という懲りたのは私だけのお話。ちなみに今回でもまだ終わらないので続くその16もすぐにやって来ます。
青のミブロ
ミブロとはなんぞや?タイトルだけ見たらそう思うよね。ミブロとは新選組の異名だとのこと。そういえば「るろうに剣心」で斎藤さんが出てきた時には、壬生の狼なんて印象的なワードも一緒に出てきたな~と思い出す。
というわけでこの手の分野では擦られまくられた新選組関連の新顔登場。お馴染みの新選組の諸君がいて、そこにオリキャラの主人公少年「にお」という不可解な存在を置いて物語が進行する。
このにおくんが変に渦中の人となって物語を回すアシストもすれば、一方でノイズに感じることもあるみたいな~。
土方さんはなんでこんなガキを拾って来たのだろうか。まだ10代そこそこの少年で思ったよりもガキだった。もっと大きなお兄さんを連れてくるのかと思ったよ。
最初だけはにおの妹のいろはちゃんが妹ヒロインとして顔出ししたが、におくんがミブロに合流したら出てこないし、後は暑苦しい男連中ばかりで女が珍しいアニメになってくる。
しかしイケメンコンテンツになりがちな新選組にしては美が足りない。それもそのはずで、なんとこちらはあの悪名高きMAHO FILM作品。このアニメの注目ポイントはなんと言ってもMAHOさんが関わっていること。
やはりMAHOに浅い時間にやる少年誌原作アニメの仕事はステージ早かったというか、そもそも門外漢過ぎた。こちらは深夜テンションだからなんとか許される低クオリティ異世界アニメをこれまで専門にやって来ているからな。
栄光と呼ぶには程遠いMAHO史上初の2クールアニメということで、こちらはかなりメモリアルな一仕事になりそう。これまでの仕事と比べてより失敗が許されないわけが、成功してもそれはそれで期待と違ってくるから落ちの迎え方が難しいところ。元々のMAHOクオリティってのがあるからな。あまりにも出来が良かったら従来のそれにマッチしなくて混乱するわけよ。←我ながらどういう思考?
MAHOも社風を変えようと最近は過渡期に入っているようだ。それは分かる。昨年放送した「外科医エリーゼ」が全然フザケていなくて従来路線と異なる作風だった。ミブロと同時展開で放送した「歴史に残る悪女になるぞ」ももっとクソかと思ったら結構楽しく見れちゃっている。違うんだよ、MAHOはもっとゴミっている作風で行けばいいんだよ。
おかしいなぁ。これでは見れないという酷いのを期待しているから、最近の割と見れちゃう作風を選ぶくせにやっぱり絵は下手なのがアンバランスで悪い。どうせなら題材も絵も下手なものに徹底したクソアニメーカーぶりで行けば良いのに。
ミブロも絵が下手だからきつい。なんか絵の動きも硬いような。これで2クールやるらしい。MAHOが夕方の2クール枠を行くだなんて、時代が変わったのかよ。深夜にバカやっていた元気なMAHOをもう一度、それがクソアニメハンターとして強い願い。
絵のことなら美麗な作画技術を注ぎ込んだ「アオのハコ」の爪の垢を煎じて飲むと良かろう。同じく「青」を冠した作品でこうも技術が違うとは、残酷なまでにリアルなリソースの差ってものががあるんだな。
で、ミブロだが、お話はまぁなんもこうともってな感じ。1クール見た感じだと特になんとも。
芹沢さんが思ったよりも極まったおっさんでムサい。これはキツい。
斎藤一が不貞腐れた芋っぽいガキなのは損なキャラデザ。もっとイケメンお兄さんで良かった。
同時期にるろうに剣心2期が始まったので、あっちの斎藤さんの牙突でこっちのミブロ連中は全部ぶっ飛ばされそうだな。
におがミブロ入隊からしばらくしてばあさんの家に里帰りする回はちょっと良かった。ばあさんを大事に思うにおは良いヤツです。におとばあさんの心の交流は清いものだった。私もおばあちゃん子だからそこは反応しました。でもにおのばあちゃんがデフォルメの少ないマジにババアなのは長時間見るとキツい。
とまぁ期待せずに2クール目ものんびり付き合ってやろう。
魔王2099
今期のトップクソアニメ「魔王様、リトライ!R」とセットで始まった魔王ものアニメ。放送も近い時間にやっていたから録画の都合により連続で見ることになった。
こっちの魔王様の方がちょっとは楽しめる要素があって良かったっす。
あの日の魔王様がしばしの封印から解き放たれたら世界がえらく変わっていた。よくあるゴミなろうに見るナーロッパを捨て、世界はサイバーパンクな仕上がりになっていた。この退屈な「いつもの」を捨てて来た最初の掴みはまぁ良し。
長らく発展してきた未来世界だから色んな人種がごっちゃになっているのか、この手のファンタジーにはちょっと違和感な山田、高橋なんて名前のキャラも出てきた。結構カオスな世界。全くの異世界なのかと思いきや、後にはアキバの地名も出てくるからカオスなジャパンフューチャーなのかな。
長らく封印状態だったからそれも仕方ないとは思うが、魔王様はまずそのうざったいロン毛を切れ。そう思ったが、ずっと切ることが無かった。
復活したら世界からもかつての仲間からも置いていかれ、現代でまともにやっていけない魔王様。これは問題です。仕事を探して細々とやって行く。なんかゼロからのサクセスものになっていて笑う。
かつては魔王の下でブイブイ言わせていたであろう部下のマキナちゃんも今ではかなり質素なアパート暮らし。これには哀愁とリアルを見ました。
その後は魔王が動画配信者になったり学園に通うようになったりと、よくあるなろうよろしく人生をブラブラする感じだった。学園に入った段階で「あっ、これダメなヤツだ」となった私の内なる思いはどこまでも秘しておこう。
あと思うのは、2099年にもなってもまだ魔王だ勇者だなろう系だなんて言っているようならジャパニメーションはもう終わりってことね。
終盤でかつて敵対していた魔王と勇者が共闘して悪を討つ展開はちょっと熱かった。
動画配信者の要素があったことで、その世界ではこのロン毛魔王の大先輩にあたるホロライブの常闇トワ様が特別出演してくれたのが嬉しい。トワ様マジ天使~!こんヤッピ~!
とまぁトワ様いきなりの登場に湧きました。顔が美形で大変好きです。一回の登場でなく、その後も数回登場してくれたのが嬉しい。先日の4期生全員集合ライブで歌っているトワ様に無事惚れました。
嬉しかったので第1話のトワ様登場シーンをスクショってしまった。
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そんなこんなトワ様が可愛かった~ということで、このアニメの振り返りを締めようかな。TMTマジ感謝。
殿と犬
かつて武名を轟かせた殿様も現役を退けば長屋で地味な暮らしを送るばかり。そこに彩りとなったのは胴長短足の犬。そんな殿と犬が仲良く暮らすハートフル殿様アニメ兼犬アニメ。
まず殿様の顔が笑えるくらい怖い。鬼瓦じゃんか。地獄の住人みたいな顔つきをしているな。大人にガキを含めた近所の皆さんにもビビられています。
この怖い顔の横には、可愛いタッチで描かれたイッヌ(犬)がいる。怖いのと可愛いので視覚的に凸凹コンビなのがユニーク。
この古い時代の日本には違和感だが、この犬はあれだな、コーギー犬だな。まさかこの世界観でこの犬種なのは意外な設定。
コーギーの短い足、歩くとフリフリ揺れる尻は大変可愛らしい。私も幾度か本物を見たことがあるが本当に可愛いっす。
たった数分で終わるハートフルで可愛いアニメで好きでした。癒やし枠です。
殿様は犬に対して固有名をつけず、種別の総称である「犬」呼びで一貫している。オリジナル性ある名前をつけたれよ。そんな感じで最初はちょっと塩い殿様だが、犬の可愛さを前にすればあの怖い顔もすっかり破顔。犬にデレデレしちゃっている様がまぁ可愛いし癒やされる。
第7話の可愛いシーンが思い出。殿様が物体を指差して犬に指示をするが、犬は指先の物体でなく、指自体をずっと見て結果指示が頭に入っていない。あのシーン、可愛い。
これってガキの子守りの時にも同じ現象があるから印象的なシーンとして記憶に残った。言葉を話せるようになってちょっとくらいの子供に、今から指さす物の名前を言わせようとすることがあるだろう。これもちょっとの頭の体操だからね。その時にりんごとかお菓子とか、後はパパとかママとかを指さすから指先を見ていろと指示を出すが、本当に指だけを見ている子がたまに出てくる。コレ、面白いっす。
絵柄は綺麗だしキャラは可愛らしく描いている。まぁ殿様だけは狙って絵柄が違い、強面過ぎる顔面になっているけども。犬の絵が可愛んだよな。癒やされます。
30分枠でヘタった作画のくそつまらんアニメを作るくらいなら、このように可愛く癒えるショート枠を本気で頑張った方がコスパ、タイパ共に良い。最近はショート枠アニメが結構楽しいんだよね。
ホント不思議なんだけど、尺にしてうんと長い30分枠クソアニメよりも数分で終わるショート枠の方が後になってしっかり覚えているんだよな。
本作の目立った仕掛けといえば1キャラに4人が声を吹き込んだこと。殿様を演じる声優は全部で4人いる。まさかのクアドラプルキャスト。
同じお話だけど殿様の声だけを変えて4タイプが用意されている。これはまるで終わったらキャラの声を変えてすぐさま再放送のポプテピピックスタイル。あいつは良いクソアニメだった。
コレはどういう経緯でこうなったのだろうか。オーディションに4人来てとりあえず全員で録るかぁというテキトーな決め方はないだろうけども。ちょっとそういうことを想像してしまった。
大塚明夫、杉田智和、武内駿輔、そして相葉雅紀、それぞれが殿様を演じた同じ話が4タイプある。私のようにコレクションはなるたけコンプしたいマニア思考の人間だと1話×4で見ていかなければならない。時間がかかります。
しかし殿様声が行ける3人のプロ声優にプラスしてアイドルの相葉くんだと!なんでこんなところにいるんだ。で、その相葉くんで見る殿様もそれはそれで面白かった。他が貫禄と渋みがすごい声をしている分、相葉くんの声がかなり若造の殿様に聞こえた。
相葉くんの歌はたくさん聴いたよ。まさかアニメでも声が聴けるとはね。おつかれ、我が青春のアイドルその1(他にもわんさかいます)
犬をはじめ動物の声をやるといえばもはや第1人者の扱いとなった麦穂あんなが今回も頑張ってくれています。
単純に犬役の表記でなく、動物関係の協力者としてクレジットされている。なんかコレを見るに、彼女の扱いやありがたみが以前よりワンランク上がった感じ。
動物あるところに彼女あり!ですね。一時は動物声ばかりやるこの人は誰?という謎の役者扱いだったが、今ではそんなことはない。彼女は業界を支える立派な柱ですなぁ。拍手です。
ねこに転生したおじさん
コレ、いい作品だな~。猫は可愛いから癒やされる。転生させたとはいえおじさんの成分は消しきらず、たまに出るその成分もおもしろキモ可愛いもので笑える。おじさんの要素が意外に残っている転生後展開は笑う。
これもよくある転生クソなろうよろしく転生の意味、きっかけなどの都合は取っ払っていきなりサラリーマンおっさんが猫になった所から始まる。
このおじさんなのだが、猫や他のキャラ絵のテイストと比べても浮いた内容になっており、思ったよりもリアルからのデフォルメが少ない。もっと漫画漫画した丸い感じと思ったら結構リアル要素残しの濃い目のおっさんだった。おっさんのキャラデザが意外。
猫ちゃんになったらそれはもう可愛いのだが、よくある転生もののように前世の設定や容姿を消すことなく、猫の向こうにある現実を忘れさせないようにチラチラ見せてくる。どういうことかと言うと、転生後の可愛い猫の向こうに本当のおじさんの姿をスタンドのようにして見せて来るのだ。おじさんの要素をいつまでも忘れさせず、定期的に猫を楽しむ癒やしの時間から現実へと引っ張られるこのある種スパルタな作りには笑える。
「無職転生」を見ていて、たまに転生前のブスのおっさんの姿が出てきたら萎える~となったものだが、こちらはもっと短いスパンでそれをやってくる。でも最初はキモいと思えたおじさんが、どういうことだろうか……段々それはそれで可愛いおじさんに見えてきた。このおじさん、キモカワ面白いです。たまに来るおじさんのアップが段々クセになるのを感じる瞬間に人生の面白みを見ました。
おじさんの上司である社長も面白い。職場では寡黙で怖い。そんな社長だが、オフモードで猫を前にしたらめっちゃデレる。関智一が2面性ある社長をユニークに演じたのもナイス。猫のオリ曲を作って歌っているシーンとかは笑える。
自分に厳しかった上司が猫になった自分を拾ってめっちゃ可愛がってくれる。これは予想もしなかった状態でみるある意味おっさんずラブ。しかしこれ、猫の正体が部下のおっさんだと分かった時には社長さんにブッ殺されるんじゃね?そこの所ダイジョウブそ?
タイトルに「転生」とあることで「え?またクソアニメ?」と警戒&それはそれでワクワクしたが、思ったのとは違う癒し系の笑えるアニメで良かったっす。最近は転生ものに見るクソアニメ打率が高すぎて腰が抜けそう。
こうして振り返れば、今期は猫とか犬とかに癒やさえる枠が結構豊富だったような。そんなわけで動物癒えが捗る24年ファイナルクールでした。
私は頑張って働くおじさんと可愛い猫を応援します。だって皆地球の仲間じゃんかよ!←急にいい奴キャラを出してみました。
ドラゴンボールDAIMA
まずは放送前に亡くなられた鳥山先生に手を合わせておこう。夢とロマンたっぷりの素敵な作品をありがとう。親も兄弟も鳥山作品に触れて人生を楽しんで来ました。
で、また来たドラゴンボールの続編。令和時代になってまたドラゴンボールの新作があるだなんて昭和から見ている人間達はびっくりだろうに。
序盤にダーブラの話題が出てくるのは懐かしい。
今回の新作はこういう展開で来たのか。悟空がまたチビにされた。GTの時よりもっと厄介なことに、他のZ戦士含めた主要キャラは全部チビ化が進んだ。
こういう形を取っての声優交代ルートを敷いたか。悟空の声はそのままに他の小さくなった面々は新声優に変わっている。ベジータは小さい時からもあの感じなんだ。ピッコロはリアルにマジュニア化している。
なんか最終回まで一行が大人の姿に戻れそうにない。オリジナルの声優達とはその時までお別れかも。
今回は悟空が小さくなって大魔界を目指すことになった。だから「DAIMA」なのか。
大魔界でもドラゴンボール集めに忙しい。魔界では7つも要らず3つ揃えればOK。時短の時代だから設定もコンパクト仕様になった模様。考えてみれば広い世界で7つも玉を集めるなんてだるいものなぁ。それが半分以下になったなら楽勝っすわ。
今回のを見るに、無印ドラゴンボールの頃への原点回帰を狙った作りなのかな。悟空がチビだったあの頃のドラゴンボールみたいなテンションだった。ちょっと前にやっていた同氏の原作作品「SAND LAND」の感じもしたかも。
ブウ以外の魔神が出てきたり、タマガミ様と対決したりしてあの頃みたく魔訶不思議アドベンチャーしていた。ワープ様の見た目が名前からは予想できないあんな感じだったのも思い出。
これは思い出の作品なのでこういうノリで良しとして見ていきます。1クールでは終わらないので続きも普通に見ていくべし。
作画は良い感じで大冒険しているワクワクな感じもあって安心して見れます。懐かしい思いになって良し。
今回からの追加キャラを演じる声優にファイルーズあい、内山昂輝、日笠陽子ら昭和の頃にはいなかった新顔達がいるのも印象的。最初のドラゴンボールの頃だったらまだ生まれていない人もいたんじゃないかな。しかしこのクールはファイルーズあいと日笠陽子が多くの作品に出ていたな~。
「じゃじゃじゃーん」言ってる微妙にダサ面白いOP曲も印象的だった。耳に残る。
アサティール2 未来の昔ばなし
なんかすごい未来都市が出てくるんだけど。サイバーな感じがして日本ではないどこか。じゃあここはどこやねん。まず最初にそれを思った。
これはアラビア地域のことらしい。地理にはマジで興味がないゆえどうしても門外漢を決め込むことになる。よってどこらへんのことかが分かってもなお「で、どこ?」となる。アラビアを遠くに感じました。
タイトルにある「アサティール」とはアラビア語で昔話の意味があり、毎話の最後の挨拶で言う「マッサラーマ」はさようならという意味だとさっき調べて知った。教養ですね。
主人公の子供たちは未来都市に住んでいる。そこで子供社会特有のなにかしらの面倒事があった時に、おばあさんが教養のある昔話をしてくれる。その昔話の内容がアニメのメインとなる。
この展開を見るに、文明がどれだけ発達しても子供なんてのはやっぱり面倒を多く抱える習性があるもの、そしておばあちゃんの知恵袋はいつだって役立つ、以上のことが分かった。時代、文明を経ても共通するものがきっとある。
一話完結でタメになる話を聞いていくもので結構楽しい。何度靴を捨てても持ち主の元に帰って来る話は一番印象に残っている。なんでだろう。捨てたのに戻って来る要素だけを拾えばホラーにもありそうだからかな。教養昔話もホラーもセットで好きなものでそんな感想が出てきます。
ほんわかした感じの絵柄とシナリオで毒気なしに見れて良いものでした。まだ続いているので最後まで見よう。それではマッサラ~マ~。
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