ナムコの名作ファミコンソフト「マッピー」を皮切りにマッピーはシリーズ化していく。本作「マッピーキッズ」はマッピーシリーズ第3作目である。
マッピーは可愛いネズミのお巡りさんである。
ドロドロした恋愛ドラマで「この泥棒猫!」なんてセリフを聞いたりするが、ファミコンソフト「マッピー」では本当に泥棒を生業としているリアル泥棒猫のニャームコが登場する。この泥棒猫をとっちめるのがマッピーのお仕事である。
ネズミのお巡りさんと泥棒猫の闘いはシリーズ第2作目の「マッピーランド」にも持ち込まれる。めでたい事にこの作品でマッピーはヒロインのマピ子と結婚して双子を授かることになる。
マッピーの息子である双子のハッピーとラッピーが「マッピーキッズ」の主人公である。シリーズを通してお巡りさんマッピーのサクセスストーリー仕立てとなっている。
似た名前が並ぶのできっちり覚えよう。
「マッピーキッズ」では双子達は結婚適齢期にまで成長している。そこへ父のマッピーがお嫁さんに良い子を選んだよと言ってよこすのだが、紹介された娘はピッキーだけで双子に対して一匹しか嫁を用意していない。マッピーの手配ミスだな。そこでピッキーを取り合って双子の兄弟ハッピーとラッピーによる骨肉の争いが始まる。
本作は横型スクロールのアクションゲーム。ステージに散らばる金を集め、兄弟を出し抜き、新婚生活のための素敵な家を建てて娘を口説き落とすのが本作のゴールである。
アクションゲームパートでは画面を二分割して二人同時プレイが行える。兄弟での争いはシステムにも反映され、協力プレイでなくプレイヤー同士で攻撃をすることが可能となっている。兄弟同士で蹴り合いをして蹴りの入った時に相手が落とす金を奪うのがゲームを制する鍵になる。相手プレイヤーを穴に落とすなどのテクを使って勝利を掴むのも重要である。ステージの障害物を蹴り飛ばして兄弟にぶつける事もできる。
プレイヤー同士で攻撃し合えるので双子を操る私と私のお兄ちゃんの兄弟間でも喧嘩が起こることもあった。画面の中でも外でも喧嘩をさせる喧嘩ゲーでもある。本作の他にもプレイヤー同士で攻撃ができる喧嘩原因ゲーム代表格として「バトルトード」「バルーンファイト」などが挙げられる。
アクションステージクリア後には兄弟同士で旗揚げや尻相撲で勝負するミニゲームも楽しめる。
集めた金で素敵なお家を買う。金にものを言わせてより良いお家を建てた方にピッキーはなびくのである。
可愛いネズミにしているから良いものの、リアルだとするとかなりシリアスなお話だな。私にもお兄ちゃんがいるが兄弟二人で一人の女を賭けて闘うなんて考えるとぞっとする。と言っても万が一そうなっても私は負ける気がしないがね。
二人プレイが熱いゲーム「マッピーキッズ」でした。
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