江口寿史とは「ストップ!! ひばりくん!」で売れた漫画化である。
本作はその江口氏によるギャグマンガを原作にした1991年発売のOVA作品である。
なかなかお下品で賑やかな良いジャケットだ。股間を膨らました人物が写っている時点で下ネタアニメとおわかりであろう。
本作はVHSとLDのみでしか販売していない。90年代OVAの微妙なやつはDVD、BDにならない物が結構ある。
おっさんのキャラがみるからに品が無いデザインに仕上げているのに対してこの人の描く女性キャラは何だかエロくて可愛い。
『下品な一家』『さらに下品な一家』『理由なき反抗』『怪獣王国』の4本のショートギャグストーリーが約30分に収められている。
DVD化していないマイナービデオと思いきや声優は有名な人がたくさん出ている。
『下品な一家』『さらに下品な一家』では、日本一下品な家庭の娘と日本一上品な家庭の息子が結婚し、相反する二つタイプの人間が混ざってしまった変てこ家族のドタバタを描いている。男性キャラにはもれなく股間を膨らませる描写がある。お下品を前面に出したギャグであった。
『理由なき反抗』はジェームス・ディーン主演の私の大好きな映画と同じタイトルなのでそっちのパロディかと思いきや、中身は「あしたのジョー」のパロディに下品ギャグを加えたものであった。
ボクサーのピストン赤木とライバルのホラッチョ力石の闘いを描く。と言っても減量中の描写のみで決着が付く。
性行為でエネルギーを供給するという特異体質のボクサーホラッチョ力石は減量のために一切の女性関係を絶つことを決心する。しかし結果は減量失敗に終わってデブになり、リングに上がることなく負けるというお話であった。
スマートに下品なギャグ展開で視聴後はすっきりした。
『怪獣王国』はゴジラをはじめ東宝の人気怪獣のパロディネタが豊富だった。防衛軍が怪獣を倒す話。一の瀬博士という怪獣に詳しい変なジジイが出てくる。
女子大生に弱いというキングキングギドラを模した怪獣の撃退方法が女子大生を巨大化して討伐にあてるというふざけた作戦であったのが印象的。女子大生役が永遠の17歳声優の井上喜久子姉さんだった。発売の1991年に17歳で・・・今も17歳か。不思議。
小さい頃、下ネタギャグ漫画の「がきデカ」が好きだったのでこういう作風のものは結構好きである。今はこの手のはテレビで流さなくなったな。最近では下ネタアニメのルーキーにしてホープだった「銀魂」もシリーズを重ねて深夜帯に移ったし、早い時間にでもこの手のを一発やってみると子供にはうけるかもしれない。やっぱムリかな。
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