「D.C.Ⅱ 〜ダ・カーポⅡ〜」は2007年10月~12月にかけて放送された全12話のアニメである。
巷で大変流行したPCゲームを原作にしたテレビアニメである。当時はコレが来てるとは知っていたが、色々忙しかったために原作ゲームは未プレイでアニメだけ見ていた。
丁度一年前の今頃に「D.C.が見たい」と想ってBDを探しに行くと、人気作だったのにも関わらずBD化していなかったと分かった。
「何でや!」と想って見るのを諦めてから一年が経過し、無事シリーズのBD化が決まった。まずは「Ⅱ」が発売し、今週「Ⅰ」のBDも出るとのことである。この夏はD.C.シリーズで楽しむことにしたわけである。
今回はとりあえず10年ぶりに「D.C.Ⅱ」のファーストシーズンを見た感想を書いていこうと想う。
物語の舞台は年がら年中桜が満開の謎の島「初音島」である。この島を舞台にした愛と青春の学園ストーリーである。
前作から53年もの時間が経過している。ということは前作登場キャラはとっくにババアやジジイになっているだろうが、そんな中でも当然のようにさくらさんと杉並はそのままの姿で出てくる。
久しぶりに「非公式新聞部」の名を聞いた。そういえばそんな組織があったなと懐かしく思い出した。
放送から10年も経っていれば大方のことは忘れていた。新鮮な気持ちで本作を再び視聴した。
一話冒頭で義之が手からどら焼きを出すというささやかな魔法を披露する。こんな感じでヌルッとありえない設定を盛り込んでくるのがD.C.だったなと思い出した。それにしても和菓子大好きな私としてはこの能力は嬉しい。
当時としても学園ラブにちょっぴりの奇妙奇天烈要素を盛るというのが、ヒットゲームの法則みたいになっていたなと思い出した。
主人公の桜内義之 (さくらい よしゆき)は初っ端からヒロインの一人月島小恋 (つきしまここ)と付き合うことになる。
もうヒロインルート確定かよ!と思いきやこの後に色々あって二人は別れることになる。
義之がロボット娘の天枷美夏 (あまかせ みなつ)を偶然目覚めさせてからというもの、美夏の世話ばかり焼いて、そのせいで小恋とは擦れ違いが続くことになる。
美夏の8時間に一回バナナを補給しないと活動停止に陥るという設定はギャグであった。そのくせバナナ嫌いという設定も面白い。
義之は基本的に誰にでも優しい良い奴で、まさに「好きでもないのにやさしくしないでよ!」と女子に言われがちな性質の男である。これについてはヒロインの一人である白河ななかにも指摘されている。
小恋は義之のそんな優しい所が好きになったのに、恋する乙女というのはやはり自分を一番に想ってくれる相手でなければいけないのだろう。そんな訳で小恋の方から別れを切り出して二人の関係は終わりを迎える。
これは小恋が放っておかれすぎて可哀想と想った。義之の事情は分かるが、可愛い小恋にあんな寂しい想いをさせるのはダメ男だと想う。
主人公と付き合うメインヒロインポジションにありながらも小恋の扱いが残念なもので、その分美夏の方のエピソードがたっぷり描かれていた。
作中ではロボットが社会に広く普及している設定がなされている。人々の中にはロボの存在によって不幸になり、恨みに思っている者もいる。そのため美夏の扱いも微妙なものになって行く。
後半では美夏が実はロボットだということが学校にばれてしまい、美夏は退学処分を受けることになる。
色々あったが結果的に学校の皆に好かれていた美夏を送り出すためのパーティーが学校体育館で行われた。意外と厳しいストーリーで、取り消しはなく本当に美夏は退学になってしまって悲しかった。しかし美夏を送り出すシーンではジーンと来た。
本作を久しぶりに見たけど、エンディングで声優陣の名がずらりと並ぶのを見ると、この顔ぶれがもう懐かしいと想った。
小恋の声って南條愛乃だったんだと気づく。小恋の演技すごく良かった。声可愛い。ナンジョルノって男っぽい声のイメージがあったけど、可愛い声もいける。
女子キャラはいずれも美少女揃いで皆可愛い。私のお気に入りの朝倉姉妹の活躍はセカンドシーズンに持ち越しなので、この続きもこれから見ることにする。

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