こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2021年のアニメ感想(7月~9月)その3

かげきしょうじょ!!

TVアニメ「かげきしょうじょ!!」Blu-ray第4巻

 これは面白い。

「少女☆歌劇 レヴュー・スタァライト」感があるタイトルなので、なんだろうと思って見たら全然違ったけどハマった。

 熱血女優魂が見える歌劇団訓練生のお話で、毎話深いドラマ性がある。

 昨今だとシナリオや演出がかなりまともな作りの良作。デカい女の主人公さらさも可愛い。

 もちろん歌唱パート必須アニメなので、そこは歌える女優達がしっかり歌ってくれるのも見どころ。

 

 歌舞伎の魂を宿したさらさが、畑違いの歌劇女優を目指す設定は印象的。アンドレよりもデカいのに、オスカル役をやりたがる彼女の夢は叶う日が来るのか気になる。

 うるさい女だけどこういう天真爛漫ヒロインは好き。

 

 元スーパーアイドルの奈良っちも異色の経歴持ちで興味深い。彼女が男嫌いになるまでの義父との衝撃エピソードはキツイ。可愛いヒロインばかりの緩いものと誤魔化すのでなくそこまで描くのかとビックリ。怖い。

 奈良っちとアイドルオタクさんとのエピソードは普通に面白かった。

 さらさにどんどんデレるようになる奈良っちの変化にも萌えるものがある。

 

 星野薫が野球部男子と懇意にする過去エピソードも良かった。クールで美しいこのヒロインも推せる。大地葉のクールキャラの芝居はかなり好み。

 

 一番心に残るシーンは山田さんが学校を辞めるかどうかっていうところ。山田さんを全力で引き止めにかかるオカマの先生の説得の言葉がジワる。

 ここではドベでも、山田さんの後にはここに受からなかった何人もの女子達がいる。そもそも何も持っていない子はここに合格出来ないのだから、自分の力に自信を持てと扉越しに言う先生の言葉には泣けるものがあった。

 この先生、めっちゃいいヤツで好き。

 それにしても、浮き沈み色々あって苦労した山田さんが、最終回のロミジュリコンテストで合格出来て本当に良かった。

 

 一見おっとりとした美人の先輩に見える野島聖の、意外にもピリリとスパイスの効いた刺激的ヒロイン性も好きだった。分かりやすくではなく、それとなく毒を吐く強かな女の一面がちらほら見えるのにゾクリとくるものがあって良い。花澤香菜の声でこの感じのキャラなのがまた妙味となってグッド。異性にはモテて、同性にはビビられる怖い女だと思う。

 

 この手の劇団員の訓練時代のことなどまるで知らないので、知らない世界が覗ける良い作品になっていて良かった。

 

ピーチボーイリバーサイド

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 これはまさかのモモキュンソード以来の桃太郎属性アニメなのか?モモキュンも好きだったし、そんな考えで視聴。もちろん中身は全然違う。

 

 一定数のクリエイターが、たまにやりたがる特殊フォーマットの時間軸入れ替え方式放送を実装。コレには涼宮ハルヒを思い出す。そしてエンドレスエイトへの怒りと憂いも復活する。奇しくも放送期間に8月も含まれていたし。

 で、このシャッフルをした意味やありがたみってのは大きく感じることはなかった。ただ、最終回をあそこに持っていけば、何だか希望の旅立ちに見え、いわゆる「おれたた」エンドにするのに都合が良かったとは想う。

 意味は後付でなんとでもなるが、多分話題作りのために投入しただけで他には特に意味はないシステムだったのだと想う。

 

 内容とかテンションとか絵柄とか、そこらを総合すると結構好きな作品だった。一昔前の少年ガンガンあたりのハード目なバトル物感があって、新作だけどどこか懐かしい感じもあった。桃太郎だからかな。

 

「姫命令よ!」がキメ台詞の可愛いお姫様、セーラー服を着たうさぎ人間、二人の出会いを描く一話目の導入は良しだった。「何が始まるのよ?」と疑問と興味が生まれる取っ掛かりである。あとキャロットが可愛い。

 

 桃太郎もといミコトを東山奈央が演じた点に注目できる。クールでちょっと危ないお兄さんの役も演じるのか。

 

ぼくたちのリメイク

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 過去に想いを馳せやり直しを願う。それもまた国民性であり、広く人間心理としてあって不思議無いもの。そんなわけで、本作は過去に戻ってやり直しを行う青春もの。

 

 失敗の人生のやり直し、皆でギャルゲーを作るなどの要素から「ReLIFE リライフ」「冴えカノ」あたりが合体したようなものだと言える。こういうのは個人的に好み。

 シナリオとして大きく退屈することは無く、なによりも絵が綺麗でヒロインが大変可愛かった。今期の中ではかなり良い部類の作品。

 

 志野亜貴、奈々子、河瀬川の三人並べると信号機カラー揃い踏みのヒロインズは大変美しく、どれも平等に推せる。

 志野亜貴ってチビのロリって雰囲気はあるけど、意外にも巨乳だったので侮れない。

 

 バイト中に奈々子が恭也におっぱいを当ててくる事件が二度あったが。一度目は偶然、だが二度目は確信犯だと告白する奈々子のアクションにはドキドキした。

 

 過去世界が涼宮ハルヒの時代だからということで、奈々子が「God knows…」を歌うシーンがあった。懐かしい。

 

 2017年の未来の話だと、下手をすれば恭也と河瀬川の不倫ルートが開けそうでドキドキする。

 

 恭也はクリエイターとしては失敗者かもしれないが、仕事人として上出来。学生時代編でも、未来でのゲーム製作でも自分に出来るパフォーマンスを最大限行い、仲間達を統率するスキルを見せた。よそのやり直し作品の主人公よりもずっとマシじゃないか。

 そして「ぼくたち」という複数形の問題は置いといて、あの可愛い志野亜貴と結婚して娘も得た未来を勝ち取ったなら「ぼく」単体のリメイクは完成していないか?と思うのは私一人ではないだろう。ていうか結婚して嫁になっても呼び方は志野亜貴なんだ。

 

 それにしてもクリエイターの道は狭き門で厳しいと分かる。

 学校に入るだけでも限られた者だけ、そこを出てプロとして食っていける者はマジで一握りと説明があった。厳しいなぁ。

 

 単にお気楽なやり直し物語でもなく、未来の経験値を持って自分が過去で活躍すれば、後にプラチナ世代となる人間達の未来を潰すことにもなるという過去改変をする上での残酷さも描かれている。難しい問題だなコレは。

 成功者はあるべくしてあり、反対にその裏にいる失敗者もまたあるべくしてあるという相対関係が見えて来る。だから運も実力の内って言葉があるのかと納得出来る。力があっても、更に運がないと駄目になることもある。

 

 とかなんとか深めの考察をしつつも、やっぱりヒロインが可愛いからという点を一番の目的に見ていた。

 EDアニメはヒロインズの旅行風景を流すものだが、お風呂シーンまでカメラが回っているのは何でだといつも思う。

 

 最終回はいわゆる「おれたた」エンド風の「俺リメはこれからだ」エンドになった。

 なんだかんだを経験した恭也が「戻ろう」と言うので、てっきり現代に戻るのかと思ったらまた学生時代の過去に戻って終わった。これは、こういうこともあると学んだ上で、八方塞がりの現代に帰って人生リスタートしてくれたらさすがだと思ったのに違ったな。そのオチの方が良かったな。

 過去に戻ったのはチートではないとか言ってるけど、結局過去からやり直すんだ。

 

 メッセージ性として、どこの世界だろうが、充実して生きるためには情熱が大事ということを伝えていたのは良かった。

 

指先から本気の熱情 2-恋人は消防士-

 昨今では毎クール据え置きを勝ち取った例のショートエロ枠作品。この枠で過去作の続編をお届けするのはレア。もしかして初だったのか?

 一期も見ていたのでそのまま視聴。

 

 ヒロインは素敵なOL、エロくて可愛い。彼氏は逞しい消防士。

 そういえば思い出したけど、コレの一期の放送時くらいに京アニ放火テロが起き、そのために消防士の彼が出るこの作品も火事現場の演出でリテイクが入ったとか入らなかったとか聞く。消防要素も少なからずあったために苦労した作品の一つだったんだな。

 

 ヒロイン涼の高校時代の元カレが現れ、今カレの颯馬は焦るわけである。恋の三角関係が楽しい第二期だった。

 

 ただ大人の肉体関係をハイライトとして見せるだけでもなく、三角関係を越えて涼と颯馬がしっかりと心でも繋がっていく過程が見えるのが良いではないか。

 

 颯馬が積極的にふっかけてきて、家でなくとも、車の中、最終回は観覧車の中でもおっ始めるから、これが若さゆえの衝動かって思える。最終回の涼のコスプレも可愛かった。

 

 エロと純愛もあるのが良し。メインの男女が共に社会人としても頑張る姿も清くて良い。

  
東京リベンジャーズ

『東京リベンジャーズ』第6巻 (特典なし)[Blu-ray]

 まじかよ。この夏の終わりに第24話を以て放送終了。こんなところでお預け?やべぇ、続きが見たい。

 最後に悪い部分を全開にしたのにも拘らず涙を流した稀咲鉄太、ヤツの真意は一体どこに?気になりすぎる上手い引っ張り方だが、ゆえに続きが無いのがムカツク。これはきっと漫画購入者が増えることだろう。だがその手には乗らない。きっとやるであろう二期を待つ。

 こんな感じの熱い想いを寄せる程に、本作は年内放送作品の中でもお気に入りだった。

 

 二期では新たに場地圭介、松野千冬、羽宮一虎あたりが新たに活躍し存在感を見せた血のハロウィン編が展開。血のバレンタインもあるんだからやっぱりハロウィンもあったか。

 ヒールを気取る裏で誰よりも仲間想いだった場地くんの短い青春の決着にはさすがに泣いた。イケメンだしめっちゃ優しい。そして強い。

 千冬と場地の最後の会話がペヤング半分こな点には、いかにも不良らしいメモリーって感じがしてぐっと来た。

 チームのオリジナルメンバーのみが共有する場地の持つお守りの思い出が描かれるアレにも泣けた。

 

 一つボタンをかけ違えたことで闇落ちしてしまった一虎のキャラ性は可愛そうで痛々しい。でも許せん。 

 

 半間も何かある感じがして不気味なキャラなので気になるが、やはり稀咲の秘密が一番気になる。続きをテレビで見れる未来がくるまで生き抜こう。

 

 それまでには、推しキャラのドラケンを演じる鈴木達央に帰ってきて欲しい。色々あったけど、人間ならそれも予想の範疇と考え私は全て許す。だからなるたけ早く業界にカムバックしてくれ。失うには惜しい人材だ。と達兄への想いも記してリベンジャーズの感想終わり。

 

BLUE REFLECTION RAY/澪

 夏からは2クール目に突入。2クール目があることが意外な作品だった。

 なんとなく見て行くが、2クール目になってからちょっと好きになったかも。

 新キャラも追加し、主人公の病んだお姉様との決着に迫るあたりも見どころだった。 

 

 仁菜ちゃんが後半クールからはこっち側についていいヤツのなった点が良かった。

 仁菜ちゃん、マゾっ子詩ちゃんの凸凹ゆりコンビに萌える。この二人は良いコンビでなんだかんだで推せる。フライパンを食らってダウンする詩ちゃんが面白い。

 

SDガンダムワールド ヒーローズ

 惰性で2クール目もなんとなしに視聴。

 クレオパトラとかの女の偉人ガンダムも出てくるのか。なんでもアリだな。

 

魔法科高校の優等生

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 元々萌えアリなラノベ作品を、更に萌え要素を強めてお届けしたスピンオフ。

 こちらのシリーズでは、伝説の妹司波深雪が主人公となって新たな物語が展開する。

 お兄様をどこまでも慕う深雪のいじらしい乙女心が濃く見える点にキュンと来るものがあった。本編とやや絵柄が違うようだが、深雪は変わらず推せるヒロイン。

 

 深雪に限らず、こちらは広くガールズサイド制を取っていて、ほのか、雫あたりの可愛い子ちゃんの内面も掘り下げている。

 ほのかが深雪にデレデレなことが分かる点は楽しく、普段はクールな雫が深雪とは本気で戦いたいと願う熱い心が見える点も良かった。

 

 中盤からの大会では、出場するヒロインズ達の勝負服が可愛くて萌えた。

 

 達也と十文字くんのBL展開を望む層が一定数あることは面白い。

 

 

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