こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2021年のアニメ感想(7月~9月)その2

 

小林さんちのメイドラゴンS

【Amazon.co.jp限定】小林さんちのメイドラゴンS vol.S イルルの真実の箱[豪華版Blu-ray](スリーブケース(イルル絵柄)付)

 不幸な事件を経て京アニ復活の狼煙となった一作。

 一期から随分間を置いての二期だが、相変わらず緩くて可愛い世界感とキャラ達の絡みが愛しい日常系作品。やはり京アニは日常系アニメに強い。といってもドラゴンありきの日常ではあるが。

 

 日常といえば、丁度10年前に京アニが手掛けた日常系アニメの決定版「日常」っぽい構成がOPアニメに見られた。日常のOPと被る。日常視聴者なら誰しも思ったと思う。そんな愛あるオマージュも見えるOPから既に良い。

 

 序盤から興味深い新展開が見られた。

 新しいドラゴンのイルルが登場し、街全体を巻き込んでトールと大戦争を起こすアクションパートは迫力満点だった。新章開幕からえらい騒ぎになっているのにも驚く。

 イルルの人間体が究極のロリ巨乳で焦る。凶悪なまでおっぱいがデカイ。

 そしてイルルの力で、「下さい」と願う訳でもないのに小林さんが大きなイチモツを得るというとんでもない展開になっていた。こんなに可愛いキャラクター達の織りなす作品としては、異質な方向に舵を切ったな。

 

 トールの持つ大きなが愛が小林さんに向き、それを小林さんはクールにスルーするという、もはや形式美な据え置きの設定も改めて愛しい。直ちにヤンデレにもなりかねないくらいトールから小林さんへの愛は重い。

 

 エルマのOL姿はどうみても美しいので推せる。

 ロリ萌えにそこまで造詣が深いわけでもないが、カンナの可愛さはヤバい。長縄まりあの程よく魂を抜いたような喋りの演技も好き。

 カンナと絡むほどに変態的にデレる才川がやはり面白く、そして不憫でもある。カンナと才川の個性凸凹コンビもゆり萌的に推せる。

 

 トールが街の皆の人気者になったことに微ジェラシーを感じる最終回の小林さんがなんか良い。二人の結婚式をおっ始めるこの作品ならではの平和なテンションも良かった。皮肉ではなく、良い最終回だった。

 

 前作OP曲の「青空のラプソディ」は、やんわりと衰退の一途を辿る日本音楽業界において近年稀に見るヒット作になった。続く今回のOP曲「愛のシュプリーム!」もまたテイストは異なるものの大変楽しい愛のある一曲で良かった。

 

 テロ行為に巻き込まれて他界した武本監督の名がクレジットされるOPアニメ後半部分にも真心を感じるものがあって良い。

 

 この作品の伝えたいことは、種族間に拘らずの愛なのだと勝手に思っている。

 そんな愛ある良き作品を届けてくれた京アニよ、ありがとう。

 

 あと関係ないけど、「吉永さん家のガーゴイル」のことも忘れないでいて欲しい。

 

チート薬師のスローライフ異世界に作ろうドラッグストア~

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 異世界ものの中でも昨今人気が伸びているらしいスローライフもの。前期放送作品でいうところのスライムを300年間倒すアレみたいな感じ。冒険的な面でいえば特に何もおきない緩いお話。

 

 主人公は異世界でドラッグストアをしていて、そこにはファンタジーなお悩みを持ち込む地元民達が入れ代わり立ち代わりやってくる。ドラえもん的なお役立ちアイテムとしてお薬を提供することで、ご近所問題を解決するのが毎回の流れ。薬調合時のバンクが可愛いくて楽しい。

 

 獣人とロリの二つの萌え属性を持つヒロイン ノエラの存在に癒やされる。ノエラが可愛いければそれだけで良しなアニメだった。


月が導く異世界道中

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 来た来た。タイトルにチートとか異世界とかあると、結構危険だと脳に信号が来るので慎重に視聴。

 

 主役は花江夏樹、ツインヒロインを佐倉綾音鬼頭明里、サブの豚ヒロインは豚なのに早見沙織の萌えボイスというわけで、声優に恵まれたアニメ。鬼滅の刃の面々が偶然にもちらほら見られる。 

 

 異世界に来た勇者が、ブサイクだということで女神に雑に扱われる導入は印象的。性格の悪い女神を上田麗奈が演じたことが印象的。うえしゃまの性格クソ女の芝居にはぞくりと来る良さがあるのだ。

 そういえば異世界系の主人公ってブスとは言わずとも、モッサリしたモブ感あるヤツが結構多いよなと気づく。

 

 水戸黄門ぽく異世界で世直し的なテーマ性があったらしく、ED曲では水戸黄門の歌が出演者によってカバーされていた。よろしければ日本でやってくれとも思ったが、そうなるとまんま水戸黄門のアニメ化で駄目なのか。

 

 世直ししながら、魔物が擬人化した可愛いヒロインにモテモテになる緩い展開がみられるばかりと思いきや、悪を最後まで追い詰めた結果人殺しにも打って出る主人公の物語が描かれる。たまにシリアスもありだった。

 

 別段面白いものでもないが、視聴が苦痛ということもなく、筋トレとか玉ねぎの皮剥きをしながら見る分には最適。

 

 ヒロインの巴、澪が可愛かったので、要素としてそれだけ楽しめたら良し。巴のチビ化したやつも可愛かった。

 

 最終回を見終わって二期はもういいかな~って素直に思ったのだが、二期をやるのが決まったと告知があった。

 声優が良い作品ではあるので、それ目当てで二期も見よう。

 

転生したらスライムだった件 第2期 第2部

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 あれ、おかしいな、転スラってこんなのだったっけ?そんなに面白くないぞ。それに今回はOPが唐沢美帆じゃないのか。そこもちょっと残念。

 

 コアなファンの見解なら絶対に違うであろう元も子もないことを言えば、この作品のハイライトは、おっさんが死んだらスライムになっていたという出落ち部分にあると思う。また、スライムになってからの盛り上がりも、一期のシズさん絡みの展開にある。ぶっちゃけたことを言えば、シズさんが死んだらあとの世界はおまけ感が強いというのが個人のみの意見。

 

 途中に転スラ日記を挟んだこと、または一旦の休みを置いてからの後半クールというやり方は良かったと思う。連続2クールだと視聴するのがキツかった。

 

 肝心な二期後半クール展開の印象と言えば、誰もがコレを上げるかもしれないが会議やりすぎな点。内政作品でもあるので、おまけでなく重要なシーンとして見せたいのだろうけど、やはり日本でも異世界でも会議ってのは退屈な時間なのである。

 

 復活したシオンがクレイマンフルボッコにするバトルシーンは迫力満点で爽快なものだった。クレイマンの小悪党ぶりはムカツクのでぶっ飛ばせてスッキリ。演技派な子安武人の悪人の芝居がリアルだからこそ余計にムカつくキャラだった。

 

 シオン、ミリム、シュナあたりのヒロインは良き。

 操られた振りで沈黙状態を装っていたミリムが通常モードに戻って良かった。最終回では魔王が二人も部下についてミリムも順調に出世したな。良いことだ。

 ミリムが沈黙状態だったのは、元からの設定でそうなのか、それとも中の人の日高氏がコロナで動けなかったからなのかと考えたりもする。

 

 ヴェルドラが「3×3 EYES」にハマっていたのは懐かしきツッコミどころ。いつの漫画やねん。

 

 まだオチに達していないのだが、3期はもういいかなって感じ。とか思いながら最終回を視聴すると、ラストで劇場版をやると告知が入った。

 すごいな、2クールで二作品もやらせてもらって次は劇場版か。個人的にはそんなにツボらなかったが、そこまで上に上げてもらえる作品だったんだ。テレビならタダだから見るけど、わざわざお金を払ってまで見に行くまでのものでもないかな。

 

100万の命の上に俺は立っている 第2シーズン

 こんなのあったな~と思い出す。そういえば二期もやると言ってた。去年にやってたっけ?

 一期からの付き合いということで見てみる。

 

 四谷くん、相変わらず暗いヤツだな~。クラスにいたらスルーしたいヤツだわ。

 上がクソなら集団は駄目になる。そんな事を言ってクソか有用性があるかで、救う人を選定する四谷くんの優生思想は痛いようでいてちょっと分かりもする。この点には微妙に社会風刺的な要素が見える。

 

 今回からは街のチンピラとレズの少女がパーティーに加入。新要素だ。

 

 一期で推していたカハベルと四谷の切ない恋の終わりはちょっと良かった。カハベルが母になりおばさんになり、最後には墓の下に眠るまでの変遷が描かれる。カハベル、逝ってしまったのか。寂しい。

 

 ヒロインズが何気に好き。程よく痛々しい時舘さん、推し声優の和氣あず未が演じる箱崎さんは結構良い感じ。箱崎さんの控えめだけど芯は強めというキャラ性はかなり好き。

 

 喋るゴブリン討伐のことは覚えている。

 小ゴブリンも殺すのか。勇者達も結構酷なことをするよな。

 ゴブリンを狩る二期だったくらいしか感想がない。

 

 あとはゲームマスターを毎回有名人が演じるのが楽しい要素だった。よく見たら芸人のクロちゃんも混じっていた。水ダウのクロちゃんは、悔しいけどマジで笑えて仕方ない。

 

迷宮ブラックカンパニー

迷宮ブラックカンパニー 第2巻 [Blu-ray]

 不労所得を得るまでに社会で活躍したスーパーニート主人公が、急に異世界に送られ、そちらでは裸一貫の平社員からブラック企業戦士を始めるというもの。可哀想。

 よくある異世界ものとは導入時のステータス変化が逆転している。異世界に行く前の方がましな生活という逆パターンに意外性があり、そこが印象的な作品。そしてココがハイライトの出落ち感も確かにあった。無職転生の主人公と比べたらキンジは超エリートだな。

 

 まずは異世界冒険、次に世に蔓延るブラック企業絡みの社会問題、虚実織りなすこれらの要素をかけ合わせた意欲的作品になっている。この着眼点はユニーク。

 異世界ものというベースは多くと同じでも、あの手この手で他と差別化を計るよな~と思える。

 

 パワハラ、過剰労働、果てにはブラック企業社畜を育成するプログラムを実施するなど、とにかく黒い会社事情について面白おかしくいじったブラックジョークが満載。

 あと老害を具現化したようなロウ・ガインというおっさんが出てくる点にも、微妙に世相が反映されているような気がする。

 

 主人公のキンジはとにかく生命力が強くて図太い。このくらいでないとブラック企業では生き残れない。

 人からブラックに扱われ、また逆に人をブラックに扱いもする波乱万丈の労働生活を越え、最終回では遂に異世界でも成り上がる。

 胸を張ってニートになるために大きな成功を求めるのが予てからのキンジの目標だった。しかし最終回では、自分はニートをするよりも勝ち組ニートになるためにあれこれ奔走していたことに生きがいを感じていた。だからニートは止めて会社をもっと大きくするためにこれからも戦うという清い企業戦士の精神を勝ち取る。

 前向きで良いではないか。ニートよりも会社員に向く男だったんだな。

 ニートだ、ヒッキーだではない。向上心を持って社会生活を行うこと。これが広く理想的とされるスタイルだ。

 最初はこそキンジの人間性は好きになれなかったけど、精神の逞しい男だと分かり、最終回では結構になった。

 

 最終回は良い締め方であり、多くのスッカラカン異世界ものと違って、一つ教養となる要素が入っていた。なんだかんだで今期の異世界もの中ではまともな方。

 

 男の娘ヒロインのランガには萌えだった。

 敵の女社長のベルザもセクシーで良かった。

 作画は綺麗で良い作品だった。

 

 

女神寮の寮母くん。

女神寮の寮母くん。Blu-ray BOX 1

 身寄りのないショタが、大学生のお姉様達が暮らす寮の管理人を行うラブコメエロアニメ。確かに住人達はどこか女神っぽい名前をしているし美しい。

 女性目線ではショタを、男性目線ではお姉様達を楽しめるジェンダーフリーアニメ。結果、ピースフル仕様。

 ちょっと短めの全10話で終了。日常エロなので、たくさん見るものでもないし、微妙に短いこの作りで正解だった。

 

 人よりも体温が高くてスキンシップに困るすてあちゃんは良きツンデレヒロインだった。年上ばかりの中に一人いる同級生ヒロインということで良い味を出していた。

 

 悪くない共同生活ものだったが、個人的にはゆらぎ荘とかすのはら荘の方が好み。

 

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