こしのり漫遊記

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ガール・ミーツ・邪神で行こう!「ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒」

ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒」は、1999年3月6日に公開された特撮映画。

 

 おぉ~イリスだぁ。懐かしいっす。邪神と書いて「イリス」、地底怪獣と書いて「バラゴン」、怪獣映画を通して学べる漢字達ですね。

 この度YouTubeにてガメラ3が無料解放されていたので、無料枠のありがたみをしゃぶり尽くすべくしっかり見て来ました。

 タダより怖いものは無いと言う。同時に私には怖い物無しとも言う。じゃあプラマイゼロで行ける。というわけでタダの物にはガンガン行こうぜ!の勢いで臨むしかねぇ。

 

 今回でこちらを見るのは3度目。最初は親がVHSで見せてくれた。結構画質が荒かった。次は10年くらい前にBSプレミアムでやっていたのを見た。どちらも古い記憶なので結構覚えていない。

 で、この11月になって割と新鮮な思いで3回目を視聴した。BD化もしているからすごく画質が良い。世紀末の映画だって今じゃこんなに綺麗になっているのか。上映当時だと誰がこんなにも綺麗に映せる光ディスクが出てくると思う?作中じゃまだドリキャスが現役だからな。

 これは痛快娯楽な怪獣特撮として楽しめますなぁ。というわけで古いけどしっかり楽しかった。

 

 本作でしっかり覚えていた事といえば、ドリキャスが出てくるシーンと若かりし頃の仲間由紀恵がイリスのエサにされちゃうシーンがあったこと。そこら辺の要素くらいは記憶している状態で第3回目視聴を決め込んだ。

 私はドリキャスユーザーだし、アニソンや声優を担当していたことから仲間由紀恵にも好感を寄せています。ここ最近で新規の由紀恵マニアになった人は知らないだろうけど、新人の頃の彼女はアニソンを歌って声優もやっていました。まぁ私も21世紀に入って最近知った口なんだけどね。

 

 怪しげなる獣と書いて怪獣。そうして怪しげな部分を人は気にしちゃう。故にその要素を晴らしてしっかり知りたい。怪獣を知ること、即ちそれ人生なのである。←今日もリード文からして喧しい。  

 では今日も元気に怪獣映画の感想と行こう!

 

ガメラ3 邪神<イリス>覚醒 大映特撮 THE BEST [DVD]

 

内容

 あのヤバい怪物 ギャオスが大量発生している。1匹でなくザコキャラの群れよろしくギャオスが空を飛びまくるヤバい状態。

 そんな中、ガメラも遂に登場。空中戦でギャオスを焼き殺し、その焼き鳥死体は我々人類が暮らす地に落ちてくるのであった。ヤバい。

 ギャオスの発生、海中にあるガメラの墓場、暴かなければならない世界の謎に研究者諸君が困っているその一方では、田舎少女の物語が動き出す。

 舞台は奈良県に移る。そこには封印されし怪物 イリスが眠っていた。少女とイリスの邂逅によって世界はもうワンランクヤバい状況へと頭を突っ込むことになる。

 暴れる邪神イリスをなんとかすべく、人間の皆々と我らがガメラが奔走する。それをたっぷり楽しむだいたい1時間50分くらいの娯楽作品となっております。

 それから劇中にドリキャスが出てくるので、セガっ子はそこに要注目だ!

 

感想

 まず思うのが有名人が結構出ていること。以前見た時には気づかなかったが、よその特撮に出ている見知った顔に、バラエティに出ているようなタレントの皆さんの顔もあり。そこも懐かしいっす。

 つい最近見た「仮面ライダーカブト」で加賀美くんのパパを演じていた人もガメラ3に出ていた。カブトよりずっと前のこの段階からも既に怪しげで胡散臭い芝居をしていたんだな。この俳優さんは落ち着いた雰囲気があって男前な素敵な方だとは思うけど、同時に怪しく胡散臭くややキモい感じがあるんだよな。この人の芝居はツボる。

 

 メインで出てくる人物は、大人子供含めて女性が多い。一昔前の色んなギャルを楽しめました。いつの時代でも触れれば楽しいのがトップギャル。皆さんイカす女子感があった。でもその傍にいるガメラに詳しいサイコパスオタクみたいなお兄さんはちょいキモキャラで悪目立っていた。あいつは面白い。急に中2感があって悪くない。

 

 公開時期はノストラダムスが予言した約束の日にかなり近い。そんな昔の時代ってことでやはり世界も古く、出てくる電話、テレビ、パソコンなどのアイテムにも時代を感じる。しかしこの良い具合に昔の世界観は好きだな。世紀末に思い馳せるものがある。

 その古い文明、発明の中でもやはり注目が行くのがドリームキャストの存在。

 研究者の女性が人から受け取ったディスクをパソコンに入れても起動せず、それをドリキャスに入れたらデータが見れるという内容があった。確かドリキャスGD-ROMとかいう他の光ディスクとは規格が異なる特殊な形でゲームを出していた。これによって違法、合法含めたコピーが厄介だったとか。そんなことを二周りくらい上の世代のオタクから聞いたことがある。

 作中でデータをゲームディスク規格で寄越してくるのはナイスアイデアだった。あとはガメラとセットでドリキャスにも会えて嬉しかった。

 

 過去シリーズを見ればキッズの味方のイメージが強いガメラが、今回は女学生ヒロインからめっちゃ敵視されている。そこは印象的。

 かつてガメラとギャオスが戦った騒ぎの巻き添えを食って親が死んだという過去を持つ少女は、ガメラを目の敵にするのである。

 これは巨大怪獣を出す特撮だと目をつぶりたいところだけど、やっぱり目が行っちゃう要素でもある。うちのお兄ちゃんなんかもウルトラマンが戦えばビルや学校もぶっ壊れるだろうにとツッコんでいたし。まぁバトルステージとして街まるごとを使用すれば被害者が多く出ることは回避出来ない。

 そんなやんわりタブーかもな要素に突っ込んで少女の生い立ちとキャラ性を設定したのは興味ふかい。

 この子はガメラに文句を言うだけに終わらず、こともあろうに怪物と結託してガメラを倒そうとする。それも意外な展開。今回の相手のイリスの覚醒のアシストを行ったのが人間の少女というのがなんとも読めない運命だった。

 強気で生命力が強そうなこの可愛い子も嫌いではなかったが、不貞腐れた感じでガメラに敵対するヒールさを見るとちょっと怖かった。そういやこんなシリアスな感じで少女がちょっと病んでいたなぁと思い出した。

 

 トトロとの出会いのように可愛いものではないが、それが神秘的だった点は共通するのが少女とイリスの出会い。

 このイリスが思った以上にキショい。何か思ったよりも生い。もっと硬そうな感じかと思いきやそうではなく、表面がべっちょりしてそうな化け物ながらも生物感があるデザインでキモ怖い。

 イリスは幼体期の段階でキモいから、子供がコレを見て捨て犬感覚で可愛がろうとはならんだろう。でもヒロインはせっせと世話をしている。

 イリスの怖さはガッツリ噛んで食うのでなく、触手から何でも吸い込んでエネルギー補給をすること。生物の生気を吸い取って直ちにミイラ状態にしてしまう。イリスの犠牲者のミイラ死体もちょっとリアルでびっくりした。民家を訪問したらミイラがこんにちはしてくるあの見せ方はホラー手法だから。

 

 少女目線で進む田舎の物語パートだけ見ていれば清潔感ある青春ものが始まった感じで、まさかこれが怪獣映画とは思わないだろう。

 ここで描かれる狭い学生のコミュニティ事情にも注目。よそ者を排斥したい地元の不良少女からの当たりが強い。よそから転校して来たヒロインちゃんとその弟に嫌がらせをしてくる怖い姉ちゃんも登場。そりゃ悪いヤツなんだけど、こういう元気な姉ちゃんもそれはそれで文化的かつ生命的面白みがあって嫌いにはなれない。この手の不良とも仲良くするタイプの人間でした。博愛主義と変態性は紙一重なのである。

 

 この田舎の物語にはスピリチュアルだったりオカルティクな地域史も絡んで来る。なんかいかにもそれっぽい感じの歴史資料があり、怪物のルーツを辿ることが出来るようになっていた。四聖獣のお話とかも出てくるのが印象的。 

 ちょっと関係ないようで関係するような話だが、玄武とか白虎の四聖獣の名前は「幽遊白書」で初めて知った。同じ名前のキャラが出てきます。他はブスだった中で一人イケメンに描かれた朱雀が好きでした。幽白の朱雀は女子人気が高かったと記憶しています。

 で、そっちを見た後にこちらを見てそれぞれがどういった形の生物なのかということも学べた。そんなオタク的学びが深まった流れがある。玄武は亀の形をしているとされ、我らがガメラがそれっぽい。

 

 ガメラ、ギャオス、イリスが暴れるバトルパートは圧巻の出来。素晴らしく興奮した。

 怪獣が暴れすぎで東京と京都が終わっている。怪獣という脅威がフィクションであって良かったと心から思います。

 ガメラが空中でギャオスを焼き鳥にしたのが街に落ちる所とかは面白い。笑い事ではないが、これぞ巨大生物の脅威と分かるシーンだった。その下で暮らす人々にとっては迷惑すぎる。街がめちゃめちゃにされてハチ公像が焼けてしまうシーンは悲しく切ない。

 

 今回はギャオスがモブキャラ扱いとなり、軽いジャブくらいで始末されてしまう。その後に控えるイリス完全体が始動するところからはすごいぞ。

 レギオンの時にも「地球終わた」と思ったが、こっちはこっちで終わらせ上手な能力持ちでヤバい。改めてセオリー崩しの歪なモンスターだよな。触手で攻撃してくるのが不気味&ナイス。触手攻撃も好きなものでね。

 このくらいの時代になるとCG演出も結構すごい。今でも自然に見えるCGを用いたスーパーバトルが楽しい。

 なんといっても燃える見せ場はガメラが放つ炎のパンチ。体内が火力発電所みたいな構造になっているガメラから発せられるパワーはやはりすごい。そのパワーは拳に炎を灯すまでになり、その一撃を打ち込めばよその怪物でもKO出来る。あのパンチは格好良かった。強者のフィニッシュ技はやはり肉弾に限る!という主義の方にはおすすめなバトルシーンです。

 

 最後が不穏な終わり方になっていた。これからギャオスのとんでもない大群が飛来すると分かったところで終わる。最初のシーンで死体が上がったギャオスが、最後も元気に持って行った。

 この後ガメラはその群れと退治するのだろうと予想出来た所で落とす。そんな先行きが予想出来ても最後まで見れない落ちもまぁ良いだろう。ガメラはきっと勝ちますとも。全部焼き鳥死体にして地にでも海にでも落としてフィニッシュです。そうしてガメラが全消ししてくれた後には、呑気にお家でドリキャスを遊べる世界が訪れるだろう。

 ドリキャスがとにかく懐かしい!となるガメラシリーズでした。まぁといっても生産が全部終わって過去の遺産になってから遊んだゲームなんだけどね。出来れば当時を生きてリアタイしたかった~!

 ガメラドリキャスもありがとう。とても楽しい時間を送れました。触らぬ邪神に祟り無しなので、眼の前にあるのが邪なる存在だと見極めたなら全部回避しようと思えました。イリスもナイス邪神ぶりでした。

 総じて痛快娯楽作品と言えよう今作にバンザイ!

 

 

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