こしのり漫遊記

どうも 漫遊の民 こしのりです。

2025年のアニメ感想(7月~9月)その23

 もうすっかり秋になって今更誰が夏アニメの話をしてんの?とツッコまれそうだが、秋になってもまだ語り終えることが出来ないくらいに夏アニメは多かった。よって私の夏も長い。

 まぁリアルな気候で言っても「襟無しのシャツに10月が来ても夏は終わらない」状態だしな。←私の好きな楽曲に登場するお気に入りフレーズです。

 10月になったけど襟も袖も無しのシャツで普通にいけちゃいます。つうか昼間はまだ暑い。

 そんな感じで今日もまだまだ夏アニメの振り返りと行くぞ。衣替えはまだまだ先だ。

 

 

 この記事は5分では多分読めない長ったらしい記事です。長時間拘束が嫌な方はブラウザバックして寝て下さい。

 

おそ松さん(第4期)

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 これまだやるんだ。もうこのノリで10年になるのかよ。そこが恐ろしい。

 これについてはまず10年の歴史を振り返ろう。

「おそ松くん」をこのような形でリブートさせたことについて、また多少の悪ノリも手伝ってこういう形でヒットしたことについて、赤塚先生は何を思うのだろうか。草葉の陰にインタビューと行きたいところだ。

 スピンオフアニメがあってグッズ展開もすごいしゲーム化に実写化まで行っちゃった。プロジェクトチームも当初はここまでになると思っていなかっただろう。こうなると本当に今日も明日もこんがらがっちゃう。

 あとこれには声優陣の実力にマッチした人気も手伝っている。私も出ている声優は皆好きです。ぶっちゃけ声優ラジオとして作業用BGMに使用している率が高い。

 で、今になって思えて来た。これは本当に良い形でのヒットだったのだろうか。まぁ私にとってはおそ松さんの熱はもう終わっていて、今回のも惰性で見るだけでそんなに面白いとは思えなかった。体を洗う、歯を磨くなどの日々行う普通の行為ってな感じでめっちゃ普通に見送ったかな。

 これについては1発目なら奇抜な発想でのリブートで面白いと思ったし、2期もパロネタをもっと強化して確かに笑えはしたが、勢いはそこまでだったな。3期からはもういいやとなっていた。今となれば10年前には何が面白かったのだろう?と思うこともしばしば。

 これにはこちらの成長と向こうの残弾の尽きが関係しているのだろう。1期をやっている時には想像として遠い存在だった「ニート」が、そこから10年の時を経てより具体性を持ってもっと遠くなったことで共感が皆無になった。それは私がニート以外の他の立場の道を極めて行くことになったから。

 ニートとそうではない立場、ガキの頃にはどちらもぼんやりしていたものが、ガキでなくなったことでどちらも分かるようになってきた。そうなると、こんなアニメに対してそれを思うなよとツッコまれそうなものだが、ニートを笑えない。これです、これのために心底笑えないアニメになってきました。

 だってそれは思った以上にヤバい立ち位置だからだ。そのヤバさは実際それをやってヤバいと実感するか、労働を経験した後にそれをしないことへのヤバさを解像度高く想像するか、どちらかを経れば分かるものだろう。

 そういうちょっと真面目な思考はよそに、単純にこちらも感覚が成長するからな。10年前に楽しかったお下品ギャグが大きくなってからは「なにそれ?」となることは結構あるものだ。「銀魂」とかもそうだが、昔漫画を読んだ時には笑えたのに、今となれば「あれ?」と首を傾げてしまうほど笑えない箇所が目立つようになって来た。

 こうしてあの日の少年が戦隊やライダーから離れることもあるじゃないか。とか言っている私はいつまでもギャグアニメも特撮も何でも見ているんだけどね。

 こちらの10年の成長、あちらの衰退、それぞれを感じるものでした。まさにこの世は諸行無常ってわけだ。

 しかしニートを6人も飼っている両親は社会人として心身が強いんじゃないかな。思えば体力、メンタル、金、全部がないとキツい。

 お母さんが飯の時間になれば「ニート達~」と声をかけているのはすごい。もうそういうものだと受け入れる覚悟が決まっている。

 ニートを見て「良い身分してんなぁ~」と思うのも良いのか悪いのか。まぁ私はめっちゃニートしたいですけどね。労働その他とにかく疲れるあれこれなんかしなくてもこの世にはやりたいことが山程ある。すごく充実したニート生活が出来る自信がある。

 

 とまぁニート語りも良いがアニメ自体の感想もちょっと。

 やることは相変わらずしょうもないで貫徹している。しょうもないの精度として尖っていたのは、ニート6人がなんだかんだの末に角刈りになって帰って来るやつ。毒にも薬にもならないこのしょうもないネタ一本で30分やりきる根性は買う。

 学校の発表会で持ち時間5分でやれと言われても調べが浅いやつは1分くらいで終わって時間を持て余す。それでも先生は結構厳しいもので、きっちり5分間を計ってその間生徒を前に立たせておく。あの5分経過の合図を黙って待っている子の気まずそうな素振りと来たら、普通に気の毒でちょっと面白い。あれを平気で待ってなんなら時間埋めの小話でも始めるやつが良い根性をしていると思う。それをやっているのがこのアニメ。

 たくさん面白いものではないが、そこを開き直って自分スタイルで行く生き様は私の好むところではある。

 

 過去に戻って扇風機を回収してくるヤツはSFチックでちょっと濃い目に印象に残る。「サマータイムマシン・ブルース」がこんな感じの話だったっけ?

 他もダラダラしていてまぁ同じ感じで見れる。しかしこいつらが仲良しなのは良いよな。ニートの上に互いがいがみ合って潰し合っていたら醜くくて目も当てられない。

 あとは昼間からぶらぶらと店に入れる小遣いを持っているのも良い身分だな。あれだけは労働者に対して優越感に浸れるやつだな。

 

 かつての勢いからの凋落を見せてやっとこさ辿り着いた最終回では、制作が間に合わないため本来の最終回エピソードを放送出来ず総集編を放送した。最終回は別途どこかのタイミングで放送するらしい。これはこれでタイトル通りお粗末な落ち。

 これについてはマジで作っていないのか、作っていないことで「万策尽きたぁ~!」のポーズを取って話題作りのネタに持っていきたいだけなのか、一体どちらなのだろう。普通のアニメならいざしらず、おそ松さんならこの流れもネタとして組み込んでいる可能性があるのかも。

 最終回ではキャストのオーコメが聞けたのが良かった。制作や芝居の裏側のお話が聞けるオーコメって面白いんだよな。コロナ時期でもおそ松さんアニメは止まらず放送があったと振り返っていたのだが、今回は間に合わずに止まったのかよとは思ったけどね。

 また最終回として4期の延長戦が楽しめるそうなので、その際にはしっかり見てやろう。延長も何回も続くと疲れてダルいけど、1回くらいなら付き合ってやっても良いだろう。という野球なら遊撃手からの偉そうなコメント。

 私も付き合いが良いからね。おそ松くんの白黒アニメを親に見せてもらった頃からの付き合いだからこっちにも最後まで付き合います。

 

 とまぁニート肯定派な私がちょっと冷ややかな感じで見つつもなんだかんだちょっとは楽しんだニートアニメでした。つうかこっちがニートしてぇよ。どうやったら出来んのさ!

 

忍ばない!クリプトニンジャ咲耶 第3期

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 相変わらず誰か忍術教えてを言いながらアイドルを目指してコンビニバイトをしている。そんな内容を言っているOP曲は結構ハマるもので好きです。

 コンビニバックヤードでなんかウダウダしているターンが印象的なコンビニ忍者アニメだったが、それは新シリーズになっても同じこと。今回もまずはコンビニバックヤードからウダウダやるところから始まる。

 この登場人物皆が揃って劇団「クリプトニンジャ」としてボケけてくるチーム感が見える緩さが良いよな。作風から雰囲気まで気に入っている。キャラ絵も可愛い。

 

 咲耶が口寄せの術で出せるのはシラスなのには笑った。使えなさすぎるだろ。ナルトくんだって初期にはオタマジャクシしか召喚できなかったけど、シラスはそれよりザコだろ。

 今回は未来からの刺客が暴れて面倒になる。ゴリラ店長の息子が未来から来るというとんでも展開となった。ゴリラが忍者で時を超えるのもヤバいが、店長が結婚出来たのも普通に驚く。店長はコンビニとギャルが好き。

 2060年の世界ではスマホで忍術が使えるアプリ忍術が一般人の間でも流行っている。なにそれ?それこそ全く忍んでいない一般的マジックじゃんか。

 過去に飛んだ記録はよそにバラしてはいけないルールになっているのだけど、承認欲求がヤバい奴らは「未来から来た」のメッセージと共にSNSで大公開している。チャリではたどり着けない所まで来たならそのように自慢したい気持ちもちょっと分かる。あの「チャリで来た」の詳細はよく知らんが、うちのお兄ちゃんが「コイツらおもろい」とか言って笑いながら見せてくれたのはよく覚えている。というわけで微妙に「チャリで来た」ネタがあったのに笑った。

 未来から来たパンダくんがちっこくて非常に可愛いのだが、声が速水奨だからイケオジの感じがすごい。この見た目と声のミスマッチ具合がなんだかんだ美味しい。あと今回はこんな感じのゆるキャラがなんか多いシリーズだったな。

 

 アプリ忍術はスマホを持っていれば誰でも使えるっぽいが、スマホを取り上げれば何も出来なくて詰む。アプリ忍術を使うゴリラ店長の息子に対して咲耶達はアナログ忍術で応戦してスマホ取り上げに成功する。取り上げた瞬間勝ちでバトル終了でした。

 このギャグSF忍術合戦を見せられている間はずっとプププッと笑えて良し。ゴリラ息子にとっては未来冒険はスマホと共にでした。イセスマは世紀のクソアニメだったな。

 スマホで世界を知った気になって気持ちがデカくなり、それを失えば一気にオロオロする。そんな現代人のあり方をちょっと反映したようにも見える展開だったかな。現代人はスマホばかりでなくもっと頭と足を使え。というのがガラケー派の生き残りからの意見。

 

 息子を倒したその奥には、皆に名前を覚えてもらえない疎外感とかで闇落ちした未来のバイトくんが控えていた。コンビニのバイトくんが今回の騒動の根っこにいたのか。これは意外。

 私も課長とか専務とか主任とかの役職で人を呼んでおいて、本名となれば知らんということが以前にも今にもある。やはり人の名前はある分には呼んであげた方が良い。人の名前を覚えるのが苦手というか、そもそも覚えようという頭になっていないんだよな。

 内容は非常にバカバカしいギャグだが、全体を見ればよくまとまっていると言えないこともないような。まぁ納得な物語です。

 忍者なのに忍ばないニンニンジャーのノリで行くし、スマホで異能力を発動するわでネタなアニメだったが、好きなネタ感なのでずっと楽しかったっす。

 1話が3分半くらいでこれだけ満足出来ればお買い得。有料放送でもないから別に金も払っていないんだけど。良いショート枠アニメでした。咲耶ちゃんは今後もアイドル目指して頑張ってください。

 

BEYBLADE X

 10月3日で第2シーズンが遂に完結。第2シーズンの開幕からもう1年経ったのかよ。速いな~。ベイの高速回転のごとく時が渦を巻いて進むのも速いのよ。

 ファイナルクールもとても熱いことになってカロリー消費がなかなかのもの。

 バードくんの修行期間がとても長い。バード不在の間にも残った最強の3人で勝ち進んで行く。

 テンカが当初だと想像できないほどチームに馴染んでいる。振り返ってみれば彼女の助力なしにはここまで来れなかっただろう。チームを引っ掻き回したヤツとも言えないこともないが、彼女のおかげで各員が強くなって更に心を合わせることが出来たとも言える。チームメンバー4人で遊びに行くなんてことも出来るようになった。良きことです。

 以前は揉めることもあったマルチちゃんともあんなに仲良くなっちゃって。女二人の友情も良きものです。最終回でテンカがチームを卒業する時にはマルチちゃんもバードも泣いて寂しがっていたじゃないか。

 ここは4人いてずるいと思うかもしれないが、バードくんがザコなので一人追加によって他のチームとどっこいどっこいでやれるようになっていると言えるだろう。バードはちゃんと強くなっているけど周囲が超人過ぎる。

 

 テンカの実家で起きた騒動にも迫っていく。

 オメガママが流派から離反した流れとかを見ると、たかがコマ回しと笑って見てられん。お家騒動になっておる。

 ママの弟子のランツ、ミリオンがママに心酔して一緒に流派を抜けるまでの回想も印象的。こいつらもオメガママの腕に惚れ込んでいやがる。あと普通に熟女の魅力に持っていかれている感もしないこともない。

 

 修行で鍛えてもやはりバードくんは未だ勝ち星を取れない状態で第2シーズン完走となった。ここまで勝てないと当初誰が予想しただろうか。これと比べると最初からチートステータスを貰えるクソなろうなんて破格のゆるゆる人生だな。 

 ランツと戦った時に一応勝利するも、それは目的あってわざと負けた八百長試合だと後に分かる。これを受けてバードくんは本気で勝負して負ける以上に悔しいと心を痛めることに。偽の勝利よりも互いが全てを出し切ってぶつかった末の敗北に価値があるという競技者の本音が漏れた。

 ここのシーンはバードに感情移入して悲しいしムカついた。バードの純情を汚したランツが許せねぇ。

 そのランツとは頂上決戦でマジでぶつかり合ってギリギリの引き分けとなった。ランツは圧倒的格下に勝てなかったことに動揺する。バードくんとしてはランツから余裕を奪うまでには健闘した。試合は引き分けだったが、勝負としてはバードくんが勝ち越した爽やかな感じにまとまった。バードは超人だらけの中でよくやっていると思う。彼がザコというよりやっぱり周囲が強すぎるんだよ。

 

 頂上決戦で仮面Xを出場停止にさせた闇の力の発動は許せん。セコいことしやがって。

 仮面Xがダメなら素の顔のエクスとして出れば問題ないという窮地において出てきた上手いアイデアでなんとか乗り切っていた。そういえば周りの皆は二人が同一人物だと気づいていなかったんだな。ちょっと忘れかけていた設定を上手いこと利用してピンチを乗り越えた。それもマルチちゃんのなりきり声帯技術があってのことだな。マルチちゃんがエンタメ俳優スキルを持っていたからなんとかなったのだから皆感謝だな。

 注目の一戦となった白星親子の対決は印象的。ここの対決では技の発動の描き方が格好良かった。白星流は負けないの鉄則同士がぶつかりあうのでどうなるものかとハラハラしながら見る。テンカもすごかったがそこはオメガママが一枚上手だった。ここではテンカも最高潮に主人公していたが負けちゃった。

 でもチームペルソナとして勝てばそれで良いの心がけでエクスに繋いだのが熱かった。テンカが皆を信用してチームのことを好きになっていると分かって嬉しかったです。

 

 エクスくんの戦いの物語を見るに、遊びだろうがスポーツだろうが、とにかくやるならマジにやった方が絶対に楽しいということが分かってくる。作品が強く言いたい要素がそれだ。序盤から貫徹してそれを伝えた作風は教養でしかない。そこは私も深く共感するところです。

 

 ぱっくんが怪しげな九尾ヨウコといつの間にか仲良しになっていたり、シエルとシグル姉さんが銀狼師匠にセットで弟子入りしたりと他のキャラの動きもちょっと気になるところ。

 ダークサイドに進路を取ったクロムのことも気になる。彼の詳しいところはまだ描かれていない。最終回でエクスと会ってちょっと話をしていたけど、クロムの今後はどうなるのやら。

 2年目も楽しかった~。シーズン3もあるというので今後も楽しく見ていくかな。

 

サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと

サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと 4(完全生産限定版) [Blu-ray]

 放送途中で総集編を挟んだため、最終回が10月の頭に突っ込むことになった。そんなちょっとの遅刻も予想の範囲内なので問題ないっす。

 ウィッチをサイレントにウォッチするのが趣味なものだからフレームアウト無しにしっかり見ていくぜ。

 これを初めて見た時には、思ったヤツと違っていたことで「ん?」となった。絵柄は抜群に可愛いが、萌え萌え魔法少女とかではなかったんだ。

 最初らへんはドラゴンが出てくるような大ファンタジーの感じもあったが、メイン所はどんどん規模が狭い学校の中の事になってくる。意外と小さくまとまったファンタジー

 展開は学校で謎解きをしたり、王子様とちょっとラブい感じになったりと色々。ちょっとだけ「薬屋のひとりごと」の感じもするかな。女性主役なろうってな感じ。主役のモニカのキャラ性には、なろうになりたい女はこういう所を目指しているというなろう世界の民意が反映されているかのように思える。

 

 コミュ障主人公のモニカちゃんはとても可愛い。でもモテ筋ではないかと思われます。

 昔だったらコミュ障に対しては「ハキハキ喋れやぃ!喉死んどんのか!」てな感じで当たりの強いことを言って、周囲から「やめとけお前」のツッコミが入るばかりだった私も、今となってはそれを穏やかに構えて受け入れられるようになった。ていうかそれならそれで面白い反応が見れそうくらいに思っている。そこそこの人生を経てコミュ障を許せるようになりました。ていうかそもそも怒るようなことでもない。

 発動に長い詠唱を必要とする魔術をモニカは無詠唱で行える。それが可能になった理由がコミュ障だからなるたけ黙っていたいというのはパーソナル出まくりなものでネタい。まぁ実用性があるから結果オーライだな。磨き抜かれたコミュ障に魔術の鬼が宿った形ですね。

 

 学校で不可解な事件が起きれば、お得意の数学を用いて謎を解明するモニカの脳みそ冴え冴えぶりも印象的。この世のだいたいのことは数字で解けるというから、やはり数字は人生を助けるお供になりえる。幼い頃からも数字とは親しくしておきましょう。あのブッチ神父も素数は負けそうな自分を奮い立たせてくれる勇気のナンバーだと言っていたし。とにかく数字は身を助ける知識なんだな。

 これはこれで「コミュ障が数字でファンタジー無双してみた」になっている。

 

 学校のお友達の中には、顔や髪色が似ていて見分けがつかないのもいたかも。可愛いお友達ちゃんだと思っていた内の一人が、実は王子様を狙う刺客だと分かったことで退場になったアレは悲しい。あそこで友情の裏切りにあったためモニカの心は傷つくが、同時に強くもなれた。シリアスだけど成長の大事なきっかけとなった場面でしたな。

 

 チェス大会編が始まると「ヒカルの碁」みたいなテンションになってきた。モニカはチェスも鬼強かった。コミュ障だけどあとはなんだかんだすごいあたりいかにも女なろうな感じ。

 ここで出てきたバーニー・ジョーンズくんは怖い。嫉妬とプライドが固まって出来た黒い心がモニカちゃんを攻める。二人の友情の芽生えから決別までの物語は悲しい。これには「嫉妬してモニカをイジメんなよクソメガネ小僧がっ!」って思ったね。その彼ともなんだかんだ和解出来たっぽいので安心しました。

 このバーニーのキャラ性には、無自覚俺ツェ~系に対する嫌悪感やアンチテーゼの要素を感じた。その思いも人のリアルなのでそこから逃げないシナリオやメッセージ性はちょっと良かったと思う。

 

 悪役令嬢の妹キャラという役割を与えられたなんちゃってお嬢様の役をノリノリでこなす種崎敦美の演技も良かった。今期だと「9-nine-」でも妹キャラで出ている。彼女の妹声がダブルで楽しめるクールとなりました。

 

 最終回はイケメン王子様と変装デートをしてなんか楽しそう。楽しそうにしているモニカも可愛くて良かった。

 モニカちゃんの成長の物語を描く爽やかなもので悪くなかったっす。これ系の異世界ファンタジーの中ではアニメーション、シナリオ共に十分健闘した方。酷いのはもっと酷いから。

 あとはモニカの潜入している学校の制服が可愛い。女子はグローブ着用なのもお嬢様学校って感じで良かった。美術センスもナイスです。

 

koshinori.hatenablog.com

 

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