こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2024年のアニメ感想(1月~3月)その9

 最近お外から帰って風呂に入った時に気づくことがある。どこでもらったのか謎の傷がある。足とか腕とか頬のあたりにも見えるのだ。

 何コレ?殴り合ったことはないのに。

 かまいたち?ぬ~べ~で読んだことがあるんだけど、鎌を持ったいたちが風に乗って人の肌を切る、そこに血が出すぎないよう薬を塗るいたちもいる。そんな感じの妖怪の話があった。もしかすっとあれか?

 痛覚に来るレベルでもないので、目で見ないと気づかない。じゃあいたちの傷薬が効いているのか?

 ?の連続で結果謎。多分お外を走った時にどこかの木の枝で擦ったのだろう。いやでも木に触れるような道は通らないんだけどな~。

 

 そんな謎の傷口をケアしながらアニメを見る今日この頃です。傷つかずには愛せない。アニメへの愛もきっとそれなんですね~。

 

 

BEYBLADE X

 どうも、引退して久しい元シューターです。もう引退した身で見る今が旬のシューターの物語ともなると、そう多くを期待して見るものでもない。だからしっかり気を抜いて見ていたのだが、コレが意外と面白いっす!

 

 マルチちゃん、段々と可愛い。分かりやすく萌えビジュではないものの、ちょっとボーイッシュで冷徹に戦況を見る落ち着いた感じもありで好きっす。最初はマルチちゃん相手にイキっていたユニちゃんも、戦う内にマルチ落ちして沼り出した。良い傾向です。

 マルチちゃんが可愛いし、エクスくんが格好良いから見るべし。

 

 そしてバードよ、お前も主人公なのになぜ勝てん!相変わらず負けてばっかだな。

 子供向けにおもちゃを売る販促番組で、ここまでメインキャラが勝てない展開とかよく企画が通ったな。

 そりゃネタとしては新しいもので面白いかもしれない。実際私の後ろや横で見ている他の家族も「この子、また負けてんの?いつ勝てるのよ?」と笑いながら言っている。皆きっと心ではバードくんを応援しているはず。負けている割には愛されているから「ハルウララみたいやん」てお兄ちゃんが言ってた。なんだかんだ皆して勝てないバードの青春を楽しく見ている。

 しかし、楽しく遊ぶ、そして気持ち良く勝利するのも商品の魅力として伝える点だからな。それでここまで勝てんのか。

 

 ヤバいのは、全然勝てないのを試合を見ているモブ達にもイジらていること。ある回では悪ガキから勝てないことについてイジられることもあった。これを受けて私はバードくんを勝たせてあげたいと願った。

 チームでミーティングして修行するなど、一般的には勝ちフラグになるとしか思えない流れを組んでもやっぱり負ける。ここまでやると逆に面白い。

 これはエクスとマルチがマジで負けられない。他のシューター以上に負けが許されない中でしっかり勝つこの二人が優秀すぎる。

 

 2クール目の後半では、さすがに敵も強くてマルチ、エクスも簡単には勝利出来ていない。

 バーン戦ではエクスが負けるのか?とハラハラしたが、見事逆転してくれた。エクスもバトルジャンキーのガチシューターだな。かつての私を見ているようだ。最新時代を見てノスタルジーに浸るというのもなかなか悪くない。←急に年寄り思考。

 

 次は仮面XではなくYの字を持つ者が出てくるみたいだ。3月ラスト放送で顔出ししたYの男は誰やねん。XとかYとか、まるで数学の方程式やポケモンみたくなってきたな。

 Yの彼の参戦、そしてバードくんがどこまで負け越すかを眺めるために、4月からもチャンネルを合わせるしかない。

 春からもゴーシュー!←お前人生に悩みないんかって親からよく言われます。

 

ダンジョン飯

TVアニメ「ダンジョン飯」オリジナルサウンドトラック 音楽:光田康典、土屋俊輔

 ダンジョン冒険をしていればそりゃ飯もいるわな。それを十分用意していける資金がない。ならば現場で狩って食うのみ。ダンジョンに出会いなんて求めている余裕はない。まずは食って命を繋ぐのに一生懸命の冒険がスタートです。

 

 新年開幕クールの期待の新作として謎にネットにアゲ記事が多くあり、賛美のコメも微妙にサクラ臭い。そんなちょっと慎重に見たくなる前評判作品でした。何が本当か嘘かは自分の目でしっかり見抜けってことね。

  

 見てみるとホントにダンジョンでモンスターを料理して食っている冒険譚だ。異種族レビュアーズとは違い、ちゃんと上の口で食って味わう正統なレビュアー達の物語です。

 モンスターを食う発想はユニークで面白い。飯作画は凝っていて綺麗。

 普段RPGなんかで見るモンスターは、立ち絵で外観を見るのみで、内部構造がどうこうってのは誰も知らんし考える人も少ないはず。それをこのように皮を剥いで臓物を処理してと、実際にダンジョンに潜って見てきたかのように細かく描いてるのは面白い。マニアックなアイデアと奥まった想像力で見せるものだな。

 ドラクエのさまよう鎧みたいな絶対硬そうなヤツまではさすがにノータッチだよなと思ったが、鎧の内部を調理してしっかり食っていた。ドラクエといえばマドハンドはどんな味なのかと考えることがある。今後はあの謎の手を食ってくれ。

 デカい寄生虫をさばいてうなぎの蒲焼きみたいにして食うのは面白い。うなぎが食いたくなった。寄生虫を見てうなぎを連想するようなサイズ感が不思議。

 

 それでも1話目、2話目くらいを見た時には、毎度こんな感じでゲテモノ飯を食うだけのワンパターンアニメならすぐに飽きちゃうぜと危険を感じていた。

 しかし見ていく内にワンパターンのみで見せるものではないみたいよ、と気づかないはずがない。だって私はそこのところが敏感な人間だもの。

 

 序盤の感じで呑気にまったり飯を食っている内に、妹ヒロインのファリンは絶対に化け物の腹のなかで消化されて糞になっているだろう。5話目くらいになると、ファリンはもう糞になってそこからに硬い状態で転がっているだろうと予想していた。

 段々妹に迫っていって皆でガチ戦闘して救出の流れはハラハラもので楽しめた。骨にはなっていたなぁ。それでもなんとか魔術で治したぞ。

  

 アクションや飯の作画は綺麗だが、キャラデザは決して美麗で萌え系ではない。同期放送のフリーレンと並んで萌えデザでないエルフのマルシルが気になる。私は耳トンガリのエルフが好きです。

 マルシルが最初はギャンギャンうるさいんだけど、段々と愉快な同級生感を抱くようになってなんか好きになってきた。私も簡単に好きになるからな。

 それとマルシルを演じる千本木彩花の元気でうるさいギャルの役って良いよな。

 

 野郎連中ばかりのパーティーの中で、女子の風呂は困った問題になるというダンジョン冒険あるあるに触れていた。いや、ファンタジーに見るリアルの都合だからあるあるではないのだけどね。この世界ではあるある。

 マルシルが部屋の隅っこで服も脱がずに濡れタオルを突っ込んで体を拭くのは不自由だな~と思う。まぁ風呂屋があるわけないしな。冒険での風呂や肌管理の事情が見えるこのシーンがやたら記憶に残る。←スケベマインドではない。

 

 結構楽しい感じで進んでいるので、2クール目も見よう。私も飯が食いたい。

 

最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。

最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。 Blu-ray BOX [Blu-ray]

 同期放送作品に「最強タンク」のアニメがあったりしたのに、そことは真逆の最弱もいる。色々あって良し。

 タイトルに最強とかチートが入るとほぼ100で地雷というのが言い過ぎではない事実である。そこへ来て今回は最弱か。さてさてどうなるやら。静観していこう。静観するのが趣味で特技です。

 

 そこらをブラブラするだけで世界の邪魔をしているチート主人公も多い中、こちらは謙遜がすぎるゴミ拾い勢と来た。腰低く邪魔せず生きるスタイルには好感がもてます。

 なるほど。邪魔者異世界主人公をするくらいならゴミ拾いをして世の役に立つ方が良い。従来性へのアンチテーゼと正しき道徳性が見られる新異世界枠。全部見てみると、悪くない世界だと思えた。アイビーは可愛いちびっ子。

「邪神ちゃん」ではクソうるさいクソキャラ芝居をして面白かったあいにゃこと鈴木愛奈が、こちらでは全くキャラ性が異なる大人しい少年ボイスで芝居をしているのが印象的。

 

 基本的にちびっ子がブラブラする異世界ものはヤバいと思っている。こちらも警戒していたが、アイビーは大丈夫そうです。

 たまにチーンと音がして見えない何者かと謎の交信をしているのがとっても謎だけど、あのくらいの歳の子だったらそうしてゴニョゴニョと独り言を言いがち。私もちょっとだけそんな感じだったし。

 

 序盤は森の中をぶらついて一人でぶつくさ言って何コレ?な感じだった。

 しかしそうして一人で自然と触れ合う静寂が愛しく思えるくらいに、アイビーが背負ってきた過去は重い&きついものだった。彼女が背負った来た悲しみを知れば、こういう時間も必要枠だと思えてくる。

 

 アイビーの地元の村でのエピソードが胸糞悪い。家族や他の民もステータスとなる星の数のことで選民思想がある。星無し相手なら家族でも酷い扱いになるのはきつい。自然の緑が映える優しい世界なのかと思ったら、村の人間達の心は都会の公害レベルで汚染が進んでいる。怖いわ~。村長のおっさんとかぶっ飛ばしたくなった。

 

 人生の不幸はここで全消化したのか、旅立って以降アイビーが出会う大人は大変優しい。主役のアイビーが可愛いらしい分、その周りはおっさんがばかり。たまにお兄さん、お姉さんもいるけど、おっさん臭がすごいアニメだった。

 近い時間帯にやっていた「佐々木とピーちゃん」を見て、結構おっさんが駄目な人なんだな私~と気づきがあった。そのためいくら優しいとはいえ軽くおっさん天国なこのキャラ配置には胃もたれがした。すまん。それと佐々木のおっさん役だった杉田智和がこっちでもおっさんの役で出ていた。

 何気に登場するおっさん達の声優が有名人揃いだった。

 

 後半の裏切り者を割り出す心理戦ありのやりとりにはちょっと緊張感があった。裏切り者の多いアニメでした。

 最終回でED曲が流れた後に、自然と戯れるスライムくんを描いたシーンが大変美しかった。良い環境映像で和む。

 

 地味なファンタジーだったけど、いつものどうしようもないアレなやつとは違う心地よさがあって嫌いではなかった。アイビーはこれからもゴミ拾いを頑張れ。星はないけど友達いっぱいな彼女の人生を応援します。

 

スナックバス江

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 北海道の場末にあるスナック「バス江」を舞台に、だらだらした大人達のムダムダ話を聞く愛しき虚無時間。こういうラジオ感覚で気軽に楽しめるシチュエーション固定タイプの作品も楽しい。

 

 今期だと道産子ギャルのアニメと並ぶ北海道盛り上げアニメ。今北海道が熱い。雪も溶ける。というわけで、北のスナックに行こうよランララン♪

 そういえば、童貞を盛り上げるサービス性を出すという点では、道産子ギャルもバス江も近い要素があったかも。

 

 スナックでくそしょうもないことをダラダラ喋っていく内容なのだけど、そういうのが嫌いじゃない人もいる。それが私。

 例えば昼休みの教室で耳を済ませていると、男子や女子のグループが教養ゼロのくしょうもない話をしているのがよ~く聞こえて来る。しょうもないけど不快感のある内容ではないし、バカだな~とくすりと笑えるものが拾えると楽しい。そういうのが趣味な人間です。あっ、もちろん私がグループの真ん中に立ってべらべら言うのも得意なんだけどね。傾聴しての情報収集も得意で趣味なんです。

 この感覚での楽しみ方が出来れば、この場末スナックアニメは刺さる。

 

 人生の中で効率化ばかり重視するのは疲れる。無駄を楽しむという最上の心の余裕があれば、そちらの方が楽しい。私が常日事からクソアニメ、クソゲーを求めちゃうのは、この精神から来ていてる。「無駄」に見る筆舌に尽くし難い充実があるのだ。そんな感じのことをこのアニメの中でも言ってます。一周して教養のある時間でした。

 

 バス江はママで、チーママの明美ちゃんがメイン。

 ママに常連客含めブスばかりで、明美ちゃんと後で合流する後輩の小雨ちゃんくらいしか可愛く描いていない。チーママが光るアニメです。ていうかママはママだからそのままで理解が速いのだが、チーママってなんぞ?チーてなんだ?ついでに最近ネットでよく見る用語のチー牛ってのもなんぞ?

 

 明美ちゃんの髪型がトンガリヘアーすぎる。マンキンの道蓮を思い出す。あそこの血の人間なのかと思いながら見ているおしゃまなシャーマンもいくらかいたはず。

 りえりーこと高橋李依にこんな品のないアニメで品のない役をさせるなんて……と思うと楽しくなっちゃう。

 

 病みと闇をかけたヤミ童貞の森田が酷いキャラで面白い。ドラえもんの介入の仕方が失敗した先で大人になったのび太くんみたいな見た目。もしかすると失敗しきったのび太くんを意識してのキャラデザなのかもしれない。

 童貞マインドが激しく反映されたキャラ性で、私には全く無いが、きっとここに共感する者は多くいるのだろう。もしかすると現代人の卑屈なマインドを反映した一番リアルなキャラなのかもしれない。同期作品には童貞の魔法使いアニメなんてのもあったが、森田に見るのは魔法も夢も皆無の清々しい現実のみ。ああはなりたくないなぁ……。

 森田の昔話に出てきたポケチンの話は面白い。あだ名のポケチンの理由が確かにありそうな男子事情過ぎて笑った。

 

 スナックは歌う所だという。毎度皆さんが、スナックで歌うと盛り上がるであろう往年のヒット曲をカラオケで歌って終了。後味が良いです。

 私はスナック、カラオケ、共に行ったことがない。そこでスナック経験者の父や兄に話を聞いてみた。

「変な人がたくさんいてお前に向く場所だと思うよ」て言われた。

 なるほど、となるといつか来るであろう初体験が楽しみだ。

 

 というわけで、場末でうだうだやる人生の無駄時間も悪くない。むしろ愛しい。そう思えたアニメでした。

 私は全国のスナックを応援します。頑張るママとチーママも応援します。集まる客については特に触れません。

 

治癒魔法の間違った使い方

治癒魔法の間違った使い方 [Blu-ray]

 RPGでの戦闘攻略を考えてみよう。敵に回すとしたらやはり回復役が厄介であり、同時にそこが一番戦闘力が低くて崩しやすい。じゃあ一番に叩こう。この戦法であっちもこっちも戦闘を有利に運んでいるはず。

 そこに突っ込んで行く反逆の治癒魔法使いストーリー。この発想は面白い。一番戦闘力がないから叩きやすいとされる治癒魔法使いが、他に負けないくらいで丈夫で強いならパーティー全体が安泰となる。だから治癒魔法使いをめちゃ鍛える。そのスマートにして清々しい内容で行く面白いアニメだった。

 

 導入だけは日本で学生をしている主人公達。なので異世界行きは複数人。一度に3人が異世界召喚される。

 カズキ、スズネの二人が男女の勇者として選ばれ、たまたま傍にいたおまけってことでウサトも飛ばされる。おまけ扱いの不遇のスタート。

 

 このウサトくんが勇者にはなれないものだから治癒魔法使いとしてローズ師匠に鍛えられることになるのだ。ローズ師匠の特訓に見る鬼シゴキぶりがすごい。

 ジョブといきなりの修行ターンの流れから去年やっていた「聖者無双」を思い出した。でもあちらのようなクソアニメ仕様にはならなかった。改めて聖者無双って酷かったなぁ……。

 

 格好良いお姉さんのローズ師匠にシゴかれるならまだ良いか。おっさんよりは良い。スパルタだけど愛も持つローズさんが良かった。

 

 ウサトも良い性格をしていて、鬼シゴきには素直にムカついて噛みついて来るが、ただ逆ギレ犯行して終わりな最近の駄目新人社員とは違う。反抗しても逃げず、無茶を言われても負けずにそれを乗り越えていく。もっさい髪型のおまけ召喚男子かと思いきやガッツがある。このくらい言い返して、言うだけはやることをやっている男子なら見込みがあるし見ていて気持ち良い。最近のメンタルの弱い社会人は彼を見習え。

 

 とにかく激しいやりとりの中で生まれる師弟愛にもほっこり。最終回で旅立つウサトを見送る師匠を見ると「巨人の星」の父ちゃんを思い出す。飛雄馬が電車で旅立つのをホームの一番端っこで父ちゃんが見ていて、必殺のVサインを飛ばすあのシーンね。懐かしいよね。

 

 ウサトの性格も顔も好きだけど、あのもっさいナスビヘアは駄目っす。これまでにもいた地雷踏み異世界男子にいくらか見られるタイプだからかな。というわけで、俺だけレベルアップアニメの主人公のようにもっさい髪を切っちまえ。このアニメの嫌いだったところは、内容には関係しておらず、マジでウサトの髪型のみです。

 

 一番良かったのはスズネちゃん。異世界に来てからは常にノリノリギャルで、日本にいた時はこんなネタキャラだと思わなかった。

 日本の学校で優等生をやることに閉塞感やストレスを感じていた彼女の心情を描くターンはシリアスで結構リアル。そういう事情を持っている真面目な子もきっといる。私は勝手気ままにやるのみでそういう事情は皆無です。

 スズネちゃんが元気で可愛くて格好良い美少女なので毎度目の保養になりました。アゲアゲなキャラでアゲて広がるワンダホーでした。←中の人ネタ。

 EDアニメはスズネちゃん無双仕様で正解だった。

 それとカズキくんと仲良しなうえしゃま演じるお姫様も可愛かった。  

 

ドッグシグナル

ふたりのほころび

 新年からも作画の調子が悪い。これと「め組の大吾」は新年早々作画の悪さが目立った。でも内容としては面白い犬と人間育成アニメでした。じゃあ見ていくぞ2クール目。

 これは犬がきっかけなだけで人間ドラマがメインの作品なのだな。毎度深い学びと教養がありますなぁ。

 

 熟年離婚したお父さんと犬の物語は良かった。飼い主も犬も老齢な状態で仲良くやっていく。人生の染み込み具合がすごいエピソードだった。

 人間が年老いて頭と体にガタが来るように、犬にも老いが分かりやすく見えるようになる。犬の寿命は人より短い。そうなれば老いもぐっと速くやって来る。これは結構キツイ真実。

 嫁がいなくなって犬までが死に近づく。老いと死を感じて孤独を強く意識する飼い主のお父さんの心情がよく現れていた。これはリアルな話だな。

 犬を飼う上で必ず覚悟しなければならない老いの変化、その先に待つ死について触れた重いエピソードだった。その中で飼い主と犬の絆も見えるほっこり感があった。

 

 人でも耳が聞こえないことがあるが、犬にも聴覚の異常が出ることを扱った回もあった。冴えない漫画家と耳が聞こえない犬のやり取りも心に残る。

 音が駄目なら見えている目で合図を出すなど、飼い主がコミュニケーションの取り方について試行錯誤する内容が良かった。

 飼う中でこういう苦労もあるのだなと学びになる。

 

 サンジュを押し付けて出ていったクソ彼女を更生させるエピソードを経て、未祐はドッグトレーナとして成長する。サンジュともすっかり仲良しになったのだが、終盤も迫ったところでサンジュがまたグレて言う事を聞かなくなる。あちこちの家庭を見て犬問題を解消して行くターンが巡り巡りって、最後は主人公コンビの問題に帰ってくるのね。

 犬も言葉が通じないだけで後の学習能力や感情ってのは結構発達しているものなのだな。勉強になりました。

 

 これは内容は教養があって良かった。上手いこと犬アクターを使えるなら実写にも向くと思う。

 

貼りまわれ!こいぬ

貼りまわれ!こいぬ 1 (A.L.C. DX)

 なんだこの気の抜ける犬デザアニメは?超可愛くて癒える。めちゃハマりました。すごく好きです。

 

 変な子犬がいて、彼の仕事は街中にペタクソと犬のイラストが描かれたシールを貼ること。

 何その仕事?となって当然のことだろう。子犬の彼自身も会社からその内容を命じられて「?」だったし、事情を聞いた他のキャラも何それ?状態だった。

 この謎のシール貼りまくり作戦を発動させる会社からしておかしい。会社面接では、「犬のシールが貼られていない世界より貼られている世界の方が良いに決まっている。それが社の理念だ」的な説明をしていた。やべぇ、分からねぇ~。だが面白い!じゃあ視聴だ。

 シールを貼りまわる仕事内容で入社金が3万、月給は20万となかなかに美味しい商売。優しい先輩が新人研修もしっかり行ってくれるなど、抜かりなきホワイト体制が見て取れる。こうなると逆に闇バイト臭い。

 

 こいぬくんがとにかく可愛い。いつもしっかりシール貼りの仕事をしている。

 チンピラが落書きでもしそうな高架下から始まり、そこらのビル、保育園、学校、普通に人んちにも無許可で侵入し家具とかにまで貼っている。毎度謎過ぎて笑える。だいたいのパターンが不法侵入。多分シールを貼るのも落書きするのと同じような罪になるはず。

 

 こいぬくんを演じるのは、ロリ萌え声マスターの長縄まりあ。彼女の名がトップクレジットにくるとか誇らしい。

 他の犬キャラは普通に喋っているのに、こいぬの彼は「う~」「ぬ~ん」くらいしか言わない。

 ここで犬声の経験を詰んだ事が、少し後になってスタートした「わんだふるぷりきゅあ!」で活かされている。同クールに2つも犬役で出ているとかもう犬声マスターです。プリキュア声優にもなった長縄まりあを応援します。今期の犬萌え枠は、彼女が出た2作でした。

 

 ショート枠でマジでちょっとの出演になるが、毎話の出演声優が豪華。「おそ松さん」関係者が多く出ていた。前にやっていた松犬繋がりかな。

 

 NHKとかで毎日やれば良いと思う。続編を待っています。 

(追記:どうやら2期が決まったようです。嬉しい!)

 

koshinori.hatenablog.com

 

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