こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

ウニメ再び「シスター・プリンセス RePure」

シスター・プリンセス RePure」はご存知シスプリのアニメ第二期作品である。

 2002年放送の全13話のテレビアニメである。

 このくらいの時代から段々と深夜アニメが元気になって来た=日本が元気になって来た。

 

 うん、今見てもカワユイ。12人の妹はどれか一人には絞れない。

 

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 一期に引き続きお兄ちゃんが大好きな可愛い12人の妹軍団を愛でる良質妹萌えアニメである。一期で活躍した実は他所の家の妹だった潜りの13人目の妹の眞深ちゃんが出てこないのは残念。ゲスト出演でちょこっとだけ出る回がある。

 

 お兄ちゃんが海でウニを踏んで溺れてのあの流れから「ウニメ」とか呼ばれていた一期とは色々と異なる仕掛けがされたのが二期の特徴であった。

 

 この二期ではまず、放送枠の30分を2つにぶった切り、同じ作品ながらそれぞれ異なる作風の15分と15分の二つのパートに分けた変わった二部構成式を取った。

 前半パートは「ストーリーズパート」と言い、割りと多目に妹達が出たりしてお兄ちゃんとわいわいするやつで、後半パートは「キャラクターズパート」と言い、妹の内一人に焦点を当てて一期以上にキャラの心理を深く掘り下げていくという内容であった。お兄ちゃん視点で物語が進んだ一期とは違い二期は妹こそ主役の流れで作っていた。一期のように全話に妹が全部出てくるスタイルを崩した分、各妹にスポットを絞った濃いエピソードが楽しめた。それに加えて妹同士の横の関係性も一期より深く描いていた。可愛い妹同士で仲良くするほんわか感は見ていて心地よい。ファンにはこっちの方が嬉しい。

 「キャラクターズパート」のボーイッシュな妹衛(まもる)主役回では、自分と同級生男子とを比較して女子として性の目覚めを迎える衛の心理を描いていたのが良かった。

 

 設定の変更もあり、二期では兄と妹が同居していない。妹同士も別々に暮らしている。ただ、妹軍団は全員お兄ちゃんが大好きという設定は揺ぎ無いものであった。

 一期ではお兄ちゃんに海神航(みなかみ わたる)という名前があり、学力は一流だがあとは色々冴えない男の設定であった。二期では声優も変わり名前が設定されていない。一期に比べて頼りがいのある妹にとって王子様的なキャラに描かれていた。こっちはウニメでなくなっている。

 

 二期では妹の中で花穂と四葉が輝いていた気がする。二期を見てこの二人がより好きになった。

 花穂の出番が多かったし、頑張り屋さんだけど結構アホっぽいという可愛さに磨きが掛かっていた。

 やたらとおにいちゃんを「チェキ!」したがる推理オタク妹の四葉はOP動画でやたらと可愛いく写っている。本編はともかくOP動画だけを見ると四葉が一番可愛く見えた。

 

 妹が全員集合してクリスマス会を開いた最終回は大団円感がすごかった。

 

「キャラクターズパート」のED曲は今は亡きアニメ音楽の一流クリエータ岡崎律子が担当した。ED曲はその回の主役の妹に合わせた楽曲を持ってくるために全話違う曲になっている。岡崎律子の生む音色を楽しむことも出来る良き作品であった。彼女の優しい歌声は陽だまりを彷彿とさせる。

 

 

 12人の妹達よ永遠なれ

 

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