こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

もっと素晴らしい世界が見れる「この素晴らしい世界に祝福を!2」

この素晴らしい世界に祝福を!2」は、2017年1月から3月まで放送した全10話のテレビアニメ。加えてOVAが1話ある。

 

 先日、アニメ一期BDオーディオコメンタリーを聴いたところによると、一期の放送が終わる前に二期の話が持ち上がっていたとか。業界最速くらいの続編決定だったらしい。

 役者がのびのびと演技をし、その他スタッフ陣も気合を入れることで良いチームの良い作品になっていたと想う。

 

 アニメ二期もサクッと見れるもので良かった。頭を空にして楽しめる作品なので連続で見ても疲れなくて良い。

 

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 アニメ第二期は、機動要塞デストロイヤーを破壊したアニメ一期最終話直後の世界からスタートする。デストロイヤーを破壊したのは良いが、その過程でお偉いさんの屋敷をふっ飛ばした原因を作ったカズマは、国家転覆罪で警察にしょっ引かれることになる。借金も12億円を突破して膨らみ、新シリーズは景気の良いスタートにはならなかった。

 

 街を救った一人でもあるカズマの英雄気分は一瞬で終わり、すぐに牢屋に行きになる。ちょっと笑える。

 街の仲間達も一瞬はカズマを庇うが、上に逆らうと共謀罪でしょっ引かれるかも思った途端にあっさりと手を引くのがまた面白い。カズマの人望はそんなものだと分かる。

 

 一期最終話でカズマを捕まえに来たセナが二期で良い活躍を見せていた。生天目仁美の上からガンガンくる感じの芝居が良い。

 セナがカズマを尋問するシーンでカズマのダメな点が次々と浮き彫りになるのはコミカルで良かった。

 

 一時パーティーから離脱したダクネスに代わってセナがお色気要員の任を務めていた。一期に引き続きジャイアント・トードと対峙するクエストがあり、その際にはカエルに食われてヌルヌルになることでセナがお色気パートを盛り上げていた。

 

 一期ではOVAのみで登場したゆんゆんが、二期ではたくさん出てくるのが良い。

 ゆんゆんとめぐみんの可愛らしい小競り合いは目の保養になる。二人の幼い頃の記憶を辿るエピソードで、めぐみんは食って行くためのサバイバル知識が豊富で、ゆんゆんは色々痛すぎるお子様だったと分かった。回想でのみ出てくるめぐみんの妹こめっこが気になる。ゆんゆんも妹も可愛かった。

 

 二期で一番の見どころは、ダクネスのキャラ性を更に掘り下げた点にある。皆まで言わずとも、視聴者がなんとなくに読み取れる彼女のダメな性癖を、彼女自らが口で全部言うのが衝撃的展開だった。近年稀に見る変態キャラである。

 

 ダクネスのお見合い回は特に面白く、そこでダクネスが自らのマゾ性癖の全てを語ってくれる。要はDV癖のあるダメ男に追い詰められるのが良いという破滅願望持ちであることが分かる。一期以上にダクネスの変態性が強く描かれ、同時にダクネス役の茅野愛衣の変態芝居もエスカレートしていった。一期の時でも十分だと思ったが、二期を見るともっと茅野愛衣の芝居力がすごいと思える。二期のダクネスはとにかく面白い。ダクネスと共に茅野愛衣のことも好きになる。

 

 スタンダードな言葉責めはもちろん、鳥の魔物やポイズンスライムに襲われたい、西武劇のお仕置きよろしくロープで縛って馬に引きずり回されたいなどなど、快楽の間口は広くしてM性癖を満たしたいダクネスの事情がどんどん分かっていく。

 本当はただ変態なだけなのに、敵を前にしても一歩も引かずに自己犠牲を買って出るダクネスのことを勘違いから称賛する者がたくさんいるというおかしな状況も面白い。

 

 魔王軍団幹部のバニルが新たに登場し、こいつがダクネスに取り付いておかしなことになる流れにも笑った。バニルがダクネス対してよく言う「やかましいわ!」が面白い。バニルとダクネスの人格が重なった結果、もっとすごい変態が出来上がるのが良かった。

 

 カズマのパーティーの3大ヒロインならめぐみん推しだが、二期のダクネスは面白すぎたので注目せずにはいられない。ダクネスのターンが多めで、カズマとのラブなフラグもかなり立っていたと想う。二人の時間が多めなアニメ二期だった。

 

 我らが大女優堀江由衣が演じるウィズの出番も二期では増えた。一期ではおまけキャラくらいのポジションだったが、二期ではカズマのパーティに加わって冒険にも出る。

 二期からはめぐみんが「ちょむすけ」という名の猫を飼い始める。この猫がウィズのおっぱいでスパリングしている光景は、なんだか落ち着く良いものだった。

 

 後半ではウィズをメンバーに迎えてアクセルの街を抜け、アクアを祭り上げるアクシズ教団総本山がある街へと舞台が移動する。この街は温泉が名物となっているため、ヒロインの温泉回が発生して目の保養になった。

 いつまでも始まりの街にいたカズマたちが砂漠を渡ってよその街に行く新展開が見られたのも二期の印象的なポイントだった。

 

 アクアは今回もテンションの振り幅が広く、アニメとしてもアクアの表情や体はよく動き、のびのびと描かれていた。雨宮天がやるダメダメ女の芝居はクセになる。

 

 自分を神として信仰するアクシズ教徒に神様だと信用されずに酷い扱いを受けるアクアが惨めすぎて面白い。

 アニメ一期でもアクシズ教信者の中には頭がおかしい人が多いという情報が出てくるが、それが正しかったことが証明されていた。カズマ達にやばい勧誘の仕方をしてくる信者が怖い。多数の信者達を有名声優達が演じたのも印象的だった。

 

 一期と同じく、二期でも最終話は熱いバトルが展開した。これまでのボケボケ展開を払拭するかのごとく、最終回のバトルパートの作画は鬼がかって良いものだった。

 

 パーティーメンバーが力を合わせてポイズンスライムを倒すラストバトルが展開し、その中でカズマが担う役は囮になり、サクッと溶かされて死ぬこと。他のヒロイン達が頑張る間、ガイコツ化したカズマがちょいちょい映り込むコミカルなカット割りが面白い。 

 毎度のことだが、めぐみんが爆裂魔法を放つ際の演出は派手で格好良いし、今回の強力ゲストとなったウィズも強くて格好良かった。誰よりもアクシズ教徒から迫害を受けたダクネスが体を張ってアクシズ教徒を守る姿も勇ましかった。そして、これまでボケ倒してきたアクアが最後に見せる本気の力がすごかった。ポイズンスライムにゴッドブローを食らわせてからの、更なら強力な技ゴッドレクイエムを放つシーンは熱い。最終話に来て、アクアが最も格好良く見えたシーンがここだった。ゴッドレクイエムのシーンはさすがに格好良すぎた。

 

 アクアの後輩だけどアクアよりもずっとまともな女神エリスもカズマとは度々出会うことになり、これがまた可愛い。ポーズを決めての「内緒ですよ」は可愛いのでやられる。パッド入りらしいけど、そんなことは気にしないというカズマの意見には共感する。

 

 真の男女平等を謳うカズマ独特の主義は色々問題もあるけど結構良いことも言ってると思えた。真の男女平等の名の下にめぐみんと一緒に風呂に入るエピソードは楽しかった。

 

 カズマとヒロイン達との掛け合いがますます楽しいシリーズになっていて良かった。

 

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