こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

男上杉 遂に5分の1に決めた!「映画 五等分の花嫁」 

「映画 五等分の花嫁」は、2022年5月20日に公開された劇場版アニメ。

 

 公開から1年半、やっと見れたぞ。視聴が遅くなった。なんとか年内に見ようと思っていたので間に合って良かった。

 

 BDの発売も丁度1年位前か。随分寝かせたなぁ~。見よう見ようとは思っていても、他のBDもあるし、それとやっていないゲームとかもあったりでここまで遅れちまった。

 

 思えば去年のゴールデンウィークくらいには、映画の主題歌だけをよく聴いていたなぁ。CDで曲だけは良く聴いて予習していたため、映画本編で流れる曲はしっかり歌えたぞ。

 

 これまで世の声に対してなるたけ耳を塞いでネタバレ回避に努めて来た。でもさすがに1年半も経てばネタどうこうの都合も取っ払ってボリューム大きくネタばらしをするやつもいる。そのため、実は上杉が誰を選ぶのかやんわりと分かっていたのだが、それでも他の事は前情報を敢えて入れず新鮮な想いで見ました。

 

 これで原作完結。実は日本アニメの中で原作完結まで映像化したものって全体の内で決して多くないよな。ほとんどが原作のための販促映像で終わるか、最近では販促どころか原作を買うと危ないと注意喚起したものもあって宣伝内容はさまざま。

 

 多くの人々に愛された。そして作り手も張り切った。これらいくつかの条件が揃わないとここまで漕ぎ着けることは出来ない。その観点から本作は幸福な星の下にあったのと言えよう。このハッピーな想いも地球の皆で5等分シェアです。

 

 楽しかったので同日に2回見ました。

 2回見た感想をつらつらと書き殴っていこう!

 

映画「五等分の花嫁」

 

 5つ子ちゃんと上杉風太郎の青春も終章が迫った。映画では高校最後の文化祭が描かれる。

 文化祭を舞台に5つ子ちゃん、上杉、各員のありったけのラブの想いが交差してキュンキュンな恋模様があっちこっちで炸裂する。

 最後には上杉が誰を選んで花嫁にするのかという世界の真理まで描き切る。

 この内容をアニメ映画にしてはちょっと長めの2時間16分ほどかけてお届けしている。長いはずの2時間がすぐに感じる充実時間でした。

 

 まず最初に全ての落ちとなる上杉の結婚式シーンから始まる。

 花嫁姿をしたそっくりな女がなんと5人いる!

 上杉に向けても我々視聴者に向けても本物はどれでしょう?の5つ子ゲーム開始っす。楽しそう。

 花嫁本人は良いとして、それ意外の4人はわざわざ高級なドレス用意してなにしてんねん?とは思うが、そこも良しな作品です。

 

 ここからOPで文化祭編開始。

 OP曲の「五等分の軌跡」は、我々と5つ子ちゃんが青春をシェアした軌跡をも感じられる良曲。この恋はいつか愛に変わるんです、そう言ってるキュンな曲。

 

 OPアニメではプールで遊ぶ5つ子ちゃんの水着シーンが描かれている。これは目の保養。

 映画では過ぎ去った夏時間として描かれているここが、この夏休みくらいにやったSPアニメで描かれたところだったのか。あれも良かった。先にそっちを見てしまい劇場版が最後になったのは、時間軸で作品を追うなら良い順番になっていたようだ。

 

  文化祭のOPアクトは二乃ちゃんと仲間たちのスーパーアイドルステージ。CDに入っていた二乃ソロ曲はコレだったのか。めちゃアイドルしていて可愛い。ここも序盤の見所。

 

 文化祭ではクラスで屋台を出すことなる。準備が進む中で、男子はたこ焼き派、女子はパンケーキ派に分かれて派閥抗争が始まる。

 女子からすればやっぱりふわふわのパンケーキは可愛いし美味しい。男子もやはりたこ焼きが好きで、ある生徒はたこ焼きが好きじゃない日本人なんていないとまで言っていた。確かにたこ焼きが嫌いな人間は極少数だと思う。粉もんと日本人は二人三脚で長い歴史を歩んで来たものなぁ。

 

 この男女に分かれての喧嘩はめちゃしょうもないと思う。直ちに仲良くしなよとツッコミたい。

 この面倒臭い案件で熱くなれるだけの暇と元気があるのが若さの象徴ってものだな。しかしこういうしょうもないバカをやってもギリ許されるのが、学生という拙くも愛しきシーズン。青春って尊いって分かるエピソードでした。

 ちなみに私の学校では金が無くて材料の発注が無理、保健所関係とか諸々の手続きがメンドイという理由で食い物の屋台をやる許可が降りませんでした。全部大人達の都合。この映画を見るとすごい数屋台を出しているから絶対金を持ってる学校だなって思えた。というわけで、選ぶ学校の都合によっては青春にも格差ありと分かりました。

 

 男女の派閥抗争を平定に持って行った三玖ちゃん魂の一手はなかなかのもの。惚れるポイントでした。三玖ちゃん頑張った!

 

 クラスの皆がバカやっている間にも、5つ子と上杉のラブの想いはどんどん膨らんでは固まっていく。

 男女6人いれば物語も最低6つ、状況によっては7つ目も出てくる。というわけで、5つ子それぞれの視点から文化祭期間の物語を追っていく仕掛けで映画が展開する。

 これは各員の想いの深掘りが叶い、それぞれのヒロインの萌えを追求するのにも良き仕組みだった。

 

 テレビアニメ2作をやって来た流れで、既に5つ子から上杉へのラブの想いは十分に充電出来ている。そのため各員心がしっかり決まった上で、迷いなくグイグイ仕掛けてくる。

 5つ子達もやるなぁ。二乃ちゃんなんかは、はっきりと恋するなら攻めの姿勢で行く宣言をしていたし。

 

 女子の方から熱烈キッスを連発させてくるのはキュンと来ますなぁ。

 特に三玖ちゃんが屋上で仕掛けるキッスはイケメンムーブでドキッったわぁ~。キスしたいけど答えは後で聞くってことで、同意なしに仕掛けてくる。強引なイケメンムーブでした。このシーンで私の三玖ちゃんパラメーターがかなり暴れた。

 男子から出るのを慎ましく構えて待つ女子も良いが、逆にグイグイなのも悪くない。結局楽しい私のラブの趣味。

 

 上杉もこのレベルの美少女5人に一度に迫られると、ウハウハと同時に疲れるだろうに。そこらの男なら一生に一人出会えたらラッキーレベルを×5だから、こいつは来世分×αでラッキーを使い果たしているな。

 

 ただでさえ大事になっているところで、上杉の幼馴染女子が文化祭に遊びに来るイベントが発生する。これを受けてヒロイン達もちょっとは心を揺らすことになって大変。四葉が意外にも動揺していたのは印象的。

 

 文化祭を進める中で展開する二乃とパパさんとの親子関係の物語も見所。中野家のパパがコミュニケーションを取るには言葉と表情が少ないからやりづらい。ここのちょっとの不和も解消されて親子仲が深まって良かった。可愛い娘がおっさんのためにパンケーキ焼きに来てくれた絶対嬉しいって。

 今回は男女ラブはもちろんだが、姉妹愛、家族愛も彫り込んでいる。

 

 家族の事といえば謎のハゲ親父教授も忘れてはいけない。五月に接触してくるこの謎のハゲ誰やねん?と思って見ていたらなんと本当のパパだった。マジかよ、似てなさすぎる。デザインを適当に作ったキャラじゃないだろうな。

 回想シーンで美しくも落ち着いた優しいママが出てくるが、子に伝わった遺伝子は圧倒的にママの分が強い。ハゲ親父の成分が少ない子供に生まれて良かったなぁ。

 

 上杉がハゲ親父の事を逆さにしても人の顔に見えるみたいなと評していたがホントそれな。昔何かの本でそういうのがあった。ハゲ親父の絵を逆さにしても何故か人の顔に見えるヤツ。

 

 今更になってハゲ親父が5つ子を引き取りたいと言ってくるのでこれは小さくない案件。

 この実の父は、妻が5つ子を妊娠したと知った途端バックレたという。いかんだろ。せめて謝罪と金を寄越せ。せめてっていうか、逃げる前のマナーなら多分それしか無いだろう。

 これはシリアスだし嫌な話だな~。そりゃ大方のパパさんは一回の妊娠で一人だけ出てくるとしか思わないから、それが5人にもなるとは予想しないはず。こうなったら多分育児の労力と金の都合がキツくて逃げたんだな。ダメだろそれ。ダメなことをした上にハゲたらもっとダメだろ。

 

 このハゲパパには今後こっちに関わらないでくれと伝えて蹴りをつけた。ハゲパパのダメさの前で真にパパの言動を取るマルオパパの株が上がった劇場版でした。映画を見てマルオパパが好きになった。

 黒田崇矢の無な感じで喋る芝居が微妙に怖いけどパパとしては良いやつだった。

 最後の結婚式のところで祝い事以外では封印した酒をやるシーンにも良いパパ感が出ていて素敵でした。

 

 5つ子ちゃん達も恋にかまけてボサボサしていることはなく、進路についても考えて各々道を決定していく。各員が人生を歩むサクセスストーリーも見えてくる。

 大学入試に向けて勉強を頑張る子もいる。上杉がコーチしたおかげで順調な判定結果も見られた。

 そういやコレの1期序盤を見た時には、5つ子は勉強ができなさすぎる状態で引いたんだよな。序盤の5人の成績がゴミすぎて、こんな数字は私の人生で見たことがない!と驚いたものだ。あそこから考えたら皆よく這い上がった方。

 

 で、肝心な上杉が誰を選ぶのかを描くシーンにドキドキ。

 5つ子それぞれが学校の違う部屋にいて、これと選んだ女のもとに上杉が向かう。ドキドキラブゲームのテンションだ。

 

 そして遂に大いなる決断の答えがオープンになる!

 なんと時代の勝利者四葉ちゃんでしたぁ!

 これはなんと言ったものか、読めそうで読めないものだった。

 

 うちのおにいちゃんとどれが正妻になるのか話しあったことがある。お兄ちゃんが言うには「こういうので1と5はない。真ん中3人のどれかが正解」ということだった。こういうのの当たりをつけるだけの体験はどこから引っ張ってきたのか謎だが、とりあえず3分の1に絞るまでは正解出来ていたじゃないか。

 私は特別コレが推しという意見はなく全部イケるけども、なんとなく二乃ちゃん、三玖ちゃんくらいとゴールして欲しかったような~。二乃が泣くのを見たくない意見は強く持っていた。

 でも四葉ちゃんが上がることに否定意見はない。あやねる~!あやねるが勝ちヒロイン俳優じゃないか~。そこは嬉しいぞ。

 

 上杉もちゃんと決めたな~。男なら最後は決めないとな。

 四葉ちゃんからの好きの言葉も萌えだった。あれは心に染みる。

 

 5つ子の上杉への想いは5等分出来ても、上杉から愛する女への気持ちはそうは行かないよな。最後は愛が一箇所に極振りになるからキツい選択だったかも。コレは上杉くんの立場になれば胃が痛くなりそう。

 

 四葉から皆への想いも清くて優しんだよな。マジで良い子じゃん。

 5人の中で1番になることに1番拘った四葉だけが前の学校で落第になったエピソードはショックがでかい。そこで寄り添ってあげる4人の愛が尊いぜ。姉妹愛にキュンを感じる。

 姉妹に恩義があって皆が好きだからこそ遠慮なく上杉とくっ付くことが出来ないという四葉らしい遠慮の気持ちもまぁ分かる。上杉とのことについて他の姉妹と話すシーンはシリアスだよな。まぁこれはちょっとくらいは揉めて当然だろう。

 実際に5人姉妹で1人の男を取り合ったら、大人しくまとまっても殴り合い、もっと暴れたことになれば刃物が出てくることだろう。そこの人間関係にどう蹴りをつけるのかという展開はとても興味深い。

 

 二乃が一番文句を言いそう。二乃ちゃんも失恋後はちょっと荒れていた。

 でも四葉と上杉のデートには、心配と興味から4人が尾行するからやっぱり仲良しなんだよな。

 デートで公園に寄ってブランコジャンプをしたら鎖が切れたシーンはヤバい事故だろ。どんだけ老朽化してたんだよ。

 ブランコから落ちた流れからの上杉のプロポーズは重い。まずは結婚を見据えた所からスタートなのか。この恥ずかしい告白シーンも良き思い出。

 

 後半の四葉の回想の中で、三玖ちゃんが歴女覚醒した物語が描かれていた。

 四葉がいらなくなったゲームを三玖が遊んで歴史が得意になったのか。オリジナルに配慮してやんわりぼかしてはいたが、多分「信長の野望」「桃太郎電鉄」と思われるゲームソフトが見えた。桃鉄はともかく信長の野望は学生がやるには早いような。そして女子ならもっと手に取る人が少なさそう。中野家に意外と渋い歴史ゲームがあったのはオタク的良き発見。

 

 5年後の結婚前に四葉ちゃんが耳にピアス穴を開けるシーンがある。これは痛いのを見るのが怖いユーザーには刺激的シーンなのではなかろうか。私は平気っす。

 ピアスってあんな感じで行くのか。怖い~。私は穴が開いていません。

 四葉ちゃんが長距離を「チャリで来た!」決め込んでいたのも健康的で良し。

 

 5年後の世界で皆が花嫁姿になったのは四葉当てゲームだったのか。皆綺麗になっちゃって。

 愛があればそっくりさんでも違いが分かるってことで、上杉は四葉残しで他の4人を順に当てていく。全員見抜くってのいうのが上杉の出来るところだな。良いシーンでした。

 

 新婚旅行にも5つ子全員で来るのは上杉くん的に邪魔くない?

 上杉最後のセリフが愛を込めての「5つ子って面倒くせぇ」だったのは締めの一言として良いものだった。この愛しき面倒臭さにこそ良さがある作品だった。

 

 大変萌えました。五等分完結おめでとう。四葉ちゃんはお幸せに。

 

 完結まで行った松岡くん主演アニメといえば「冴えカノ」を思い出すが、あれの完結を見た時と近い高まる想いがある。これが感無量ってやつかぁ。松岡くんも舞台挨拶で感無量な想いを伝えていた。

 

 BD特典のキャスト舞台挨拶映像も良かった。

 メインヒロインを演じる5人が横並びなのが神々しい。皆まぁ綺麗になっちゃって、まるでアイドルにキラッキラ!役者の成長も嬉しいです。

 これは声優を見ても好きになれるアニメでした。アニメも声優も大好きっす。

 

 人気で結構売れるからか、最近のアニメにしてはテレビゲームが結構出ている。やれる本体を一つも持っていないのだけど、ゲームもいつかやりたいかも。まぁ時間がないとは思うけどね。

 

 アニメ1期の後半くらいのところでは、作画が危なっかしいとプチ話題になったこともあったアニメだが、よくぞここまで立派な大団円まで持ってきた。

 ありがとう5つ子、そして上杉。映画を見たら上杉ってこんなにイケメンだったっけ?となって株が上がったよ。

 出てくるヤツ皆好きになれる良きアニメでした。年末はCDを聴いて映画の曲も振り返ろう。

 

 

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