こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2020年のアニメ感想(1月~3月)その1

 20年代始まって最初のクールを彩ったアニメには楽しいものがたくさんあった。個人的には豊作と呼べる。全体的に良作が見られ、目立ってクソみたいな出来のものは無かったと想う。

 

 作風としては過激すぎて話題を呼んだ「異種族レビュアーズ」の存在が面白く、「ネコぱら」「シナモン」「シートン学園」「うちたま」「ましゅまいれっしゅ」などの動物枠or獣人枠が盛り上がりを見せたのも特徴的だった。

 安定して異世界に行きたいジャンルとしては「防振り」「インフィニット・デンドログラム」が上がった。どちらもゲーム世界に入るものだった。

 それまでは有料サービスでのみ視聴出来たアニメが、人気を帯びて地上波にも出てきたという展開も見られた。良い傾向である。

 そんな中ダークホースとなったのが「推し武道」だった。様々な楽しい作品と出会えた。

 

 コロナのせいで放送が飛んだ作品もいくつかあったが、今年もアニメ界は楽しい。

 

 そんな今期アニメ達を可能な限り視聴した感想を上げていこう。

 

 

 

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異種族レビュアーズ

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 良いと言う者には良い、受け付けないと言う者には一生受け付けないであろう問題作がここに誕生した。

 

 10年代に入ったあたりからこの手のモンスター娘ものも賑わい出した。ちょっと前には「モンスター娘のいる日常」なんてアニメもあったが、今作「異種族レビュアーズ」はこの手のジャンルの最新作にして金字塔にもなった。何が新しいって、それは様々種族のあるモンスター娘とチョメチョメの限りを尽くすという点。解りやすくそれをすることを目的に冒険する者たちを描いた品のないシナリオは一周して潔く、純粋にすら思える。

 

 悪ふざけとスケベ心にどこまでもブラッシュアップをかけた結果生まれた産物のように思えたが、こんなにまで真っ直ぐブレないテーマ性を掲げられると応援だってしたくなる。過度に卑猥なだけで誰が見ても別段学びのない内容のため、各局で放送中止になる騒動も起きたとかなんとか……。いずれにせよコロナ騒ぎと社会のうるさい批判に負けずに最後までやりきったことは評価する。永井豪がPTAの抗議を跳ね除けてハレンチ学園を書ききった時のごとく、今作にも造り手の勇姿を見た。

 

 とにかくレビュアーズが楽しむ嬢はジャンルが様々で、魔女やサキュバスのイージーなところから、自作ゴーレム、1つ目属などのハードなところまでえぐっていった。しかしババアのみつえさんは普通にきつかった。

 

 可愛い天使だと信じたクリムまでが、早い段階で手練のレビュアーズとして薄汚れて行く光景を見ると背徳的なものを感じてならない。富田美憂にこんな品のない役をさせた罪は少なくはないが、この演技をしたことで、彼女は女優として大きな経験値を得たはず。

 こんな世界でも料亭で働く有翼人種のメイドリーだけは癒やしとなった。メイドリーが卵を産むシーンは悪くなかった。M・A・Oの声も良かった。

 

「スケベが大好き」のフレーズで始まるOP曲がバカすぎて楽しい。

 

 

異世界かるてっと2

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 異世界冒険ものジャンル4作品が合体したチビキャラ劇場の第二弾。

 ジャンルがそのまま作品タイトルとして持ってこられるあたり、日本人が大好きな異世界ものももはや市民権を得たと改めて分かる。

 

 既存の4タイトルに加え、今回は「盾の勇者の成り上がり」が参戦。参戦することを校門の外から慎重に見送った「慎重勇者」メンバーも一瞬登場した。

 

 頭を空にして楽に見れ、可愛いヒロインが楽しめるだけのもので、個人としてはこのすばヒロインとエミリアが見れたので満足だった。

 

 続編も決定したと最終回で発表があった。

 

 

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。

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 前期放送作品の「のうきん」同様女子が主人公の冒険ものだった。

 SAOみたくゲーム世界に入っての冒険となるが、「ノンストレス」をテーマ性にしているだけに物語は極めて平和で安全。ログインしたらちゃんとログアウトも出来、ヒロイン達の学生生活を描くリアルパートもあった。

 

 主人公の楓はメイプルのIDでゲーム世界で活躍し、演じているのは本渡楓。キャラも女優も楓縛りなのが印象的。

 

 一話の段階ではゲーム素人のメイプルが、ださい服と古びた大盾でブラブラするのは間抜けな絵面でちょっと面白かった。親友サリーの合流を待たずして一人でぐんぐんダンジョン攻略し、次々とスキルを身に着け、最終的には笑えるくらいに強くなっていく展開が特徴的。

 

 毒龍を食って毒体制マックスになり、GP03デンドロビウムなみの重火器装備を行い、最終的にはエイリアンに似た恐怖の魔王の姿に変身して敵を食うというチートすぎる進化を行う。可愛い顔してえぐい能力を発揮した。

 

 丸こっくて可愛らしいキャラクター画だが、バトルパートはなかなかの迫力があって楽しめた。メイプルを取り囲むキャラクター達の多くを人気声優達が演じたのも印象的だった。

 個人的にはメイプルも良いがサリー推しだった。

 

 最終回ラストで盾が2つに分かれて2枚になる演出が見られた。あれは言葉なき二期への予告だったのかもしれない。

 

 

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 名探偵が「異土」と呼ばれる犯罪者の深層心理世界に潜り込んで事件を解決するというSFとミステリーの合わせ技作品となっていた。

 最近はこの手の犯罪捜査ものに顔を出しては渋い演技を披露する津田健次郎が主人公を演じたのが良かった。

 

 登場する犯罪者達はそれぞれ変わった癖(へき)を持っていて、解りやすく刃物で刺し殺すような単純な手口は取らない。頭にドリルで穴を開けて殺す、タイマンバトルで殺すなど他にも色々ある。中でも道徳性に欠けるえぐい殺し方が、狭いところに閉じ込めてじっくりと餓死させる手口だった。しかもそれを動画サイトにアップするというのが最低。ライブ配信と信じて警察が救出に行くと、実は録画でとっくに干からびた死体になっていたという捜索チームをおちょくったような手口が異常だった。「SAW2」でも殺しのトリックだった。

 

 ヒロインの本堂町小春が可愛かった。本堂町と対峙したあやねること佐倉綾音演じる犯罪者が悪者だけどちょっと良かった。

 いつだって死体として異土に登場するカエルちゃんが可愛そう。

 

 

インフィニット・デンドログラム

「インフィニット・デンドログラム」Blu-ray Vol.1

 安定してどのクールにでも据え置きの異世界冒険もの。今期では「防振り」に次いで2作目のゲームの中に入って戦う物語。

 

 大きな化け物、戦車、巨大ロボットなど、時には従来ファンタジーならぬ要素も盛り込んで何でもありな作風だった。

 

 主人公レイ・スターリングの兄貴のクマが可愛くて面白かった。 

 スランプになった作家の一面も持つが、ゲームでは飄々として謎な感じも出したヒロイン マリー・アドラーの存在感が目立って見えた。演じた日笠陽子の声ももちろん良い。

 レイの相棒のネメシスが可愛い。

 

 謎のペンギン着ぐるみ男として登場し、後には大きな悪さを行った敵のフラクリンを松岡くんが演じたのが印象的だった。今期ではダーウィンズゲームの王、リゼロ新編集版のペテルギウスに次いでの悪役だった。そんなわけで今期の松岡禎丞はとにかく悪い。彼の悪者演技ももちろん好きなのである。

 

 

うちタマ?! ~うちのタマ知りませんか?~

うちタマ?! ~うちのタマ知りませんか?~2(完全生産限定版) [Blu-ray]

 放送時間が近いということで「ネコぱら」を見てから同じくケモ耳系のこちらにシフトしていた。

 何でも擬人化するというブームが到来して久しいが、懐かしの三丁目の仲間たちまでそうするのはちょっとどうなの?と思って見たら意外と大丈夫だった。皆でわちゃわちゃ楽しいアニメだった。

 

  タマをはじめその他のイヌネコ達も可愛く擬人化していた。たまにキャラクター達が擬人化前のオリジナルの姿で映るのも可愛かった。

 タマ達メインキャラ以外のゲストキャラには擬人化した豚のキャラクター、意外なところではアイボの擬人化キャラまで出てきた。

 

 ブルがどんどんキャラ崩壊して結果面白かった。メイド服姿の美少女になっていたモモも大変可愛かった。

 

 

映像研には手を出すな!

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 やはりオタクなので、タイトルを見れば「月光仮面 第5部 その復讐に手を出すな」を思い出した。全然関係ないけど。

 

 女子学生が部活動でアニメを作るという物語。「SHIROBAKO」よりももっと踏み込んだオタクテイストな作り手サイドの物語だった。

 

 部員の浅草、水崎、金森の三人のキャラクター性のバランスが良かった。三人のヒロインの絡みが面白い。

 

 浅草がやばいくらいのオタクで面白い。アニメはとにかく設定が大事と言って聞かせる浅草の脳内がアニメーションとして展開される毎度の流れが不思議で面白い。

 変態的にアニメに対する拘りのある浅草に合わせて語れる水崎のポテンシャルもすごいものがあった。普段はカリスマモデルをしている水崎が変態的にこだわってアニメを作る姿に熱いものを感じた。表現者として表現せずにはいられない情熱を持つ美少女だった。

 

 アニメ熱がすごい二人から一歩引いた地点で冷静に部をまとめるブレインでもある金森もかなりキャラが立っていた。誰が相手でも皮肉まじりの正論をズバズバ言い放って相手を黙らせる彼女のスキルはネゴシエーター向けではなかろうか。

 二階から落ちる浅草を撮ったものを衝撃映像として会社に売って小金稼ぎした金森の行動力がすごい。情報社会に生きる現代女子ならではの金稼ぎだった。

 

 小野友樹が演じたロボット研究部の部長が色々面白かった。

 

 第一話では、NHK放送アニメの大先輩である「未来少年コナン」としか思えないアニメが流れるシーンがある。時を越えて新旧NHK作品のコラボが見れた。

 

   

ARP Backstage Pass

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 何これ?キャラ名も声優も同じなのはどういうことで、こいつらはどこの誰なんだ。Vチューバーとは違うのか?

 などなど思ったのが最初の感想。

 

 2.5次元の4人組アイドル軍団で、随分前から活動していたとのこと。全然知らなかった。知らないままに見たら意外にも面白くて毎週楽しく視聴した。

 

 現在はステージで立派にパフォーマンスを行っているシンジ、レオン、ダイヤ、レイジの4人がペーペーの頃の時代から物語を追い、ステージ裏にも迫るというドキュメントテイストのアニメになっていた。

 一人ひとりにスポットを当ててキャラクター性を掘っていくと、皆意外と三次元の人臭さがあって愛着が湧いてきた。

 パフォーマンスも格好よいし歌もうまい。特にOPとEDの曲は良かったので今では日々パソコンで聴くほどになった。

 

 お坊ちゃまのシンジがARPに合流するまでカップ麺やうまい棒を知らず、味を知ってからは感動しているのが庶民的な反応で好感を得た。

 レイジのエピソードでは、人のチャリをコンビニに忘れて帰ってくる点が面白く、部屋でサンテグジュペリの「人間の大地」を読んでいるという点が文学好きとして嬉しかった。

 レオンの書いた下手くそな落書きが動いて喋り出す回が面白く、その声が速水奨のイケボだったのもまた面白かった。

 

 準レギュラーキャラの松本くんって結局何者だったのだろうか。

 おまけコーナーで4人が仲良く喋っているのも楽しかった。

 

 

A3! SEASON SPRING & SUMMER

 寂れた劇場を盛り返そうと頑張るヒロインが劇団を作ってなんとかするお話。劇団の監督者であるメインヒロインが可愛いかったし、演じた名塚佳織の声は一生良いものだった。

 

 序盤で行った路上演劇が大根すぎて笑える。そこから特訓して少しレベルアップした。仲間達の絆も深まってこれからだという時にネットゲームオタクの至さんが劇団を抜けるとか言い出し、そしてもっと困ったことに番組自体が4話以降放送延期になった。早すぎる「万策尽きた~」だった。至さんがどうなったのか気になるので放送が再開したらチェックしよう。

 

 

おーばーふろぉ

おーばーふろぉ OA版 [DVD]

 今期の安定のショートエロ枠である。

 アパートでひとり暮らしするお兄ちゃんの下に可愛い二人の妹が遊びに来てチョメチョメやっちゃうという夢なら覚めないで欲しい展開のお話。仲良し三人兄妹のようだけど、お兄ちゃんと妹二人は血がつながっていないから大丈夫だよという注意書きがあった。

 

 ヒロインを襲っちゃうという背徳的行為に一旦の待ったをかけながらも、本能には逆らえないお兄ちゃんはやることを済ませてしまう。ちょっと良くないのが、最初に手をだした妹に二度目のアタックをかけようと思ったら、寝姿が似ていたことから間違ってもう一人の妹にあたってしまい、そのままノリで二人目にも手をだしちゃうという流れ。

 

 民安ともえが可愛い声で演じた彩音が良かった。

 

 

推しが武道館いってくれたら死ぬ

推しが武道館いってくれたら死ぬ(1) (RYU COMICS)

 今期のダーくホース枠で大変楽しめた。OP、ED、挿入歌までCDで楽しんだ。

 岡山を舞台に、地下アイドルグループ「Chamjam」メンバーの舞菜をどこまでも推す女性オタクえりぴよの青春を愉快に描いたものだった。

 

 昨今のアニメ業界にアイドルものなら腐る程あるから「もういいわ」と最初は思ったが、見ていくてとこれがなかなか面白い。

 ステージ上のアイドルよりも、むしろステージ下のオタクにこそスポットを当て、彼らがアイドルにかける熱い思いや深い心理を描いた点が意外だった。一寸のオタクにだって五分の魂があると分かる、アイドルではなくアイドルオタクを楽しむ作品だった。といっても、舞菜をはじめ登場するアイドル達も確かに強く(可愛さが)、Chamjamに夢中になってしまうのもまた確かなこと。

 

 稼いだ金も時間も全部舞菜に積み、若い女子なのにどこへ行く時も学生時代のジャージに身を包んでファッションに使う金は残さないというえりぴよの筋金入りのオタク道にはストイックな職人のような生き様を感じる。ふざけた女だと思ったけど、熱くてピュアな魂を持っている楽しいお姉さんだった。ファイルーズあいが例のダンベルアニメに次いでクセのある変なヒロインを演じたのも印象的だった。

 

 普通ならグループセンターの五十嵐れおこそを中心に描きがちだが、ここでは人気最下位の舞菜がえりぴよ永遠のヒロインとして描かれる。ここが良い。真ん中の人気者に票と視線が集まる中で、端っこのメンバーが人気ゼロなんてことはない。人気の多い少ないに関わらず、個人が推しに込める熱量は同じなのである。しかしアイドルにしては舞菜は確かに押しと個性が弱く、残り6人がかなり強いので、人気最下位なのも納得できる。舞菜だってめっちゃ可愛いけど、他の6人も猛者しかいないから結局目の保養だった。私はゆめ莉、空音あたりが推し。

 

 グループ感でバチバチせずに皆でのし上がろうっていうやり方が綺麗。オタクたちもファンマナーがばっちり。中でも見た目は典型的オタクのそれなのに、理性的で達観したくまさにはカリスマ性すら感じる。前野智昭が愉快に演じたくまさが面白すぎて好きすぎるキャラだった。

 

 眞木とゆめ莉とのエピソードは、百合ユーザーに嬉しいものだった。

 

 最終回のChamjamが見せたパフォーマンスとグループの強い絆に感動した。

 武道館は日本武道館東京武道館の2つがあるのだと最終回で分かった。

 

 

織田シナモン信長

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 戦国武将達が現代の日本に犬の姿で転生していたという設定の下で展開する楽しいファンタジーコメディだった。

 

 名優堀内賢雄はじめ、多くの有名声優たちがこぞって参加しては犬共を演じた。この作品用に出演者が「犬」をもじった名義に変更して出演するのも面白みの一つだった。例えば、織田信長改め犬のシナモンを演じた堀内賢雄は堀内犬雄になっている。

 

 犬となった戦国武将達が、日常の何気ない会話に絡めてコミカルに史実(諸説ある)を辿って行く流れが面白い。戦国あるあるやトリビアが散りばめられた毎度の展開はちょっとした勉強にもなる。

 

 犬の視点からはスカートを穿いた女子のパンツが丸見えという犬ならではのキャッホーな事情が語られるが、視聴者にはパンチラが見えないお行儀の良い作りになっていた。

 

 ちょっと抜けたところが可愛いシナモンの飼い主の市子が好き。

 OP曲が明るく元気で結構好きだった。

 

 

虚構推理

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 オカルトと推理ものを兼ねた意欲作だった。

 キャラクター同士がべらべらとよく喋って軽快な会話劇を展開するのが見られた一話から好きになった作品だった。

 

 ヒロインの琴子が可愛い。可愛いけど彼女の目のことを考えると、女版鬼太郎としても出来上がるとも言える。同じく今期の怪奇譚枠の「花子くん」にも出演した鬼頭明里が、こちらでは冷静で理知的なヒロインとして全く違う芝居を見せたのには高評価を入れたい。

 

 濃く描かれた「鋼人七瀬」のエピソードが印象的だった。人は噂に左右されるという、特にネットが普及されてから更に強く働くようになった心理を反映させて事件解決に乗り出す展開は趣があるものだった。

 琴子が練り上げる説得性がある虚構を持ってして現実を淘汰するというテーマ性に熱いものを感じた。琴子が次々とパソコンに説を上げるので、どれが本当で嘘か謎にもなりつつ楽しんだ。

 

 琴子には塩対応を決め込んでいた九郎が、最後には「花のように綺麗だから離さない」という内容のデレコメントを琴子に言ったのには萌えた。

 

 可愛い琴子からのお誘いを「豚汁を作るから」と言って袖にする九郎の言動には笑った。でもそんな家庭的なところが素敵なキャラだった。

 

 

空挺ドラゴンズ

空挺ドラゴンズ Blu-ray BOX

 飛空艇で旅する漁師達が大空を舞うドラゴンを狩るというファンタジーロマンものだった。

 CG画が綺麗で、ドラゴンの迫力がすごかった。ここで言うドラゴンというのがドラゴンクエストとかに出てくる古典的なそれではなく、かなり歪なデザインの類を見ない変わったドラゴンばかりだった。多数のドラゴンが登場するが、グロテスクてドラゴンというよりも恐怖の化け物って感じのが多かった。ドラゴンのデザインは秀逸である。

 

 ドラゴンを狩るお仕事パートと併せて楽しいのが、狩ったドラゴンを調理して美味しくいただくグルメパート。メンバーのミカが異常なまでのドラゴングルメ野郎で、色々な料理を説明しては美味しく食べてくれる。

 

 船団メンバーのファミリー感も良かった。皆仲良しで仲間思いである。

 きつい現場だからメンバーの大半は男連中だが、その中で癒やしとなるのはタキタとヴァナベルのツインヒロインだった。 

 

 街に降りた後に展開するジローとカーチャとの恋物語にはキュンとした。あやねること佐倉綾音演じるカーチャがすごく可愛かった。

 

 出演声優の豪華さも嬉しい要素となった楽しいアニメだった。

 EDアニメで皆が踊るシーンが楽しくて好きだった。

 

 

ケンガンアシュラ

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 一流企業のお偉いさんの間で行われる闇の格闘試合「拳願試合」を描いたバトルアニメ。参加する一流会社の企業名にはどこかで見たり聞いたりしたことがあるものが多い。

 

 個性的な格闘家が次々と登場して大迫力のバトルを巻き起こす展開は面白かった。

 

 屈強な戦士の王馬と冴えない中年サラリーマンの山下一夫がタッグを組み、メインキャラとして描かれる。この組み合わせが意外だった。

 ただのおっさんに過ぎなかった山下一夫がどんどんやばい事件に巻き込まれ、目まぐるしい人生の転機を迎えるのが印象的だった。チョーが高いテンションで演じる山下一夫がかなり面白い。

 

 バイオレンス描写も多々ある作風の中で輝くのが美しいヒロインたちである。筋骨隆々なムキムキ野郎ばかりが出てくるのに女子キャラがかなり可愛い。ピンクのスーツで決めて来る秋山楓がエロくて美しいので推しだった。

 

 これだけゴリゴリの筋肉男たちが出て来るバイオレンスバトルものなのに、原作者は去年の夏を盛り上げたあの可愛いダンベルアニメと同じという点は侮れん。

 

 2ndシーズンもあるのでそちらもチェックだ。

 

 

恋する小惑星

恋する小惑星 Vol.3 [Blu-ray]

 きらら枠はいつだってそうだけど今作は既存作品とはまた違った良さがあった。可愛いし萌えるしストレスはゼロの美しい世界であることはもちろんだが、今作の良さは星と乙女の友情を巡る美しくも感動するストーリーにある。

 

 メインキャラのみらとあおの幼馴染二人は、チビの時に引っ越しで離れ離れになり、高校に上がってから再開する。その時には、二人で新小惑星を発見して名前をつけようという幼い頃の約束を果たすために行動する。

 

 再開するまでの間、みらはあおのことを男の子と勘違いしていたという点が印象的。これと似通った設定が今期作品の「はてなイリュージョン」でも見られ、こちらではヒロインが主人公男子のことを女の子と勘違いしたまま大きくなり、再会してからびっくりするというものだった。この勘違いから始まってこじれて結局良いオチに持ってくる展開が昔から好み。

 性別の勘違いはあったものの、結局みらとあおは仲良しでラブラブ。あおがイケメンなのにもドキッとする。あおとみらが互いを思い合う友情とあの日の約束にかける思いを描くメインエピソードが良い。

  

 二人と青春を共にする地学部の仲間たちも個性的で可愛かった。桜先輩、イノ先輩の地質学班は推しだった。前期アニメ「ぼくたちは勉強ができない」でも女教師を演じたLynnが、今回も顧問教師役で出て来るのが印象的。

 

 みらと仲良しの鈴ちゃんも強力なヒロインで推しの一人となった。上田麗奈の声がやはり良い。

 

 後半のきら星チャレンジのエピソードでは、かなり専門的な天文学研究の仕方が分かった。ちょっと星が好きのレベルで手を出すようなものではないマジな活動をしていた。知らない意外な世界が分かってよかった。

 

 

斉木楠雄のΨ難 Ψ始動編

 完結編をしたからもう続きの話が見れないと思ったが、まだあったので嬉しかった。相変わらずおバカで騒がしい曲者ばかりが出てきて、楠雄の平和な日常を喧しいものにする楽しいアニメだった。

 

 新しく東山奈央演じる鈴宮陽衣が登場する。いつ死んでもおかしくないくらいの不幸を呼び寄せる点では、ある意味超能力に匹敵する特性を持つインパクト強なヒロインだった。

 

 照橋さんがとにかく天使。演じた茅野愛衣の声も最高だった。

 

 

地縛少年花子くん

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 ポップな学校の怪談といったテイストの見やすいアニメだった。花子さんではなく花子くんなのは意外な点。花子くんが包丁を持ってきて敵を殺っちゃうのが物騒。

 学ランでちょっと危険な感じの花子くんを緒方恵美が演じるのを見ると、丁度10年前に放送していた「AngelBeats!」でも彼女が演じた直井文人を思い出す。

 

 ヒロインの八尋寧々がピュアで幼気な乙女と思いきや、結構ガッツリ来る図太い女だったのは意外性があって面白かった。古の魔法少女のような大根足もチャーミング。そして鬼頭明里の声もやっぱり良かった。

 

 花子くんのちょっとしたアクションに翻弄される寧々のチョロインぷりもまた癒やしの要素だった。

 

 

SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!!

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 これまで複数回アニメ化されたこのシリーズは全て視聴しているが、早くも新キャラによる新シリーズのこちらに浮気しつつある。今回の主役のほわんちゃんはじめ他の連中も可愛くて楽しい。

 

 田舎から都会にやってきたほわんが、生活資金稼ぎのためにアーク溶接のバイト面接に行くという回が面白かったので記憶している。乙女がやるにはハードではないかと思ったら、そもそも資格を持っていないということで追い返されたオチだった。

 

 ほわんとヒメコがラブラブなのが目の保養となった。普段ツンツンしている割には落としやすいヒメコのキャラ性にツボる。そしてヒメコは結構良い家に住んでいる。

 

 なにかと「ルナティック」と言いたがるルフユとデルミンの関係性も良かった。デルミンと仲良くなりたいルフユがいて、好感はあれど基本は塩対応で来るデルミンの関係がなんだかんだで相性良しなのが落ち着く。デルミンも謎のバイトをしている変わったキャラだった。

 

 女子チームと並列して男子バンドチームの活躍も描かれる。「女子だけでいいわ」と思っていたが、男子チームがバカをやる展開も楽しかった。参加者全員がルールを知らないままにカオス展開に走った男だらけのホッケー回はアホすぎて笑った。ドコユビこと「DOKONJOFINGER」というバンド名がダサ面白い。ドコユビメンバーが喧嘩しまくりでウケる。

 

 最終回では前作シリーズの主人公のシアンがまさかのサプライズ登場した。新旧ヒロインのコラボが熱かった。

 

 新作をやると決定したことが最終回で分かった。次もしっかり見よう。

 

koshinori.hatenablog.com

  

 

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