こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

こしのり漫遊記 その47「ハードオフの値札シールは剥がしにくい」

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 日々漫遊する人生の中、全国あちこちにあるハードオフをよく目にすることは避けられないことだ。そうなればオタク気質からやはり入店することになるのもまた避けて通れない道だ。

 

 私は全身の毛が生え揃うよりも前からハードオフに世話になっている。同時に世話もしている。人生の中で一体いくらこの店に金を落したことか、今となってはおおよその計算すら出来ない。ここの社員の懐にいくらかの暖力を注いでいる一人がこの私だ。

 

 ハードオフは良いものを良い価格で提供する良いお店だ。私はハードオフが大好きでこれからも店の世話になるつもりでいる。

 ここで定価の一割をも切る安いレトロゲームをたくさん買ってたくさん遊ぶことで、グレること皆無の健全な青春を送ることが出来た。とにかくハードオフ無しでは語れない楽しい人生をこれまで送ってきたのでたくさん感謝している。

 

 でもそんな良い店にたった一つだけ文句というか、ちょっと困ることがある。

 私が長年持ち続けているハードオフへの唯一の欠点、それは値札シールがとにかく剥がしにくいことだ。

 

 ここに置かれる商品の多くは、多くの者にとって横に=(イコール)を置いてマジのゴミだと認識されるだろう。しかし、そんなゴミすれすれのレトロな何かしらを買って大事に扱いたい私のような者もいる。そんな私はとにかく買った商品のシールは綺麗に剥がし、なるたけ綺麗な状態で商品を保管しておきたいのだ。そもそもこんな店で買ったゴミすれすれのゲームならシールなんてそのままにしておくというお客さんもたくさんいるだろう。でも私はそうではない。絶対にシールは剥がしたいのだ。

 

 で、ずっと思う。とにかくこれが面倒でしんどい。

 

 最寄りのハードオフのスタッフに聞いてみたが、おそらくこの問題の値札シールは全店舗共通のものらしい。私も色んなハードオフに行くがどこにいっても厄介なシールが貼ってあるので多分そうなのだろう。

 もう何年とこの店で商品を買い、何枚もシールを剥がして来た。私程ハードオフの値札シールを剥がして来た人間もそうはいないだろう。

 

 このシールなのだが、一見四角に見えるけど、いやよく見てもやはり四角のシールなのだが……でもよその四角のシールと違うのは、しっかり繋がった四角シールではなく、途中に切れ目が入っていて綺麗に四角の形で剥がすことが難しいのだ。普通の勢いで剥がしにかかると途中でシールが裂けてしまい、また爪でカリカリやって剥がすことになる。初見の者ならだいだいがイラつく顛末を辿ることになると思う。

 構造上剥がしにくいのがもうアウトなのだが、まだ悪いのがシールの粘着力が無駄に強いこと。スムーズに剥がしにくい上、剥がした後にシールの一部が表面に残り、これでは商品表面がザラザラしてしまう。こうなると見た目としても汚い。そこでまたセロハンテープをペタペタして表面のシールの残りカスを取り除く。これをやっていると結構な時間が経ってしまう。 

 本当、なぜこんなに虚しい作業に時間をかけているのだろうと思うことも多々ある。

 

 これがプラチックのディスクケースに入ったゲームなどだったらよいが、紙ジャケットの商品に直貼りしていたら値札シールと共に商品の紙部分も剥げてしまって色々台無しになる。これだけはやめて欲しいんだよな。まぁこんなジャンク屋で買い物するような羽振りの悪い者がブルジョワ思考な神経質を出すなよとツッコみがくれば返す言葉がないのだが。しかしジャンク屋にもちょっとの神経質な注文をしてしまうのが私という人間なのだ。客観的に見ればみみっちい注文だと思うけどまぁ仕方ない。

 

 クレームまで行くような突っ込んだ問題ではないのだが、上記のことをお店に伝えると、あくまでその店では客から来た意見の中で初めての内容だと言われた。考えてみるとお店の人間はシールを貼るばかりで剥がすことはまず行わないだろう。商売というものは、客の気持ちになってサービス展開を練るのが重要とも聞く。おそらくスタッフ側は、我々顧客が持つシール剥がしのストレスを体感したことがないのだろう。こんなことを考えると、一流サービスの構築には多面的なアプローチが必要なのだという深い気づきも得ることが出来る。

 

 私と同じくハードオフのことは好きだけど、こういった苛立ちを持っているというお得意様が他にいたりはしないのだろうか。

 

 これだけあちこちでストレスがどうのこうのといわれる社会の中、私は置かれた環境の良さと持ち前の気質により、同じ社会で生きる他者と比べてかなりストレスと縁遠い人生を送っていると自覚している。そんな比較的ストレスフリー人間な私が昨今感じたちょっとしたストレスがコレだった。

 

 結果的にこれが1位のストレスなんて人生なら、おそらく平和で幸せなのだろうとも思えた。なんにせよこれからもハードオフを利用し、文句を言いながらもシールを剥がすことは変わらないのだ。

 

 ちょっとした文句を言っちゃったけどこれからもよろしくハードオフ

 

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