こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

ときのそら2ndアルバム「ON STAGE!」がかなり良かった。

 私のVチューバー熱も一時よりは冷め、ぶっちゃけるとそらちゃんの放送も前ほど頻繁にはチェック出来なくなった。そんな訳で真のそらともと呼ぶには足りない私だが、彼女の音楽活動面ばかりは目が離せない。

 

 去年3月に発売した1stアルバムがなかなかの出来でハマってしまい、動画配信者としてよりもシンガーとしての彼女が好きになった。 

 声が綺麗で可愛い。曲調、作風が異なる楽曲を広い音域で情感タップリにお届けする。このことからときのそらは一流の表現者であると確信した。

 

 やはり生でなくバーチャルのガワをかぶった異質なものということで、最初こそ敬遠しがちなジャンルだと思ったバーチャルアイドルのパフォーマンスだが、これがしっかり見るとしっかり良いものだった。

VチューバーがCDを出すような時代になったんだ」という驚きを彼女からもらった1stアルバム発売から速いもので1年半が経った。そして先日、ときのそらの2ndアルバムも手にとってしまった。

 

 今年3月にはミニアルバムも出たがこれもまた良かった。2nd発売を知った時にはとりあえず聴きたいとワクワクした。アルバム発売の10月21日がかなり楽しみだった。バーチャルアイドルのCD発売がこんなに楽しみになるなんて、私自身の成長にも色々驚きなものがある。

 

 で、当然聴いたわけだが、「どうせ二枚目も良いんでしょ?」と期待していた通り良かった。

 

 YOUTUBEで先行PVが公開されていた「ぐるぐる・ラブストーリー」「Step and Go!!」の二曲がやはり良い。CD発売前にチェックが可能だったここ二曲を最近はかなり聴いていた。曲も良いしPVのダンスも可愛かった。ここ二曲はライブで見たい。

「ぐるぐる・ラブストーリー」の方がポップで景気が良い一発目の曲という感じがしたのだが、意外にも「Step and Go!!」が一曲目だった。魅せ方が異なるけど、これぞときのそらだって感じのする強い二曲だった。

 

「ぐるぐる・ラブストーリー」はめちゃくちゃ可愛い曲でハマる。簡単に言うとツンデレ女の可愛くて萌える心理を歌ったものである。なんだかんだで結局ハマる要素というのがツンデレなのである。そらちゃんでこの感じで来られるとキュンキュンするのである。

 CDが読み込みでバグった時みたいな音から入る短いイントロ、そこからの「こここ恋する」の歌い出しの流れも良い。意図的に吃って同じ音が重なるこの感じが小気味よい。ダーティペアのOP曲「ロ・ロ・ロ・ロシアン・ルーレット」と同じ仕掛けだなと思い出す。そして最後は思っいきり高音の「ラブストーリー」の歌詞で締める。音域の広さも見せる楽しい一曲でとても好き。

 PVのダンスもシンプルで可愛い。「あれ、なんかドキドキする」と思うくらいに表情豊かなそらちゃんが見れて良い。「大嫌いがいつからか大好きになった」の歌詞部分で投げキッスをかます振り付けが一番良い。

 

「Step and Go!!」はゆったりとしたやや切なげな曲調が良い。青春の迷い道に入り込んで悩むこともあるが、なんだかんだで最後は大丈夫と励している前向き応援ソングとなっている。懐かしい思いに浸ってキュンと来るエモーショナルな歌詞も良い。あと、なんか泣ける。

 こちらのPVもダンスがすごく可愛い。「時計」の歌詞部分で時計をイメージした振り付けがあるのだが、これがアイデアものな可愛さで良い。この部分を何度も巻き戻して見てしまう。

 1stアルバム収録の「コトバカゼ」と同じく多田慎也プロデュース曲で、こちらもときのそらのボーカル力を活かすにはもってこいの曲だったと思う。このシンガーと音楽家の組み合わせは成功のフォーマットである。 

 

 ときのそらは高低混じえた色んな声で色んなジャンルを歌うが、切なげなメロディーをマックスよりやや下の音域で歌うのが一番綺麗に聞こえて良い。

「Step and Go!!」「コトバカゼ」「好き、泣いちゃいそうだ」あたりが声を一番綺麗に聴かせるのに相性の良い曲だと思う。ちなみに1stアルバム収録の「好き、泣いちゃいそうだ」は、ときのそら史上最も好きな曲だ。

 

 先行試聴出来た二曲の他にCDをしっかり聴いてとてもハマったのが二曲目に収録された「Chu-Chu-Lu」。

 リズムよく「Chu-Chu-Lu」と言って始まるイントロ部分はおしゃれ。女性目線でラブを追う可愛い曲で歌詞も好きになる。一番の「不器用なウルフ」二番の「不器用なエンジェル」の歌詞は、クスリと笑える可愛くてファンタジーなもので刺さる。後半の「笑顔のバンドエイド」の歌詞も素敵な比喩が見える萌えなものである。どうやら私は少女マンガっぽい世界観の歌詞が好みらしく、この手の可愛い曲は好きになる。

 男の子はつよがりな生き物、人は一人では行きていけないなどの価値観、あるいは人生観を歌っているのも特徴的。男子の特性をそらちゃんが語ると思うと意外な感じがする。もっとウブなネンネの感じもしたが、考えてみると彼女も20を迎えたといういうし、男子の心理や酸いも甘いもある人生の味だって幾らかは知って語ることも出来るだろう。この楽曲からは彼女の人間的成長も感じた。

 

 全8曲収録で他の楽曲ももちろん良かった。格好良い系や可愛い系のものが揃っていて聞きやすい。これこそまさにオンステージでお目にかかりたいものだと思えた。

 

 満足な内容ではあったが、フルアルバムで8曲はボリューム的にやや寂しい。1stが16曲もあったから比べるとどうしても2ndの方がパワー的に劣る気もする。間に出したミニアルバムとセットでも良かったなとかも考える。マジで強いての不満を言うと、もっと収録曲が多かったら良かった。

 

 この秋鬼リピートの一枚となるであろう一枚がときのそら2ndアルバムの「ON STAGE!」である。

 もう何周も聴いて楽しんでいるので、そらちゃんには一生懸命歌ってCDを作ってくれてありがとうと言いたい。

 

 

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