こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

たまらぬ爽快感「メタルスラッグ7」

メタルスラッグ7」は、2008年に発売したニンテンドーDSソフトである。

 

 なぜだろう、人の脳というのはサボることを好む一方、いつまでもサボっていてはそれはそれで退屈というわけでやはり刺激を求めるのだ。この私もここ最近はまったり遊べる系のゲームをやってきたため、たまには脳にピリリと刺激が走る究極シューティングがやりたくなった。やはり我がゲーム脳が最も活発化するのは、数多降り注ぐ銃弾を避けた上で爽快に敵をぶっ飛ばすシューティングゲームをプレイした時だ。

 

 そんな訳で最近倉庫から出したDSで遊べる楽しいシューティングはないかと探した結果「メタルスラッグ7」にたどり着いた。

 

 このゲームはこの機会に新しく購入したのだが、これがまたビックリなことになっていた。

 新しく用意したものではあるが、中身は12年前のレトロゲームである。なのにかなり高額だった。とは言ってもサックリ済ませた個人調べによると、現在の中古相場よりはずっとお安くゲット出来た。一部のDSソフトの加速をつけた高額化が怖い。本作も5年後にはもっとお高くなっているかもしれない。これから本作を探しにかかるという人は心した方が良い。なかなか怯む額だった。

 

 さてさて、そうしてやや懐を痛めてゲットしたメタルスラッグシリーズの一本なのだが、別にこれといってこのシリーズに思い入れがある訳ではなかった。なにせこの私、メタルスラッグシリーズに手を出すのはコレが初めてだ。

 メタルスラッグというタイトルは有名だし、ゲーセンにもあったからどんなものかは知っていた。見た感じだと楽しそうなシューティングに思え、いつかやりたいとも思っていた。しかし2020年までやらないままだった。じゃあ今やろう、そう思ってたまたま存在を知った本作を今更になって買ったのである。シリーズ中DSで出ている唯一の作品だとのことである。

 

メタルスラッグ7

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 DSソフトは特に心惹かれるジャケットが多いと思う。本作のジャケットもなかなか良い。ジャケットには眼鏡の可愛いお姉さんがいて、戦闘兵器が写っていてる。これを見て「なんかすごいことになりそう」という漠然ながらも高い期待が持てた。

 

 最初に言っておくと本作は間違いなく面白かった。遊ぶとハマりすぎて一気に未来へタイムワープした錯覚を起こす程だった。しかし一つ文句というか、なんか違うって思ったのが、ジャケットでは綺麗で可愛く描かれているキャラ達が、ゲーム本編の写真を見ると一昔前のアメコミって感じになっていて結果ややブスになっていることである。

 

 ではプレイ前のあれこれの無駄エピソードは終わりにして、ここからはプレイ感想をつらつらと書き殴って行こう。

 

感想

 ゴミ問題を扱ったとある情報番組にモーデン兵が映り込んでいたという情報が主人公達の元に入り、じゃあ見つけてとっちめようという流れになる。主人公達はモーデン兵の姿が確認された現地に派遣される。そこはゴミの島と呼ばれる地帯で、ここに潜むモーデン兵を倒すストーリーが展開する。

 

 というちゃんとした物語設定があったということを、クリア後になんとなく説明書を読んだ時に知った。外でもないこの私がプレイヤーキャラを動かしてストーリーを進めたのに、主人公や敵の目的を理解していなかった。なのにクリアした時にはすごく面白かったと思えた。

 内容を知らずに遊んでも楽しい。それがこのゲームの素晴らしき価値である。このゲームに限っては、設定や目的など知らなくともとにかく楽しいと言える。そして私は説明書とかは読まずに仕事にとっかかるタイプである。

 

 プレイヤーキャラクターはいずれも凄腕の男女混成チームから一人を選ぶことになる。ジャケットに描かれている可愛いメガネのお姉さんのフィオ、ボムを一杯持っているエリ、一発食らっても復活出来るラルフあたりをメインに敵軍に攻め込んで行った。一回のミスが許されるラルフの特性にはかなり光るものがある。

 

 主人公達スーパーチームの殲滅対象となる悪者をモーデン兵という。こいつら兵隊の他、後半には謎の宇宙人までが登場する。とりあえず人と人っぽい奴らとガチ戦争をやることになる。

 

 ナンバリングが「7」だけにステージは7つ用意されている。ビギナー、ノーマル、ハードの三つのモードを選んで進めることが出来る。はっきり言ってこのゲーム、ノーマル設定でもかなり難しい。これは個人の感覚によるだろうが、私としては初見殺しと呼べる箇所がわんさかあって死にまくった。死んで覚えて強くなる、これを繰り返してオールクリアを見るのだ。

 

 これまで多くのシューティングゲームをプレイしてきたが、だいたいのシューティングゲームが、だいたいのプレイヤーの心を折にかかる難しさを誇っている。今作もしっかり難しいが、しっかり面白い。ノーマルでも頑張ればなんとかクリア出来るという感じだった。これのハードモードは本日から灰になるまで頑張ってもクリア出来る気がしない。

 

 初期装備の豆鉄砲ではストレスを追い払うに足らないが、追加武器のレーザーやロケット砲をバンバン打ち込むと最高にスカッとする。恐怖、不安渦巻く混迷のコロナ時代だからこそ、このようにスカッとできるコンテンツがありがたい。ドデカイのを打ち込んで巻き起こる爆風にもテンションが上がる。

 

 横スクロールアクションシューティングで直感的に誰でもサクッと出来るのが良い。思い出したが、これをやる遥か前にハマったオンラインシューティングゲームの「ガンストライク」ぽい感じもある。とっくにサービスが終わったけどアレも楽しかったな。ガンストライクにハマった楽しい思い出を胸にメタルスラッグを遊んだぜ。なんか泣けてきたのでありがとうを言いたい。

 

 初めて知ったけど、本編に登場する戦車が「メタルスラッグ」だとのことである。そうだったのか。しかしこのメタルスラッグ、本編での出番が少なかった。今作では他の色んなマシンが主人公達をお助けすることになり、個々の出番は少なめだ。

 

 弾をガンガン打ち込む過激なゲームだが、癒やしもちゃんとあった。こちらは本編のおまけコーナーなのだろうが「コンバットスクール」という修行モードみたいなのがある。

 こちらをプレイするとまさかのギャルゲー仕様が見られた。可愛い女教官の指導の下、主人公は数々のミッションをこなしていく。ボス戦オンリーモードもプレイ出来て楽しい。最初は素っ気ない教官だが、こちらがミッションをたくさんこなしていくと心を開き、というかこっちに惚れているのか、かなりデレてくる。時間をかけてミッションをこなすことで、女教官のツンもデレもしゃぶり尽くすのがもうひとつの楽しみである。これはマニア心を理解したナイスな要素だ。

 

 女教官のメッセージ ウィンドウがデカく、透過率もゼロなので、喋っている間は立ち絵の顔より下部分が見えないのがやや不満。なにが言いたいかというと、ナイスバディなのにおっぱい部分がしっかり見えないということである。ちなみに私がその手のゲームをプレイする時には、メッセージ ウィンドウは限界までスッケスケにする。このツンデレ教官がかなり可愛くて萌えだった。

 ギャルもシューティングも好きな私には2つの味が楽しめる良いゲーム内容だった。

 

 ドット画がガビガビのファミコン時代からゲーム史を知る者からすると、DSだとここまで画像が鮮明なのかと衝撃を受けた。とにかく画面が綺麗で楽しかった。

 

 だいぶ面白いので二周目も遊んだ。これを機に他のシリーズも遊びたい。でも調べると、このシリーズの作品はだいたいがお高い。このDS版もそうだが、こんなに楽しいのに世に出た数は少なかったのか?とにかくたまらぬ爽快感が味わえるのがメタルスラッグだった。

 

メタルスラッグ7

メタルスラッグ7

  • 発売日: 2008/07/17
  • メディア: Video Game
 

 

 シューティングゲームは脳を活性化させるサプリメントである。

 

 

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