こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2021年のアニメ感想(4月~6月)その6

 

 

スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました

 

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 広く「異世界もの」というジャンルの中でも、昨今は更なる細分化が進んでいる。細分化された物の中で最近流行りになっている一つが異世界スローライフというもの。  

 今作は勇者の冒険もなければ、特にこれといって何も起きない。美少女達が集まってファミリーを形成し、そんでもって楽しく過ごす模様を愛でるだけのもの。ドラマ性は皆無ながらも、萌えて可愛くてなんか楽しいという週末に脳みそをかなりオフにして見るにはぴったりな作品だった。

 

 今回はブラック企業戦士のOLが過労死の末に異世界に転生する。可愛そう。

 転生したら蜘蛛だったと同じく転生する主役ヒロインを演じるのは悠木碧異世界ものは彼女に助けられている。

 

 タイトルにあるスライムの要素は導入部に関係するくらいで、後はあまりスライム要素を感じなかった。タイトルからするに、またスライムで洗濯屋する系のアニメかよっ!と思ったが、そこの被り要素は無くて安心した。

 死が迫るのも気づかぬ程、命令されるままに事務的作業をやり続ける。それが生え抜きのブラック企業戦士である。そんなベースを培っているアズサだからこそ、ザコのスライムを狩るという地味作業を事務的になんと300年もこなす。すごいな、並のリーマンなら発狂するぞ。ブラック企業の出の者である要素がここに見られる。

 

 地味な経験値稼ぎも300年行えば当然強くなる。このベースがあるので、作中で最強能力を持つアズサは、決してチートキャラでなく、300年の修行に見合った当然の強さを持っていると言える。チート嫌いの難しいラノベユーザーは、そこを勘違いしないで欲しい。彼女はとっても努力家なのだ。まぁその300年が紙芝居のごとく一瞬で過ぎるんだけども。

 

 ブラック企業出身のアズサならではの言動は、ヒロイン達との絡みの中にも見られる。

 人を気遣う脳をなるたけオフにして部下を使うのがブラック企業である。そうしてブラックに扱われた経験があるアズサだからこそ、仲間が仕事をやり過ぎることを気遣ってストップをかけるシーンがあった。

 こういうことがあるから気をつけな、という社会に対するメッセージも感じられるやや社会派なアニメだった。

 

 可愛いアズサを訪ねて次々集まるこれまた可愛いヒロインの登場が楽しい。私としては、ナイスバディと褐色肌が魅力的な魔王のベルゼブブが好きだった。 

 

EDENS ZERO

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 熱血でどこかすっ惚けた主人公、ノリの良い巨乳のお姉さん、そして謎のペット。作品は変わっても、だいたいこんな感じのパーティーで行う冒険ものを定形にした作家 真島ヒロ原作の新作アニメ。

「RAVE」「フェアリーテイル」で育ったので、安定のフォーマットが見られるこちらも当然チェックする。

 

 問題なく王道なファンタジーで攻めるので問題なく視聴出来る。

 やっぱりこの人の描くファンタジックな体型の可愛いヒロインが好き。今回のメインヒロイン レベッカも親近感が湧くノリ良さげなお姉さんで良い。同期スタートアニメ「マジカパーティ」では元気な男子を演じている小松未可子氏が、こちらではセクシー美女のレベッカを可愛く演じるギャップも良い。てかまた旅のお供のペットにハッピーが出てくるのな。また釘宮理恵ボイスが聞けて助かる。

 レベッカは顔出しの動画配信者だが、あんなに可愛いのに全然登録者がいないのは謎。

 

 変態の悪いデブに捕まった女子達が、脱出のため裸ピラミッドに挑戦するシーンは必見。良い景色だった。

 

 今後は宇宙を股にかけての大冒険が見れそう。引き続き視聴しようよ想う。

 

さよなら私のクラマー

さよなら私のクラマー Vol.1 [Blu-ray]

 タイトルから中身がまるで見えない。まず視聴者の大半が、グラマーなら分かるけどクラマーって何?って想うはず。

 そんなわけで便利なパソコンで検索すると、クラマーとは用語でなく、とある人間のことだと分かった。その昔、日本プロサッカー界の繁栄に貢献した人物であり、日本では敬意を込めて「日本サッカーの父」と称された異国から来た男、それがクラマーさんだ。翼くんから見たロベルトみたいなものかな。

 

 そんな訳でサッカーをテーマにした作品である。サッカーと言っても暑苦しい男子でなく、うら若き乙女達が球を蹴る日々を描いたものになっている。女子達のスマートで清潔感ある青春が見れて良い。結構楽しかった。

 

 人気者の女性声優が多数集結して楽しかった。

 試合シーンも良かったけど、キャラが個性的で楽しめた。

 曽志崎緑が一番男子受けしてモテそう。楽しくてコミカルな一面がある子だが、試合においてはチームメイトの動きをしっかり見て、それ以外には心理的面からも人をしっかり見れる出来た人間性に好感が持てる。ここでも悠木碧の芝居が光っていた。

 

 まだまだ即席状態を抜けない主人公達のチームワラビーズは、最終回でライバル達に負けてしまう。悔しいエンドになっているので、彼女達がもっとレベルアップして上のステージに行く物語も見たいかも。

 あとスワンの子は、すっ惚けたお嬢様キャラで面白い。

 

 自分達が学生サッカーに留まらず、もっと上に行って「日本女子サッカーここにあり!」と世界に見せつけないと業界の未来はない。という責任と熱い想いを背負って球を蹴る日々を送る若き女子達の生き様にグッと来るものがあった。彼女ら一人一人が明日の澤穂希と想うと未来が楽しみだ。頑張れサッカー女子!世界への道のりは近くないが、決して遠すぎる夢でもない。

 

新幹線変形ロボ シンカリオン

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 前作からキャラは総入れ替で新作が始動。

 このシリーズの見どころの一つは、多くの女性声優が男子を演じること。鬼頭明里が男子を演じているのは意外。推し声優の珍しい芝居が見れることもありがたい番組。

 

 今作の主人公は、新幹線男子なだけでなくオカルトにも詳しい模様。何気にオカルティックな内容も絡めての展開が見所。

 

 序盤から結構な数のシンカリオン搭乗者が出るし、その分シンカリオンも出るしで、人物やメカの名前を覚えるのにやや忙しい。

 

 新幹線のことは全然知らないけど、このシリーズは気になって見ている。こちらでも旧作のようにエヴァとコラボしてくれないかな、ワンチャンもう一度ヒカリちゃんが来ないかなと密かに期待している。

 

NOMAD メガロボクス

 忘れた頃に来たまさかの第二弾。これは結構面白くて一期よりも良かったと想う。

 一期より重めな内容になっていたと想う。

 

 一度はスターダムにまで登ったあのギアレスジョーの悲哀が随所に見られる内容になっている。人生色々あるわな。

 一度は業界を離れて落ちぶれ、薬物依存症にもなっているジョーの過酷な運命が描かれる。これはショック。そして彼にボクシングを教えたおやっさんが亡くなっているという次なるショックも明らかになる。一人の男の人生の荒廃をたっぷり見せることで始まる不穏な幕開けになっていた。シリアスやわ~。

 

 ジョーの他に光っていた戦士としてチーフ、マックが挙げられる。皆心に戦士の孤独を宿し、複雑な心境で人生を歩む点が印象的。強いスター選手達の物語ではあるが、不思議なことに全編に渡って作品に見えるものは男の哀愁だった。

 

 タイトルロゴ「NOMAD」の「O」の部分に描かれるハチドリは、今作の象徴となる儚げな要素だった。人生の迷い人を帰るべき故郷に導く案内人になるのがハチドリだとされる。ハチドリにまつわるエピソードを語るチーフやマックの語りは、切なくも心に響くものだった。

 

 差別されて国の端っこに追いやられた民族解放のために立ち上がるチーフの生き様には男を感じて熱くなるものがあった。魔のマックタイムで自分を見失う恐怖を越えて一流ボクサーの道を行くマックには、男の覚悟が見えて良かった。そして主役のジョーもまた、どん底から這い上がって再びリングに戻る。かつての仲間に酷く罵られても覚悟を決めて復活するジョーが格好良い。ジョーはイケメンだし演じた細谷佳正の演技も格好良い。

 

 ギアをつけない戦闘スタイルからついた「ギアレスジョー」の名を返上して、最終回では友人チーフの形見のギアをつけて戦ったジョーの姿にはウルっと来た。格好良い。

 OP、ED曲共に哀愁漂う切なげなもので作品に合っていた。楽曲も良かった。

 

憂国のモリアーティ(2クール目)

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 珍しくシナリオのみでも見応えあるクールな作品に仕上がっていた。これは面白い。

 考えてみれば、ホームズでなくモリアーティをより主役に添えて深く掘っていった作風は異色なものだったと想う。

 

 スマートに勧善懲悪だと捉えるのが難しいモリアーティなりの世直しには、感慨深いものがある。腐敗した政治や貴族階級への当てつけ要素はたっぷりなので、それなりに責任ある立場の大人が見る程に心に刺さるものがあると想う。

 

 モリアーティとホームズ、二人の主人公の物語を別々のサイドから追い、最後には二人の物語が一つになってスッキリオチに向かう構成が問題なく楽しめた。

 

ヴェニスの商人」のオチの向こう側へと攻め込んだ裁判でのエピソードでは、モリアーティのセンセーショナルな答弁が楽しめた。これはちょっとした発明とも呼べるアイデアだった。

 

 ホームズとモリアーティの最終対決までが楽しめ、新キャラでアイリーン・アドラーや切り裂きジャックが登場する点も新しい楽しみになった。

 セクシーな女優の後には、男子にもなり切るアイリーンを演じた日笠陽子の幅広く素晴らしい演技が見れた。

 

マジカパーティ

 パーティーピーポーなノリで行うグッズ販促アニメ。

 文学青年を本業にしている私だが、教養としてパーティーピーポーの世界だって覗くに留まらず一通り経験した身でもある。なので、このパーティーピーポーなノリのアニメも結構イケる。

 同枠で放送した前作「アースグランナー」が終わり、チャンバーに会えない悲しみを吹っ飛ばすには丁度良い賑やかパーティーピーポー作風となっていた。

 

 バルニャーを演じる竹内順子が「螺旋ニャン」という技を使うのはネタすぎる。ナルトくんの物語を見てきた者としては、思わず反応してしまうネタだった。

 

 ほんのりウルトラマンくさいデザインが見えるアカトリシロウは、気になる面白キャラクターだった。

 

 ヒロインのカンナが可愛い。語尾に「~カンナ!」と言うのも可愛くて好き。

 

ミュークルドリーミー みっくす!

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 ミュークル2シーズン目突入は英断!よくやった。

 プリチャンが終わって寂しくなった日朝を支える強いコンテンツなのがココ。

 

 一期から思っていたけど、変身ヒロインなのはゆめちゃんだけなのか、他の子達も夢シンクロしないのか、という問いのアンサーが返ってきたのが二期の特徴。なんと、ぬいぐるみの主に選ばれた他メンバーも衣装チェンジして夢シンクロしてる。もちろん朝陽くんも。

 

 ヒロインズの可愛さは据え置きのまま内容がパワーアップしている。やっぱり私は、不動のまいらちゃん推しで行こうと想う。 

 

 今回からは、皆進級して一つお姉さん、またはお兄さんになっている。相変わらずの中坊組はまあ良いとして、中坊からJKへとライフステージを移したことこ先輩の成長には、同じ一年でもなんだかソワソワするものがあると感じたのは私だけではないはず。それくらいに、中学生と高校生との違いは大きいのだ。

 

 今回は杉山先輩の弟のアッキーが、3悪人ポジのぬいぐるみ達と共闘。そしてボスキャラはロリの女王様みたいな可愛いのが新しく登場。高橋美佳子がロリ声で演じているのも大変キュート。

 

 今回新しく設定された夢世界での毎度の盛り上げ場「チアフルタイム」は、楽しいけどやや恥ずかしいというのが正直な感想。

 

 変わらず絵柄が可愛らしく、見せ方もコミカルで好きな作品。しかし、やや気になるのは、新作アニメでなく総集編や実写バラエティを流すこともちょいちょいあったこと。これはコロナ関係で制作が逼迫している事情が出ているのか。ちょっと不安。

 この夏も引き続きミュークルクル~。

 

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