こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

らきちゃんはラッキーの申し子「アイカツオンパレード!」

アイカツオンパレード!」は、2019年10月から2020年3月まで放送された全25話のアニメ。

 

 なんと令和時代に入ってもまだアイカツが見れる!

 放送当時にはそんな事を思ったものだが、あれがもう2年ちょっと前になるのか。この後にもプラネットがあったのだが、あれは番外編的な感じでちょっと違うから、従来シリーズのくくりで言うとここが集大成だった。

 

 初代、スターズ、フレンズの3作品の夢のクロスオーバーが実現した令和時代最初の大お祭り企画がここに成ったわけだ。本放送を見ていた当時の興奮は結構覚えている。

 

 これぞアイドルがアイドルを呼び込んで繋がる壮大なシャイニングラインそのものと言った具合の神話が完成した。これはもはや神話レベルのアニメだったと言っても過言ではない(はず)。

 

 マジで毎週伝説のアイドルを見る伝説級に可愛いだらけのアニメで疲れる。可愛いがいっぱいある事にときめくと楽しいが、楽しい事もいっぱいすればつまんない事をする以上に疲れるのである。というわけで、少しずつ見るのが良い。一気にみるとワクワクが一杯で心が摩耗する。

 そうしてここ数日でちょこちょこ見た完走とかを書きなぐっていこう。

 

アイカツオンパレード!  Blu-ray BOX 1

 

ラッキーガールのらきちゃんを青春を見れてハッピー

 出てくる奴ら全部が一級品のアイドルで強い。皆輝いている。そんな光だらけの集大成作品の追加アイドルとなったのが姫石らき。今回は彼女が主役。

 これだけ歴史が出来上がった最後に追加されとは責任重大なポジションだな。なかなかプレッシャーのかかるキャラだと思う。それだけに演じた逢来りんも少なからずビビったんじゃなかろうか。あと若葉ちゃんも演じていたし。何気に一人二役の忙しい主役女優の都合が見える。

 

 このらきちゃんだが、結構はっちゃけたじゃじゃ馬ガールな所も見せるラッキーガールだった。

 何を言い出してやりだすのか分からない元気娘なところは、シリーズで見ると結構新鮮な要素だったかもしれない。これを「仕方ないなぁ」みたいなお姉さんテンションで注意するみおちゃんがまた良い。

 

 ゆめちゃんに次いでこちらも犬っぽい。ゆめがゴールデンレトリバーならこちらはラブラドールレトリバーって感じ。目を離せばすぐにどこかに行ってしまうところにも、リードを離した犬って感じが見える。

 第1話冒頭で見せた髪をセットする前のロングヘア状態の方が通常タイプよりも可愛いかもしれない。

 

「私はラッキー、あなたはハッピー」の自己紹介も含めたアイドルらしい可愛い文言、テンションが上がると思わず口をついて出る「きゃは!」などの発言にはアイドルキャラ要素が濃く見える。結構グイグイとアイドル色を見せて着けてくる。

 

 アイカツシステムのエンジニアをやっている姉からもらったパスを使用することで、らきちゃんは世界を越えて色んなアイドルと出会う事になる。お姉ちゃんは結構格好良い。

 そういえば結構謎な装置だったアイカツシステムだが、こんな事まで可能にするとはマジどうなってんの?

 アイカツでやる「仮面ライダーディケイド」みたいな感じで、らきちゃんが通りすがりのアイドルをやって色んなアイドルに出会っては己を鍛える物語が見れた。後になれば向こうの世界からもアイドルがこっちにやって来て、中盤では3つの世界が一つになる。そして最後は元通り。

 

 奇跡のコラボにより奇跡のアイドル達と戯れるらきちゃんのハーレムアニメである要素も強いが、そこはアイカツなのでしっかりと鍛える事も行うのだ。

 

 いつも通り崖も登れば木も切って新時代のアイドル達が成長していく過程が見れる。いつだってアイカツの根っこにあるのは、物理による鍛錬と無限の努力だった。

 

 ツバサ先輩、エルザ様、美月さん、いずれも美とちょっとの怖さを兼ね備えた伝説のアイドルから結構きつい指導も受ける。エルザ様、ガチこぇえ~。

 いつも「ラッキー」や「キャハ」を言うばかりの緩い甘えたアイドルではいられないらきちゃんのアイカツの都合が見えてくる。

 

 らきちゃんと言えば自他共に認めるラッキーガールなので「ラッキー」をしばしば口にすることがある。だかそこは「何でもラッキーで済ますな」と先輩から注意を受けもする。

 先輩達は元々恵まれたラッキーも持っているだろうが、そこに甘えず努力を行っている。アイカツの基本はラッキーの要素無き努力である。美月さんの教えからはそんなことも見える。

 まだまだ甘ったれのあるペーペーのらきちゃんだが、いちごちゃんやアリシアらやり手のアイドルからも深い心理をついた教えを受けてレベルアップして行く。

 すごい先輩達にしっかり鍛えられて良きアイドルになっていく成長も見れた。ぽわぽわした緩い女子の一面だけでなく、頑張る時はしっかり頑張る一面も持つらきちゃんは推せるアイドル。

 

 プレイヤーとしても戦うが、らきちゃんの目標は自分のドレスをデザインすること。アーティスト志望も持つ熱いアイドルだった。ドレス作りについてはエルザ様に叱咤激励を受け、天羽先生の指導も受けて進めて行く。職人の矜持も学んでいくスタイルは良かった。らきちゃん、ええ子やんと思える。

 

 歴代の先輩達が優しくも厳しく接してらきちゃんを育ててくれる感じも良かった。これだけのアイドルから鍛えられるのだから、そりゃラッキーな強いアイドルになるわな。

 

 ただ昔のキャラを出しまくるお祭り企画でなく、各員がらきに良き教えを与えることで、良きアイドル性とキャラ性を見せている点は、ファンに向けて良い要素だった。

 

 らきちゃんはスターハーモニーの学生だから、フレンズを組むのも目標に含まれる。そこは中の人が同じわかばちゃんと組むことになった。らきとわかばの会話シーンも印象的。中が同じ人でフレンズ組むとかどうなるのだろうかと思ってしまう所で話は終わる。

 

 アイカツ史上最もラッキガールならきちゃんの熱い青春が見れて良かった。

 

コラボがすごい

 歴代アイカツアイドルが全部出てきてしっかりライブをする。それだけでまるで神話を扱った夢の資料集になるわけだが、加えて美味しい要素は旧キャラの新曲があったり、既存曲のボーカルをシャッフルした新バージョンもお届けしたこと。

 

 作品の枠を越えてアイドルがコラボするというのは予想外にすごかった。そんな事出来るんだと普通にビックリ。

 昔の映像を単に使い回すだけでなく、新しいライブもたくさん楽しめる。

 初っ端からゆめちゃんとみおちゃんが限定フレンズを組んで一曲ぶちかましてくれるのはすごい。これにはあいねちゃんもちょい嫉妬。あいねちゃんスキスキのみおちゃんが、あいねちゃんだけでなくゆめちゃんにもビビッと来たのはビックリ。

 

 あかり、ゆめで披露した「Future jewel」という曲が良すぎる。まずこの二人が組むのが意外すぎてすごい。

 あかりちゃんの中の人の歌声は格好良い。そしてゆめちゃんはあの気持ち良い程のクセ声がやっぱりお耳に気持ち良い。ゆめちゃんの声ってどこから出てるのって思う。

 格好良い曲ですげぇ好きな曲だった。歌唱担当の二人も歌が上手くなっている。

 

 ソレイユ、ルミナスのコラボで披露した「カレンダーガール」はやっぱり泣く。

 主役ヒロインを集めて最終回に披露した「SHINING LINE*」はもっと泣く。名曲をまた違った形でお届けという要素は美味しかったぜ。

 

 とにかく毎回コラボ三昧で楽しい。そんな中で、シリーズを見てきたファン達に刺さる懐かしい小ネタとかも結構あって楽しめた。

 

 ロコドル大集合回とかも良かったな。CGライブが実装されていないキャラまで全部出してくるのはすごい。

 地下の太陽三ノ輪ヒカリをはじめ、服部ゆうちゃん、ベイビーパイレーツ、ダブルハイビスカスまで出したのはすごい。三ノ輪ヒカリの事はずっと覚えているけど。ベイビーパイレーツの片方って鬼頭明里がやっていたのか。いいところに出ていたんだな。

 メインのアイドル学校以外の沖縄勢、関西勢、北海道勢の名物キャラも出てくる。これは楽しい。栗栖ここねの「世界の中心はここね!」からの「だよね~」のワンパッケージギャグはずっと好き。

 

 これまで全アイカツアイドルが取ってきた仕事の中で一番良かったのは、桜庭ローラの「めでたい鯛」のアレか、みおちゃんの「マカロン音頭」だと思っている。スイーツを売り出す系の色物仕事のこれらがコラボした回も良かった。マカロン音頭はマジで可愛くて死ねる~。

 スターズ勢の中でいつまでもローラが出てこないから「早くローラを出せ。忘れているのか」と思ったが、外国に武者修行に行ったあの時期だったから日本にいないことになっていた。なるほど、その時間軸だったのかと納得。帰国して早々、我が推しの音城セイラとロック談義で盛り上がっていたシーンも良かった。

 

 ゴスロリスキスキヒロインズを集めて展開するゴシックウォーズ回も素晴らしく良かった。このいい感じに気の抜けたユーモアさがアイカツらしい。

 この回にはユリカ様に吸血されたいお友達が湧いたことだろう。ユリカ様は永遠に良いよな。

 ゴスロリ勢と言えば、ユリカ様の弟子枠でもあるスレミちゃんがかつてアピール失敗したあの曲に最後挑戦するのも見所だった。スミレちゃんも立派になった。スミレちゃんのアピール失敗は本当に悔しかったから、あれが最後とならず時間を置いてからまたテレビで素晴らしいパフォーマンスが見れたのは泣ける。

 

 あこちゃんときららのいい具合いにユリユリしい関係性を再度お届けしたのも良い。

 あこちゃんがいつもツンツンしているから「仲悪いの?」とちびっ子から指摘される。そこからの二人の「それはない」と伝えるやり取りにはにやけてしまう。あこちゃんもかなりヤバいな。カワエエ~。

 あこちゃんは単品でも面白いけど、きららやM4が関わればまた面白く、可愛くもなるお得なキャラだよなー。

 

 スターズだと香澄姉妹の共演もすごい。美しすぎる。真昼ちゃんの元気な瓦割りが見れて良かった。

 

 アイカツだと一部メンバーに男の影ありの要素も気になるところ。そこもちょっと掘っている。

 あかりちゃんには瀬名さんとのキュンキュンするその後が待っていた。

 色々なドレスを着ても、あかりちゃんには自分が手掛けたドリーミークラウンのドレスが一番合っている。瀬名さんの告げたコレって、職人ならではの告白じゃないのか。あかり推しの男子ユーザーは爆散なオチ。この言葉をもらってめっちゃ乙女の顔になっているあかりちゃんはステージでは拝めない。ステージの下でのみ見せる女子の顔がある。めっちゃ可愛かったな。

 スターズも一部メンバーがM4と仲良しということで、バレンタインデー回とかではいい感じのワンショットが見れた。小春ちゃんとか絶対にモてるだろうと思う。M4が絡むとめっちゃ乙女になるあこちゃんもやっぱり良い。

 シリーズを通してウェイトを占める部分が少ないながらもやっぱり気になる男関係の話もちょっとあったのがちょっと良かった。

 

まとめ

 らきちゃんが主役の一応はフレンズの続編の位置づけであり、それまで約8年続いたテレビシリーズの集大成でもあった。シリーズの流れを組んで3作それぞれがが持つテーマ性も上手いこと反映した良きアイドル伝説が見れた。いちごちゃんの最初のヤツからここまで完走したらとりあえず泣く。

  EDではシリーズ3作品に出て来た主要アイドル達が全部出てくるすごい巻物のような画像が見られる。これはすごい。こんなにたくさん伝説のアイドルを輩出した作品なのか。最後に歴代主人公が身につけたアクセが並ぶショットで終わる。アレにも泣ける。

 楽曲もアイドル自体もすげぇ良かったな、コレをリアタイで見れる時代を生きた事が一つの幸福である。

 

 これぞ伝説のアイドルの魂のシャイニングラインと呼べる素晴らしき物語が見れた。オンパレ、めっちゃ良かった。ありがとう。親戚のちびっ子とかにも布教したい。

 

 今年がシリーズ10周年なので何かまた面白い動きがあると良い。10年目の今年はアイカツの楽曲をたくさん聞こう。

 

 

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