こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

アイドル始める時間じゃ!「アイドルタイムプリパラ」その1

アイドルタイムプリパラ」は、 2017年4月から2018年3月まで放送された全51話のテレビアニメ。

 

 アイパラも終了から既に5年以上経ったアニメなのか。これの最終回を見た記憶が残っているが、そんなに前だっけっか?

 まぁ次のシリーズのプリチャン、プリマジも終わったからな。そりゃしっかり時も流れているわな~。

 

 秋に入ってプリパラのシーズン1~3を見た流れで普通にアイドルタイムの方も見てみた。だと思ったけどこっちもすごく楽しかった。

 物語の舞台や主人公を変えて展開する新シリーズとなった。となると最初こそまあまあの変わり用に戸惑いもしたが、それもすぐに慣れてこっちはこっちで良いと思える。

 

 新キャラや新要素も好ましいものだったので、正直1年で終わったのが勿体ない。プリチャンとの出会いを遅らせるのを良しとはしないものの、アイパラとの別れが早すぎたのはちょっとどうだろうかと過去について色々考えたりもする。しかし時計の針はあれから何周もしているのでしっかり前を向いていこう。

 

 とても好きになれるプリパラ新章だったのでたくさん思うことがある。というわけでたくさんある感想を書き殴っていこう。

 私は書き殴ることが出来るできるできるできるできるできる!(←みーちるにハマりました)

 

アイドルタイムプリパラ Winter Live 2017 BD [Blu-ray]

 

内容

 我々の青春の基地 パラ宿とは一旦のお別れとなります。今回からはらぁらがパパラ宿の私立アボカド学園に転校したところから物語がスタートする。しかも寮に入ることで単身の引っ越し。私だったら小6で親元を離れるとか寂しすぎて3日くらいは夜に泣いちゃうかも(←親と仲良しなのです)。

 

 パパラ宿のプリパラは誕生したばかりでまっさらの状態。それに合わせて現地の第1号アイドル夢川ゆいが爆誕。今回はこの子が主人公となってパパラ宿のプリパラを盛り上げます。  

 先輩アイドルのらぁらはゆいのサポート的立場となって寄り添い、プリパラ的新天地でツイン主役のアイドル物語が展開する。←こいつはワクワクすっぞ。

 

 こうなったらもう全員寄っておいで!アイドル始める時間だよ!なわけなのである(どうゆうこと?)。

 

 それと働く大人の業界専門用語として用いられる「アイドルタイム」ってのは、仕事が一時的に休憩状態にあることを指すらしい。という可愛いだらけのアニメを見るには無粋なマジの知識も覚えておこう。仕事もアイドル観賞もしっかりやれ!

 

感想

らぁらとゆいのプリパラ開発

 らぁらを転校させて新天地で新キャラと絡ませるとか、思えば結構挑戦的な発想だよな。それまでの流れから大きく変わってくるから戸惑う視聴者もいたかもしれない。

 でも無印時代のキャラもちょこちょこ顔出しがあり、良い感じに新旧キャラが入り乱れて展開するのでそこは安心。またふわりちゃんに会えた時は嬉しかった。あじみ先生の狂気も再び味わえます。

 

 らぁらはこれまで多くの中学生アイドル(とそれ以上の年齢の者)と仲良くやって来たが、実は小学生だったんだよな。たまに忘れそうになる設定。

 今回は相棒のゆいも小学生なことから、同級生と絡むターンが前シリーズよりも多い。学校のシーンも多かったような。微妙に視聴者対象年齢が下がったかも。にしてもらぁらは小6にしてはしっかりしているよなぁ。

 

 今一度らぁらも小学生だと分かりやすくするためか、新要素としてらぁらがプリパラ内でも小学生姿になっている。あのぶっといツインテ姿への変身が一旦お預けになる。

 これはゆいがちょっと悪い。転校初日にゆいと廊下でぶつかって転んでしまい、その衝撃でプリチケが折れ曲がって読込み時にエラーを起こすようになった。ライブをする時だけは変身出来るけど、後の時間はチビのままになった。これにはドラゴンボールGTで悟空がチビに戻った流れを思い出すよね。

 そういやプリチケも電子機器に通すアイテムってことで一応精密機器に入るのかな。乱暴に扱うと本来の使用方法が不可能になることもあるんだな。機械は大切に扱おう。

 

 出来上がったばかりでほぼ更地のプリパラをなんとか盛り上げるのが神アイドル らぁらの今回のミッション。にしても最初はマジで寂しいのなぁ。オープン後第1号客は広いのに何もない場所でなんかをすることになるから暇だよな。人が集まってこそのプリパラであると分かる。

 人がいないからゆいが最初にやったライブの観客は分身しためが姉ぇ軍団だったし。

 ここににの、みーちる、地獄ミミ子ら学校の仲間を引き込んで徐々にプリパラを盛り上げて行く。

 学校の友達のちあ子役が相良茉優だったと気づいた。まゆち、ここにおったんか。後のプリマジではパフォーマーの甘瓜みるきを演じていたな。プリティーシリーズ声優の出世ルートを見ることが出来ました。

 

 良いライブをして仲間を増やしプリパラを盛り上げることでお店などの施設がどんどん追加されていく。最初はマジで何もなくて笑ったけど、最終的には立派な大アイドルパークになっていた。楽しそう~。

 このちょっとずつ施設を追加して行く感じがゲームの「シムシティ」とか「テーマパーク」みたいだと思った。ああいうチマチマと楽しむ箱庭シミュレーションも行けるゲーマーなんです。クソゲーもたくさん遊ぶけどね。

 

 ある時にはプリパラの水道、電気、ガスのライフラインが完備されたとめが兄ぃからアナウンスされることがあった。その際のライブ客の反応が「大事なことだもんね」「実用的だね」だったのは笑った。これはアドリブみたいなコメントだな。プリパラは実用性を求めるテーマパークなのね。

 

 学校の友人達をプリパラに引き込む過程で人間ドラマが見れる点も面白い。にのやみーちるは自分に打ち勝つためにサクセスをしている。

 らぁらがゆいのサポートに着くように、にのにはシオン、みーちるにはガァルマゲドンが着いている。まぁあろまはみーちるのキャラ性をややこしくしたっていうか、結構邪魔しているターンもあったと思うけど。でも良い絡みだった。

 新アイドル3人それぞれにやり手の先輩がつくことから「NARUTO」の三忍の後輩育成を思い出すよね。私はジライヤ先生が好きでした。

 

 ミミ子は一時ダークサイドに落ちそうだったが、そこをアイドル達の力、友情、そしてババリア校長の愛で救って行く。この点は良かった。

 校長の心が完全にママンで、ミミ子をすごく可愛がっていると分かるのが良い。

 パプリカ学園のグローリア校長も教育熱心な母性持ちでなんだかんだ生徒想いだったけど、こっちの校長も同じく良いヤツで泣ける。

 後半の回ではグローリア、ババリア、プロリアの女校長3人衆が勢揃いして面白かった。プロリア校長は地上波デビューだったな。プロリアを演じるのがデヴィ夫人なのはすごい。

 改めて校長一族の髪型って作画が面倒臭そう。変な髪型だし。で、どの校長も一旦はプリパラアンチのヒールに回るんだな。

 

 ミミ子の物語には教養とエモさがあって良かった。あじみ先生、女神ジュリーに続いてまたうえしゃま(上田麗奈)が演じているのもポイント。ホント、どれも違うキャラで違う芝居だよな。

 

 パパラ宿にもちゃん子ちゃんっぽいパワー系アイドルの詩子(しこ)がいる。明らかにお相撲系ネーミングだな。この子はいつもマンホールの上に陣取っていて、下から上がって来たアイドル達に蓋ごとふっ飛ばされるというギャグ要員だった。巨体をどかせるアイドル達もパワー系だな。

 

 学校のお友達もユニークキャラが揃っていて楽しかった。

 

テーマは夢

 これが清い。ゆいが毎度毎度よく言う口癖が「ゆめ~」。語尾でなく語頭に付いてくる口癖。ゆめゆめ言うだけあってテーマは夢。

 夢こそ清き乙女のパワーの源。中盤からは少女の夢を食ってしまうガァララとバクのパックのコンビの暗躍が見えてくる。

 夢を抱くことの尊さ、それを奪う恐怖も見えて来る。プリパラは時に女子ハートのダークサイドも掘っていく。

 

 朝の住人のファララ、夜の住人のガァララの不和がきっかけで起こる少女の夢強奪騒動が落ちまでの重要な要素になる。

 まぁ気持ちは分かるけど最後の騒動はパックが悪い。仲良しの友達が自分以外とも仲良しになると寂しいから独占したくなる。そんなどこの子供も抱きそうな要素をシナリオに落とし込んでいた。

 

 最初こそゆいの口癖のネタ要素みたいだった「夢」も後半では重要なメッセージ性になってくる。これは形無きものをメインテーマにしているが、メインなだけに良いことを言っている。子供に向けて教養があります。

 

 アイドル、萌え、可愛さ、楽曲、システム、なちゅ(ふわりちゃん)、これまでにも大事なものを伝えて来たが、今回追加された大事なことは夢だった。プリパラは良い事をいっぱい言ってるゆめ良いアニメだなぁ~。

 

パラ宿のプリパラが死ぬ

 放送1クール分が終わったくらいのところで、ゆいがパラ宿のプリパラに遊びに行く回がある。らぁらにとっては1クールぶりの里帰り。

 ここでは無印プリパラのアイドル達が総出で面白かった。ここからテコ入れというか、新ルートに進むための転換が見られた。

  

 ガァルマゲドンが悪いんだけど、前シリーズでも出て来た古いタイプのポンコツメガネシステムロボが暴走してパラ宿のプリパラが爆破されてしまう。はちゃめちゃだな。ガァルマゲはえらいことをしてくれた。

 

 ロボの時限式爆弾の解除のためにはアイドルのライブが必要。早くライブをしないと爆発するというおバカな流れが組まれる。この設定に乗せて懐かしのアイドルのライブがたくさん見れたのは良かった。

  これは全アイドルの力を結集させてプリパラをピンチから救うに流れを期待しそうなものだが、しっかり爆弾が作動してみんなのプリパラパークは灰燼に帰すのです。マジかよ。マジで瓦礫だらけのボッコボコになってライブシステムも死ぬ。笑った。

 

 最後にライブにするはずだったのはひびき様。優雅にゆっくりお着替えしているから曲が始まる前に爆発して全てが終わってしまった。かつてのボスキャラのひびき様がギャグ展開の落ちに使われるようになったとは、この変化にも驚く。結局ひびきのライブは出来なかったので、めが兄ぃがスタッフロール入り過去映像を流して終わった。

 

 パラ宿のアイドルは爆破により一時放り出されることになり、放浪アイドルになってしまう。シオンちゃんは元々放浪修行アイドルだったけど、ドロシーやレオナもパパラ宿付近をうろつくことになっていた。この流れはオモロイ。

 

 ガァルマゲドンの3人はプリパラ崩壊の原因だからってことで追放された。で、こいつらも2クール目からはアボカド学園に転校して来る。これもシステムってことで強制です。

 こいつらとんでもないな。特にあろまがろくでもない。ガァルルは良い子だしみかんはメシ食ってるだけだから基本無害なはず。あろまがハンドルを切ってしょうもないことをするからこんな面白いことになる。あいつバカだなぁ。後半では成績不振と生活態度の悪さから転校先の学園でも追放されそうになるし。

 2クール目以降はガァルマゲドンも良い味を出してくるので良かった。

 

 しばらくは復興作業を行う期間となるが、後半ではパラ宿のプリパラも復活する。その時にはのんちゃんがパラ宿1番人気アイドルになっていた。妹達世代の躍進も見れて嬉しかったです。

 

男子のプリパラ

 肝心な女子はプリパラに来ずに一体どっこに行ったのさ?と思ったらなんとビックリ。こちらの街では女子アイドルゼロなのに男子のプリパラ、通称ダンプリが天下を取っていた。

 アイドルは男子がやるもので女子はキャーキャー言って見るだけ。それが一般論になっている。女子自身が「女子がアイドルやるなんて~」と言っているくらい女子のステージ離れが深刻。

 何をやっとんじゃ!男子のアイドルもそりゃ良いけど女子も負けんな!頑張れ!と活を入れて応援したくなる。

 

 パパラ宿のダンプリのトップに君臨するのは、ゆいの兄貴も所属するグループ WITH(ウィズ)。みんなこいつらに首ったけで自らアイドルをする意志を持たない。これはいかん。

 加えて厄介なのは、こちらの学校でもプリパラ初期のように校則で女子のプリパラ行きが禁止されていること。

 その上でダンプリに行くのだって女子には一苦労。表門からではなく日長穴を掘って違法ルートから入っている。ここのガッツはアイカツで大木を切り倒すみたいな感じにも思える。それともう一つのアイカツ名物の崖登りならドレシの3人がやっていたし。

 

 この男子アイドルというのは、無印プリパラには無かった新要素だ。よその街ではこういうのもあったのか。

 女子の理想の完成形がテーマであり、その中で可愛い女子アイドルがわんさか誕生する。それだけに用があるというリスナーなら「野郎なんて追い出せ!」とか言いそう。

 これも見る人によっては荒れそうな新要素だったのかも。レインボーライブには男のパフォーマーもいたけどな。

 

 でもダンプリも話を面白くするために良い感じに機能していたと思う。まず夢川ブラザーズの揉めたり仲を深めたりの関係性が良かった。ゆいがぷんすかして荒い態度で友人に当たることはなく、兄貴が絡んだ時だけぷんすか乙女モードになるのはレア。あれは可愛い。喧嘩も多いが結局こいつらは互いに愛し合う仲の良い兄弟だ。そこにほっこり。

 

 そしてウィズもしっかり3Dライブを見せてくれるのだが、これが思った以上に良い。

 格好良かった。曲めっちゃ良いな。ショウゴ兄貴は山下誠一郎だったのか。今は「陰実2」で間抜けなキモい主人公を演じているけど、スマートにイケメンの役をやってもすごく良いじゃないか。

 最終回では夢川ブラザーズが持ち曲を入れ替えて披露することになり、まさかの男子版「チクタク・Magicaる・アイドルタイム!」を聴けることになった。こういうのもアリだと思う。

 

 男子ズの他の見せ場は、ファララのスーパーアイドルタイムでアイドル達をエスコートしてくれること。良いライブをしたアイドルはイケメンに手を引いてもらって階段を駆け上がれる。これはご褒美だな。

 ババリア校長のマッチョな兄貴も含め男子キャラの存在感が薄くないシリーズとなった。それもなかなか良かったぜ。

 

 

スポンサードリンク