こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

魔法の力で究極のアイドルステージが見れる「アイカツ! 〜ねらわれた魔法のアイカツ!カード〜」

アイカツ! 〜ねらわれた魔法のアイカツ!カード〜」は、2016年8月13日に公開された劇場アニメ。

「劇場版アイカツスターズ!」と同時公開された短編映画である。はっきり言ってこの2本立ては強い。同時上映されたニ作共に良い出来だった。

 

 本作は懐かしの初代アイカツメンバーが全部出てくるアイドルてんこ盛りなお祭り企画になっている。ユリカ様に久しぶりに会えることで歓喜した者が当時何人いたのだろう。そんなことを思いながら視聴。

 

映画『アイカツ! 〜ねらわれた魔法のアイカツ!カード〜』BGM集

 

 いちごちゃん監修のもとで大空あかり主演映画を撮ることから物語はスタートする。映画の内容は、何でも願いが叶う魔法のアイカツカードを求めるというもの。

 これの撮影中に作品キーワードとなる魔法のカードがあらぬ方向へとヒラヒラ浮遊して行く。

 意図しない所にカードが飛んでもカメラを止めるな、演技も止めるなの精神でいちごちゃんはずっと映画を撮り続けるのだ。その結果、撮影チームはカードを追っかけて学園中を駆け回ることになる。

 

 撮影と関係のない別の仕事をしているアイドル達の現場まで突っ切って撮影は進む。序盤意外はアドリブの要素がかなり強い。他の現場に突っ込んだ先で出てくるアイドル達のアドリブへの耐性は強く、その場で流れを汲み取って瞬時にそれっぽく話を合わせてくれる。さすがはスターライト学園の猛者達だ。

 

 この映画の内容はハチャメチャであり、アイカツシステムが優秀なのを良いことにドラゴン退治をしたりスターウォーズみたいなSF展開になったりとやりたい放題だった。そんなわけで、従来のアイドルの学園ものなら到底出てこないであろうファンタジックなシーンが印象的だった。

 何気に映画に友情出演しているジョニー別府先生の功績も讃えておきたい。ダンスだけでなく俳優も結構イケる先生なんだよな。

 

 映画撮影を行う設定なんかは取ってつけたようなものであり、この映画が真にやりたかったことは、これまで作品を通して育ててきた名キャラ達を全部出して景気よく盛り上げること。このサービス精神は素晴らしい。たくさんのアイドル達を一気に見れるだけで本作の価値は十分にある。

 字幕でアイドル達の名前紹介も出すので、作品の復習にも良い出来になっている。

 

 スターライト、ドリアカ勢はもちろんのこと、沖縄に関西の外部勢、ライブはやらないノエルや服部ゆうちゃんまで出してくれる。そしてこの手の企画に絶対に忘れてはいけない地下の太陽こと三ノ輪ヒカリまでもが参戦している。

 ここのスタッフってなんだかんだで三ノ輪ヒカリのことが好きだよな。地下にいるからライブが見れないだけのことで、彼女も蘭ちゃんと同等かそれ以上の力量を持ったすごいアイドルであることを忘れてはいけない。大して明かりがなくとも出てくればとりあえず言う「眩しっ!」のギャグも見れて良かった。相変わらずいつかのプリキュアみたいな見た目してんだよな。密かに好きなキャラなので彼女が出てくれたのが嬉しい。

 

 最後には魔法のカードの力を使ってCGライブが実装されたアイドル全25人で名曲「アイドル活動!」を披露する。これがマジにすごい。圧巻の大ライブだな。

 間奏は怒涛のファンサタイムとなり、客員が光るパフォーマンスを見せてくれる。ここぞとばかりに「世界の中心はここね」の挨拶ギャグを間奏中に盛り込んでくる栗栖ここねの存在は良し。

 素晴らしいパフォーマンスだった。これを映画館のデカい画面で見たとしたら沸き立つものがあるだろう。

 

 こうして振り返ってみれば、少なくとも25人は出て来たわけだから、アイカツのアイドルヒロインもたくさんいたんだなと気づく。捨てキャラ無しで皆それぞれ良さがあったな。全部推せるぜ。

 

 改めてアイカツは、そしてアイドルは良いという感想が出てくる素晴らしいスペシャル企画だった。

 

 アイカツよ、永劫栄えあれ。

 今年でアニメ10周年だから何かまたこんな感じの華々しい企画があれば良いなと思う。

 

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