こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

装い新たにサムスの初仕事「メトロイド ゼロミッション」

メトロイド ゼロミッション」は、2004年に発売されたゲームボーイアドバンスソフト。

 

 最近のレトロゲーム市場を見て、メトロイドシリーズが軒並みプレミア化していると気づいた。今回遊んだゼロミッションとフュージョンのアドバンスのシリーズは前から高かったと思うけど、割りと最近出たwiiのやつとかも含めて色々値上がっているのは驚く。

 wii版のダークエコーズなんて特に急速な跳ね上がりを見せている。その昔、wiiで出たプライム三部作を中古屋でセットで見つけ、ノリで買ったまま遊ばず倉庫にしまっているんだよな。今となっては結構お宝かもしれない。その内wii版もやってみようかな。

 

 こんな感じの大きな価格の動きにはつい注目してしまう。半年くらい前にSwitchでめっちゃ久しぶりに新作が出た事もあって過去作の人気と価値がアップしたのかもしれない。

 そんな気になるメトロイドを遊びたくなり、所持しているゼロミッションをプレイ。これは完全なるジャケ買いだった。ジャケットがめっちゃ格好良い。そもそもサムスが身にまとうこのスーツが良いんだよな。アメコミヒーロー感があって好き。

 

 メトロイドを最初に知ったのはスマブラだったと思う。そこから何か好きになって中古で「メトロイド」とつくものはなんとなく収拾していたんだよな。なんだかんだでDSで出たピンボールのヤツと最新作以外はほとんど揃っているはず。

 

 メトロイドってゲーム性はともかくとして、何か暗くて怖い感じがしてあまり子供向けではないんだよな。中身は面白いけど素人だととっつきにくい感じがしなくもない。任天堂作品にしてはポップさが薄い。

 そんな訳で、一緒に育ったチビ達の中には、スマブラで知るのみでメトロイド自体を遊んだ事のある者はほぼいなかった。

 基本設定として、サイエンスティックな謎の化け物を討伐するという一流SFみたいな要素が見える。これには結構ディープなオタク向け要素とも言えるからビギナーは敬遠してしまうのかもしれない。そんなこんなでメトロイドといえば、より玄人が遊ぶ傾向にあるイメージが強い。そんな勝手な考察も出来るというもの。

 

 今回遊んだゼロミッションは、ディスクシステムで発売した第1作目のリメイク作品となっている。これがサムスの初仕事。歴史が学べる。

 実機もディスクも所持しているが、ディスクシステムの用意が面倒臭いし、起動にめっちゃ乾電池いるしで金も使わないといけないっぽい。大体21世紀にこんなベルトでガチャガチャやって動かすマシンなんてナンセンスだ。というわけでもうディスクシステムには永劫倉庫で眠ってもらうことにしてこちらのリメイクを遊ぶ。アドバンスのお手軽さと来たらマジ助かる。

 

 思えばメトロイドってたくさん持っていてもちゃんと遊ぶのはコレが初かもしれない。結構新鮮な想いになってだいぶ古いゲームを遊んでみる。

 

 それではサムスの初ミッションを見て楽しんだ感想とかを殴り書きしていこう。

 

メトロイドゼロミッション

 

 惑星ゼーベスに棲まう謎の生命体「メトロイド」を殲滅し、惑星の核たる「マザーブレイン」をぶっ潰す。主たるターゲットはこれらの化け物2体。そして他にも出てくるボスの化け物も当然狩り尽くす。それがサムスに与えられたミッション。ゲーム内容はそんなところ。

 

 リメイク版で新たに加えられた演出は、場面ごとに一枚絵をバンと出して最低限の説明字幕表記すること。これは世界観が理解しやすくなるし臨場感もあって良い。

 絵のタッチは、どこかで見たことがあるようなアメコミ風だった。これで分かるがサムスはイケメン美女でスタイルが良い。金髪でポニテにしているのも良いよな。

 

 こんなゴツイスーツだもの。初見だと絶対におっさんが入っていると思ったものだが、中身は美しき女ハンターなのだからロマンとちょっとのエロスも感じるというもの。エロスの部分はこちらの勝手な妄想力での付け足しなんだけどね。

 

 そんなサムスが謎の惑星に単身で乗り込み広いマップを練り歩く。ステージ全体の雰囲気は、思った以上に不気味でおどろおどろしい。

 ザ・魔窟感がすごい。女一人でこれを踏破とかすげぇヘビーなお仕事だな。

 まずは雰囲気良し。ダークかつグロテスクな感じが好きになる。居心地は最悪っぽいけど。

 

 探索系ゲームとなり、広いマップのあちこちを行ったり来たりして、そのどこかでアイテムを取り、それを駆使して新たな道を開拓していく。かなり広い世界となるので、マッピング機能がマジで助かる。地図が見れないと絶対に迷うだろう。

 以前は行けなかった場所でも、パワーアップすることで挑戦出来るようになっていく。こうして進化の喜びをリアルに感じられる点が気持ち良い。

 

 多分当初だと行けない高い場所であっても、ボムジャンプを駆使すれば正規の手順をすっ飛ばして到達出来たりする。ボムジャンプで高い場所に登るのがなんか楽しい。説明書なんて読まないから、ボタン連打していたら偶然気づいた発明なんだよな。

 

 ゼルダくらい難しい謎解きレベルでもなく、これはなんとか自力で行けると思う。プレイ中に分からなくなって攻略サイトを調べるなんて事もなくクリアまで漕ぎ着けることが出来た。

 サムスの通常移動スピードが思ったよりも速く、移動スピードも含めサクサクプレイ出来る仕様だった。難易度としては結構緩めかな。

 ボスには初見殺し要素を含むヤツもいるが、弱点が分かれば意外とゴリ押しで始末出来る。

 

 作中ワードに鳥人族というのが登場する。ステージのあちこちにその鳥人族を模した像がある。サムスのゼーベスでの冒険において苦楽を共にする相棒がこの鳥人像である。たくさんある鳥人像は、回復役やアイテム付与を行ってくれる頼れるオブジェになっている。

 というかコレって鳥人だったんだ。初見だとなんとなくウルトラQセミ人間を想起してしまい、鳥人よりも殻を抜ける前のセミの幼虫ぽいと思っていた。このセミっぽくもある鳥人のデザインには愛着が持てる。ちょっと可愛いよね。

 

 ちょっと前にDSゲームで遊んでいて、そこからアドバンスに戻ると思った以上に映像ガビガビだと気づく。そんな古い機種ながらも、本作の絵は結構綺麗。意外と迫力があるなぁ。ボスキャラの迫力も結構なもの。

 

 今更知ったけど、タイトルにもある「メトロイド」とは、後半で出てくるクラゲっぽい化け物のことだった。そういえばコレ、ジャケットにも写っているじゃないか。メトロイド素人だから今更知った事実。

 マザーブレインに到達するちょっと前くらいのところで、このクラゲめいた化け物が大量発生する。こちらに取り憑いてエネルギーをめっちゃ吸ってくるからウザい。メトロイドが登場したあたりからやや難易度が上がってくる。クラゲの群れには腹が立ったな。

 

 ボスのマザーブレイン戦だが、そこらにある砲台がこちらを狙ってくるし、狭い足場の下にはダメージを食らう液体プールがあるわで、とにかく色んな場所に注意しないといけなくて大変。ありえないくらいたくさん攻撃が打ち込まれるからムカつく。

 

 マザーブレイン破壊後には基地の自爆タイマーがスタートし、制限時間内の脱出ミッションが開始する。そこは無事脱出しましたよ~と字幕でやんわり紹介でなく、しっかりとプレイさせるリアル思考。タイマーが0になるまでの急ぎのミッションとなり、これには私生活で味わうことのないちょっと変わった興奮があって良かった。

 

 当初のミッションを終えて惑星ゼーベスを抜けたサムスに次なる試練が襲いかかる。

 リメイクの今作では、まさかの嬉しい二部構成が用意されていた。ゼーベスの戦いの後、サムスの乗った宇宙船は被弾して次なる惑星に墜落する。騒ぎの中、ご自慢のパワースーツも破壊となり、生身のサムスが冒険する第二部が開幕する。この仕掛けは面白い。

 生身のサムスの戦闘能力は当然ガクンと落ち込み、敵とはまともに戦闘出来ない。二部ではパワースーツを新たに調達しなければいけない。そこに行き着くまでの過程は、まるでメタルギアのようなステルスゲームとなっている。

 敵を倒す事は出来ないため、隠れて逃げてやり過ごす。それまではどんなザコでも狩り尽くしてきた私だが、ゲーム進行状嫌でも臆病なプレイスタイルにチェンジしなければならなくなった。

 そこにいるザコを狩る事が出来ずにビクビクして逃げ隠れる。それにちょっとの悔しさからストレスを感じつつも、これはこれで面白いゲームスタイル変更だと感心してしまう。

 

 伝説のパワースーツを入手後は無限ジャンプが可能になる。このお手軽さは快感。

 こちらのボスはゼーベスにもいたリドリーの進化系のメカリドリー。なんかボロくも見える。あんまり強くはない。

 こっちでもボスはやはり自爆道連れタイプ。また制限時間内の脱出劇が展開する。基地の中にあるエイのようなデザインの宇宙船に乗って脱出となる。

 ちょっと凝った演出が、やっと見つけたと思った宇宙船の中に先回りしたザコがいて、そいつが中から飛び出て攻撃してくること。初見だとこれは読めない。たまたまそこに行き着いた時にライフがギリしかなく、飛び出たラストザコに殺されてしまった事があった。ムカつくけどそこに潜んでいるとは、思わず笑った。

 

 そして二度目の脱出を経て真のクリアへ。

 いや~面白かった。夜中に始めたらサクサク出来るし面白くて続きも気になって一気にやってしまうなぁ。

 クリア後にクリアタイムが出る。何回かゲームオーバーにもなったが、プレイ時間は4時間半くらい。アイテム回収率も出るが59%しかなかった。あれ~結構気にして地図も確認しつつ拾ってきたつもりなのだがかなり取り漏らしがある。ちょっとショック。

 

 全体の感想としてとても面白いと言える。別に文句のつけ所もない。

メトロイド、オモロイド」の洒落っ気のあるキャッチコピーに間違いはなかった。これは面白いなぁ。改めて遊んでみると、ドラキュラシリーズ感もあるよなと気づく。硬派なマップ練り歩き2Dゲームも良いではないか。

 メトロイドは海外でもかなり人気になっていると聞く。今後もっと人気と価値が上がるのかもしれない。他にもあるシリーズを今後遊んでいこうと思う。

 やっぱりコブラしかりロックマンしかり、腕にバスターを装備している戦士って燃えるよな。

 

 

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