こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2023年のアニメの感想(4月~6月)その14

 クールとクールの変わり目の間の一週間のみは、忙しい日本アニメ放送のスケジュールもまったりとしている。そこだけはすることが減ってとても楽。でもちょっと寂しくもある。

 改編期の一週間くらいだけマジでまったり時間なんだよな。この私がサイクリングに出かけちゃうくらいだし。

 

 で、それを越えてスタートダッシュを切った今となっては再びアニメを見るのが忙しい。

 

 そんな感じで7月から楽しいのだが、まだ残っていた春クールの振り返りもちゃんとしておこう。

 

 にしても夏本番であちぃ~!

 あぁ、今となっては舞い散る桜が懐かしい。もっといえばその前の雪も紅葉も、そして去年の海開きも。こうして人はいつだって振り返れば皆懐かしいの沖田艦長マインドになるのだ(←何の話?)

 

 

逃走中 グレートミッション

Mission14 覚悟! 決意の五郎太立つ

 芸能人が黒服グラサンから逃げまくる例のバラエティに、たっぷりのオリジナル要素を加えたアニメ。

 オリジナルの基本部分を踏襲したのみで、後はありえないことやりたい放題のネタ枠。これは確かにグレートミッションだ。

 このぶっ飛びぶりは好きです。普通に笑った。春のお楽しみ枠でした。

 

 主人公は月面コロニーの下層フロアに住んでいる。軽くスラムっている上、弟の世話にも金が必要。そんなわけで金のため逃走中に挑むのである。

  

 この逃走中なのだが、超人技やリアルなど大無視のスーパーアイテムが出てきてひっちゃかめっちゃか。意外にもテンションが高い。

 ハンターに追い込まれたら壁を蹴り上がって上に逃げる主人公の重力無視スキルとか笑う。それでついたあだ名がグラビディマスター。

 

 おふざけか娯楽性の追求か分からないが、とにかくコレは目が離せない。特にぶっ飛びな要素となったのは、ミッションとして怪獣退治を行う展開にある。マジかよ、どこの魔界都市新宿だよ(昔そういうアニメがありました)。

 こちらでは「怪獣都市渋谷」と銘打たれ、マジのデカい化け物が出てくる。そりゃマジで逃走しなきゃってなるよな。こうなるとゴツい黒服ハンターが可愛く見えて来る。

 ここまでぶっ飛んだ事をするとは読めなかった。

 

 バラエティの逃走中には、芸人やアイドルが出るから、出てくる人間のことはだいたい知っている状態で見ることになる。だがこちらは全部オリジナルキャラ。しかも最初からわんさか出てくる。色んなジョブ持ちの曲者が多く登場する。

 これらキャラのビジュがなんだか妙に懐かしいなぁ~と思ったら、なんと「地獄先生ぬ~べ~」の人が担当しているという。そりゃ懐かしいわけだ。ぬ~べ~の漫画は全部買って読んだものなぁ。ゆきめちゃんとかミキちゃん、めっちゃ好きでした。

 アニメでぬ~べ~の声をやっていた置鮎龍太郎も猛者の逃走者として出演している。ありがたいことです。

 楽しいキャラがいっぱいいて、各員を演じる役者もかなり豪華だった。

 

 やることは異常でも、ステージとして普通だった渋谷ステージを終えると、次の戦いは大江戸編に入って行く。もう元のバラエティの感じがどんどん薄れて行って楽しい。ネタ要素も多くて笑えるけど、これは普通に楽しいっす。

 こういう強めに意欲的な熱をぶっ込んでくる作品がもっと来ると良いです。

 

ヤキトリ

ヤキトリ1 一銭五厘の軌道降下 (ハヤカワ文庫JA)

 なにそれ?おっさんがやっている居酒屋のアニメ?とか思いながら視聴開始。

 定期的に楽しいを提供するネトフリにて5月に全6話が配信された。

 

 最近割りと多めに入ってくるCGアニメだった。

 内容は大変SFチックなものだった。後半でホントに居酒屋でヤキトリを食ってるシーンもあったが、私の当初の予想とはほぼ関係ない内容。

 

 主人公達5人チームは人間で、コスパ最強のめちゃ安くコキ使われる機動歩部隊、通称ヤキトリに所属する。

 この5人の組織的位置付けはホントに酷くて、人間の兵隊としてのカウントではなく、軍の備品ってことになっている。軍隊でいうと銃や剣と同等の扱いってこと。酷い。

 そんな待遇が悪い中、毎度かなりカロリーを持っていかれる危ないミッションをこなしていく。

 

 メインの人物5人は皆出身国がそれぞれ異なるならず者。そんな彼らなら当初は衝突が目立つこともあった。特にアキラの「全員俺に合わせればええんや!」的勝手さは痛々しいものだった。

 それでも互いに命を預けあってミッションに挑む内に、5人も打ち解けて仲良しグループになって行く。そこにはほっこりする。最終的には高校の男女混合仲良し組みたいになっていた。いうなれば私の古巣、みたいな~。

 

 通称ではない組織の正式な名前が漢字だらけでクソ長い。津田健次郎演じる部隊のスカウトマンのおっさんが省略無しで全部を言いきったのはすごかった。

 

 ヤキトリの他、作中では本来の意味ではない隠語としてチキン、ターキー、調理師などのキッチン系かつ鶏系のワードが複数登場する。思わず鶏が食いたくなるアニメだた。 

 でも軍人達がいつも口にするのは、それ1本食ってればあとは大丈夫な完全栄養食の「大満足」ばかり。チューブ状の食い物で栄養価は高いがクソマズいらしい。皆に嫌われている食品。これは商品化すれば一波乱あって良いのでは?

 

 一話を見た段階でちょっとスターウォーズぽいと思った。

 人間の顔をした兵士が少なく、宇宙を股にかけた軍隊のドンパチだと謎星人も多数いる。敵はネズミの顔をした兵士、こちらの仲間を見ても二足歩行はすれど顔が猫、犬、カエルなどの動物のものが多かった。スターウォーズもそんな感じでとにかく人間じゃない顔をしたキャラが多く出てきたよね。

 

 ヤキトリチームの皆が大ピンチに追い込まれる最終回の裁判シーンは上手いオチに持っていったと想う。

ヴェニスの商人」的にそう来たか~となる大逆転裁判が見れてスッキリした。

 それまで酷いと思っていた、彼らを人間でなく備品としてカウントする設定が見事活きた裁判シーンだった。

 

 声優も良かったし、SFながら結構泥臭い軍人物語も割りと楽しかった。

 

 面白いコラボ要素は、今や世界を股にかけるまでになった歌姫「初音ミク」とコラボしていること。

 軍の管制AIとして初音ミクのシステムが流用され、ここの軍テイストにミクをちょっと獣化させたデザインとなっている。そうして誕生したのが初音ミミ。

 声はまんまミクであり、主人公たちに大事な情報を伝えてくれる。毎度かなりセリフの出番がある。やっぱり根っからのアイドルってことで、出てくる時はいつも踊っている。ヤバイ局面を迎えても口調が「~だよ」「~だね」みたいな気の抜ける感じで可愛いけど戦場向けとは思えないテンション。

 こんな惑星間戦争にも出てくる初音ミクは偉い!声を提供した藤田咲も偉い!

 

 ミクの他にフューチャーしたのはモーツァルトの音楽。

 これは獣人、ミク、モーツァルトが大好きなヤキトリアニメだった。

 モーツァルトは本編でも流れるし、EDでも流れる。

 最後には、本作はモーツァルト以外全部架空の事だからと説明があった。こんな架空まみれの中でただ一つの真実としてポジショニングされたモーツァルトってやっぱすごい!

 

  最終的にモーツァルトとは偉大な音楽家と知れるアニメだった。

 

ユーチューニャー

バズれ!ユーチューニャー! (TVアニメ「ユーチューニャー」エンディングテーマ -TVサイズ-)

 ユーチューバーをやっている猫の話。なんとホントにユーチューブで流しているアニメ。

 1話がすごく短いので、頑張れば瞬きなしでエンディング終わりまで見れる。でも目の潤いのことを考えたら止めた方が良いです。

 

 猫でユーチューバーだからユーチューニャーなのだ。ちょっと違うだけでえらく可愛い響きになる。じゃあ犬ならユーチューワンなのかな。

 

 やはり猫は可愛い。出てくる猫達の絵柄がちょっとだけミッフィーちゃんぽいかも。小学生でも頑張ったら似せて描けるくらい単純なデザイン性。だがその極まった単純性が至高なのだ。ちょっと間抜けに見える猫達が可愛くて癒される。 

 

 猫のニャーちゃんは猫のくせして視聴者数稼ぎのために一生懸命。視聴者を増やすためにはあざとい事も平気で行う。すごく神経質で気にし過ぎな性格だった。普通にパソコン使えている。

 

 出てくる猫ズはにゃーにゃー言うだけだから一聴して分かりにくいが、ファイルーズあい、梶裕貴木村昴らお茶の間の人気者ズが演じている。

 あと最近家族にちょこっと注意ていうか指摘を受けるのが「何にでも『ズ』をつけて束ねんな!」って事。言うよね~。

 

 いい声でナレーションをしている大塚明夫が後半ではボスネコの声でも本編に参戦してくる。平和にユーチューブを撮るまったりなだけの話と思いきや、この大塚猫との戦いも待っているので笑える。

 

 ニャーちゃんの飼い主の落書きみたいなお姉さんは優しくて良いギャル。いつも可愛い可愛いばかり言ってニャーちゃんを可愛がってくれるけど、ここ一番で笑顔のまま戦闘力の高さを見せてくるから怖い。ちょっとカオスなお姉さんのキャラ性が面白かった。

 

 エンディングのぐるぐる言ってる歌が面白可愛い。

 エンディングラストの画面でニャーちゃんのチャンネル登録者が出る。これが週ごとに増えたり減ったりしている。一応ラストカットは変えているのがスタッフの良い仕事。最終回では2222人だった。猫だけにニャンニャン読み出来る数字で来たのか。

 

 面白かったので2期も欲しいです。

 

ウマ娘 プリティーダービー Road to the Top

【初回生産分】 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP」アルバム CD

 めちゃ楽しかったので別口で語っています。

 ↓

 

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