こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

輝けアイドル5つ星「ラブライブ!スーパースター!!」その1

ラブライブ!スーパースター!!」は、2021年7月から10月まで放送した全12話のテレビアニメ。

 

 ラブライブシリーズ4作目となり、再放送ではなく本放送をあのNHKで流した異色のシリーズでもある。

 無駄ほど潤沢な資金があるNHKを基地に売り込んだコンテンツということは、しっかり盤石だということ。

 

 もひとつ注目な点は、総合ではなく教育のチャンネルで流した事だ。

 ざっくり言ってしまえば「学生が学校で良い事をやっている」というお話なので、教育によろしいものと分類して問題ないはず。

 スクールアイドルは教育にうるさいNHKからも、教育に良い物だと太鼓判を押されたというわけだ。

 

 まぁそれが何?

 そのブランドにそんなに価値があるのか?

 

 とか思うオタクも多いだろう。

 確かにどこの誰が推そうと関係なく、己が正義としてラブライブを抱き掲げる事が可能ならそれで良いというのが本当の話である。

 

 でもね、ちびっ子の時からお世話になったチャンネルでラブライブの新作が始まるとかやっぱり嬉しいんだよね。誇らしい。

 

 そんなわけでよくやったぞスーパースター。

 

 そんな本作もちょっと前に見たと思ったらもう一年が経つのかぁ~。この一年は早かったようでたっぷりあったようでやっぱり謎。

 

 当初はまだまだ虹ヶ咲がフレッシュな内だし、しばらくはかすみんをお供に青春をやっていけるから新しいのなんてポンポン作らなくていいでしょうが!とかツッコんでいた。しかしクゥクゥという衝撃的に可愛い中国からの刺客が出て来て早々にこちらもお気に入りになった。ホント、私って単純。

 

 第一話の放送時はクソ暑かったと記憶している。7月だものな。

 そして五輪、パラリンというスムーズな放送にはお邪魔なお祭りが続々と開催する時期だったため、放送が途中で止まって鬱陶しかったなとも記憶している。厄介な時期の放送だったわい。

 

 今回はそんな引っかかり無くスムーズに一日でサックと見れるBDで楽しんだ。

 これから2の放送が始まるのでその前に復習しなきゃ。それから先日のバンナムフェスで見せたLiella!のステージが良すぎて魅了され、楽曲を聴く内にアニメがまた見たくなった。

 そんな経緯から約1年ぶりにアニメ一期を再視聴した。二度目の視聴もかなり楽しい。

 

 そんな楽しかった思い出とか感想とかを書き殴って行こう!

 

ラブライブ!スーパースター!! FIRST FAN BOOK

 

 今度の学校は私立結ヶ丘女子高等学校。綺麗な所だけど、程よくノスタルジックな感じもする校舎。恋の母がいた時からある学校なので実際に結構レトロな建物のようだ。

 

 建物は昔からの物に手を加えた新設校なので生徒は1年生オンリー。今回のアイドル達は皆1年生である。1~3年生ごちゃ混ぜでやってきたこれまでのシリーズとはその点で要素が異なっている。

 

 全校集会シーンで生徒を確認してみると結構数が少ない。

 来年度以降の入学者がしっかり集まるのか心配という状況であり、新設して間もない段階だが、過去シリーズにもあった廃校危機の要素が入って来る。これを見ていると、今放送している虹ヶ咲学園なんて経営安泰なマンモス学校だよな。

 

 そんな結ヶ丘のアイドルはしっかり強い。

 

かのんとクゥクゥ

 本作の導入でウケを取った要素が、第1のヒロインとして登場した澁谷かのんのキャラ性。

 まずはめっちゃ可愛い。それはアイドルヒロインの鉄則だから当たり前なのだが、それに加えてイケメンなのだ。

 それまでの1番手キャラと違って強めに放り込まれた要素がイケメンであること。格好良いアイドルも悪くない。というか時代的にそちらの方が求められているかもしれない。

 そしてよく見ると、こっちの「澁谷」って見たこと無いやつだなと気づく。珍しい名前。

 

 この子が円満な学園ライフをスタートさせるリア充ではなく、受験に失敗してどこかやさぐれているという点も他と違って印象的。音楽科志望だったかのんだが、落ちてしまって普通科の生徒として入学することになる。早くも人生は簡単ではないというリアルを背負った学生に描かれている。

 そして一番の強い要素は、声を失った歌姫であるということ。人魚姫の後半状態で肝心な歌が歌えない。このマイナスからのスタート要素は気になる。ゆえに応援したい。

 

 人よりも歌が好きで上手いのに、人前に立つと緊張から喉が締まりまくってしまう。その失敗が精神の大きな傷になっている。これを克服してアイドルになっていくのだ。良い導入だな。

 

 そんな人生落ち込み状況のかのんを引っ張り上げる使者は中国からやって来る。

 鼻歌程度のかのんの歌唱を偶然聴いたことで「スバラシイコエノヒト~」と才能を認めてスクールアイドルに猛勧誘してきたのが唐 可可(タン クゥクゥ)だった。コイツがめっちゃ可愛い。ラブライブ性アイドルって感じのオタクウケな要素が詰まった可愛いアイドルだった。

 

 かのんの才能にどこまでも惚れ込んで「スバラシイコエノヒト~」と言って追いかけてくるクゥクゥのガッツがなければこの話は繋がらなかった。作中では運命のトリガーの引手だったことから超重要キャラと言える。

 

 性格が違う凸凹コンビの二人だが、クゥクゥが猛烈に言い寄って口説き落とすことでまずは「クーカー」を結成する。

 5人体制になるまでまだまだ待機時間があるLiella!の原始惑星状態がココ。これからは数が増えて9人体制になり、Liella!はどんどんその歴史増やして行くであろう。そんな中でマジで一瞬の期間になるであろうクーカー時代は貴重。

 

 歌えない自分の音楽ライフはココで終わりだと言うかのんに対して、好きな事を頑張るのに終わりなどあるのかと問うクゥクゥ。このシーンは良かった。人の性を導き出す名問答である。 

 ここでかのんは気づく。そん物は無いのだと。好きな事をやるのに終わりなんて無いのだから、やっぱり頑張る!となるのである。愛と熱がぎっしり詰まった青春の1ページが完成された。

 

 スクールアイドルをやるためなら入学二日目からだって退学届けを書くぶっ飛んだ発想も持つキャラだが、可愛いくて熱意があることでクゥクゥは推せる。興奮すると母国語が飛び出す点も可愛い。声がめっちゃ可愛い。

 

 クゥクゥのかのんの呼び方は「スバラシイコエノヒト~」→かのんさんになり、かのん本人から「さん」は取ってくれと言われて「かのん」になる。段階を踏んで深まる女の友情が美しい。クゥクゥのアパートで二人が友愛の抱擁を交わすシーンはキュンとした。

 

 クーカーの曲「Tiny Stars」を披露する直前、ビビって震えてしまうクゥクゥの姿が描かれる。強気にかのんをここまで引っ張ってきたクゥクゥもやっぱりただの女子だからビビって当然。自分は大丈夫だと勇気を奮い立たせているシーンに萌える。これを落ち着かそうと男前を見せるかのんも格好良い。曲をやる直前の待機シーンのココは強めに萌え。

 

 シレッと用意しているから凄さに気づきにくいが、あんなに可愛い衣装作りを担当しているのはクゥクゥ。横断幕や宣伝看板やビラまでデザインするから手先が器用なデザイン家肌である。

 あとは左側に壁が無いと寝れないらしい。なにそれ?そんな事ってありえるの?

 

 最近知ったことだが、よく見るとクレジットに虹ヶ咲アイドル ランジュ役の法元明菜の名前がある。

 日本語で入った演技指導を中国語に変換してクゥクゥ役のLiyuuに伝えるという仕事をしていたという。クゥクゥのマネージャーみたいなポジだったのか。ホーミンすげぇな。

 シリーズの垣根の越えて中の人にこういう繋がりがあったとはびっくり。でもこういうのって良いよね。

 

 

ギャラクシーすみれ

 強めなネタキャラがあってこそのラブライブ

 ニコ→ヨハネ→かすみんと続いて行く歴代のソレな枠に収まる今回のお当番は平安名すみれ。ちょっと変わっていて印象に残る名前。

 

 ハッと目の覚める金髪美女。

 ショービジネスで慣らした経験を持つ。といっても代表作はグソクムシ

 神社の娘なので巫女装束も見せてくれる。そしてギャラクシーの申し子。またはギャラクシーの遺産ということでこれもオタクウケしそうなキャラ。

 グソクムシのネタがあることでいじられキャラであり、スーパーアイドルなのに作中ではコメディリリーフっぽいポジション。

 

 スカウト待ちで街をぶらついたりグソクムシだったりでかなり気になる子。最初の見た目からこんなネタ枠だとは予想出来なかった。

 

 グソクムシの秘密を知ったかのんを拉致拘束して魔法陣の上で呪いにかけるというおかしな描写があったことから中2病要素もあるっぽい。

 

 SNS数のフォロワー数が当初は8人しかいなかった。寂しすぎる数。

 サニパが10万くらいで、クーカーとしてパフォーマンス後のかのんは2000人くらい獲得している。それに対して8は少ない。だがこの段階ですみれを推していた古参8人は新規に向けてものすごいマウントを取れるな。

 

 すみれが第3のメンバーになる。すれみの物語が笑えて泣けるものでとても好き。この軍団はクゥクゥ、すみれの2強が推しかな。この二人の絡みなんて令和一尊いし。

 

 すみれは実際にはすごい実力者で、遅れて加入したのに早々にクゥクゥをぶっちぎっている。歌、ダンス、ラップ、そしてグソクムシと何でもお手のものである。これがショービジネスで鍛えたアイドルの力だ。

 対してクゥクゥはあれだけアイドルをやるやると言っておきながらスタミナがゴミレベルで初期は使い物にならなかった。そこも面白いヒロインだったな。

 

 人より優れているのに、いまいち運を持っていない器用貧乏キャラで、ここ一番で勝ちきれない。だから仕事でも脇役ばかりで主役が回ってこない。それがトラウマになっているというややレベルの高い悩みがあるキャラになっている。

 

 スクールアイドルに加入しても最初はセンターを取れない。

 かのんなりの激励で、欲しけりゃ自分からセンターを奪ってみてよと挑発スタイルな誘いをかけたのも印象に残る良きものだった。これを言うかのんも格好良い。

 

 なんでも卒なくこなすすみれはラップ要員としても活躍。大会の課題でラップを取り入れろとなるとすみれの有能ぶりが発揮された。ちなみに恋がラップと短歌を勘違いしていたのが面白かった。

 ラップ曲ではセンターはすみれに決定する。実力でセンターになれて良かったじゃんかと思って見ていると雲行きが怪しくなって来る。

 実力はあるのに、これまで成功出来た経験が少ないことから、すみれはビビってセンターを降りようとする。

 すみれ程仕事が出来る者でもやはりモチベーションは必要。それが成功経験なら無い以上はどうしてもビビる。

 この心理は理解出来ないこともない。チャンスが来ればそりゃ嬉しいけども、いざそれを掴む段階になると本当に大丈夫なの?とどこかに潜んでいるかもしれない失敗の存在を気にしてしまう。そうして人は、慎重が行き過ぎた結果、臆病になって動けなくなる事がある。

 チャンスも失敗も表裏一体。すれみの言動にその事情を濃く見ることが出来る。

 

 ここで負けたら実家に帰るというクゥクゥと家族との電話を聴いてしまったこともあり、すみれは余計にセンターにビビってしまう。涙ながらに「勝たなきゃいけないんでしょ!」とクゥクゥに言うすみれを見てウルッと来た。勝ちたいなら自分をセンターから降ろせと言うすみれの苦悩を思うと胸が痛い。

 中国語の喋りをマイクに通すことですぐに翻訳できるスマホアプリを使ってすれみはクゥクゥの電話を盗み聞いていた。あんなのあるんだと知った。こちらはガラケー派だからな。

 

 ここで臆病なすみれを鼓舞したのがまたもやクゥクゥ。

 最初はスクールアイドルを舐めてかかるすみれを嫌っていたクゥクゥだが、特訓をサボらなかった事や確かな実力を認めたことで、後にはその評価を変えてくる。

 センターのすみれのために作ったドレスとティアラは、どうあってもすみれに身に着けてもらう。その熱意を伝えるシーンは絶対に泣く。

 センターのすれみのために自分の全部をかけて作ったティアラを受け取れと伝えるクゥクゥの凛々しい姿に泣ける。ティアラを受け取った後、二人が名前を呼び合うようになる点に熱い女の友情が見えて萌えるし泣ける。

 

 そして迎えた「ギャラクシィ~~~」の掛け声で始まるギャラクシーラップソングの「ノンフィクション」のパフォーマンスは神がかって良かった。絶妙にスケベな感じの表現でやっていく変わった曲で好きだった。

 

 それまであれだけ揉めて同じチームなのに名前も呼び合わなかった二人の関係がこうも深まっていくだなんてめっちゃキュンキュンする。作中で一番良かった要素はクゥすみのコンビ芸だな。二人の絡みが可愛い。

 めっちゃ喧嘩するくせに結局は愛し合っている。人間二人が関係する中で一番楽しめるやり方がコレなんだよな。合宿に行った先でもサニパから仲良しだね~と指摘されていた。

 合宿回で二人が指相撲する時にすみれがクゥクゥに耳フゥ~するところはドキドキものだったな。喧嘩しながらも結局一緒の布団で寝ているのも可愛い。

 二人のコンビニめっちゃ萌えた。

 

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