こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

輝けアイドル5つ星「ラブライブ!スーパースター!!」その2

ちいちゃん DA YO!

 時代が深まり令和を迎えた本日になってもなお廃れないコンテンツ、それが幼馴染みだ。ラブライブは幼馴染み要素を取り入れがち。今回もちいちゃんこと嵐千砂都という幼馴染みヒロインが登場する。私は幼馴染みという属性が好物。

 

 ダンスのプロなので初期から振付師としてかのん達のスクールアイドル活動を応援してくれる。たこ焼き屋でバイトもしているアグレッシヴ女子で男子にモテそう。

 すれみが恋に対抗して生徒会選挙に出た時には、ちいちゃんのたこ焼きを賄賂にして票がマイナスされ、結果101対-20ですみれが負けていたのは笑えた。すみれは愛されキャラだとは思うけど、人望が厚いかと言えばそれにはまるで足りないキャラだった。

 

 丸い物が大好きという良き趣味も持っている。丸こそ万物の起源なのかもしれないという謎な考察も出来る。

 

 かのんとちいちゃんは幼馴染みでずっと一緒。一番に仲間に引き込む事ができそうなものだが4人目まで待つことになる。そんなちいちゃん加入までのエピソードに見る二人の友情物語にはキュンと来る。

 

 かのんの人生に何か還元出来るように、それをプライオリティとして高く掲げて動いてくれる点が良い。ニジガク初期のあゆぴょん、ゆうぴょんの間に見えた依存ではなく、対等に互いを支える友情があって泣ける。

 かのんの活動のためなら音楽科から普通科に転入までして友情を示してくれた。ちいちゃんめっちゃいいヤツで好感度が高い。髪型はちょっと変わっているけど。

 

 さっさと仲間になるのではなく、自分は自分で助けになるだけの力を発揮できるよう特訓に励むという点にはストイックなアスリート思考が見えて格好良かった。

 

 合宿先から連絡した時にちいちゃんの様子が何だか変と思ったかのんがわざわざ遠くから会いに来てくれる点はイケメンの行動力ですごい。

 

 抱きしめるだけが愛ではなく、時には愛ゆえに厳しさを持って接することもある。

 かのんの歌えない問題の克服はまだ半分の段階であり、真の克服は仲間の力無しのソロで歌えてこそ叶う。そう考えたちいちゃんは、二人にとっての母校凱旋公演をあえて欠席してかのん一人で舞台に立たせるようセットする。

 かのんの事は愛しているが、甘やかしはいけない。ちいちゃんは我が子を谷底に落とす親獅子の気持ちでこのミッションをヒッソリと実行する。

 ここでかのんは一人で「私のSymphony」、縮めて「わたしん(勝手に言ってる)」を独唱するのだ。

 これでかのんは大丈夫。あえて友人をここまで追い込む試練を与え、その克服後には改めて友情を深めるハグを行うのだ。ココ、とっても良い。

 ただの馴れ合い、暇つぶしの仲間ではなく、厳しくも真の愛を伝えるちいちゃんのやり口は清い。

 

 かのんとちいちゃんが交わすものは間違い無く愛であり、そこにキュンキュン来て癒える。クゥクゥもそれは愛だと認めている。かのん、ちいちゃんの組み合わせも萌える。

 

 ちいちゃん加入後の4人体制で披露した「常夏☆サンシャイン」はめっちゃアイドルサマーソングで可愛くて楽しい。名曲だ。

 なにげにここですみれのパフォーマンスも初お披露目。新人二人同時デビュー曲だった。

 かのん、ちいちゃんの幼馴染みツインセンターで尊い。テレビでは聴けないがフルで聴くとラストのちいちゃんのソロパートがすごく良い。

 クゥすみが手で目隠してをしてイチャつく振り付けが天才のアイデアすぎる。これもちいちゃんの案なのか。すごい才能だな。

 

 最初は敵だった恋の弱点を探る諜報員役も担当してくれた。その時の結果報告が弱点は「ないYO!」だったのが面白いし可愛かった。ココはちいちゃんの名場面。

 

学内派閥抗争と母を想う恋の心

 生徒会長キャラは敵に回りがち。このシリーズに関わらずそういう事はよくある。

 会長の恋も序盤はスクールアイドル活動に反対してくる。もちろん複雑な事情があって厳しい態度に出たのだが、単純なクゥクゥは普通に敵だと認識して溝を深めていた。

 

 すみれをあっさり下して生徒会長の座に立った恋が暴君めいたことを始め、あわや学内抗争の未来も見えてくる展開にハラハラした。

 ここの学校には普通科と音楽科の2つがある。音楽科はなんとなく普通科を見下してない?って感じになって微妙に溝が生まれている。そのあたりのややこしい事情が顕著に現れる面倒事が文化祭の計画案。

 音楽科メインの出し物にして普通科はお手伝いさんに回れということになる。自分の所属する音楽科を優遇する恋のやり口はフェアではない。普通科生徒は抗議活動を始めるのだった。

 これって結構大事件だよな。同じ学校の生徒なのに勢力が2つに分断されてバチバチやり合うことになる。

 私がかつて通った学校は学科が一つだけだったから学科を跨ぐ校内トラブルにこんなものがあるとは予想もつかなかった。

 乙女だらけのセイントスクールウォーズ勃発かと思ったが、冷静なかのんは両者の間に割って入ってなんとか沈静化を図ろうとする。こういう時には意外と姉御肌で弁えた行動に出るかのんちゃんが素敵。

 

 何か事情があるはずと恋の家に突入する一行。

 めっちゃ広いお屋敷なのに恋宅に住んでいるのは恋本人、花澤香菜のボイスのメイド、そしてチビという名のめっちゃデカイ犬だけ。

 複雑な母の事情や学園の経営がやばいというシリアスな真実を恋から聞く間も犬がかのんの顔をベロベロ舐めているのが笑ってはいけないけど笑えるシーンだった。

 

 ここで部室の鍵が何故か2つあるのかという謎の伏線回収に入る。鍵を使って母のアイドルメモリーズを発見後、恋とスクールアイドル達が和解し、学科同士の争いの火種も消化が完了した。良かった良かった。

 

 なんだかんだあった恋と母親との問題が決着を迎えたオチでちょっと泣けた。お母様が残した魂のノートを抱いて泣いちゃう恋の姿が見えるここも泣きポイント。

 

 騒ぎの後には、学科で制服を分けるのも溝を生む要素になって良くないということから、どちらの学科も自由に制服を選べるシステムが投入される。これって教育チャンネルのココでやる分にはとても良い事を言ってる。

 区別、差別で生まれるややこしい衝突は確かにある。別にそれを敷く意味がないのなら、なるたけそれは排除した方が静かでクリアな世の中になる。アニメで取り扱った学科の揉め事から平和的な気づきが得られた。これは良い点。

 

 5人揃って初の楽曲「Wish Song」が良すぎる。恋の声めっちゃ綺麗。

「涙は似合わないよ」の歌詞に合わせて、かのんが恋の涙を拭う振り付けが良い。この時のかのんの顔、イケメン過ぎる。

 歌う前の掛け声と指で星を作るのも5人になってからの演出で良い。

 5人で手を繋いで上から見たら星になる振り付けは、恋の加入記念ソングということもあって最後に恋が手を繋ぐようになっている。ここら辺の演出もハートにグッと来て泣ける。

 演出では一番良い出来のMVだったと想う。泣ける。

 

 母との愛に感動し、見る分にはちょっとスリリングで珍しい学科同士の衝突が見えた事で恋加入までのエピソードは盛り上がった。

 

 学科がどうのこうの言ってないで手を取って結ばっていこう。それが平和であり正義である。恋の母はそんな感じの想いを込めて「結が丘」の名前を与えたという。学校名の由来も分かる秀逸なエピソードだった。

 

 

ラブライブへの挑戦

 5台のエンジンを用意し、フルスロットルの体当たりでラブライブに臨めるようになった。ここからが面白いぜ。

 

 出場にあたってやっと正式グループ名を決める事になる。名前決定までのちょこっと箸休めなエピソードも楽しめるものだった。

 恋が漢字だらけの微妙なセンスで名前を考えていたのが面白い。候補の一つに「絶世時空」という物があった。これはアイドル抜けではないが、バトル漫画の技名とかに良いのではないか。

 あと恋の面白エピソードと言えば「禁断のセカイ」という多分エロサイトを見た罪を背負っていること。ついつい見てしまった反応がウブなものでウケる。

 

 第9回放送でやっとグループ名が「Liella!」に決定する。決定遅いよな。それまでだとクーカー+3だったわけだし。グループ名には結ぶという意味があるとのこと。綺麗なネーミングセンス。

 

 ここからは相手が全国になるガチの合戦となる。

 ここで印象に残るのはかのんの心の変化。それまでは再び歌えるようになったことだけで嬉しい楽しい大好き状態だったかのんだが、ラブライブに敗退してからはその想いも変わってくる。その前にサニパの二人から舞台に立てば勝利したいと思わずにはいられなくなるとの言葉を受けていた。先んじて勝負の場に立っているサニパならではの教えだった。

 負けてから初めて「悔しい!」と想い、ゆえに「勝ちたい!」と口にするかのんの熱い心が見えた事でこちらも胸熱くなる。

 リエラの歌で勝ちたい。その切実な想いを5人で分かち合い、共に涙し次の勝利を目指す心が決まった。ココ、めっちゃ良い。

 負けたからこそ得た強いモチベーションがある。そこにグッと来る。

 

 それにしてもサニパが強い。どんだけやねん。

 運命の下で出会った最高の5人、学校の仲間達が用意した最高のステージ、そして「Starlight Prologue」という最強の曲で挑んでもまだ倒せない。

 

「嘘やろ、なんでじゃ!」と口から出ずにはいられない。まぁ簡単に新人が勝ったらそれはそれでおかしいし、敗北だって人生の物語を楽しくするトッピングだから分かるけども、それでもやっぱり悔しい。

 個人的な見解から物を言えばクーカーの段階でサニパに勝ってるだろうが。

 

「パァ~」とか言って天さんの気功砲の構えの途中くらいのポーズを決めてくる緩いギャルかと思いきやめっちゃ強いから困る。歯がギザギザで魚人みたいやんか。

 

 好きな事をやっているだけの領域を出て、かのんは勝利を掴みたいチャレンジャーになったわけである。ここからはガチのファイターなので、これまでとはまた違った物語になってくるであろう。

 この先はその内学校に入ってくるきな子ら4人の助力も得て勝ち上がっていくのだろう。2年目にガチで期待だ。早く来い7月。サニパを倒せ!

 

 12話しかないけどキャラの魅力の掘り下げ、各々の成長、なによりもアイドル達の萌える可愛さを見事描いていたと思う。これは満足出来る名作だ。めっちゃ可愛かった。

 虹ヶ咲も良いけどこちらも別口の魅力があってハマる。

 

 BDを見て、既存CDも聴いて一期の復習はバッチリだ。これで2期到来をしっかり迎えることが出来る。楽しみなので、それまでに急に地球が終わったりしないことを願う。

 

 それからちょっと気になるのは、クゥクゥには姉がいると本編で明かされている事。学校で習った一人っ子政策の外で育った子供達というわけか。現在では不明だが、きっと姉もっめちゃカワなんだと思う。見たいなぁ。2期で姉が出てきたりしないかとか思っている。そこら辺にも注目して7月まで元気に生き抜こう。

 

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