こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

仮面ライダー50周年記念を終えて「仮面ライダーリバイス」感想

仮面ライダーバイス」は、2021年9月から2022年8月まで放送された全50話の特撮ドラマ。

 

 リバイス、遂に終わったな~。早かった。なんならゼロワンの1話が昨日くらいに想えるが、あれもすっかり前の話だな。

 

 記念すべきライダー50周年ということで、その触れ込みは胸に深く刻まれた。

 毎週録画して全話視聴したのだが、結構「ながら見」をかましたというか、そこまでのめり込む感じもなくの完走だったな。周年作品なのにな。

 たまに「そういえばこいつら何してたんだっけ?」となってしまう基本情報の忘れもあった。まぁこれを放送する1年の間に、一体いくつ他の特撮作品に浮気してDVDを見たのよって話。よそに気が行っていたから全力視聴が出来ていない感じはあった。ちょっとした反省点である。

 

 それでも見たものは見たので、サクッと感想とかを書き殴っていこう。

 

仮面ライダーリバイス Blu-ray COLLECTION 1

 

 今回のライダーのキーワードは、Wを彷彿とさせるタッグヒーローであること。そういや今やっているWのアニメ版の「風都探偵」もめちゃ熱い。

 そんなツインライダーの片方は、人間の青年の五十嵐一輝、そしてもう一人はなんと悪魔である。木村昴声の悪魔 バイスと契約して主人公が変身することで、一度に二人のライダーが見参。お得な設定である。

 とにかく剽軽なマスコットキャラのバイスが面白く、時にうざくニチアサを持ち上げてくれるのが印象的な作品だった。

 

 50年目のライダーだから主人公は五十嵐なのか。この名前で思い出すことがある。かつて音楽番組「HEY!HEY!HEY!」にジャニーズの嵐がゲストで来た時、ダウンタウンの松ちゃんが「50周年になったら五十嵐やな」とか言ってたのをこっちで先にやられたな。まぁ仕方ないか。嵐もダウンタウンも素晴らしい軍団だが、仮面ライダーの方がずっと先輩で偉大なのだから。

 

 五十嵐一家が総出でメインキャラになることから「家族愛」もテーマにしていた。悪魔がいる日常という物騒な要素をぶっ込んでおきながら、それと双璧を成すもう一方のテーマがなんともリアルにハートフル。ファンタジーと実地の愛という一見ミスマッチな2つを美味しく融和させた点も魅力的な作品だった。

 家族皆がお茶の間に揃いやすいニチアサに「家族っていいぞ!あと風呂もね」というメッセージ性を前面にプッシュした爽やか設定は私としても好ましい。

 

 ライダーアクションを見れば、清々しいほどにパソコン処理におんぶにだっこまでとは言わないが、おんぶの方まではしてもらっているな。

 一週間に1話の本作を見る合間に、昭和特撮のDVDを一気見していたのだが、それを見た後に次のニチアサに帰って来たらパソコン様の成分がありすぎてカルチャーショックだぜ。

 

 毎度のことだが、ライダーは実に色んなフォームに様変わりする。周年作品なので、それまでの歴史を紡いで来た過去作をフューチャーした仕様も見える。リバイスの各種フォームデザインや技に、先輩ライダーの成分が微妙に見えたりするのが気になる要素だった。

 

 基本的に常駐のライダーは、五十嵐三兄弟が変身する三人だったかな。他にもちょいちょいと思い出作り位の感覚で変身する者も出てきて、トータルだと結構な数がいたな。ちょっと出しすぎな感じもする。

 向こうでは意味を用意しているのだろうけど、見ている側としては意味なく出してはいないか?とついつい思ってしまう事もあった。

 

 アギレラ様まで変身するのはどうだったのだろうか。ていうかアギレラ様ってナナニジの斎藤ニコルの中の人だったのか。最近知った。ということは他番組で会っていたのか。二度目ましてだな。アレのアニメも楽しく見ていた。

 

 三兄弟なら真ん中のダイちゃんが推しだったな。光GENJIの「ガラスの十代」の歌詞ごとく、光と影を行ったり来たりのダイちゃんの悩ましい青春を応援したくなった。

 白いダイちゃんと黒いダイちゃんことカゲロウが交互に出てくる展開は記憶に残る。ダイちゃんって微妙にA.B.C-Zの五関くんに似ているよね。

 仮面ライダーライブよりもエビルの方が好きだったからエビル退場で結構がっかりした。

 

 妹ヒロインのさくらは、元気によくキレる乙女だったな。よく怒っていた娘という印象が割りと強め。

 最近ではキレやすい若者が問題視されているが、一方でキレる時にキレる事を怠るという精神的のたるんだ若者がいるのも確かな話である。さくらのヒロイン性に、今時のギャルのキレる、抑えるのバランスはこれくらいでいいんじゃね?という指標を見ることが出来はしないがろうか。というわけで、最近のギャルはあれくらい元気でよろしい。

 

 さくらの相棒の悪魔 ラブコフを何気に伊藤美来が演じていたのも忘れられない。ちょっとだけ仮面ライダー王蛇を思い出すデザイン。

 声優のラジオ現場に行って有名勢がバンバン顔出しさせる流れもあった。その中でミックもちゃんと顔出ししていた。ニチアサにこれは助かる。その内プリキュアにも出てくれ。

 

 さくらとアギレラ様の荒々しい手順で育てて行く女の友情物語も見所だった。仮面ライダーでこういうのは珍しいのではないか。女子だってめっちゃ青春するのだ。

 

 五十嵐家の親父が変身したのは、過去からの因縁のこともあってのことなので、意味があるといえばあるのだけど、ホントちょい出しだったな。仮面ライダーデストリームは格好良かった。

 

 考え方によっては、実質ラスボスだったのは狩崎さんの変身したジュウガってことか。あれも割りと早い段階で大ボスを倒しちゃったから追加してみました感がなくもない。ジュウガは格好良かったけど。

 

 ヒロミさんのデモンズは格好良かった。アレが一番かもな。加速をつけて蜘蛛の巣につっこんで来たヤツみたいなボディデザインが良い。

 ヒロミさんが一旦は死亡とみなされてしばらく退場した後に戻ってきたのは良かった。命に賭けて何でもやっちゃう熱い人間でよかった。

 闇落ちしたダイちゃんを説得したのと、最初は仲の悪かった狩崎さんと徐々に男の友情を育てていく感じが良かった。

 

 キャラならダイちゃんが熱くて良い。ちょっとシニア枠のヒロミさん、狩崎さんも良かった。主人公の周囲のキャラは良い感じだったな。

 

 最終回では、一輝とバイスの喧嘩という名のイチャつきを長々と見せられた。前半パート丸々くらい友情の喧嘩をしていたな。

 変身能力を使う度に記憶が持っていかれるというのはどこか外でも聞いたことがあるような設定だったかもしれない。そういえば今放送している「Engage Kiss」というアニメでも、悪魔と契約して記憶を持っていかれる設定が見られた。

 

 ツインライダーで仲良くやっていく平和なオチで良かった良かった。

 

 次はキツネの仮面ライダーをやるという。

 大丈夫かな。途中で息切れしないかな。

 とちょっとの心配もしつつ、今後もライダーの歴史を見守っていこう。

 

 というわけで、スタンプレスてやっていこうの流れになりつつある社会の中で、毎度ポンポンとスタンプを押すライダー リバイスの感想を終わろう。

 

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