こしのり漫遊記

どうも 漫遊の民 こしのりです。

最近のオタク時間 古いディスクゲームの帯をセットして袋詰めするのが楽しい

 年明けくらいから微妙に心得を変えて生きる事になった。

 人生振り返りの時を家族から用意された。その内容というのが、物を集めまくるのを止めろとは言わないがよろしければ止めるくらいに考えてくれということ。言うよねぇ~。

 

「微」が付くくらいの遠回り表現も勘の良い私からすれば直通だ。つまりはコレクション禁止令を敷かれた。キツイぜ。

 物をたくさん抱えれば家族に良い事はないし、自分もきっと苦しむことになるはず。大人達はそんな事を言う。ちょっと考えてみるかぁ~となる。

 

 そんな訳でここのところは収集物の更新が無い。だんだんと置き場も無くなってきたので必然的にそうなる。今ほど無限はファンタジーであり、有限こそがリアルだと再認識することは無い。びっくりするくらいあの日広かった部屋が本日だと狭い。

 

 で、最近は新入りを迎えることなく今いるメンバーで楽しむ。大昔に買ったけど遊んでいないゲーム、内容をしっかり忘れてほぼゼロからでも楽しめる漫画などなど、今ある分を振り返っても多分死ぬまで遊べる。

 実用性を考えれば物に不足はないので買い足しはいらないのだ。しかし収集家ってのは実用性なんて度外視で、数と質の両方をひたすら行く厄介な性分があるのだ。振り返ってそんな事に気づく。

 

 今日やった事は、先日やってみたら意外と楽しかったOPP袋にレトロゲームを詰める作業。こうすることでなるたけ綺麗な状態で未来に残せる。

 今回は普通のCDサイズのソフトをとにかく入れていく。対象は初代PS、SS、DC、DSとか。たまにネオジオCDも。SSがセガサターンでDCはドリームキャスト、それを知らない人間も増えたことだろう。

 

 この手のCDサイズソフトを入れて新たに良いなと思ったのは、帯をセットして並べることが出来ること。DVDのトールケースのゲームには帯のシステムがない。これは古いディスクゲームにのみ見られる楽しい文化。

 新品CDソフトにはだいたい帯がついている。これは一旦包装を解くと裸になってしまうから再びセットできない。だから紛失するし、そもそもゴミと認識して捨てるヤツが多くいる。我々コレクターは、広告扱いのこれらもコレクションして気持ち良くなるのだ。

 

 私が新品で購入したなら帯は必ず内部に入れて残しておく。がしかし、我が家にあるのは大半が中古。サターンやドリキャスのリアタイ勢ではないので、そもそも新品を見たことがない。

 我が家にもCDタイプゲームがたくさんあるのだが、見ていくと購入した分の半分か、それ以下くらいしか帯が残っていない。コレには「なんでだ!なんで捨てるんだぁ!」と怒りがこみ上げる。捨てる勢がこんなに多いことにショック。

 まぁ肝心なのは中のCDなんだけどさ。それでも帯にだって作品キャッチコピーが書いていたり、それが妙に心に刺さって面白かったりする良さがある。本や音楽CDの帯だってちょっと気の利いた事が書いてあって良いものなのに。捨てるなんて酷いぜ。

 

 OPP袋に入れることで帯をセットすると、同じ物でも裸状態と違って何か立派に見える。やっぱりコレって視覚的に映えるから、単なるおまけでなく購入意欲アップの戦略にもなるのだな。帯セット状態だとクソゲーも見た目だけは格好良い。

 商業世界にある商品に「帯」をつけるという文化が何か素敵って思えた。この広い地球で、しかも令和の時代にこんな地味なネタで感動している人間なんてちょっとしかいないだろう。

 

 考えてみれば、今はなるたけ紙を使わないエコ精神で商品開発が進んでいるからゲームに帯どころか紙の説明書もない。20年くらい前のゲームを触っていると、説明書がすごく分厚くて重い。ディスクゲームは説明書とプラケースが重いから陳列している棚が歪むという問題も起きがち。私の棚もイッちゃってる。でも説明書は読むだけで楽しくなれるから良いものだ。

 

 色んな帯のメッセージを見てコレは良い!と思ったのがやっぱりセガサターンだった。なにせセガっ子だからね。

 セガサターンの頃からヒットしたソフトは所謂廉価版だとかBEST版と言われるお得価格で再販されていた。サターンでヒットした廉価版商品のことを「サタコレ」と呼ぶ。

 この響きで「やばっ!懐かしっ!」ってなる人間はきっとおっさんだ。ドリキャスだとドリコレだった。

 

 このサタコレ版ソフトの帯にある「サタコレ」の掲げるキャッチコピーが良い。

 その内容は「名作たちの逆襲」というもの。コレ、すごく良い響きだし、現象としても良い物を繰り返すことで良い事しかない。当時コレを考えたスタッフは、なんか良い案が出た~と美味い酒を飲んだことだろう。

  

 我が家のサタコレには「サターンボンバーマン」「プリンセスメーカー2」「サクラ大戦」とかがあった。たまたまそっちバージョンで買って帯も残っていたのがあって良かったぜ。

 

 結構ゆっくりと帯をセットした状態での袋詰を行っていくと、80本詰めて1時間くらい経っていた。何も退屈を感じることはなく、普通に楽しかった。

 久しぶりにケースを開けて帯が入っていると謎に嬉しい。ディープなコレクターならこの想いをシェア出来ることだろう。

 

 すげぇ~地味な趣味の時間の過ごし方だけど、これで楽しいと思えるのは心身共に余裕があるってことだな。充実した時間にもなるから良い。こういう軽作業の短期バイトとか本気でやってみてもいいかなって想う。

 

 こんな感じで過去にゲットしたコレクションを振り返って新しい物に手をださなくなると意外な気づきがあった。

 これはバカでも分かるカラクリだが、確実にお金が貯まる。

 出ていく分を封鎖してあとは大小問わず入って来る。であれば減らずに貯まる。当然のロジックだが、これまであまりお金の出入りに頓着しなかったゆえ今回の気付きが新鮮。

 

 金を使えば生活スペースを圧迫する楽しいグッズが増え、使わなければ使わないのだから当然金が増える。

 そうかぁ、結局どっちの道を行っても自分に良い事が起きるのだな。グッズは人生の質を底上げするし、金は人生そのものの土台を作る資産だ。

 こんな感じでオタクの思考とお金は地球を巡って回って諸々あった末にウィンウィンな関係なのだ。

 これからは禁欲と開放を交互に行って行こうか。コレクションも金もどっちも増えればオールハッピーだ。

 

 という訳で新しい悟りを開きました。私ってば宗教家に向いているのかも。

 

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