こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

増え過ぎたコレクションを減らす悩み

 コレクション、それは心を優雅にする楽しいだらけの素敵な趣味。でも動かしようのない確実なデメリットも存在する。それがとにかく場所を取ること。無限の土地などこの世にはないわけで、たくさん集めるといつか家を埋める。下手をすれば底を抜いて家の質を損なうのだ。マジで困る。

 

 長年コレクターをしていると、どうしても生活スペースを持っていかれる。これは想像すれば初期段階からでも分かったはず。だが想像はあくまで想像なわけで、実現するとこうもヤバいとはいくら想像を凝らしても見えてこない世界だった。我が家がいかにヤバいのか写真でも載っけたいところだが、それは止してと家族に言われている。

 

 もしも明日死んだらこの量をどうするんだ。そう家族から言われたこともある。

「お前達の誰よりも長生きしてやる!」という気迫丸出しで今日を生きているが、その気迫もイレギュラーによって掻き消されることもあるかもしれない。

 そうなるとさすがに思う。ここへ来て初めて物を減らすフェーズに入るしかなくなったのかもしれない。

 

 手放すなら買う意味がないじゃないか。そう思ってこれまで買った物は売らない、捨てない、あげないで、とにかく物が自室を出ていったことがない。でもそうも言ってられない。久しぶりに内容物をチェックするとマジでゾッとする量だった。これをもしも片付けろと言われたらマジでシンドい。イヤだ。

 もしも明日私が死んだら、同じことを思って家族がこれらを処理するのか。さすがに気の毒だ。

 全然死ぬ気配も予定もないけど、年長者の皆々から早くも(ていうか早すぎると思う)諸々の生前整理をやるよう勧められた。

 

 そうかぁ……。23世紀も24世紀も気ままにオタクライフを謳歌するつもりでいたが、よく考えたら22世紀はまぁイケるとして、その後のスタートラインに立つことは多分無理なんだなぁ。どこかでくたばるよな。

 22世紀に入るまでペースを落とさず物を増やしていると、きっと家が沈む。そして家族は激しく怒るだろう。コレクターをやるなら家族からの理解は必須。趣味への理解は得ているが、量の増えすぎにはいい加減にしろの合図をもらった。

 一般家庭のお子さんとしては破格の広いスペースを与えられた身だと自負している。それをこうも埋め尽くした己の収集の習性が今になって恐ろしい。

 

 これはなんとかした方が良いのかもしれない。たくさん揃えてきっちり並べたのを見るとめっちゃ気持ち良い。同時に今は怖くもなる。初めて怖くなってきた。微妙になんでここまで集めたのだろう。そもそも持ち込まなきゃよかったとも思うようになってきた。

 

 これが一定期間生きた者が振り返って感じる反省だとか哀愁ってやつか。人生って先を見ても後ろを見ても長いのなぁ。この先を安寧に過ごすには、少し身軽になった方が良いのかもしれない。いやそうするべきだ。

 

 となると何から手放すか~となる。私の中でファーストプライオリティはレトロゲームなので、切り捨てるならそれ以外の本とかCDが優先的かな。

 CDは中のデータを取り出しているので、実物を再生することなど命をかけてもありえないと思う。そもそも面倒くさい。

 で、このCDなのだがめっちゃある。引くわ。多分300、400枚?下手すれば500も行ってるかも。アホみたいに集めたなぁ。自作のCDだってたくさんあるのに、セルもアホみたいにある。

 ほぼ中古で買っているから、新品で全部買った計算をすれば、まぁ集めた分はタダみたいなもんかぁ。と最大限におマヌケな事を考えて事の面倒さから逃避したい自分がいる。正直だな、そして同時に情けない。

 

 漫画とか活字ものを含めた本もヤバい。500くらい行っている。ヤベぇな。なんでこうなるまで何も気づかなかったのだろう。

 ていうか本ってマジで重い。CDやゲームよりも紙の集合体のコレが一番重い。漫画10冊だって結構な重量だ。紙ってペラいのになんでこんなに重いんだよ。重いというだけで始末が大変になる。

 ここ数年は本を増やしてないから良かった。もう今度は買わないようにしよう。漫画なら電子もあるし、それかアニメだけで生きよう。紙をめくる良さはもちろんある。だが捲った後の始末はきっと大変だ。

 

 これらもほぼ中古で揃えているので、500買っても定価を思えばタダみたいなもんかぁ。そう笑って構えるしかない。

 元々ケチだったから良かった。これを全部新品で買っていたら損失が半端ない。いやまぁ全部読んで楽しんでいるのだから精神的に実利はたっぷりだったのだが。

 とりあえず中古人間で良かったと思う。この量を新品で買う経済力というか、思い切りの良さはさすがに用意がなかった。

 

 こんなのを売ってもマジで二束三文だろうな。古のCDや漫画なんて今更誰が欲しいんだ?

 処分費は一切払いたくない。虚しくなるからな。かといって売りに出して安く買い叩かれると処分してくれたことに感謝できる一方で確実にムカつく。そう思うと、じゃあ持っておこうか~ともなる。このマインドはきっと良くないのだろう。

 

 時間がないしその必要性もないことから、同じCDや本を再度楽しむ事はまずないだろう。

 漫画とか5年は読んでいないし買ってもいない。購入後ずっとそこにあるだけ。

 だいたいこうも毎日新作の漫画が出て、それがアニメ化もするのだから、更新されたそっちをチェックするので24時間が終わって過去を振り替える暇もない。何度も楽しめたら良いけど、時代は常に動くのでそちらに集中力を持っていかれちまう。

 ここへ来てまた思うなぁ。なんで24時間でワンセットなの?一日が48時間あってもいいじゃないか。すぐに人生が終わるなぁ。

 限られた時間で色んなことを楽しみたいが、それも難しいなぁ。

 

 試しに中古屋で売ったらどんなだろう?と思って色々調べるが、当然だけど安く買うよな。業者だったら買い取った分の10倍くらいでまた次の人に売るくらいはやるらしい。そういや買うばかりで売る都合をまるで知らなかった。どうやって売るんだろう。

 

 ゲーム、CD、本、その他などなどの多くをブックオフから仕入れている。買った場に戻せば何か良いサイクルかなぁと思ってブックオフオンラインの査定を調べてみた。

 試しにゲームコーナーを見てみる。約7000円のゲームなのに買い取り額は600円とか、800円のゲームだと20円とか、マジで笑うくらいやっすい!

 ヤベェな。この参考価格って本当にこの通りなのか?普通に酷いぜ。

 この安い額で引き取って5倍や10倍でまた売ってれば儲かるよな。まぁ店舗の家賃とか諸々のエネルギー代もあるから、たっぷり取らないとやっていけないのは分かる。にしてもあからさまにガッカリをしかけて来やがるのはどうかと思う。

 以前知人が「ココにはごみ処理にお金をだしたくない。それだけを目的にした人が来るべきだ」と言っていた。その通りで、荒く四捨五入すれば儲けが0円、でも処分費が発生しないからお得だ、くらいに思う人しか行ってはダメだな。

 たくさんお世話になったショップだから悪口は言いたくないし、そのつもりもない。向こうだって事情があってのことだ。ただし事実としてこの結果は悪い。

 ここに始末を頼むのは止しておこう。コレと比べると同じ品でも駿河屋参考価格の方が破格に良いじゃないか。

 

 こんなのだから個人で売るフリマアプリが流行るのだな。これは購入者として利用はあれど売ったことはない。

 送料、手数料を引いてもなおそこらのショップよりは実入りが出るっぽいな。思えば最近のショップに行くとゲームや本も何か少ない。皆コレで売ってるからか。

 

 なるほど。実利を考えれば個人勢になるべき。しかしこちらの所有量はヤバいから一つずつ捌くと神経が参るくらい面倒。イヤになる。かといって業者は早いけど支払いが酷いと来た。

 どちらを取るか……。時間か金かの問題だな。時は金なりと先人は言ったが、マジでそんな感じだな。個人的にはどちらも等しく大事。

 こうなると、この決定を出す事から逃げて何もしない。その未来が来そう。

 

 困るなぁ。どうしよう。考えるばかりで動けぬ。

 

 まぁ結局何もなっていないのだけど、長く何かを貯め込むとこういう事もあるんだなぁ~という気づきと学びがあった。

 まぁ死ぬのはめちゃ先の事なので、とりあえず手元の不要だと感じた漫画をもう一回読んで、その間に何か考えるかぁ。


 オタクやコレクターをやるならペース配分や引き上げ時が大事だな。収集癖って楽しいけど、始末のことがあるからトータルで厄介に天秤が傾くのなぁ。困る。

 しかしなんだかんだ楽しいオタクライフだった。今死んでもその感想で締めれるだろう。

 とりあえず少しは物を減らす勇気と胆力と行動力を養おう。

 

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