Opus.COLORs
芸術家イケメンズ達の青春物語である。
まず最初に飛び込む要素は「パーセプションアート」という何とも近未来的な芸術。
作業者のアーティスト、作品をプロデュースするグレーダー、それぞれを担当する者がタッグを組んで描く素敵芸術とのことです。
必ずしもアーティストとグレーダーが仲良しなわけではなく、中にはコンビを組んでいながらも片方が片方を見下して何かギスギスしているという光景も見えた。仲良く一つの芸術の完成を目指せよな。学生同士がこうなるのって絶対に良い校風ではない。
イケメンだらけのアイドルアニメなら多くあるけど、こちらは芸術家達の物語という点で珍しかったかもしれない。
もう一つの大きな要素は、学校で芸術を学ぶ和哉、響の2人の幼馴染がとある事件をきっかけに疎遠になったのをなんとかする話。
和哉の両親が亡くなった事件以降、響が何だかおかしい。響と和解するために和哉は奔走し、その中で両親の最後がどうなったかの謎に迫る。
お気楽に絵を描くだけの話ではなく、友人との揉め事を越えて深まる友情の要素、過去の事件の真相を追うミステリーチックな要素もありだった。
美しい芸術と真相が見えない事件という、まるで光と闇とのコントラストのような作りとなっていた。これもまた美である。
最後は幼馴染2人が無事和解してすっきり完結でした。
「あなたの色はなにですか?」のキャッチコピーは、お前の血は何色だ?を想起させるものだった。と思うのは私だけだったのかもしれない。
江戸前エルフ
雰囲気的に「いなり、こんこん、恋いろは。」ぽい。
異世界から日本に来たエルフが神様扱いされていて、オタクをやりながらも巫女娘と仲良くする話。
エルフってオタクの夢の集合体なんですよぉ~。って言ってるヤツもいるくらいエルフは日本人に愛されている(←確実な調べは取れていない)。多分河童と同じレベルで愛され親しまれている(はず)。
そんなエルフ好きエルフホイホイ枠だったことから、私も釘付けで見ていました。日本で見るエルフのヒキニートオタクライフが楽しい今期イチオシ作品。
でも見てみると、引きこもりで冴えなくて下がり眉で卑屈に微笑むエルダが、我が憧れのエルフのイメージとちょっと違っていた。おまけにコミュ症オタクと来ている。漫画にゲームにプラモにと、やっている事がケロロ軍曹と一緒やんけ。でもエルダのキャラはなんだかんだ好きっす。
小清水亜美がこんなに気弱でか細い声で芝居するのも昨今では珍しいかも。同じ日には、ハキハキ喋るゴルフキャディや魔族女の役で別作品に出ていたのに。今期は彼女の活躍が多く見えて良かったっす。
エルフよりも人間の女子のが可愛い。とにかくキャラデザが超良い。
巫女ヒロインの小糸も良し。エルダを元気に叱る小糸ちゃんと叱られても何か楽しそうなエルダがいる風景にとても癒される。妹の小柚子も可愛い。
小糸と仲良しの桜庭高麗ちゃんが一番良かったかも。これで名前はコマちゃんって、初見では読めない。ツインテで巨乳で顔も言動もイケメンなのには痺れる良さがある。
ゲストキャラとして遊びに来たよそのエルフは釘宮理恵、能登麻美子の有名人が演じていて良かった。能登麻美子演じるハイラが、巫女からもらった金をギャンブルで溶かすってのは俗世に汚れすぎていて笑える。
ハイラとコンビのいすずちゃんは市ノ瀬加那が演じていたので、水星の魔女の母子コンビのままこちらでも共演しているだな。
基本的にエルフと平和にダラダラする日常アニメだけど、その中で光る特徴は長生きしたエルダだからこそ語れる江戸うんちくにある。歴史の勉強にもなる一枠でした。徳川家康と友達だったらしい。ていうことはめっちゃババアやん。
魔法少女マジカルデストロイヤーズ
オタクなど百害あって一利なし。その勢いでオタクを排斥し、愛しきオタク文化を潰す勢力に支配されたカオスワールドが描かれる。そんな中、熱きオタクと魔法少女達が、自分の好きな物を好きと叫んで楽しめる世界を守るため立ち上がる。
という聞けばちょっと前にやっていた「逆転世界ノ電池少女」みたいな内容のアニメ。ちなみにファイルーズあいはどちらでもメインヒロイン役で出ている。ファイルーズあいも台本を見ながら「あれ?ウチ、こないだもこれやったやんけ!」って思ったのかもしれない。彼女の一人称がウチかどうかは知らない。
特徴はざっくり見て絵がちょっと……てな感じなこと。男も女も男みたいな顔をしている。一瞬「は?」となる感想だが、つまりは女子キャラがそんなに可愛くないということ。
しかし萌え萌えしていない魔法少女の描き方にも納得出来る点がある。実は彼女たち、魔法少女なんて高尚なものではなく、黒き破壊者デストロイヤーズだったということが分かる。
後半ではこちらにとって勝利の鍵だと思った魔法少女がオタク文化を殺すのに最も向く脅威だと判明するのだ。怖い。
こうして破壊の神を司るガールズならあんまり可愛くなくともまぁ納得出来るってもの。それに1人ガスマクスを被ったネタ娘もいたし。可愛い顔面を売るのが定石の魔法少女が覆面だなんて、あれは笑った。
なにかと酷い目に合いがちなマスコットクキャラの狂太郎がラストでまさかああいう立ち回りに出よう思わなかった。これはまどマギのキュゥべえ的ポジになっていたのだな。
楠木ともりの声なのに魔法少女やらないんだと思って見ていた。狂太郎の間抜けな喋りは彼女としては新しい芝居かもしれない。
戦闘シーンが結構激しく、時にグロい点も印象的。ゲストキャラ声優を見れば結構豪華な顔ぶれな点もそうだ。
ラストを見るとバッドエンドからの這い上がり希望エンド的なちょっと意外な感じだった。
オタクヒーローは死んだぽいけど、その志を継ぐ次なる世代の戦士はまだいるから敗北ではないということか。きっちりとどちらかの勢力が滅亡するまでは描いていない俺達オタクの未来はここからだ!のオチだった。まぁオタクはいつだって未来に向かって戦っている種族だから、このオチで正解といえばそうなのだと思う。
愛美が歌うOP曲が歪な出来だった。CDをかけている途中でバグったような感じになる曲運びだったので、初見のインパクトが強い。
EDも変わった曲だったし、ムービーはOP、ED共に本編の雰囲気と異なる世界観で面白かった。
BIRDIE WING -Golf Girls’ Story- Season2
女スクライド、またはプロゴルファー猿が帰ってきたぞ。イヴちゃんに撃ち抜かれました~。
今回はライバルキャラにイヴよりもっと野性味ある女プロゴルファー猿みたいなのも出て来た。
広瀬香美のOP曲はそのまま。この曲が元気すぎて結構好きになる。ビーナスラインはスイングした時のイブの尻のラインだと思っています。
大きな問題がイヴ、葵それぞれの出生についての物語。最初は2人が実は姉妹ではないか説が漂っていたが、見ていくとなんとも複雑な親達の人間関係があってこれは面倒だな。結果姉妹ではなかった。でも2人に見る姉妹感はかなり良いよね。葵が甘えて来る感じが可愛い。それから葵と天音のコンビ仲も見ていて可愛らしい。
学校編が終わると、視野を広げて世界に向けた戦いに入っていく。
2人が戦えるってところで葵の病気が発覚してもう大変。
2期もなんか色々と波乱あり。
葵が前線から退場するのは意外。最終回ではプレイヤーとして参戦出来ないからイヴのキャディになっていた。美少女が想いをニコイチにして勝利を勝ち取るラストは美しいものでした。
ヒロインが可愛いし声優も豪華なので普通に楽しかったっす。
ゴルフは歩き回るのがメンドイという理由から打ちっぱなししかやったことがないのだけど、コースを周っての戦いも悪くはないかもしれない。機会があれば私もビーナスラインを描いてみようと思う。私の青春ストーリーだって今始まったばかりなのだから。
トニカクカワイイ シーズン2
司ちゃんがとにかく、そしてひたすら可愛い。
看板に偽り無し!実に正直なアニメだ!
そんな可愛いお嫁さん観察型萌えアニメ第二段である。
鬼頭明里の今期の活躍は素晴らしいなぁ。鬼滅に出て、神様がいない変な異世界アニメに出て、ゴルフアニメ出て、お嫁さんアニメにも出ている。同日にやっているゴルフアニメではめちゃくちゃ気性の荒い女を演じているのに、こっちでは全然雰囲気が違う落ち着いたお姉さん役だから、芝居の幅がなんかすごいぜ。そして歌もあちこちで良く歌っていた。
1期から見れば輪をかけて仲良くいちゃつくようになった主人公夫婦のラブな日常が可愛い。
ナサくんの言動が許せる範囲ではあるけどちょこちょこ変態臭い。そこは気になる。もうちょっと踏み込んでそれをやると、多くの女子にとって嫌がられるゾーンに突入することになるかもしれない。
ナサくんには性の衝動を抑える胆力をより強化してもらいたい。この私のようにな(強めの自慢)。
ネタ要素ありな新キャラもいくらか追加されたが、これはナサくんと司ちゃんだけいれば良いっす。
そういえば結婚式をしていない話題になり、ナサくんは結婚式について考える。
焼肉屋の予約席を取る感覚で結婚式も即日予約からの決行が叶うと思っていたナサくんの理解は面白い。
結婚式って意外と段取りが大変で、かなり前から色んな物を注文しておかないと決行できないんだなコレが。結婚式はとにかく飯が上手い!ていうのが良い点。
なんでこんなに金と時間がかかるのかと思っているナサくんには同感する。
もう結婚したのに2人でゼクシィを買って勉強するシーンは面白い。
旅行してキャンプで楽しんでと、とにかく平和に事が進んだ。
司ちゃんと関係性の深いばあさんの物語を見ると、司ちゃんって不老不死なの?と思ってしまうが、本当のところはどうなのだろう。
最終回ではナサくんがお嫁さんから「女の抱き方が下手!」というまさかのダメ出しを受ける。少しでも自分に自信が欲しい年頃の男子が女子からコレを言われたらダメージはきっとデカイ。
ダメ出しからの上手に女を抱く講座も始まったので、とても勉強になったね。まぁアニメの他に恋愛も趣味にしている私には既に学習済の内容だったけどね。
これを見ると、夫婦って良いもんだと言っていることが分かる。
最近は結婚なんて、もっと言えば恋人なんていらんという人間が実に多い。そういう人がコレを見ることによって婚活を始めることもあるかもしれない。このアニメによって結婚上昇率が伸びたという結果がいつか出たならすごい!司ちゃんの可愛さもすごい!
OPとEDの曲も良かったっす。
六道の悪女たち
陰キャを虐げるイケてる悪女達がいる。その構図ならいとも簡単に出来そうなものではあるが、実際に学校とかでは見たことがない。でも漫画、アニメでは割りと日常茶飯時。
本作の肝はソレで、陰キャと悪女の関係性がテーマになっている。このモテない中2発想を元に作ったかのような正直な人間性が見える作家魂には好感が持てる。
謎の力で並み居る悪女達が六道にべた惚れ状態になるという分かりやすいハーレム確定ルートが敷かれた上で、都度工夫した何かオモロイ事になっていく。これが全話見ていて結構楽しい出来だった。
六道のおでこの落書きは永遠に残ったままなんだな。筋肉マンみたいで間抜けに見える。
全キャラ絵柄が特徴的で、他作品には見ない異様な雰囲気があった。すごい美形な感じではないが、これはこれで愛嬌がある好きな絵だった。
六道はモブ臭いけどシンプルに女子に優しい。デレデレするばかりのスケベアホ主人公ではないので不潔感がなく、むしろここ一番で熱い男で良かった。
佐藤元が主役だけど、この人最近はよく出てくるなぁ。今期は「君は放課後インソムニア」「天国大魔境」でもメインキャラで出ていたし。
乱奈が天然のバーサーカーシステム持ちでヤバいくらいに暴れん坊。これが学校にいたら怖すぎる。
最終回では、それまで六道以外眼中になかった乱奈が、六道の仲間達の名前を呼んでくれるようになる。あそこはちょっとグっと来た。
兼役女優といえばこの人の上田麗奈が男女混合の3兄弟を1人で演じているのも印象的。「てさ部」アニメでの芝居経験がこちらの現場で超活きている。良い役者です。
乱奈に続く幼田、姫野の悪女達もそれぞれテイストが異なる愉快な悪女で、なかなかのネタ感もあって面白かった。
敵側の女だった椰子谷さんも変態チックで面白いお姉さんで良かった。
最終回の屋上での決戦は、皆揃って青春していて良い感じだった。強敵を相手に大佐や課長まで男を上げていて良かった。六道の親友のあのおっさんぽい二人組も素敵ボーイズで好きでした。
最終回ではまだまだ今後も出てくるはずの悪女達をチラ見せしていたので、これの2期もありえるのかもしれない。来ればその時は見るよ。
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