久保さんは僕を許さない
タイトルの「僕」は「モブ」と読む。白石くんはそこらのモブ以上に磨きのかかったモブ顔です。ステルスモモの男版です。
冬に沈没した船が引き上げられ再出航し、無事に航海終了しました。良かったっす。
白石くんのことはどうせ見えていないから良いとして、久保さんとかそのお姉さんにはまた会いたいと思ってました。再会の春となってよかったぜ。
というわけで確か7話くらいまでやって終わるしかなかった久保さんとモブ男の青春がリブートした。
これに関して思うけどね、結果としてコレは良い作品で大好物だった、でも大遅刻をかましたというのは、後になって悪名の要素としてずっと残るとも言える。まぁ半端なままでも決行しないといけない契約の都合もあるのだろうが、それでも後で悪口を言われることになるのなら、やはり仕事は完成させた状態で提出するべき。これは学校の宿題の段階からも一緒。
という率先して楽をしたがる人間の私が語る清く正しい仕事師のあり方講座でした。
再開パートから見ると、久保さんがかなりグイグイ来る。何か学校の外で会うターンも長め。
久保さんが基本はいたずらっ子モードで来るけど、割と簡単にキュンモードにも入る。攻略しやすい女なのかも。乙女の表情を見せる久保さんが可愛い。それから久保さんのポニテは破壊力がすごい。花澤香菜の萌え声も助かる。
花見で酔っ払った久保姉のセクシーショットも良し。この作品には珍しい渾身のおっぱいショットとなって良かったな。この姉妹も仲良しで良い。
伊藤美来が妹でなくお姉ちゃんを演じているのかぁ。中の人を見れば姉妹の年齢が逆転しているのも何か面白い配役。
それにしても白石くん、久しぶりに見てもやっぱり落書き顔だなぁ。私でも描けそう。久保さんを可愛く描くのにリソース全振りなんだな。
白石くんの集合写真に並んで写っているのに、休んだヤツコーナーの所にも顔があるダブル写りネタは面白い。これは美味しいから私もやりたい。でもリアルにコレがあったら確認漏れを起こした学校関係者が叱られそう。
最終回を見てやっとタイトルの意味が分かった。最後の久保さんのモノローグの中にタイトル回収出来る内容が含まれていた。これ、すごくキュンと来た。
白石くんはモブで誰にも気づかれないけど、自分はその存在と良い人間性に気づいている。あいつの良さを自分だけが知っているという特権と優越感で久保さんは満たされている。乙女のラブに特別感は必須なのだ。
ここで結論として分かるのは、タイトルを額面通り「モブを許さない」と飲み込むのではないこと。そのままの意味に取ると、正宗くんのような復讐アニメに思ってしまう。
白石くんは本当は素敵な男子なのだから、モブに甘んじるのを許さないという事だった。久保さんの中ではモブよりずっと昇格した素敵男子のステージに来てしまったわけだ。そうなるとモブを名乗ることは許されない。
久保さんが白石くんをしっかり見つめて彼の良いところに気づいてあげる。それはまるで真っ暗な海底からお宝をサルベージするかのような探究型ラブにも見える。愛のお宝探しは素敵。
目に見えて分かる簡単な情報が人の全てではない。深く潜ってこそ知れる良さもある。自分にとってモブに過ぎない誰かが、実はすごい魅力を持っていたのもしれない。人をしっかり知る事、それは愛の根っこを辿る素敵な探索なのかもしれない。良い作品でした。それからたまには小久保選手の事も思い出してあげよう。
東京ミュウミュウ にゅ~♡ 第2期
1期から結構経ったような。
令和にも見る平成の美少女戦隊もの。忘れてはいけない、こっちの方がプリキュアよりちょっとだけ早かったはず。
ミュウミュウ5人それぞれのお当番回をやったら、後は青の騎士のこととかキッシュ達地球外勢力との対決とかのクライマックスに入っていく。
ヤンデレ萌えには嬉しいキッシュ覚醒ターンが遂に到来。これは人の「闇」の演出に長ける岡本信彦にマッチした配役だった。
キッシュがいちごちゃんに向ける想いは、当初だと犬猫が可愛いくらいのものだったけど、そこがマックスの純愛になってきた。歪んだ想いが正されてまっすぐになったものだ。キッシュの想いがマジになって行くところは、戦いの中にも見る真実のラブとして楽しめた。ゆえにキッシュが振られるのが可哀想。
青山くんも地球に優しい素敵イケメンだから悪くはない。でも個人的には白金やキッシュとくっつく未来にご奉仕するにゃん!だったからなぁ。
最終回では、地球とよその星含めた全ての命の未来に向けてご奉仕するにゃん!を言い切ったいちごちゃんがちょっと格好良かった。
旧作でいちごを演じた中島沙樹が今回はいちごのママ役に、旧プリンを演じた望月久代はプリンのママ役になっている。これらは旧作を知っている人にはエモい要素。
声優ネタだと中島沙樹の夫ってことでいちごパパは日野聡が演じているのも話題性があった。
最終回で旧作のOP曲にして名曲でもある「my sweet heart」が流れたのも良し。あれ未だに聴くし歌うもんな。
良い感じにご奉仕するにゃんされて可愛くて楽しいアニメでした。
この素晴らしい世界に爆焔を!
これのシリーズもよく続くよな。こういうのが続くあたり、今のアニメ業界も変わったものだ。
今回はめぐみんが主役。カズマ達と合流するよりも前の紅魔の里で学生をやっていた時代からスタート。
とにかくめぐみんは元気で可愛く、なによりもネタい~。
お得意の爆裂魔法は「ネタ魔法だから!」と学校の先生からも言われる始末。それでもそのネタを極めることに全振りなめぐみんには萌える。
めぐみんを元気に演じ切った高橋李依は偉い!今期だと他の作品にも良く出ていた。「推しの子」ではまさかの一話目で退場する重要キャラを演じていたけど、こちらでは元気に生き残ってうるさい事を言うキャラをずっと演じられて良かったね。
紅魔の里の面々は劇場版でもチェック出来たが、今回はもうちょっと詳しく奴らに触れて行く。
めぐみん以外の同期の生徒はおっぱいがデカいんだね。巨乳になりたい願望をもっているみたいだけど、めぐみんはあのちんちくりん感が良いのだと思う。
テレビシリーズだと何とも扱いが雑だったゆんゆんが今回はめぐみんの相棒として長いターン登場する。これも良かった。豊崎愛生の気弱でウブなねんね感ある芝居もナイス。
妹のこめっこが可愛い。長縄まりあのロリ萌え声は素晴らしい!
ていうか里の人間は皆冗談みたいな名前をしているんだな。
学校で中2臭くて恥ずかしい名乗りの練習をするのはマジでネタいくてバカだと思う。でも個人的には、あのようなフレーズを恥ずかしげもなく叫ぶのがそんなに嫌いじゃない。
同級生にもツッコまれていたけど、めぐみんとゆんゆんの2人がちょっとユリ臭い。そこも良いよね。今はユリブームが来ているし。
内容は間抜けで頭の悪いアニメだな~とは思うけど、この作品はそれで良い。インテリな私だが、いつだってそのモードだと疲れる。おバカなんです、だから安心してゆるゆるモードで見て下さい、そういうこちらの警戒心を解きまくる作品性には助かる。
ファイルーズあいがノリノリで演じていた変なシスターも良いキャラをしていた。その他割りと変態臭いアホなゲストキャラの面々も楽しかったっす。
かずま、アクア、ダクネスなど本編に出てくる愉快な仲間達ともニアミスしていた。懐かしキャラとの再会も楽しめた。
最終回ではめぐみんがかずま達に合流するところで終わった。
次は本編3期が来るという。
またしょうもない間を楽しむ人生ロスタイムに持ってこいな内容が見れるはず。次は楽しいヒロインズ揃い踏みの物語に期待する。
勇者が死んだ!
これはある意味なろう系へのアンチテーゼを孕んだものなのか。
バカなお気楽勇者キャラが無双することについて、誰かコイツをボコボコにしてくれる猛者はいないのか!と思うことが多々ある。チートを崩してテンプレをも崩すネタがあれば良いと思っていた。
そこへ来るとこの作品、なんと1話目から大根好きなモブが勇者を倒してしまうという異質な入りを用意してきた。タイトル回収の勇者の死が来るまでがマジで速い。
この1話の入りには興味を持ちました。
魔法や化け物をもろともしない強者でも、100%物理の罠にかかると特別な防御力の発動無く普通に死ぬと分かった。
この手の作品によくある「俺、なんかやっちゃいましたか?」の都合で言うと、トウカくんは誰が見てもすごいことを一話目から成し遂げている。
オーイシマサヨシが歌うOPの死んだの歌は、作品テーマをめちゃ告げている。死んだから始まる物語なのだ。この歌も面白かった。
トウカの愉快な変態性も作品の売り。むっちり大根足が好きな彼は、収穫した大根にニーソを履かせて楽しむ紳士な趣味を持っている。悪くないと思います。このシーンは笑った。
そんな出来の良い大根に勝るとも劣らないニーソが映える良いふとももを持つのがヒロインのユナちゃん。ふとももの破壊力に目が行くばかりのそっち分野の紳士には気づきにくいことだろうが、上半身に目を向ければユナはおっぱいも逞しい。そして皆大好き金髪ポニテだからハイスペック女子だった。
クールで声をそんなに張らない役をしがちな山村響がユナのような元気なギャルを演じるのはちょっと珍しいかも。綺麗な良い声してます。
変態を幼馴染に持つとどんな気持ちになるのか分からないが、そんなに良い事ばかりではなさろう。でもトウカの都合を見れば、ニーソが似合う素敵ふとももをした幼馴染がいるって素敵ということが分かった。
変態性が絡んだキャラ性は悪くない。一見まともに見えるお姫様ヒロインのマルグリットも段々変な子なのかもと思えてくる退屈しない女で良かった。
まずは異世界系の基本となる要素を取っ払って始める冒険であること、主人公に寄り添う謎のチビがいることから、同期放送の「神無き世界のカミサマ活動」ぽさもあった。あちらには転生といえばの案内役の神様の概念がなく、こちらで言うとアンリのポジにミタマちゃんという可愛い子ちゃんがいた。テンションがちょっと似ている作風だったかも。
しかし振り返ってみると、トウカが大根にニーソを履かせたあの瞬間がハイライトだったのかもしれない。ハイライトだったからこそ毎度のEDムービーにもそのシーンが出てくるのだろう。
序盤は結構楽しかったけど、ケツの方はそんなにだった。やはりふともも要素だけで1クールは無理だったか。
そんなわけで、まずは勇者を殺してから始める勇者絶ちの青春も悪くないと妄想好きな中2病持ちに伝えておこう。
私の百合はお仕事です!
親に誇って良い素敵な仕事です。
ゆかりん声のロリを怪我させたことから始まるヒメちゃんの青春新章がとても楽しい。
タイトルロゴのデザイン感、美少女まみれのカフェをやる要素が微妙にごちうさっぽい。だが中身を見ると決して可愛さだけをブレンドしたものではなく、その他不純物も混ざったビターなブレンドに仕上がっている。
これはユリ萌えの皮をかぶった繊細な乙女達による濃い人間ドラマである。文学的表現もあり、時にリアル性と教養も感じる好きな話だった。
ヒメちゃんと綾小路さん、カノコとすみかさん、これら乙女ペアが強めにギスギスしているのも、対岸から見る分にはちょっと心地よい。
可愛いで武装し、他人に対して隙を見せないヒメちゃんの処世術は、女子ならば多くの人間がいくらかはやっていることのはず。ただヒメちゃんは徹底している。そこがすごいぞ。
この可愛いで武装する行為が、他人を自己の心理的エリアに入れさせないための威嚇になっているのがよく分かるのが何かすごい。楽出来る反面、気持ち的に疲れる要素もあるハイテクな生き方だな。自分を守る、偽るをしちゃう人の心理が見えるあたりに感心する。
サロンではヒメちゃんとコンビ売りしている綾小路さんが抱える想いについては、分かるけども非常に複雑で面倒くさいとも思う。2人が小学生の頃に経験した人間関係の面倒事は、人間心理が大きく働いた納得性のある面倒事だった。最近の子ってこんなに感じやすく、そしてやることが遠回りで面倒なことになっているのかぁ。
2人が過去から今に続く因縁めいた揉め事を越えて深まっていくラブな流れも良い。
綾小路さんの込み入った事情の要素も好きだったけど、もっとハマったのはカノコちゃんの物語。中盤まではややモブ味がする女だったけど、すみかさんがカノコにちょっかいを出ようになってからは、こいつは無視できないと思うようになった
カノコちゃんのいつだって届く距離にあるはずが、ずっと届かない想いが見える点にグッと来る。切ない乙女心にキュンとくるお年頃。
ヒメちゃんへのピュアなラブのみならず、ちょっとの執着心やヤンデレ要素も持つ陰のあるキャラ性が良かった。田中美海が演じるには元気の足りない子だったのが珍しいかも。
ヒメちゃんの事が気になるカノコを気にするすみかさんの鋭い洞察は素晴らしい。すみかさんはイケメンで美しいから目の保養になった。
すったもんだの末にカノすみペアも完成する流れは尊い。
すみかさん役の小市眞琴の声が良い。最近名前をよく見るようになった。前期放送のの「閃の軌跡」で名前を覚えた人。
ヒメちゃんの完璧なる可愛さを愛でるアニメでもあったわけだが、他も負けずに良いから私の中の可愛い子ちゃんランキングだと「カノコ>すみかさん>綾小路さん>寧々さん>ヒメちゃん」の順になる。
ていうかこういうユリ学園の小芝居を入れつつ接客するカフェってあるのか。とても素敵だと思います。
最終回ではサロンの制服が夏服になったことで女子特有の問題が起きることに。
冬より布量が減った分、体の事情が外部から見えやすい。となると綾小路さんのおっぱいのデカさが目立ちまくってしまう。健全なサロンの方針としてそれはエロス成分だから隠したいとなってしまうのだ。出るものは出るから抑えられないという生物の都合を分かった上でもなお、不自然に綾小路さんを押さえつける。これは彼女が可哀想。
しかし、大きなそれは人から隠すべきいやらしいものではないのだ。ということも言った最終回は良い話でした。
良いカフェで良いギャルの素敵な仕事を愛でる。そんな素敵アニメでした。そんで店長の腕はいつ治るの?
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