こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2023年のアニメの感想(4月~6月)その10

 6月が終わって春アニメを振り返ると、前期ほど酷い「万策尽きた~!」状態は無くとも、一回くらいのお休みなら多くの番組で見られたな。やっぱりコロナとか関係なくとも各会社忙しい模様。

 

 空いた一週は総集編や声優さんを呼んでのトークとかで適宜乗り越え、なんとか悪くない形にはなったな。あっ、でもここへ来て2回目の放送落としを出したことで「カミサマ活動」のアニメはまだ終わっていない。さすがに2回休みを出したら次クール持ち越しになるんだな。

 

 どこもかしこも仕事の仕上げ期間にたっぷりの余裕が無いのは分かる。だが締切に間に合わない者に良い査定が出る事などまず無いのも事実。そこのところは各員意識して頑張ってくれ。

 てなことをテレビを前に電波が流れてくるのを待っているだけの人間が言っても、受け手の心理としては、なんか説得されたくないと感じるかもしれない。嘘無きホントの事を指摘された場合、痛いほどホント過ぎるゆえ人はムカつきを覚える。もまぁそんな事もあるわな。

 

 7月になって早くも新番組がスタートする中、まだまだ記憶に新しい春アニメの振り返りが終わらない。

 では今日も元気に振り返ろう

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魔術士オーフェンはぐれ旅 聖域編

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 はぐれすぎだぜ。でも男の心理ってのはホントのところではそれを好みがち。

 

 なにやら硬派な感じで進むファンタジーなので雰囲気、キャラは好きになれた。

 ふざけたファンタジーがわんさか生まれる昨今の状況から見れば、全然ふざけず真面目にやるファンタジー枠として重宝出来る。

 

 でも聖域を巡ってやっていることが何か複雑というか、ちょっとよく分からんことになっていたような。いつもではないが、回によっては「ながら作業」で見てしまったのでそんな感想も出ちゃう。スマン。

 

 とりあえずロッテーシャがただの女ではなく、チート級のすごい力を持っていたという意外な事実が分かった。疾走した旦那を追って戦うあの儚げな美には良さを感じます。

 

 小僧だったマジクはオーフェンから独り立ちしてちょっと男を上げたな。もうオーフェンの後をついて回って「お師様」を言うばかりの小僧ではなくなった。あの呼び名は他のアニメではまず聞く事がない。

 

 クリーオウが可愛い。

 彼女もただキャンキャン吠えるお嬢様でいるのに留まらず、事件の渦中の人として結構すごいことになっていた。

 最終回では、クリーオウの愛がオーフェンが求めて走り出す愛の追いかけっ子が展開した。クリーオウの掛け値なしの愛が眠れるレキを覚醒させ、結果的にオーフェンに追いつき合流が叶う。この愛あるオチは素敵でした。

 あとクリーオウはもっと可愛い服を着た方が良い。

 クリーオウを演じた大久保瑠美の透き通るようなキレイな声での芝居は良かったっす。

 

 森久保祥太郎は今期だとココと「逃走中」アニメでも主役を張って活躍しましたね。偉い。(←何様?)

 

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 悪口、侮辱のつもりはない。ただ個人の趣味として一番したくない髪型がマッシュヘアなのだ。なのでお気に入りだったアイドルとかがヘアチェンジでキノコ頭を選んで来ると落ち込みます。多分コレ、大多数までは行かずとも少数意見ではないはず。

 

 そんなキノコ頭のぼけぇ~とした少年マッシュのハチャメチャな学園バトルもの。

 マッシュ役の小林千晃は、去年やっていた間抜けな賢者アニメでも同じくらいローテンションな主役キャラを演じていた。あの芝居経験がこっちでも活きているんだな(多分)。

 

 髪の毛があるワンパンマンハリーポッターの学校に行くみたいなアニメだった。

 マッシュは筋トレで得た物理攻撃オンリーで魔術学園の生徒と競い、全部ねじ伏せていく。物理がファンタジーを凌駕するという点が毎度の笑いどころ。

 

 学校のクラス分けの方法、箒に乗っての競技があるあたり、ハリーポッターと要素が被っている。作者はハリーポッターを見ていたのだと思う。

 ハリーポッターは平成中盤以降の児童ならだいたい皆が通る道。私もゲームキューブとかアドバンスのゲームでハリーポッターに触れています。

 

 ぼさっとした間抜けな少年だが、じいちゃん想いでシュークリームが大好きという点には好感が持てる。私はバッキバキに冴えているからぼさっとはしていないが、おじいちゃん子でシュークリームが好きという点では彼と共通している。

 

 ドラゴンボールみたく、強い敵が出てきてそいつをクリアしたらもっと格上が出てくるの連続だったような。そしてマッシュは全部を乗り越えて行く。

 やることは一貫してその感じだったので、テンポにズレなく普通に楽しめました。

 

 マッシュの「そこでそれ言う?」といった具合の空気を読む思考無き言動も一貫して楽しめるお笑い要素だった。ごく自然体で生きる彼の生き様は素敵です。髪型は変えた方が良いと思うけど。

 

 ヒロインのレモンちゃんのおバカ可愛いヒロイン性がよかったです。上田麗奈の声は可愛い。

 

 EDのシュークリームの歌もノリノリご機嫌ソングで良かった。初めて聴く軍団の曲だたけど、歌が上手かったと思う。キャラがノリノリで踊るEDのムービーも良かった。

 

 更なる強敵の影、出現!てな感じのところで終わり。

 続く2期も決まっている。近々放送があると思うので、その時に備えてシュークリームを啜ろう。シュークリームは食べるよりもクリームを啜るの定義で挑む一級スイーツである。作り出した職人はマジでナイス!

 

魔法使いの嫁 SEASON2

A small leak will sink a great ship.Ⅱ

 これ6月で放送終わっとったんか。普通に連投で夏もやるのかと思って待っていたら先週分が無かった。調べてみると、春の分は終わって続きは10月からやるとのこと。油断した。これだから情弱でいることは色々危ない。情報社会の波乗りジョニーになりましょう。

 

 前期放送の「ノケモノたちの夜」を見ていたら、少女とデカい怪物男のコンビという点で共通するため本作の事を思い出した。で、思い出した次クールには魔法使いの嫁の新作が来たし、ついでに今回も獣と幼女の組み合わせの「贄姫」のアニメが来て、なんか系列として「それっポイ」のが乱立してちょっと混乱する。時代は和製の「美女と野獣」を求めいるのか?ポット夫人にはまた会いたい。

 

 前回シリーズの放送がかなり前なので、ここへ来て2が来るとは思わなかった。

 事前におさらい用の1期を再放送していたが、私なら期間が空いても頑張れば思い出せるし、久しぶりの世界観にも雰囲気的になんか馴染んで行けると謎に自信満々だったので、再放送はまぁスルーでいいか~と決定。そしたら思いの外かなり忘れていて2期前半は話に入っていくのに困難した。反省。人の記憶はそこまで万能ではない。

 

 今回からはチセが魔法学園に入校する。なんか異世界なろうみたいな流れになってきたな。

 前回だと結構田舎な所で展開する割とこじんまりとした世界観だったような気がするけど、それと比べて今回は随分と世界観が広がった。というか変化したな。

 

 だと思ったけど、チセはコミュニケーション技術に乏しい。この私のペラペラ回る極上話術を伝授したいレベルだ。

 でも彼女なりのペースでなんとか学園の仲間とも打ち解けている。序盤は新天地に来て戸惑うチセを応援したい気持ちで見ていた。

 

 級友のルーシーのつんけんしている感じが結構良い。笑顔を多く見せる素直な子のスタンダードな女子的良さも一生良いものだけど、慣れない内はちょっと厄介なルーシーくらいのヒロイン性もなかなかどうして悪くない。

 ルーシーがお兄ちゃんはじめ実家に対してコンプレックスやトラウマを持っている物語性はシリアスだった。このキャラを気に入ったので、彼女の掘り下げがあって良かった。

 

 もう1人強めに気になるのはフィロメラ。チセよりもっと人との喋りが不自然。これは気になる。

 おどおどして気弱で口数が少ないフィロメロを演じたのが河瀬茉希なのは意外だった。もっと元気だったり強い女をやるイメージがあったので、これは何か新しい。

 

 エリアスとチセが相変わらず仲良し。

 エリアスがクール目に過保護な点が印象的。熱烈に好き好き言ってくるのではなく、想いとしては同じ物を持った状態でも見た目としては控えめに来るエリアスは慎みがある。男はクールに愛せ。やっぱりコレですなぁ。

 

 学校にいる巨乳のイモムシ保険医のデザインは強烈なものだった。アレは好きっす。遠藤綾の声も良い。彼女の出番が増えると良いです。

 

 後半クールに備えます。

 

地獄楽 

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「切合上等!」と言わんばかりの好戦的キービジュが良い。画眉丸は忍法アクションだから刀無しだけど。

 

「天国大魔境」を見た後にやって来る地獄を冠したアニメ。天国と地獄、今期はどちらをも見つめる神秘的シーズンとなりました。

 

 物語の導入パートとなる1話目と2話目でテンションがガラリと変わった。

 序盤はその手の施設で死刑を待つ段となった画眉丸、その死刑執行人の佐切が中心となって生死を見つめる重めの人間心理の物語が展開する。

 死を目前にして、愛する妻に会いたいという生への渇望を復活させる画眉丸がいて、人の首をハネる重責に精神を圧迫される美しき首切り人 佐切の葛藤が描かれる。立場が違えど、それぞれが生死について深く追求する流れは文学的でよろしいじゃないか。

 

 無骨な輩が多い山田浅ェ門軍団の中では一等美しい佐切の存在は光って見える。心に葛藤を持ちながらも強く生きる佐切は儚げで美しい。格好良くて色っぽくもあるヒロインで好きでした。

 これの前日には、頭を空っぽにして猫と楽しく遊ぶ能天気女を演じていた花守ゆみりが、こちらでは鬱屈としたシリアス思考な乙女を演じてる。この温度差が面白い。

 あと山田浅ェ門軍団出過ぎ。

 

 ほぅ、こうして生と死を文学的に見つめる和風な人間ドラマなのかと思いきや、そこにドンとイメージを変える追加要素がぶっ込まれる。

 凶悪な死刑囚共はセットで謎の島に流される。そこは不老不死を叶える力があるとかないとか、そして入った人間のスムーズな脱出を確実に邪魔する化け物軍団がいる。

 早々に丘から離れ、本編のほとんどは怪物だらけのカオス島で展開する。幕府の調査に有益な情報を持って帰れば無罪放免になるという触れ込みでの島流しだが、コレは実質死刑だろ? 

 

 島に着いて早々にも重要人物かと思っていたキャラが次々と謎の化け物に狩られる。このバイオレンス&ショッキング展開には目が覚める。

 

 化け物軍団のデザインがかなりキショい。こういうグロいデザインは結構好き。

 島に入ったら各所に散らばった各員がスーパーバトルを連続させる。

 これは迫力満点。絵が元気に動く事必至のアクションシーンが連続なので、描く方も疲れるだろうに。というわけで地獄楽は一週だけ休止した。放送が無かった日は寂しかったっす。

 

 画眉丸は忍者だけど一般的に知られる忍法の範囲を越えて能力がスーパー人間過ぎる。

 佐切、杠ら出来の良いイケてる乙女ズが出てくるが、主人公は嫁持ちということでどこぞのハーレムアニメのように性的思考がふわふわしない。ただ嫁を愛し、再会するためにガチで頑張る。出処が清い画眉丸の原動力は好ましい。こういう設定の若い主人公も珍しい。

 

 でも最終回で杠が説く忍者理論が不穏。

 嫁がいるのは画眉丸の頑張りを底上げさせるためのもので、その用意が怪しい。なんなら嫁の存在自体も幻術であり、画眉丸は誰かが作った設定の上で踊らされているのでは、なんてことまで言い出す。

 嫁がいたのは画眉丸の頭の中だけでホントはいない。だったら超怖いんだけど。能登麻美子ボイスの顔には傷、心には清さを持つあの優しい嫁がイマジナリーキャラならショックだわ。ていうか能登麻美子はマジで今期はいろんな所に出てくるな。助かる。

 その後にはやっぱりそうだったのか、画眉丸の記憶が薄れて思い出せない事項が数件浮かび上がってくる。最後でまた違うサイドからの怖い要素をぶっ込んで来やがったな。

 

 油断したら速攻死ねる激戦地の中にあっても、やはり乙女は風呂が好き。そう分かるヒロインの風呂回は良かったっす。生死を賭けた極限状態で行うリラックスという点から、普段以上に肌色が見える事にありがたみを感じられた。

 

 ヌルガイが実は女だったと分かるところには萌えました。小市眞琴の男みたいな声が良い。

 

 最終回まで大バトルだった。

 男女を兼ねて越えた存在でもある強敵の天仙さまの存在も印象的。なんだか神秘的な美を感じる敵だった。下につける兵隊にはキショい化け物ばかりだけど、その主は神々しいというミスマッチ感が強く印象に残る。

 

 島全土を覆う要素が漏れなくキショいので、この解明と脱出がどうなるかという今後の展開もかなり気になる。

 2期が決定したので、これは見るまで死ねない。その日までは私も不老不死である事を誓います。

 

 

koshinori.hatenablog.com

 

 

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