こしのり漫遊記

どうも 漫遊の民 こしのりです。

2024年のアニメ感想(7月~9月)その15

 10月も半分が来ちまった。早いなぁ~。ちょっと前まで海開きとか夏休みとか言ってたのにもう夏の扉も閉じてしまいそうな時期だぜ。昨日なんて近所のガキがお神輿ワッショイしている元気な声が聞こえたし。もう神輿の季節なのかよ。

 だがあの夏の暑さを体がずっと覚えているから恐ろしい。1年待てばまたあの熱気だらけの季節が来るのかと思えばゾクっとするぜ。

 そんなこんな季節の動きがあってもなくてもずっと見ていくしかないのがアニメ。

 10月に入ってからは、マジで怒涛の勢いで新作が始まっている。不要不急な映像化のオンパレだな。同時期に集中しすぎ。

 今回も始まって早々ゴミっぽいのからしっかり楽しそうなヤツまでクオリティ様々用意されてる。

 そうして新作を追いかけるのに忙しい中、終わった夏の振り返りがまだ間に合っていない。

 10月から始まった新しいのをチェックしつつ夏の最後の振り返りを行おう。先を見てぐんぐん進むターンが圧倒的に多い人間だが、後ろを振り返ることが決して嫌いではない。それはそれで好き。だから今日も振り返るのだ。

 

 

【推しの子】第2期

【推しの子】2nd season 2 [Blu-ray]

 今期は推しの子の他に鹿の子、ロシアの娘(こ)、男の娘と色んな子で楽しめるクソ暑いシーズンとなりました。とりあえず全部セットで見てきた。

 さてさて、1期の調子が大変良かった話題作の続きが遂に来たぞ。待ったようですぐに来たようで、なんとも不思議な感覚。

 

 まずはOP曲をケンティー中島健人)が歌っているのが意外過ぎてビックリだった。格好良い歌でした。

 OP曲の「ファタール」はたくさん聞いてちょっと踊りもした好きな曲でした。運命的でも致命的でも愛はしっかり愛だ。そういうこっとすね!ありがとう。

 

 今回は2.5次元舞台に迫るというテーマで切り込む。1話目の開幕シーンは、まさにその舞台演劇の開幕シーンをまんまお届けする内容になっていた。アニメの見せ方としてコレは異質。リアルの雰囲気をお届けする事を重視しているようだ。

 マンガ原作の舞台演劇化ということで、原作者先生と脚本家の理解齟齬について、原作改変の危険さについてなど、お客さんがまず見て知ることがないガッツリ裏の面倒事を描いていた。

 舞台脚本が気に食わないアビ子先生がズバズバとキツいことを言ってくる内容は印象的だった。あそこには原作者の怒りや熱意を見た。

 良くも悪くも漫画家なんて立場の人間は普通の社会人とは歩む道が異なることから、一部扱いが面倒な人もいるという裏の都合も話していた。社会性ってやっぱりちょっとは必要なんだな。

 

 原作者がメディアミックスにうるせぇ事を言ってくる都合もまぁ分かる。キャスト選びから脚本まで含めて安易な作りにしたクソ実写映画を公開されることで心にダメージを受ける原作者の怒りと悲しみも描いていた。

 あぁ~これってやっぱりあるんだ~と納得。確かに原作に還元するものが皆無だろってツッコんじゃうようなクソ実写化もある。なんならマンガ実写作品なんて全体的に滑っているから、そういう想いをした原作者先生はたくさんいるはず。

 イケメンであることだけが取り柄で芝居力はゴミっている若手俳優に映画をダメにされてお怒りの漫画家先生の想いを描いていたのにはリアル性を感じた。これも確かに実例をいくつか思いついちゃう。

 ゴミ実写俳優のレッテルを貼られたメルトくんが汚名返上のために舞台俳優として戦ってレベルアップしていく内容はエモさと熱があって良かった。文句を言いたい作家の都合もあれば、言われるダメな役者の想いも描いていて、多面的な見方が出来て面白かった。

 

 とまぁいつまでも舞台演劇の感想が続くくらいに、本編でもいつまでも舞台演劇編をやっていて、肝心なママが殺された事件の真相についてのターンに移行しない。

 裏を描くお仕事ものとしての面白みもあったが、これってこんなに芸能ものに傾く作品だったのか?と作風に違和感があった。1期から少し方針を変えて来たな。

 それとこれは私が忘れていただけなのか、主人公のアクアくんがなんというか面白くない。こんなに一歩下がった場所から訳知り顔でやれやれな感じで喋ってくる鼻につく系なヤツだったかな。まぁ中身は転生おっさんだから若いキャラと比べると精神の余裕はいくらかは出るのだろうけど。思ったよりもなろう系みたいなお兄さんだったな。

 実際にはこういうもっさり系な見た目でクールぶってボソボソ言ってるヤツはモテません。

 

 それに妹のルビーちゃんのターンが全然回ってこねぇのにもややイライラ。そこも2期の大きな違い。もっとルビーとMEMちょを出せ。2期がちょっと眠いことになったのは、彼女らアイドルのターンが激減したことだな。ていうかもう野郎の舞台話はいいんだよってなってきた。

 

 寄り道から本筋をしっかり思い出したのか、舞台が終わって打ち上げに入ったところで急にズバンと本題に戻っていく。俳優の姫川がアクアくんの腹違いの兄弟らしいぞ。密かに行ったDNA検査の結果を酒の席でズドンと言っちゃうアクアくんが急に冴え冴え少年に見えた。あれは良いハンドルの切り方でしたね。

 後半から追い上げて話が動く。父親問題と同じく謎だったアクアくんの前世の体の行方についても新たな発見があった。なんと白骨化して見つかりました。骨がカラスの巣みたくなっていた。こいつはしっかりと燃やして土に埋めてもらえなかったこともあって成仏せずにまた日本に別の命として出てきたのか。ミステリーやサスペンスの気も強くなってきて興味深い。

 

 父親が誰かの謎に迫り、そこが終わったらアクアくんもスッキリなご様子。そこから恋愛について見つめるターンもあり。もっさい見た目の割にはかなちゃん、あかねちゃんと優良物件からお声がかかる栄誉に預かっている彼は一体どっちとどうなるのさ?

 で、なんかあかねちゃんを振ったみたいな感じになって行く。私ならあかねちゃん派だけど、まぁあかねちゃんの事を思えばアクアくんは止しておいた方が良いかと思うので別れるならそれで安心です。

 と思って最後まで見ていくと最終回でアクアの方からこれからは守りたいとか言ってキッスして来た。お前、それはどうなんだい?

 復讐の事と自分の死体の事の問題がとりあえずスッキリしたことで恋愛脳になったアクアの急な切り返しになんかモヤモヤ。おまけにイライラ。

 今まであかねちゃんを利用してきた身で何を都合の良い事言うねん。あかねちゃんの方は別れる準備をしていたのに、あの野郎引き止めに入りやがった。

 あかねちゃんで行くのは良い判断だと思うんだよ。私もあかね推しだから。ただあかねちゃんのことを思えばそいつとくっつくのは止めた方が良いとボリュームデカく言っちゃう私。複雑です。

 アクアくん、結構問題児じゃないかな。根っからの悪人なことはないが、ちょいちょい言動にクズ男な感じが見え隠れするんだけど。よくよく考えればかなもあかねもなんでこいつにコロッと行ったんだ?

 そんなこんな人間心理の中でも恋心は複雑ゆえ、その点で誰もが納得する形のフィクションを描くのは難しいのだ。

 

 最終回ではルビーの精神にも動きがあった。先生の死体が発見されたことで、命を奪った者への復讐心が芽生えてしまった。綺麗だったルビーちゃんの心に闇が見えたラストは怖い。

 そんな中でもしっかりお仕事するのがプロの流儀。最終回で無事完成したB小町の新曲MVは可愛かったぞ。MV撮影では、夏に冬場のシーンを撮ったり、逆に冬に夏場のシーンを撮ったりするのがちょっと面倒なあるある要素らしい。そんなことも言ってた。

 あとキャラが覚醒時に瞳術を発動したみたいに見える演出も印象的だったな。「NARUTO」の写輪眼とか輪廻眼あたりを思い出す。目でものを言って来るアニメだった。

 

 新作放送を落とした週には特番を用意してやりくりしてきた。そのため9月中放送終了にはちょっと間に合わず、10月1周目までの延長戦となった。最終回はいつもの時間から大きくズレた別日となり、録画勢に余計な労力をかけることになったとか。

 これって9月中に終わらせることが出来なかったから放送枠から追い出されたってことだよな。狙ってわざわざあんな時間にして最終回を見逃す人間を増やすプランニングで行くとは思えないんだけど。まぁこっちはちゃんと見れたのでOKす。

 無事3期も決まったことだし、これからも推してもらえるよう頑張って予定を守った作りでよろしくっす。

 

闇芝居 第十三期

第8話 笑い袋

 第13期まで漕ぎ着けたのはすごい。よく続くなぁ。これも好きなシリーズです。

 相変わらず不気味でキショい怪奇話のオンパレ。各話ショートに楽しめるのでコスパが良い。こういうのを見ると、中だるみしまくりの長編よりスマートに面白くスパッと終わる短編作品を描く方が技術がいるのだなと思えてくる。

「そこからもっと続きが見たいよ~」と思った所でスパッと終わるのや「どゆこと?」で落ちるものもあり。話のクオリティにばらつきがあるかも。

 基本的にはキショいバッドエンドで締めるものだが、亡き母の霊が娘の結婚式を見守っている話はちょっと感動な良い話だった。たまに邪悪さや恐怖がない良い霊の話も入ってくる。

 最終回はちょっと特殊な作りで、いつも外野だった津田寛治ボイスのお面屋も物語に入り込んでくる。闇芝居の中にあの仮面の紙芝居屋も出てきて、紙芝居を見ていたキャラが消される闇なるオチだった。最後までしっかり闇っていた。

 

 次ぐ14期もあるのかないのか。あるならその時にはまたよろしく頼むぜ。

 光の中で生きて来た私だからこそ、たまには真逆の闇が欲しい。その需要が短い時間で満たされる秀逸な作品でした。ありがとう。

 

カードファイト!! ヴァンガード Divinez Season2

「奇跡は舞い降りる」

 運命の戦いの次には宿命の戦いが待っていた。どちらもオタクの好む概念。つうわけで今回は運命を越えた先の宿命対戦が勃発。とにかく命ある者は皆忙しくカードを引くしかねぇ。あとナオ先輩にまた会えて嬉しい。推しヒロインに決定です。

 運命者、宿命者の各陣営から6人が選出され、順番に決戦を繰り広げる。中2な感じがしてきて楽しい。宿命者陣営には新キャラも見られた。そこが今回から追加されたお楽しみ要素。

 この頂上決戦に推しのマサノリがいるのがなんか面白い。そこにも注目。こいつも曲者のくせしてすっかり人気キャラになったな。良いお坊さんカード戦士だ。

 

 未来から来たヒカリが実は現代に居残っていたと判明。アキナくんとしては今の妹と未来の妹がダブルで楽しめる充実カードバトルライフ到来。妹ヒロイン無双クールとなったため、妹好きには嬉しいシーズンになった。

 

 ちょっと箸休めの過去回想回では、運命者、宿命者の皆が実は出会っていたキャンプシーンをお届けした。まだ若いマサノリくんが出てくるのはちょっと嬉しい。

 

 釘宮理恵ボイスの喋るチビぬいぐるみが今回の仕掛け人でボス。こいつをなんとかするためにあっちもこっちも皆してカードを引け引け。

 釘宮理恵は今期だと「ラーメン赤猫」「FAIRY TAIL」で小さな猫の役をしていて、こちらでもチビマスコット役なので、もうそういう芝居が行ける人ですっかり定着しました。良いお声で助かる。

 釘宮理恵がナオ先輩の体を乗っ取ってアキナくんと戦うことでイカす女幹部みたいに見えた。こっちのダークなナオ先輩も良し。

 釘宮理恵を追い出して無事元の姿のナオ先輩を取り戻した時には、ちょっと二人の間でラブい感じになっていて良かった。ナオ先輩がアキナくんの勇姿を「格好良かった」と評価した点にはグッと来た。アキナくんも頑張った甲斐があったなぁ。

 最終回ではもう駄目かもしんないと思ったヒカリちゃんの命が無事救済されるルートに入れて良かった。最終回終盤の兄妹二人切りのシーンに見る家族愛にちょっとウルッと来ました。

 最終回にトマリさんやミチルがちょこっとだけ出てきたのも思い出。トマリ姉さんは格好良い。ウチの管轄にもああいうイカスポリスギャルがいれば良いのに。

 

 アキナくんを演じたキスマイ宮っちの声優としての芝居もすっかり板についたものだ。同クールには「キン肉マン」のブラックホール役でも活躍していたし。今後も声優としての彼の活躍に注目ですなぁ。

 

 あと気になるのが放送日程。前シリーズの時もそうだったが、途中で本編休止週が数回挟まれた。なので9月中に放送が収まらなかった。制作が間に合っていなかったのかな。

 

 運命と宿命が導いてくれたならまた新しいシリーズでの出会いがあるかもね。

 と思ったところでやっぱりあったぞ新作。来年1月からもまた新シリーズをやるとのこと。じゃあまた見てやるか。このシリーズとの付き合いも長くなったものだ。

 

〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン

忍物語 しのぶマスタード 其ノ肆

 おぉ!テレビでレギュラー放送のシリーズは久しぶりではないか。

 これも振り返れば15年くらい前からやっているシリーズか。出ていた声優陣もその期間で全員ベテランに格上げされたなぁ。これのスタート時だったら千石撫子役の花澤香菜だってまだまだ名前が売れてなかったはず。ここで知ったという人もいたことだろう。

 アニメ業界と共に歩む人生をやるってことは、それに出ている役者の人生も横目にして生きるってことだからな。というわけで、出演者の皆様の長い活動についてもあれこれ感慨深く思うわけである。私のアニメ人生も極まって来たなぁ。

 

化物語」「偽物語」「〈物語〉シリーズ セカンドシーズン」「花物語」くらいは見たはずだけど、あとの単発シリーズや劇場版はスルーで、以降は西尾シリーズの「刀語」「クビキリサイクル」に流れて行ったな。この夏に入って久しく物語シリーズに合流したわい。

 

 やっぱり渡辺明夫キャラデザの女子は可愛い。この絵柄が好き。プリティーシリーズでもお世話になった美少女デキャラのザインです。

 開幕エピソードは、シリーズの看板娘と言っても過言ではない千石撫子ちゃんメインの青春怪奇物語だった。撫子ちゃん、久しぶりに見ても可愛い。まだこの年代の萌え女子の声が出せる花澤香菜も頑張っているなぁ。喉が若い。

 撫子とタッグを組む相棒として斧乃木ちゃんも来た。あぁ~いたわこんなヤツ~と思い出す。彼女の「僕はキメ顔でそう言った」の決め顔からの決めセリフも健在。これを聞いた当初は「ぜってぇー流行んねぇよそれ~」と微妙なセンスを笑ったものだが、その微妙に流行んなそうな感じが私の趣味に刺さってしっかりと覚えていたというのが本当の話。あのダサ面白いセリフは後からジワジワくる良い発明だよな。私も決め顔で何か言うのが特技だからな。

 色んな人格の撫子ちゃんが分身して出てきて視覚的にも楽しめた。一人は露出狂の変態みたいなのもいて楽しかった。

 真宵ちゃん、神原ら懐かしさのヒロインも次々登場で同窓会気分だった。ちなみに同窓会未経験者が言ってます。

 懐かしのキャラに再会出来て嬉しい。嬉しさのあまり噛みまみたな事もあった。真宵ちゃん可愛い。

 

 新顔の日傘というヒロインを日笠陽子が演じていたのは名前キャストだったのかな。ひよっちはこれの放送期間中に新事務所を設立し新しい進路に進みましたね。これからも応援します。あやねるとのラジオも面白い。

 

 忍ちゃんが出てくる話ではスーサイドマスター言い過ぎでそのワードがやけに頭に残る。スーサイドマスターって良い具合に中2臭いワードだよな。だから記憶に残るのか。

 

 久しぶりにシリーズを見てこんなにベラベラ喋るアニメだったけ?となった。よく喋る方だとは覚えていたが、にしてもずっとベラベラ喋って一人のセリフ量多っ!声優も大変だろうに。

 でも久しぶりにシリーズに合流する間に、こっちもベラベラお喋り人間を極めたので、結果ベラベラ喋る私に合う感じになっていた。ここから初めて入る人が見たらベラベラがすごくてびっくりしちゃうアニメかもしれない。これが西尾節ってやつか。久しぶりに体感しました。

 それとしっかりインテリジェンスがある作風だけに、昨今乱造されるそれがゼロのクソアニメに慣れた状態で触れると新鮮に思えた。バカなアニメに慣れすぎたせいで、求めていたちょっと賢いアニメに出会ったらそれはそれで違和感があってスムーズに入り込んでいけないという異常反応が出たのかも。序盤の方はスムーズに話が頭に入ってこないことがあった。私のアニメ脳も相当キテるなこりゃ。

 

僕のヒーローアカデミア(7期)

第159話

 第7期はスタート時に変則的フォーマットが見られたことから、終わり時もちょっと変則的になった。

 放送スタート時には平和な春時、バトル展開がどんどん加熱して行った中編に差し掛かった時にはクソ暑い夏、そして終わった時は10月も2周目に入って気候穏やかな秋。季節を感じる中、半年間のヒーロー物語が楽しかった。今年のアニメシーンの中でかなりまともな楽しい時間を持ってきてくれた秀逸枠だった。同時期にフザけたアニメが複数あったので、週末に見るヒロアカ時間で常識というものを取り戻すことが出来た。ありがとう。

 

 さてさて7期2クール目もヤバいヤバい。 

 ヒーローとヴィラン大戦争勃発で、あっちもこっちもマジの灼熱バトル展開が待っていた。

 もうアカデミーで仲間達と楽しく学び、熱く競争していた爽やか青春時間なんて皆無だな。油断すればいつでも世界の終焉が来そうな聖戦となっていた。

 

 事前にたっぷりとヴィラン討伐計画を立てて挑んだヒーロー側だが、当初の予想を大きく越えてヴィランサイドが強力だったものだからヤバいヤバい。てんてこ舞いなんだけど。

 一度は沈黙させたと思った死柄木、オールフォーワン、荼毘が恐ろしい覚醒からの再始動をぶちかましてくれてヤバい。

 男連中に負けずにこっちもヤバいのがトガちゃんの覚醒。悲しみと憎しみの中、亡きトゥワイスの想いを連れて覚醒したトガちゃんの進撃もやばかった。NARUTOの多重影分身が可愛く思えるレベルでトゥワイス盛りだくさん絵巻が展開となり、この世の終わりみたいな風景が見られた。あと普通にキモい。トガちゃん自体の分身なら可愛いものだけどトゥワイスだとキモかった。あいつもワルモノサイドにしては良いヤツだったけどあの数で来られると駆逐してやるぅ!を実行したくなる。

 

 死柄木をなんとかするため、かっちゃんが青春の炎を燃やし尽くすターンが熱かった。たくさんいる登場キャラの中でもかっちゃんはかなり推せる。なんだかんだこいつもある意味ではお茶子ちゃんと並ぶヒロイン枠だった。

 死闘の中でボロボロになっちゃうかっちゃんを見ると心がズキリと来る。死柄木許せん。ボコボコにしてやりてぇ。誰か早く仇を討ってぇ~。

 

 敵側も簡単にやられてくれないから困る。オールフォーワンと荼毘はもう仕留めたと思ったのにまた来るからしつこい。

 もう荼毘の闇は後戻り出来ないだろうからトドメを差した方が良いと思っていたが、今回シリーズでそこにも決着がついた。これは世界を巻き込んで展開する轟ファミリーの家庭内問題を扱ったものだったのだな。最後は両親、兄弟皆揃って珍しい轟家全員集合の画が見れた。

 普段はどっちかと言うとうるさいバカ役に回ることが多い下野紘が、病んだ凶悪兄貴の荼毘を演じたのは結構印象に残る。良い演技でした。彼が演じがちなうるさいバカのキャラにはいつも「うるさいバカだな!」とツッコんじゃうけど、役者の彼のことは好きです。

 

 お茶子ちゃんとトガちゃんに見る光と闇の交信や友愛には、シリーズを通してお世話になった。この対照的な二人の繋がりがなんか良いな~と思って見ていた。「NARUTO」でいうところのナルトくん、サスケくんの関係を男女入れ替えてやっているみたいな感じにも見れないこともないような。ていうかいちいち「NARUTO」要素を引っ張ってくるあたり、私も相当にあの忍者活劇が好きなんだな~。というわけでどちらの作品も大好きっす。

 並べば凸凹な二人だからこそ、気になって惹かれ合っての女の友情が生まれるんだな。友情としては歪な形を取っているけど、そうなって行く人間心理は実にスマートで正直。

 作品の魅力の1つは、ヴィランメンバーの中でゆっくりじっくりと熟していく闇を描くことにあると思う。どのようにして人が病んで堕ちるのか、そこに迫るターンが好き。今回のトガちゃんの歪みが顕著になってくる青春の回想も印象的だった。人と違っても愛が示したその方向にしか歩めない彼女のヴィラン道にも一見の価値あり。

 主人公から見た悪者でも一蹴して退場にはせず、しっかり掘り下げる。そこにキャラ愛があって良いよね。他の作品が出来ていない事そこをしっかり行っている点が良い。

 闇に寄り添って光を照らすお茶子ちゃんのキャラ性は実用性があるし、なによりも清くて愛せる。お茶子ちゃんがきらめいていたシーズンでした。

 今年はネタアニメ出演が連発したことでちょっとハズレ年だったかな~(個人の感想です)なあやねること佐倉綾音氏が演じた大変良いキャラでした。あとあやねるとお茶子ちゃんってちょっと似てる感じがするよね。

 

 オールフォーワンの邪悪な強者さゆえの余裕ぶりが怖い。そしてムカつく。

 このワルワルおっさんを前に満身創痍なホークスの姿が痛々しい。ホークスも良いキャラで出番が多かった。

 最終回でオールマイトがメカメカしく武装して戦場に帰ってきた。私が来た!もお久な感じがする。オールマイトのラストファイトの熱さがすごい。ここの作画も張り切っていた。

 

 まだ厄介なボスを残した状態でバトルは続く8期に持ち越しとなった。そして次がファイナルシリーズになるとのこと。

 続きは来年と発表が出たので、それまでこちらもプルス・ウルトラで生き残るしかない。この決着を見ずには死ねませんわ。

 デクはマジで頑張れ!次がマジで最後の踏ん張りだぞ!すごく応援しながら放送を待っています。

 

監禁区域レベルX

#06 光明

 変則的放送スケジュールを取り、放送スタートは7月からではなく9月から。9月中に4話まで放送した。

 

 なんだこの物騒で不穏なタイトルは?

 全く情報を入れずに1話を見ていく。いきなり謎と不穏が襲いかかってくる。

 まずはこのしっかりアニメアニメせずの動きある紙芝居の感じはやっぱり闇芝居の感じがする。

 今期は「闇芝居 13期」「未来の黒幕系悪役令嬢モリアーティー異世界完全犯罪白書」「0歳児スタートダッシュ物語」「村井の恋」あたりもこんな感じのアクティブな紙芝居手法を用いていた。まぁ従来のアニメよりも手間少なく行けるのだろう。

 

 主人公女子がちょっとお家で昼寝して起きたら街が封鎖されている。それを知って焦るという導入。これにはどういうことだ?となること必至。

 家族や街の人間のほとんどはよそに避難しているのに、自分は取り残されているというなかなかスリルある現実的にありえん状態からスタート。ちょっと面白い内容。

 1話目の進行が印象的で、画面に映るのはほとんど母との携帯メールのやり取り画面。読み上げセリフなく視聴者に読ませるだけのターンが結構長い。こういう映像がこの長さ流れるのは、アニメとしてかなり違和感かも。ていうかちょっと笑ってしまった。

 自分が取り残された区域にXと書いて「サイ」と読む化け物がうろついているからマジで気をつけろと母から連絡が入る。逃げ遅れたからといって外に出てはいけない、窓から外を見てもいけない、音を立てるな、そんな怖い指示もママンから届く。これはなんとも意味分からんパニックもの展開になった。

 同じマンションに取り残された同級生の修平くんだけがパーティーメンバーとなる。その彼を仲間に入れてなんとかするという展開に入っていく。そこらをぶらつく化け物に会ったら終わりな危険な流れは、いつだかやっていたアニメ「青鬼」みたくもある。

 

 サイに一回殺されちまうけど、リゼロみたいに死に戻ってまた同じ状態から話がスタートする。自分の避難が可能になるもっと前の世界には戻れないんだ。

 でも次の世界で出てくるサイの形状や能力が変更になっているという点が興味深い。いずれにせよキショい化け物だが、どんどん形態変化していくらしいので、今後もそこを楽しみに見ていこう。

 作画も内容もチープ感がするが、それはそれで心地よく、サイの次なる動向が気になって結構楽しく見れました。これは最後まで見ます。

 

koshinori.hatenablog.com

 

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