こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2020年のアニメ感想(4月~6月)その2

 今期はどんどんアニメの放送が延期になった。特に土日にコロナの被害が集中し、楽しい週末なのにアニメがないという状況になった。この状況から大昔に見た「失われた週末」という映画のタイトルを思い出した。この映画はアル中男の顛末を描いたもので、アニメがなくなることとは関係ない。しかしそれまで楽しかった我々の週末が大きく形を変えていくことから、ある意味で「失われた週末」が出来上がった。

 

 そんな寂しかった土日も6月後半からは徐々に戻りつつある。プリキュア、ワンピース、デジモンが再開し、また土日が楽しくなった。この調子で最後まで行って欲しい。放送の再延期になるとグダる。

 

 マジでコロナには早く日本から出ていって欲しい。そんなことを思いながら楽しんだここ3ヶ月のアニメの振り返りを行おう。

 

 

 

ざしきわらしのタタミちゃん

 田舎の座敷わらしが東京暮らしを始めることで展開する怪奇でコミカルなショートアニメ。

 都会文化の間抜けな点を指摘することで、時にはシニカル展開も見られる面白い作品だった。押切蓮介の間抜けとキュートが融合したキャラデザも好みだ。

 

 Tシャツにプリントされた文字を読んで行くと結構恥ずかしいことになる回は面白かった。確かに絶対に意味を分からずに着ているヤツもいるよなと共感出来る。

 

 最終回はハロウィンだからと街で騒ぎまくって主要キャラが全員逮捕される厳しいエンドだった。ハロウィンは日本上陸時に悪しき文化に誤変換されたんだなと思えた。

 

 先日亡くなってしまった名優藤原啓治がカラオケ屋の店長役で登場しているのを見ると、死してもなお声が残っていることに感動出来る。

 

邪神ちゃんドロップキック’

邪神ちゃんドロップキック'Blu-ray Vol.2【完全生産限定版】

 次々放送が終わる今期アニメの中、本作は全部配信だったので安心して最後まで見れた。

 

 言うほどドロップキックをしていないからタイトル詐欺では?という流れになり、改めてドロップキックをしまくる邪神ちゃんが描かれるテコ入れが行われる。こんなクソみたいな不景気なコロナ時代と秩序のない現代には邪神ちゃんのドロップキックをお見舞いしてもらいたいものだ。

 

 ネタ満載で楽しく、とにかく出て来る女子が可愛い。

 ピノポポロンら堕天使の面々が大変可愛らしく、新たに登場したキョンキョンとランランも可愛かった。

 ヒロインの水着回も用意されていて目の保養となった。

 

 アニメ一期以上に邪神ちゃんがろくでもない。見た目だけはめちゃ可愛いのに中身はかなり愉快なクソ女。邪神ちゃんを演じる鈴木愛奈の粗野でバカっぽい感じの芝居がハマっている。

 

 SNSで自分の悪口を言うヤツは探し出してとっちめる、相変わらずメデューサの金でパチンコに行くなどの悪しき日常が描かれる。メルカリではゴミみたいなものでも良い値で売れるということにヒントを受け、本当に袋に生ゴミを詰めて売りに出す邪神ちゃんの異常行動には笑えた。

 こんなクソ女でも日本に召喚されてからはちゃんと税金を納めていると明かすシーンんがあった。こんなろくでもない悪魔でも社会に貢献してるだから他の日本人も頑張れと暗に示しているのではなかろうかと深読みしてしまう展開だった。

 

 皆で雪合戦をする回で、面倒くさいから一期にぶっ飛ばそうと思った邪神ちゃんが急に手榴弾を投げ出すシーンに一番笑った。

 

社長、バトルの時間です!

社長、バトルの時間です! Blu-ray BOX

 異世界冒険テイストに会社事情を織り交ぜた新アイデアものだった。今期では貴重な全話完走作品となり、何気に毎週の放送が楽しみだった。

 

 RPGみたくダンジョンに潜ってモンスターと戦うけど、そこにコンペとか最後には印鑑を押す会社要素を混ぜることで、ファンタジー世界から現実に引き戻されもする特性があった。この手のファンタジーにのめり込みすぎて色々アレな感じになる者達には、最後にリアルを教える良い方向性ではなかったのだろうか。

 

 メインヒロインのユトリアも悪くないが、個人的にはアカリやガイドさんの方に萌えた。初音ミクっぽさが良いアカリが推しだった。アカリとミナトのデート回はドキドキしたぜ。アカリのスカートの股部分がハートの形でくり抜かれているデザインはおしゃれ可愛くてお気に入り。

 追加ヒロインのマリカが12歳って設定だけど、それにしてはおっぱいがありずぎないか?と思った。

 

 マコトのリュックにケロロ軍曹がいると視聴者間でざわつきがあった。声も口調もケロロだからどういうことなのだろう。マコトが冬樹くんに見えてくる。

 

 OPのハリララの歌も元気で可愛くて好きだった。

 

シャドウバース

#01 これがシャドバだ!!

 スマホ童貞なので全く知らなかったが、本作はスマホの世界で展開するカードゲームアニメである。

 主人公のヒイロくんも最初はスマホを持っていなかったけど、やがては手にしてシャドバを始める。こうして現代では貴重なガラケー派人間として私は取り残される。

 

 ゲームルールとかはまったく分からないが、カードモンスターの作画が良いし、人間のキャラも可愛い。ヒロインのミモリが推し。黒ソックスで絶対領域を作って学校に来るあたり色々分かっている。

 

 シャドバが終わった後にブラッククローバーが放送し、どちらも梶原岳人主演なことからスーパー梶原タイムが生まれた。どうでも良い気づきである。

 

食戟のソーマ 豪ノ皿

 景気よく水着回で開幕したアニメも2話で終わった。アニメ製作現場ってたった2話しかストックがないくらいギリギリなのか。

 

 夏休みでゆっくりしようと思った矢先に世界レベルの料理大会があると分かり、ソーマ達の次なる戦いが始まる。

 料理大会の出場選手を決める校内お料理バトルが展開し、審査員は畳み掛けるようにたくさんの生徒料理を食う。食ったからにはこれまた畳み掛けるように面白ぶっ飛びなリアクション芸をかましてくれた。すぐに放送が終わったが、短い話数の割にはたくさんリアクション芸が見れて楽しかった。

 

 私の推しの田所恵が意外にも校内お料理バトルに勝ち抜いて代表選手に選ばれていた。田所恵の活躍がもっと見たかったぜ。

 

 謎の教師が転勤してきて、薙切えりなをかけてソーマとバトルすることになるワクワク展開で終わっている。

 

 放送再開後も要チェックや! ←(彦一風)

 

白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE

白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE Blu-ray BOX 下巻

 今期は本作「白猫」、加えて「シャドバ」「プリコネ」らスマホアニメが元気。

 ガラケー派だから何も知らないままに見たが結構面白かった。

 

 無事全話放送し、ヒロインのキャラデザは可愛かったし、バトルシーンの描写はなかなかの迫力があって良かった。

 

 二つの国が戦争をするかしないかの際どい政治的駆け引きが行われる中、両国の若者同士の葛藤とラブを描くシリアスで奥深いお話だった。

 闇の王子とアイリスの関係性がロミジュリぽくてシェイクスピアで育って来た私としては興味深い。

 

 ヒロインのアイリスが神々しく、そして何よりも可愛い。メインヒロインのアイリスを堀江由衣が演じるというなら、何も知らんスマホアニメでもとりあえずチャンネルを合わせるわな。

 

 中盤は両軍の使節団同士が山菜採りに行くなどの交流を図ることで和平協定が結ばれつつあったが、希望は虚しく打ち砕かれ、後半では遂に痛ましい戦争が始まる。こうなると山菜採りをしていたあの頃が懐かしい。

 

 ファイオスが闇落ちしたっぽい最後はどういうことなのだろう、続きのアニメもあれば見たい。 

 

サクラ大戦 the Animation

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 ゲームの口コミでは色々意見が別れた新作だったようだが、アニメだけを見た感想では結構好きだった。

 

 今回のさくらを同じくさくらの名を持つ佐倉綾音が演じたのは印象深い。洒落を狙ったキャスティングではなく、しっかりお歌も上手に歌ったことであやねるの実力が見れた。内田真礼早見沙織ら名優の顔ぶりが揃ったことで、役者陣は華やかだった。

 

 木槌で戦うアナログな戦闘スタイルの初穂のキャラ性が好きだった。木槌を持ってくる好きなキャラなどドラクエの「おおきづち」依頼だぜ。

 

 モスクワからやって来た謎のヒロイン クラーラも可愛くて萌えた。

 一連の事件を乗り越えた帝国華撃団が、クラーラを加えた6人で帝国劇場の舞台に登る最終回のシーンはちょっと泣けた。

 

 初代シリーズの推しだった神崎すみれさんが出世してボスになっている。これには同窓会に来た気分だわ。「桜武」起動時に、すみれさんが真宮寺さくらの影を見るワンシーンにもぐっと来たぜ。

 

 戦闘パートは迫力があり、今回の新ロボ「無限」のバトルシーンは格好良かった。 それぞれ攻撃スキルを持つヒロイン達の生身の戦闘も見どころだった。 

 

7SEEDS(セカンドシーズン)

 アニメ一期では、花を性的な意味で襲う直前まで迫った安居の最低ぶりが目立っていたが、そんな安居もナツ、蝉丸、嵐達と合流してからは良いやつになって行くのが印象的だった。

 亡き友人茂の面影をナツに見て、最後には幻覚症状にも陥る安居の姿が痛々しい。

 

 なんだかんだでナツは図太いところもあり、異常事態にも順応して強く成長していた。ナツが生理で苦しむシーンが生々しかった。

 

 シリアスパートもあったけど、蝉丸とまつりがふざける元気系なので楽しく見れた。生き様がワイルドな牡丹姉さんも格好良くて良かった。

 

 花がそれと知らずに仲良しだったイノシシを食ってしまう展開はキツかった。花と嵐が二期でも結局再会できていない。まだ続きがあるっぽいので全部アニメ化して欲しい。

 

球詠

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 ハチナイの記憶が消えない内に始まった次なるガールズベースボールもの。

 めっちゃ曲がる魔球を武器にしたよみちゃんを中心にして女子野球部の面々の青春を描く。

 

 意外にもきらら枠だったらしいが、キャラ絵的には萌えない。野球をするってことでヒロイン達の足を見ると結構筋肉がついていてムキっている。やけにリアル。

 

 作画が結構アレなのが気になる。動きがカクカクすることもあった。野球大会の開会式で主人公達のチームが行進するシーンは色んな意味ですごかった。

 

 ヤジが飛ぶ覚悟で試合中に意図的なフォアボールを出すなど、その他にも割とリアルな野球戦術を理屈で説いていく展開が見どころだった。

 真面目に野球をするのは良いのだけど、せっかくきらら枠なのに水着回、お風呂回も無しで萌えを捨てにかかっている点は潔いと評価出来る反面寂しい。

 

 最終回の泣ける要素となった芳乃と希の友情プレイが良かった。ここがまずまずの百合要素で、目の保養となった。 

 

つぐもも

#11 総力戦

 あの「つぐもも」の第二期である。前作がかなり前なので、ほとんど内容を忘れていた。そしてまさかこれの二期があるとは思わなかった。

 

 明らかに力を込めているお色気パート、迫力満点の戦闘パート、二つのパートをしっかり作ることでメリハリのある作品になっていた。お色気パートはかなり攻め込んだものもあって大変良かった。

 

 すなおとかずやが恋人を演じるイチャイチャ回が大変良かった。すなお推しになった。

 新キャラのあるみも良かった。

 

 ラストバトル展開が意外なものになっていた。かずやの姉が最強の敵を3年間足止めし、その内にかずやがもっと強くなるという作戦で行くと決定して終わった。ここで倒しきらないんだと意外に思った。こんなシリアスなガチバトルものだったっけって思った。本当にかずやの戦いはこれからだ!で終わっているので、続きはどうなるのだろう。

 

デジモンアドベンチャー

 令和に入ってまた太一達に会える。「じゃあ見よう」となるのが当たり前の情動というもの。

 

ぼくらのウォーゲーム」エピーソードを序盤から持ち込み、景気良く新作がスタートしたと思ったら第3話以降は放送がストップした。

 選ばれし7人の子どもたち、各パートナーデジモンが全員登場しきらない内に放送ストップになって寂しい。

 

 OPアニメに1999年版と同じ場面を使っているのがエモい。分かる人には分かること。

 

トミカ絆合体 アースグランナー

 これといった期待なく見たが結構イケる。土日のアニメが次々死んでいく中、4月からストップなく放送している週末の貴重なアニメ枠となった。

 

 駆動兄弟がヒーローに変身してロボにも乗る。昔のアニメでいうところのガンバルガーを思い出す。

 チビのくせして兄弟が動物園でしっかり仕事をしているのが逞しい。コスプレをして登場しがちな駆動兄弟のお母さんが可愛い。

 

 オペレーターの熊猫リン、敵のボスの娘のチャンバーも結構可愛いお気に入りヒロインだ。ていうかボスが娘にデレデレで甘すぎる。チャンバーとお付きの者二人が「逆転逆転」て言って踊る定番シーンも可愛い。

 

 登場するライオンロボの声が檜山修之ということで、どうしても勇者王を感じてしまう。

 

 主題歌を歌っている大石昌良が本編合間のCMにも顔出し出演していて、お茶の間にもかなり浸透来ていると感じる。

 

波よ聞いてくれ

波よ聞いてくれ Blu-ray下巻

 娯楽が多様化した今日でも結局人々が楽しむ生き残りコンテンツの一つ「ラジオ」をテーマにしたヒューマンドラマ。会話劇の面でコメディ色が強め。ちょいちょい出てくるパロネタが古かったりするのも面白い。主人公はもちろん、その他のクセが強めのキャラ達も愛しい。

 

 主人公のミナレがとにかくベラベラと畳み掛けるように喋るのは聞いていて面白く、爽快である。ミナレを演じた杉山里穂のベラベラ喋る芝居が良かった。この芝居をするのは大変そうだなと思った。

 森で熊と遭遇した実況を行うというおかしなボイスドラマを情感たっぷりに演じるミナレが面白い。このラジオ局の変な企画が受ける。

 

 巫女姿のミナレがオカルト展開に巻き込まれるエピソードと、金にだらしない元カレのミツオをとっちめるエピソードは面白かった。公共の電波を使って、金を持ち逃げした元カレの殺人宣言をするミナレの言動が面白い。

 

爆丸アーマードアライアンス

 なぜWEBに行ったんや。テレビでやってくれ。

 

ハクション大魔王2020

 令和に入って魔王やアクビ姫にまた会えるなんて誰が想像しただろう。懐かしいので視聴。これもコロナで放送が途中でストップした。

 

 人間界に来る時にはコミカルにデフォルメされるだけで、壺の中の魔王はイケてるおじさん、アクビちゃんは尻が引き締まっている美人だと分かる。壺の中の大人っぽいアクビの方がええやん。今回はこの絵で行くんだって一瞬期待してしまった。

 

 あのカンちゃんも子孫を残していて、今回はカンちゃんの孫がメインキャラになっている。時の流れを感じずにはいられない。

 

 久しぶりに日本に来たことで、スマホなどの発明にカルチャーショックを覚える壺の中の住人達のリアクションが印象的だった。私もスマホはまだ持っていないんだよな。

 

 アバンタイトルでは、魔王達が50年前の世界の知識を教えてくれるのでタメになる。

 

八男って、それはないでしょう!

 このタイトルはどういうことだろうと思って視聴した。主人公は貧乏貴族の八男坊ということでこのタイトルだった。

 

 それまで商社マンをしていた主人公が、メシを食おうと思ったところでウトウトし、起きたら異世界で八男になってしまう導入だった。この手のものにはありがちだが、不思議すぎるこの現象については一切言及しないでくれ、って感じで滞りなく異世界での物語が進んで行く。

 

 階級社会への批判もちょいちょい見られる作風だった。

 ヒロインのエリーゼとイーナが可愛いかった。

 

 相撲が好きで歌手をやっているあの有名な悪魔がOP曲を歌っているのは印象的。

 

BNA ビー・エヌ・エー

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 人間と獣人とが牽制しあいつつも共生しているSFチックかつファンタジーな作品だった。

 

 人間でありながらも突発的に獣人に変身する能力を得た主人公のみちるが、なんだかんだで二つの世界の架け橋的役割になっていくストーリー展開をダラダラせずに描いていて結構楽しめた。

 

 アクションシーンの動きは良かった。

 

 なずなの側近の男が被っている仮面のデザインがゼクス・マーキスのそれっぽく、声も子安武人だったのが印象的だった。

 

koshinori.hatenablog.com

 

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