哺乳類が最も腹ペコになる時とはいつだ。それは寒くなり始めた時期である。まぁだいたい今っすね。というわけで今、私は最も飯が食いたい季節の中にある。そう、とにかく食いたいのだ。
食う事、味覚をフルに働かせる事、それ即ち快楽に直結する行為なのである。快楽が大好き、それもまた哺乳類の性だと言えよう。という生々しい命の理屈を解いて行くとちょっとキモく聞こえるかもしれないが、そのキモさがまごうことなき真実だと受け入れてこの21世紀を気持ちよく生きて行こう。←最近、物言いが微妙に宗教的だと周囲から指摘されます。
で、この秋に食ったちょっとからだいぶに渡って珍しい物を特集していこう。〇〇特集に目がないというのも知的好奇心に抗えない人間様あるあるだと言えよう。私も特集マニアですからなぁ。
この秋私の味覚を唸らせた食い物郡は、全てありつく上での努力は皆無の貰い物で締められている。私はいつもの小遣いで、いつもの安くて美味い飯を買って食うくらいのものだ。うどんとか人参とかの地味だけど実用性マックスな買い出ししかしない。
ちょっと変わったものってのは、だいたい贅沢品だから。そんな贅沢品を買ってくる余裕がないとは言わないものの、節約思考とケチさからまぁ買わないんだわ。というわけでたまに潜り込んでくる珍しい食い物が輪をかけて珍しいお宝に見えるわけさ。こうして他所様にはありふれたアイテムでも私からすればときめきと興奮がマックスの素敵な出会いになるのです。考え方によっては人生お得コースですなぁ。
今回食った珍しい物は全て家族、親戚、その他の皆様から回ってきたものだ。それについてはマジで大変ありがたいことだと思っている。待っていれば大人がエサを運んできてくれるあの甘ったれた日々がそこまで遠いことではないから、待っていて美味い物が舞い込んで来る状態がやっぱり心地よいではないか。まだまだ自分でエサを取るようになってからよりも、大人に取って来てもらっていた日々の方が長い人生だからな。いや~しかし楽にエサにありつけるってホント良い身分だねっ!
というわけでこの秋を楽しくしてくれた食い物達をまとめたいのじゃ!
では今日も明日もと限定せず、命続く限り元気に行こう!
柿
まずはコイツだ。秋の味覚筆頭の柿です。間違えて「肺」と書く同級生がそんなに少なくないことが情けない。漢字表記する際には注意です。
田舎にはちょこちょこ木が生えています。その昔には木に登って食ってさるかに合戦のさるの実写版襲来!なんて近所を騒がせたものである。で、ちょっと大きくなって気づく。それは犯罪だと。管理者の許可なく登って果実をつまみ食いすれば捕まります。
でも今は大丈夫。なぜって?親戚がくれたからだ。
この柿ってのもスーパーとかに並んでいたっけか?果物なんて贅沢品だからマジで買わない。となれば売り場も見ることがない。相場が分からん。
食える機会は年1であるかないか。で、この秋久しぶりに丸々&ピカピカしたオレンジの果実を食ったらめちゃ美味い!
柿ってこんなに美味かったのか!そりゃさるやかにやその他が命懸けの合戦を始める火種になったのにも合点が行くって物だ。確かに美味い。
早く次が食いた過ぎて包丁片手に行う皮剥き作業も速い速い。速くなる分には怪我にも気をつけようと思いました。
鯛焼あられ
こんな感じの食い物
↓
プッカみたいな形のカリカリしたあられである。赤鯛モチーフからなのか、赤色の見た目である。
コレの食いさしのを家族からもらったのだけど、食い始めると止まらん!
同じく海の生物モチーフの菓子「かっぱえびせん」のキャッチコピーもそうだが、こいつもやめられない止まらないで手とお口がずっと仕事中だわ。
コレって改めてこういう味でこういう名前の商品だったんだ。結構前から存在は知っていたけど詳細不明だった。それがこの秋しっかり分かって勉強になりました。
昔から姿形はよく見れど、味わいをしっかりと堪能したことがなかった。じいさんばあさんが皿に持って机に置いてポリポリ食っている記憶がある。年寄りは袋から直接でなく、皿に盛ってポリポリしがち。
今回はかなり残った状態で袋でもらった。こういう状態で売ってたんだ。
甘いようで塩っけもあるようでな絶妙な美味さ。コレ、天才の発明品だわ。
素朴で地味。もっと豪勢に見えるスナックやチョコがある中でガキが手に取るような物ではないと思うが、中身はしっかり一流だぜ。これはジャパニーズソウルをカリカリと刺激してくれるカリカリ食感がイケる一級発明品だわ。
どこの会社が出している商品だか知らないが、商品の開発者には拍手を贈りたい。あと人が集められるなら私も加わって胴上げもしてやりたい。←ちょっと偉そう。
パンパン菓子
ポン菓子とか言う事もあるとか。詳しいことは知らないが、我が家の年寄りはパンパン菓子で呼ぶことが多い気がする。
お初の頃から結構長い間謎だったんけど、これって米で出来た菓子なんだよな。割と最近知った。チビの頃には何をどうして作った食い物なんだろう?と謎に思っていた。
チビの頃にじいさんに連れられて一回機械で作っているのを見たことがある。パンパンのじいさん職人(顔と体系的に)が機械を扱っていて、作る過程で本当に「パン!」と大きな音がするんだよな。びっくりしたわい。だからパンパンとかポンとかって名前がつくのか。菓子にも教養ありですわなぁ。
コレも気づいた頃から食卓にあったり、かと思えば長らく消えたりを繰り返して記憶から消去が進まないままに長らく付き合っている食い物だな。
で、それがこの秋久しぶりに食卓に舞い込んで来た。どこで用意したのか知らないが、デカい袋にそれこそパンパンに詰まって登場したのをもらった。
子供用に買ってきたが多すぎていらんとなったので、人がいらんと言ったものなら何でも食って食品ロス問題をロスるこの私が全部食うことになった。ロス関連のことなら任せろ。
かなり久しぶりに食って味がどんなのかも良い具合に忘れていた。その状態で食ったらめっちゃ美味いんだけど。天才だわ。コレも天才の発明でした。誰が発案か知らんが、その者にも拍手と胴上げされる権利をあげちゃう。
粒が固まって山になったのがあったり、その周りには粒が剥がれたのがあったりで楽しい。粒がたくさん集まって固まったのは雷おこしみたいな見た目だな。あの塊をガリガリ行くのが最高。
これも止まらねぇ。後になって麻薬的な中毒物質が入っていました~とネタバラしがあったならもうそれで納得しちゃう。中毒性の強い米のお菓子でした。また食いたい。
シャトレーゼの変わり種煎餅
シャトレーゼというのもよく聞くが行ったことがほぼ無い。身内にスイーツ好きがいるから、そいつからちょっと分けてもらうことがある。で、今回ゲットしたのが煎餅だった。
ここは洋菓子メインのイメージがあったが、和菓子もやっていたのか。煎餅もイケる良い会社です。
その煎餅がちょっと変わり種な味だった。色んな味がセットで入っているものだったのか、バラでもらったやつの中にあったのが「わさび海苔」と「カレー」味のものだった。
これを食ったらそれぞれ美味いんだけど!
わさび、めっちゃ良いじゃんか。この鼻につ~んと来る感じは特殊なのもので、わさび以外だとからしを舐めた時、あとは路地裏バトルで鼻に一撃食らった時、マジでそのくらいでしか体感しないやつだわ。わさび良いなぁ。刺激的で味も良い。
カレーも絶対美味い。カレーの煎餅ってのもメジャーなものとしては聞かないなぁ。でも超アリな味なんだけど。
それと味のことは抜きに、単純にあのバリバリ&サクサク感が気持ち良いわ。歯が仕事をしているとフルに感じられる瞬間だな。歯を大事に味覚を楽しもう。
チョコケーキ サンサシオン
なんか分からんがもらった北海道の菓子らしい。箱の裏の住所欄に北海道と書いている。
こいつなんだが、見るからに高そう、または安物感が皆無。多分お高いんだと思う。ケチな私がポケットマネーで絶対に買わないやつ。
誰が北の大地に出張に行ったのか知らないが、色々と身内の流通を辿って私のもとに流れてきた。ようこそ。
なんかコレすごいんだけど。四角いチョコの塊で内部がスッカスカなことはまるでなくギュッと詰まっている。ひと舐めで分かるがダンチで美味い!
チョコなら森永の板でも十分美味いが、美味さの中でも森永のような大衆性のあるものとそこを離れたゴージャスなものがある。こいつの味わいは後者のものだ。こりゃスーパーにいる100円以下のフレンズ達とは一線を画す代物だぜ。北の大地から遥々飛んで来ただけあって熟成された美味さがある。
濃厚しっとりな甘さがあり、それでいて口溶け良く後味もスッキリ。重くない。コーヒーと最高にマッチしますなぁ。最近コーヒーも高くなってストックも心許ないので、粉をケチって味もうっすいのだが、その薄さをカバーしてくるこのチョコの濃さよ!
素晴らしい!私が死んだ時には棺桶にこいつを入れて欲しい。火葬場で一緒に溶け合いましょう。という聞けばキモいけど実際には気持ち良いであろう未来の最後の話。
まとめ
秋はまず舌が元気。その舌で味わって消化する腹の都合を見ても元気。夏に弱く冬場に強い私はもちろん元気。なんでも元気になる良き季節ですなぁ。
個人の努力無し、小遣いも無課金、それでも美味い物が舞い込む。この人生の巡り合わせや良し。私が形成する割と良好な人間関係が功を奏して美味さを体感出来た。ありがとう人生。
美味い物を食うことは人の悟りを捗らせる。でも甘い物ばっかり食ってしまったので、その後は筋トレとかをやっとくか。趣味でやっているクソアニメ視聴をしながら、こっちも趣味でやっているトレーニングを行って健康を目指そう。それと歯磨きもしっかりね!
というわけで秋は楽しいっす。美味いっす。
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