正月はネットが全く使えない状態でだいたい3日を過ごした。
毎日パソコンでネットにアクセスして公私含めた何かしらをしている人間としては、こうもネットフリーでいられることが珍しい。これはこれで魂の解放となった。
ネットがないならアナログでの趣味活動しか出来ない。そこで昔ながらのDVDを昔ながらのプレイヤーで見ることで暇の発生する隙間を潰した。人生とはいかに暇を無くして充実させるかのサクセスゲームである。
1週間くらいマジで何の労働もせず日々映画漬けというバカンスも良いかも。まぁそれはそれで目が疲れそうだけどね。
そんなこんなあってこの正月はまったりと古い映画を3本見た。どれも昔見たっきり徐々に記憶から消えつつある懐かしいヤツだった。ここらで再視聴して記憶の更新と行くのも良いだろう。
では楽しかった3本をさっくり振り返ろう。
電車男(2005)
これは映画版もテレビドラマ版も両方楽しく見た。映画、ドラマ共に同じ年に発表となり、意外にも間を詰めて連続で映像化したとのこと。そんなに時期が近かったのか。さっきウィキを見て知りました。
今回は映画版をサクッと見てきた。本作を見て00年代中期のオタクとはこんなのだと知れた。あとエルメス、ベノアのブランド名を知ったのも本作がきっかけ。ベノアの紅茶を飲んでみたい。
「連絡しる!」「詳細キボンヌ」「キターー」とかいうネット独特の言い回しは本作で知ったかも。
内容は簡単で誰でも見やすいものだった。こういうスマートさで良いんだよ!と思えた。
もっさり系のオタクくんとハイスペックヒロインが電車で出会って恋してのラブドラマとなっている。しかしヒロインのエルメスちゃんの働いてる会社はすごい。ガチのエリートOLだったんだな。海外出張とかも普通にある会社だったし。
酔っ払って暴れる大杉漣からエルメスちゃんを守る電車男。この時振り絞ったなけなしの勇気が後のラブストーリーを大いに盛り上げることになる。
ヒロインを助けに入った電車男も実は相当怖い思いをしていて、無事に助けた後にも恐怖でふらふら来ているのがなんか等身大って感じがして萌えだったかも。実はそれを見ていて私と同じく萌えを感じていたエルメスちゃんだった。電車男は好感が持てるオタクでした。それが持てないのも多くいるからオタクにもマジで色々です。
年齢=彼女いない歴の電車男がエルメスちゃん攻略になど出られるはずがなく、このままではラブストーリーが展開しない。そこをなんとかしたのは、現代の知恵袋とも言えるネット掲示板だった。ネット掲示板に集う仲間達から恋のアドバイスを受け、電車男が慣れない事に対して出来る範囲でとにかく頑張る。
その一生懸命な姿にはオタクらしからぬ情熱性とちょっとの可愛さがあってなんか良いなぁ~となった私であった。助けてくれるネットの仲間達も暖かいんだなコレが。
エルメスちゃんは一人だが、電車にはネット掲示板の皆がついている。目には見えないサポート軍団の大きさの圧を感じるのもお楽しみ要素。
電車にアドバイスする皆も私生活に悩みがあり、ヒッキー、家庭内別居中夫婦などをはじめとする社会不適合者達だった。そんな彼らが電車男の出世に希望をもらって人生に光を見出す展開も良き。
光を見るなら皆で見よ!という明るいテンションの爽やか展開でした。
電車男がエルメスちゃんを楽しませるために電子メモでデートプランを逐一確認するところ、エルメスちゃんのためにパソコンを一生懸命選んであげるところには可愛らしいヤツと思える良さがあった。こいつの一生懸命なところには好感が持てる。
オタクくんとはいえどちゃんと会社務めもしている。皆と同じ部屋にいるのに、一人隔離されている感じに見えなくもない絶妙な席配置なのには笑った。電車は良いオタク人生をしているよ。
百式のTシャツを着ているシーンがある。サンライズさんが協力していた模様。百式は確かに良いですからなぁ。私も好きなモビルスーツとしてかなり上位にあげる1機です。
エルメスちゃんと結ばれるところでは、想いが溢れて泣いてしまう電車男。オタクが全てを出し切って流す情熱的な涙ならば、男が泣いて情けないの思いは封印して見ることが出来る。
告白をちゃんと受けたいエルメスちゃんが「がんばって!」を言ってくれるところに結構萌えだった。
このようにスマートに男らしいとは言えないちょっと変わった電車男の告白シーンも良き思い出。印象的シーンです。
瑛太演じるオタクが「エルメス行きのチケットはJTBでは売ってくれない」と言って電車男を叱咤激励したところは印象的。オタクらしさもありの素敵なセリフ選びだな。
最後にドラマ版の電車男とエルメスが出てきてドラマ1話の予告になっているシーンも印象的。
山田孝之は男前だからコテコテのオタクをするには綺麗すぎたかも。序盤のオタクな感じの演技は頑張っていたが、イメチェンをして綺麗になってからの方が彼らしく見えたな。
主題歌となったORANGE RANGEの「ラヴ・パレード」も懐かしい。良い歌だよね。
こんなの電車内で、しかもオタクにだともっとありえない。そうツッコむのは寒いので、時代を反映した良き恋愛ドラマだったとして思い出にしまっておこう。楽しかったっす。
ピーナッツ(2006年)
これは何がきっかけで1回目を見たのか覚えていない。とりあえずDVDがあったので、随分時間を置いての2回目視聴となった。
ウッチャンナンチャンのウッチャンの方が指揮を取って完成させたおじさん達の青春野球映画。登場するのはおじさんばかりだが、皆さん大変青春していて良し。
脚本・監督・主演の全てをウッチャンが担当している。すごいっす。
あと関係ないけど、うちのお兄ちゃんは相棒のナンチャンを先に覚えていたことから、彼の名字 南原に引っ張られてウッチャンのことをうんばらと誤って覚えていた時期があったそうな。うんばらってどんな漢字よ。
他の出演者には、彼と近しい間柄のお笑い芸人がたくさんいる。NO PLANのメンバーは全員集合している。今見ると人気者大集合作品だな。
これを初視聴していた当時には知らなかったずんの飯尾も出ている。彼もこんなに前から業界にいたのか。
エンディングロールには出川哲朗の名前があるが、彼が出ているシーンなんてあったっけ?そう思うのもそのはずで、彼が出るシーンはカットされて映画には出てこない。なんでカットになったんだろう。誰か教えて。
それかコレってカットされて映画に映らないのも含めて出川のてっちゃんへのイジりネタだったのかな。NO PLANのCDジャケに毎度ふかわりょうだけが微妙に写っていないアレみたいな感じだったのかな。
それはそうとNO PLANが歌う主題歌の「君の中の少年」は良い歌だった。微妙な歌唱力で決して歌ウマではないものの、味が染みた良きボーカルと良い歌詞だったぜ。
映画の内容は、売れない作家が地元に帰って来るところから始まる。ウッチャン演じる作家の地元商店街は、ニュータウン開発計画で潰されることになっていた。皆が青春を燃やした思い出の野球場も都市開発区域に入っており、このままだと青春の思い出が全て無くなってしまう。
そこで地元野球チーム ピーナッツは、ニュータウン開発阻止をかけてニュータウンチームと野球勝負するのである。表向けにはっきり言っていないものの、これは賭け試合なので良い大人は真似しないようにね。
商店街を守りたいおじさん達の野球合戦、それと共に展開する主人公の作家としてのスランプの克服を描く青春群像劇になっている。
これは爽やかな内容で普通に面白かった。コメディアンのウッチャンが手掛けた作品だけあって、所々にクスリと笑える要素も散りばめられていて楽しかった。
多くいるキャラそれぞれの物語に迫ることで面白い群像劇になっていた。決してクソ映画ではありません。普通に好きでした。
これもある種時代感が見えるもので、古い街が新しい時代の波に飲まれて現代的に変わっていく当時らしい現象が伺えた。
ニュータウン化なんてのも一時はブームとなっていて、あちこちで見られたとかなんとかうちのお兄ちゃんが言っていた。
ウッチャン演じるキャラは、かつて1人で3アウトプレイをしてチームを勝利に導いた伝説の野球選手に設定されている。この1人3アウトプレイの回想が実際に見れるのだけど、これでワンプレイで3アウトが取れるのかと勉強になった。なかなか見ない聞かないファインプレイなのでこの要素は印象的でした。
禁断の惑星(1956年)
ここで一気に制作された国、ジャンル、時代が異なるチョイスとなった。
この映画、好きなんすよ。これはSFだとか特撮が好きな父に勧められて昔見たヤツ。今でも綺麗に再生出来た。
しかし古いなぁ~。ゴジラ誕生からたった2年後の世界だぞ。というゴジラ尺で見る時代感。
20年前、とある惑星探索に行ったまま帰ってこない一行がいた。その生存者を捜索するため現代の宇宙船が謎の惑星に降り立つところから物語は始まる。
惑星に降り立つと当時はたくさんいた一行も死んでいて、生き残っているのは一人の博士とその娘だけ。あとは博士が作った高性能ロボットのロビーがいる。
このロビーが作品の象徴的キャラで私も大変気に入っている。可愛いようで格好良いようでなオールドタイプの見た目のロボである。その昔、これのフィギュアを探して店に行ったことがあったが、思った以上に高かったので買えなかった。それも良き思い出。
男だらけの宇宙船旅で1年以上旅して禁斷の惑星に降り立った。そこに1人いる露出度の高い服を着た博士の娘さん。となれば男達の男たる禁斷の部分が盛り上がるわけで。
まずこの作品では、狼の前で羊らしい姿を見せびらかしては危険だと学べました。
博士以外の当時の船員が死んだ経緯に迫る展開で段々怪しいことになってくる。
人の知能を倍増させるヤバいマシンがあり、その他地球にはないハイスペックなマシンがたくさんある。そこで生きることを気に入っているため博士は、救出船が来ても同乗しようとは思わない。ここらでちょっとマッドな科学者の感じも見えてきた。
ロボ以外のSFの力といえば、姿なき暗殺者のイドの怪物が印象的。宇宙船での攻防シーンで透明化が解けて怪物の姿が見えるシーンは、当時の技術だと十分迫力満点に撮れているはず。アニメーションも駆使して迫力満点に作ったSF的シーンには味がある。
博士に潜む無意識による自我の怪物という七面倒臭くて小難しいSF要素も印象的。この時代だと皆して「なにそれ?」となったはず。
結果、人類には早すぎた文明は登場にふさわしい時期まで一旦封印しておくのが吉と分かるものになっていた。人は神未満の存在であるということも言っていた作品だった。
楽しいSF作品だが、後半パートで伝えたメッセージ性は重く、やや哲学的なものだったかもしれない。
久しぶりに見てこんな作品だっけ?という気づきもありだった。実はコレは今回で3回目の視聴なんだけど、設定とかをかなり忘れていた。ロビーが酒を飲んでいるシーンだけはやけに覚えていたけどね。ロビーは良きマスコットキャラだった。
まとめ
懐古厨だからそれを言うのかと言われればそれまでだが、やはり古くとも良いものは良い。
今後も思い出した時には過去作をまた愛でてやりたい。普段から今を、またはその先の未来を見て生きてばかりだから、なかなか昔の作品に再度触れることが出来ないのだよ。
たまにはまったりゆっくりと古い映画を見るのも悪くない。いや、むしろ良い!今後は積極的にそういう時間も作っていこう。
とにかく良い事をして楽しんだ良き正月だった。今年も一生懸命生きるのみ。人生におふざけ無し。
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