こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

青春は悩ましいが悪くない「ポッピンQ」

 2016年公開。東映アニメーション60周年を記念して製作されたオリジナル劇場アニメである。

 プリキュアっぽいアニメだった。5人のヒロインが変身してバトルをするあたりなどどうしてもプリキュアを髣髴とさせる。

 

 キャラクターは可愛いし、画はとても綺麗。最近の劇場アニメの気合いの入りようってすごいな。鼻をたらしながら「東映まんがまつり」に遊びに行っていた時分とはこうも違うかねと思わずにいられない。

 物語の最初は高知県の綺麗な海を背景にしてスタート。中学校卒業を目前にした青春まっさかりの主人公ヒロインが異性界に迷いこんでファンタジックな冒険をする。

 同じく中学卒業を控えた女子5人が異世界に集められる。5人は共通して青春に立ちはだかる人生の壁に打ち当たっている。友人関係の不和、部活、習い事の悩みなど誰しも感じるであろう悩みを持っている。柔道道場の娘が女の子っぽいおしゃれに憧れた結果、胴着のしたから覗いた足の指にマニキュアをしていたのが親にバレるシーンは可愛いと思った。

 異世界での冒険を経た少女達が自分の内面と向き合い人生の壁を乗り越えて成長していく過程が見られる物語であった。やはり青春はこうでなければ、結局自分との闘いなのだ。

 自分の心の問題が片付かないのに異世界に呼ばれてこの世界を救うために闘うことを命じられて当人達には迷惑な展開になる。おもしろいのが青春ストーリーに冒険要素を加えて、そして次にダンス要素も加わる。世界を救うためには息のぴったりあったダンスを踊るしかないという展開になり皆で特訓します。この世界の民族衣装を着て踊るがこれがダサ可愛い衣装である。結構好きなデザイン。

 まさかのダンスアニメでした。次は急にアイカツみたいになった。ダンスシーンは本当に魅せてくれるなと感心してしまう。技術進歩だな。しっかりしたCGアニメでダンスシーンをお届けしています。

 レベルアップしたら5人それぞれの個性に合わせたアビリティ発動が可能になりバトル要素が膨れてくる。ダッシュ能力を持つ子が約100メートルのボロ桟橋を11.88秒で走るミッションをこなすシーンは爽快であった。ていうか今時の子ってこんなに速く走るのかよと驚き。

 敵の化け物がいい感じにグロキモイデザインで私は好き。

 約95分程のアニメでちょっと長すぎ感もあったが、私には可もなく不可も無くで普通に楽しめた。いい加減に歳を取ると青春ストーリーが後で効いてくるんだよな。これの意味はそういう歳になったらきっと皆さんわかります。悩みを乗り越えて成長していく若者を描くというのは話の運び方として多くの作品で見られるけど、何度見ても希望を抱かせるストーリーは見ていて気持ちの良いものだ。

 個人的なことを言うと私は本作に登場するヒロイン達のような込み入った深刻な悩みを学生時代に持ったことはない楽天的な人間である。でも悩んで解決して人は強くなるなと思った。青春の悩ましさ、これもひとつレベルアップのための修行だな。悩みを抱えることは決して悪いことだけではないと思わせてくれる作品でした。むしろ悩むくらいで丁度良いとまで言っておこう。

 

 それと、高知県が舞台になっているからそれ繋がりで高知の生んだスーパーバラエティアイドル島崎和歌子がゲスト声優として参戦しています。ご注目あれ!