こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2021年のアニメ感想(10月~12月)その6

 

86-エイティシックス- 第2クール

【Amazon.co.jp限定】86―エイティシックス― Vol.5~8全巻セット(Vol.5メーカー特典「オリジナル A4サイズクリアファイル」付)(Vol.5~8購入メーカー特典「原作イラスト・しらび描き下ろしVol.5~8全巻収納BOX」付)(Vol.5~8購入オリジナル特典「描き下ろし「シン&フレデリカ」イラストF3キャラファインキャンバスボード」付)(完全生産限定版) [Blu-ray]

 

 万策尽きさせるなや!というのが第一の感想。というのも本作、とにかく放送がストップばかりで話が進まない。この点はアウト。

 出演者の力を借りたオーディコメンタリー回の一回分なら看過出来るが、あとは普通に放送を落としている。

 なんでこうなったんだ。連続2クールでなく、中休みも挟んでの分割2クールだったのに。仕上げの時間はあるにはあったはずなのだが。

 

 そして内容としても、個人的なことを言えばもやや失速かもしれない。

 

 一期で戦い抜いた子供達が、一旦は優しい大人達がいる安寧な世界にたどり着くところから二期は始まる。しかし、いたずらな運命と生まれ持った兵士の気質がそうさせるのか、彼らは再び戦場に戻って厳しい人生を行く。

 そんな感じで相変わらず戦ってばかりのお話だが、一期とはやや雰囲気が違っている。

 

 まずレーナが全然出てこないじゃないか。彼女目当てで一期とはお付き合いをしてきたので、レーナの出番が少ないのはバッド。その代わりとして、激戦地に置くと一気にファンタジックにして違和感のあるチビのマスコットヒロインを登場させた。

 確かにレーナに萌えを求めてはいたが、それでも本作は、綺麗な画とシリアスな戦争の物語を硬派に見せて行くのが売りだったはず。そんなわけで、久野美咲は好きだけど、あの偉そうなチビについては、悪いけどいらない追加要素だったかもしれない。

 

 一期で一旦は綺麗に終わったのだから、二期がこうなるなら、綺麗な一期の終わりの余韻を楽しむだけで次に進まないというのも手だったのかもしれない。とか思ったのは確かな話だが、それでも放送すればなんだかんだで楽しく見ていたのもまた確かなこと。

 

メガトン級ムサシ

メガトン級ムサシ -Switch (【早期購入特典】リミテッドパスB(『バーンアックス』&デカール『M』シリアルコード付き)&【Amazon.co.jp限定】オリジナルアクリルスタンド 同梱)

 

 なにこれ?巴武蔵の話?スピンオフ?

 そんなことを思って視聴したらマジで何も関係のない新たな熱血ロボ枠だった。結構楽しい。

 

「メガト~ンメガト~ンムサ~シ~ムサ~シ~」から始まるOP曲は、面白格好良くてクセになる。そんな感じで入りの掴みはまずまずなもの。

 

 一見ありふれた社会って感じに見えて、画を引きまくって宇宙から見ると、地球が大改造されていると分かる。

 その昔、地球空洞説なんてものが流行ったが、あんな感じで、地球の真ん中はくり抜かれ、なんかデカイ装置が埋め込まれている。我々の地球が大変危ない。

 

 異星人の襲撃で地球はほぼ終わった惑星にまで追い込まれ、なんと人類の99.9%が死滅している。やべぇな。

 異星人は、それっぽい偽物の世界を地上に作り、残った人々には偽の記憶を植え込んでいる。そんな都合よく改造された世界観が見える。なかなかSFチックなこの設定は興味深い。

 こんなほぼ終わった状態から、残った0.1%の命が逆襲を仕掛ける物語が展開する。熱いじゃあないか。

 

 知らん間にこんな侵略を受けていたらと思うと怖い。本日こんな平和なブログを書いている私の脳みその記憶だって、実は知らん間に異星人に植え込まれたものかもしれない。そう思うと怖いが、一方ではSFチックでなんか面白そうとも思う。

 

 イナイレとかのレベル5アニメで、熱血展開が書いて時のごとく熱い。

 丸っこくてドラム缶ぽいロボが登場する。人類を代表する戦士達は、これに乗り込んで敵異星人共と戦うのだ。ちょっとだけ鉄人やジャイアントロボっぽい感じがするこのロボは好きだった。

 

 主人公少年 大和の同級生女子の体を乗っ取って、大和に接触を計る異星人の姫様の物語が印象的。本人と姫様、それぞれと絡んでちょっとラブコメぽくなっていく展開が楽しかった。

 

  強く凛々しきヒロインの南さんが逝ってしまうが、死体を調べると、なんと腹に命が宿っていると確認できた。

 地球の少年の浅海輝と異星人ヒロインの南さんとの間に見える色っぽいエピソードも印象的なものだった。どうやら二人の関係は、腹に新たな生命が宿るくらいに進んでいたと分かる。南さんが残した命が今後どうなるのか気になる。

 

 暑苦しい不良の土方龍吾は、見た目がワルっぽいだけで母ちゃん想いないいヤツ。好きなキャラだった。

 

 12話の大戦争は迫力満点で楽しかったな。

 1クールで終わりじゃないぽいので、続きも見よう。

 

最果てのパラディン

【Amazon.co.jp限定】「最果てのパラディン」Blu-ray BOX 上下巻セット(アニメ新規描き下ろし 全巻収納BOX&A3クリアポスター付)

 こちらも異世界行ったら本気だすやつらしい。何がどうなってそうなったのか知らないが、こちらの異世界転生主人公もまた、前世で手抜かりがあり、だからこそ来世は最果ての地で一生懸命生きるのだった。

 

 タイトルに嘘なく、最果ての地で死者達と時に楽しく、時に厳しく修行もして暮らす主人公ウィルの青春が描かれる。

 人里離れ過ぎたところでアンデットと暮らす地味なシーンが前半パート、後半からはそこを抜けて冒険に出る。冒険が始まってもまあまあ地味。全体的に地味な作品だった。

 なんで地味になったのかを考えて気づいたけど、コレってヒロインいないやん。

 序盤は堀江由衣ボイスが大変素敵なマリーが固定でいるが、死者だし、その内召されるし、目元が隠れているし、ポジ的にはお母さんだし、なによりブラッドの女だったし。そんなわけで、しっかり主人公の嫁枠ヒロインではない。でもマリーは諸々の観点から良かった。

 冒険に出た後には仲間を得てパーティーを組むけど、魅力として強いヒロインは出てこない。これって結構珍しいな。その内メインヒロインも出てくるのかな。もしも私が異世界ヒロインが待ち遠しくてしょうがない困ったオタクだったら発狂してるぞ。

 

 良かったのは、ウィルが冒険に出る前の修行パート。

 親代わりのマリー、ブラッド、ガスの三人との共同生活の中に見える種族を越えたファミリー感は心地よかった。厳しくも優しい親であり、師匠でもある者達に囲まれて、心身共に成長するウィルを描く点は良いではないか。ウィルの面倒を見る大人3人はマジでいいヤツじゃん。

 

 マリー、ブラッド、ガスそれぞれを堀江由衣小西克幸飛田展男の名優が演じたのも良かった。声優が良かったアニメだった。それだけに、3人の元を旅立つまでの方が個人的にはハイライトだった。

 

 万策尽きる一歩手前の策だったのか、途中でいらない総集編が一回入った。おかげで年内完結しなかった。次で最終回ぽいな。

 

 そんなに楽しいものではなかったが、やなぎなぎのED曲は良かったぞ。

 

先輩がうざい後輩の話

『先輩がうざい後輩の話』4 [Blu-ray]

 

 まだまだ記憶に新しい「おさまけ」でのやらかしが話題になった安定の動画工房制作アニメーション。

 どこの世界でもやらかした過去は無しにはならない。やらかした者が次に出来ることは、いかにその払拭を急いで信用回復にまで持って行くのか、ただそれのみである。本作での仕事を見れば、それがよく出来ていると分かる。動画工房はまだ死んでいないと分かる名作がココに生まれた。

 すごく良かったよコレ。まじで萌えて元気になる素敵なアニメでした。

 

 チビだけど誰よりも頑張り屋さんなOL 五十嵐双葉、その先輩の武田晴海をメインに、頑張る社会人の日常劇とラブコメが楽しめる。フレフレ!レッツゴー社会人!

 

 結論を言えば、タイトルの「先輩がうざい」は嘘。それもいい意味で。全くのではないが、四捨五入すれば嘘というか、言葉の綾である。この「うざい」には双葉ちゃんから先輩への愛情と信頼が籠もっているのだ。ええやん。

 一見すると結局なんなの?って思えるタイトルだが、全話見れば、内容と大変マッチしたものだと納得出来る。

 

 双葉ちゃんが一話目から武田先輩にぶっ込んでくれる。こんなに序盤から先輩にデレるんだ。出し惜しみの少ないヒロインで良き。一話と最終話、共に居酒屋の席で女の勝負をしかける双葉ちゃんの青春にキュンキュン来る。

 回によって微妙に異なる髪の括り方をしている双葉のヘアスタイルにも注目だ。可愛いチビだなぁ~。

 

 双葉と武田先輩の師弟仲は常に良好。で、マジでちょっとのワンチャンスで直様恋人関係にも持っていけそう。そんな美味しい距離感をいつだって見せてくれる。ドキドキするぜ。

 

 武田先輩はむさいけど中身はマジでいいヤツだな。男にもモテそう。気持ち悪い男だって社会にはたくさんいる中、武田先輩は終始気持ちの良い男だった。気持ちの良い男を見るのだから、こちらとしても当然気持ち良くなる。そんなわけでグッドな作品。

 

 メイン二人の関係性だけで十分にご馳走様だが、もうひとつのキュンとくる物語も用意されている。それが風間くんと桜井さんの物語。

 一見眠い顔のボンクラに見える風間くんだが、欲しいタイミングで助け舟を出せる気遣いさんで、意外にも良い男の立ち回りを心得ている。そんな点にキュンと来てしまう桜井さんの気持ちも分かる。

 普段は目が死んでいる風間くんだが、大きなおっぱいを見る時だけはいい顔になるというのも面白い。

 桜井さんみたいな現場のアイドルと付き合ったら、他の仲間から諸々の攻撃を受けそう。風間くんが心配。

 

 恋も仕事も頑張ってこそ一流の人生の歩み方。頑張る社会人と愛多き人達を応援する良き一作だった。

 めっちゃファンキーな双葉のおじいちゃんも面白かった。

 

 OP曲は登場キャラが楽しく可愛く歌ったもので、ED曲は桜井さんの弟を演じた堀江由衣がしっとり目の良い歌を歌っていた。楽曲面でも楽しめた一作だった。

 

半妖の夜叉姫 弐の章

半妖の夜叉姫 DVD BOX 3(完全生産限定版)

 一期が終わった時には、二期までの待ち時間がなげぇよ~とか思ったものだが、今となっては待ち時間もあっという間に思える。これが時の不思議。

 二期も楽しく拝見した。

 

 この3ヶ月では、強敵の是露を討つまでの物語が見れた。

 親子愛、姉妹愛をたっぷり感じる中で、とわは悟りの境地に達する。そんな境地に行き着いた末、怒りを越えて是露を許すことで戦いに決着をつけるまでになった。

 心身共にとわ、せつなの姉妹は強くなった。

 

 りんが娘たちと接触してしっかりと母の顔を見せているシーンには感慨深いものがある。皆成長している。

 

 久しぶりに眠れるようになったせつなの人生の転換にも注目出来る。普段の戦闘服姿も凛々しいが、お姫様みたいな着物姿のせつなも可愛い。

 

 NEWSの歌うロックなOPは曲も格好良かったぜ。

 もう1クール分あるぽいのでそちらも継続して見よう。

 

ビルディバイド-#000000-

【Amazon.co.jp限定】ビルディバイド -#000000- 2(全巻購入メーカー特典:「アニメ描き下ろしイラスト カード収納BOX」引換シリアルコード付)(全巻オリジナル特典:「アニメ描き下ろしイラスト プレイマット(棟梨ひより)」「ビジュアルシート」引換シリアルコード付)(完全生産限定版) [Blu-ray]

 

 メインテーマに扱うカードゲームについてはよく分からないが、ヒロインが可愛くて何か楽しいので視聴。

 

 主人公の照人はとにかくパンが大好きな良い心がけの少年。コイツ、パンを食うかカードを繰るかばかりの青春を送ってやがる。

 ヒロインの桜良は可愛い。

 追加ヒロインの棟梨さんは本当に胸なしキャラ。

 

 桜良と通じている情報屋のお兄さんが「化物語」の忍野さんぽい。

 

 照人の妹がボス。怖いヤンデレ妹だったな。ていうか妹、なんつう格好で戦っているんだ?裸みたいな格好をしていた。 

 

 まさかの2クール目が用意されているらしい。とりえあえずそちらも見よう。

 

ワールドトリガー 3rdシーズン

ワールドトリガー 3rdシーズン VOL.1 [DVD]

 

 大筋がしっかりあるもので、主人公達は目的を持って動き、めっちゃバトルをしている。でも考えてみると、主に身内で行うトレーニングばかりが描かれているんだよな。そう思うとちょっと間抜けで平和。とか言ってもしっかり面白い安心出来る一作。

 

 とにかく今回もバトルが面白いんだな。各ステージにおいて最も人員を活かしたチーム戦を展開させる戦略性の描き方はユニーク。

 

 今回の見どころは、4人目のメンバーとして正式に修達のチームに加入したヒュースの物語にある。

 勝利に向けて確実となるみちしるべを見据え、それを歩むためなら、修や千佳にもきつめの事を言う。腕っぷし、戦略理論共に確かなものを持つヒュースのバトルセンスが冴える第三期だった。

 

 もう一つの濃い見どころは、対人での狙撃となるとブルッてしまう千佳の物語。

 撃てない砲撃手という分かりやすいネックについて、ヒュースはじめ、その他の者からも意見され、千佳は精神的に追い込まれていく。その描写が見られる点は印象的。

 やっぱり撃つべき時に撃てないと、仲間を死なせることになるので、厳しいけど戦士としてはこの点はネックでしかない。見ている側としても、その点は気になっていた。外から来たヒュースだからこそ、すぐに気づいて指摘出来る要素がこれだった。

 これを受けて、仲良しこよしでやって来た玉狛チームにややシリアスな風が吹き込む。難点も越えて強くなるチームの過程を描くサクセス性も良いではないか。

 

 知力戦、正面切っての物理戦においても、高いバトルセンスが散見されることから理解が難しいところも多々ある。試合中には実況席に座るバトル上級者達が解説してくれるスタイルは初期からの据え置き。この説明は助かる。

 

 とにかくバトルシーンは迫力があって爽快。この点が楽しいに尽きる。もっと盛り上がれば良いと思うシリーズなので今後も期待。

 

 スポンサードリンク

 

>