2014年10月~12月放送のアニメ。新番組予告を見た時からなんて色鮮やかで派手な番組なんだと思った。京都アニメーション作品なのでシナリオを無視しても画面のみを見ても目の保養になる。女子キャラはやはり舐めたくなるほどに可愛い。夢の国であるテーマパークを舞台にしておきながら夢を壊すようなブラックユーモアを乱れ打つ異色なコメディストーリーである。

甘城ブリリアントパーク Blu-ray BOX【初回生産限定版】
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2017/01/27
- メディア: Blu-ray
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簡単に作品内容を振り返る
主人公は蟹江敬三でもなくカニエ・ウエストでもない可児江 西也(かにえ せいや)君である。これは初見では読めない。初めてみる苗字だ。
元子役スターの可児江君は顔面の整い具合は申し分ないし頭脳明晰でスポーツ万能なのに激しく横柄な態度で人を見下すのを常とし痛いくらいにナルシスト、そして友達無しのボッチで高所恐怖症である。長所、短所がはっきりしている。
可児江君を演じる内山昴輝はこういう嫌みったらしくてふてぶてしい奴の演技が上手だな。断っておくが可児江批判であって役者批判では無い。
一話の初っ端からヒロインの千斗いすずに銃で脅され、潰れかけたテーマパークである甘城ブリリアントパークの支配人代理としてパーク再建に務めるはめになる。可児江君とパークの仲間達とで揉めて喧嘩して時には手を取り合って経営維持のため各々奮闘するという物語である。
感想
まず、何と言っても今作はキャラクターがクセがあって面白い。パークにいるマスコットキャラにそうではないがよくわからないキャラクター達は魔法の国から来た妖精というファンタジーな設定である。妖精と呼ぶのにかなり説得力の欠けるブラックなキャラクター達が魅力的である。
フルメタルパニックに登場したボン太くんそっくりのモッフルとマカロン、ティラミーの三匹は可愛い見た目で中身がおっさんである。三人の息のあったコントのような絡みが毎度おもしろい。よくわからん珍獣共なのに三人とも高校に通った経験ありとのことで経歴が異色すぎる。そもそも作者のキャラ設定がトリッキーすぎる。
ミュージカルをやっている4人の美少女に超絶可愛いラティファ姫、経理のお姉さんなど少しばかりは人間の方もいるがあとのほとんどのキャストは微妙なデザインのゆるキャラみたいな奴ばかり。特にセリフも活躍もなかったが顔が飴玉の女子校生のキャラがツボだった。
期間内に来場客数50万人を達成しないと潰れてしまう。そのため最終的に取った策がサッカー観戦客にパークのゲートを通らせてカウントを稼ぐ、それでも足りなかったらキャスト皆の家族、友人をゲートを潜らせるためだけに呼ぶという強引なもの。デリバリーのピザ屋さんまで電話で呼んでゲートを潜らせたのはウケた。向こうは普通に仕事で来ているだけだからね。本当にゲートを潜れば何でもアリ状態であった。
達成は達成だが、パークの魅力のみで呼び込むという本来の意味での来客では無いので結末には3分の2の納得だな。それでも目標達成時のパークのキャストの一体感には手に汗握ったし、お目目はちょっとうるっと来た。
ラストにしていつも偉そうな可児江君が目標達成には自分の力だけでは足りなかったと認め、皆の協力に感謝するシーンは心の成長が見られて良かった。
とても綺麗にまとまった感動の第12話の翌週に蛇足(いい意味で)とも言える先週の感動台無しのかなりふざけたエピソードを最終回に持ってきたことは高評価である。
その内容がパークのPVを作ろうといつも前かがみの広報担当のトリケンが奔走するというものである。この回がかなりおもしろい。個人的にこの話が一番好き。トリケンがあれこれとアイディアを詰め込んだ結果、テーマパークの案内感ほぼゼロの馬の御産がメインのPVが仕上がったというのかなりなトリッキーな落ちであった。
普段から近寄らないテーマパークが舞台であり、更にもっと近寄ることのないその裏を見せるアニメだったのでお仕事アニメとしても興味を持って見れた。かなり軽快なコメディを繰り広げるので飽きないし、女子キャラが目の保養すぎるので本当に良いアニメだった。いすずちゃんのスカートにニーソのファッションセンスが良い。パンチラしそうでしないという意地悪い作りをなぜか賞賛してしまう。ゲスなキャラや展開もありなのでお子様には見せないでおこう。
主題歌について
OP曲
相変わらずの高音ボイスがお耳に気持ち良いアーティストだ。
テーマパークのワクワクドキドキとした高揚感引き起こすかのようなAKINOの歌う素敵なOP曲は、冒頭部分歌詞を何回聞いても何を言っているのかわからない。
(↑ の再生ボタンを押せば丁度その部分が流れます)
途中の「Clap Your Hands」部分が楽しい。OPアニメーションに合わせてつい手を打ってしまう。曲とアニメが合っていて見て聞いて楽しい。OPアニメはワニピーが風船をもって落ちてくるところが印象的。
深夜なのに目がパッと覚めるような私敵覚醒ソングなのである。
ED曲

- アーティスト: BRILLIANT4 (相坂優歌・黒沢ともよ・三上枝織・津田美波)
- 出版社/メーカー: フライングドッグ
- 発売日: 2014/10/22
- メディア: CD
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EDは割としっとり大人しめ。
この4人本当に可愛いわ。お歌の方もお上手です。
それぞれのソロバージョンもあります。
本編でのシルフィー(一番右の子)のずっと謎のテンションが好き。
実に楽しいアニメであった。これからはテーマパークの見方が変わるかもしれない。でも、きっと生きている間はこういう所は行かないかも・・・
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