こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

人間とロボットの未来を考えよう「イヴの時間」

イヴの時間」は、2008年にWEB配信された全6話のアニメ。

 2010年には全部をセットにして再編集した劇場版が公開された。

 

 本作は5、6年前に視聴したことがあるのだが、ゆえあって昨晩二度目の視聴を決め込んだ。これを見た当時には変わった作品だと思い、面白いとも思ったはずなのに中身は結構忘れていた。ロボが喫茶店に集まる、佐藤利奈が可愛いお姉さんの役で出演している、この2点しか覚えていない状態だったのでかなり新鮮な思いで見ることが出来た。人間の記憶ってロボと比べるとこうも脆いものかと思ってしまう。

 一度目の視聴の段階で、発表からかなり時間が経っていたが、元を辿ると12年も前の作品なのか。絵が綺麗で割と最近の作品のように見えるのだが、しっかりと時を重ねた作品になってしまったな。

 

 この作品だが、久しぶりに見ても面白い。アンドロイドが人間社会に大きく進出した未来のお話だが、当時よりももっとロボ技術が進んだ今の世の中ならより現実味を帯びたものとして楽しむことが出来る。考えてみれば2008年にペッパーくんがいたとしたらまだ早かったよな。

 

「イヴの時間 劇場版」 [Blu-ray]

 

 作品冒頭でテレビニュースが流れるシーンがある。そこで印象的なネタがいくつか見られた。

 ロボットが食品を作ることが主流となっている世界観なので、ロボットが作った野菜は果たして本当に美味しいのか、こんな世の中だからこそ逆に農家の人間の手作りが良くはないかという広告が流れていた。その内にはロボが作ったトマトが学校給食や各家庭の食卓に出周るのがリアル世界でも一般的になるのかもしれない。考えさせられる。野菜の収穫が、冷たいロボの手で行われようが、農家の人の血の通った暖かい手で行われようが、上手ければそれで良いではないか、とも思える。まぁこの問題はそこまで重要でもない気がする。

 

 次に興味深いのは、ロボットに対して過度な愛情、友情を感じることで依存する人間心理についのてニュース。こういう状態の人たちのことを作中では「ドリ系」と呼んでいる。

 高性能なロボットは、ロボットである証明となる頭上のリングを消せばもはや人かロボが見分けがつかないほどリアルな作りとなっている。こうなると、ただの道具として扱うのに抵抗が出るかもしれない。作中には見た目からしてロボロボしいテックス、もっと旧式のカトランのような人間とは程遠いものも登場するが、他の人型のものはすごくリアルである。表情も上手く作れて、ごく自然に喋ることも出来る。その上感情があるようにも見える。道具か人かで考えると、極めて人よりの道具と想うのが普通くらいかなと思える。そうなると、中には道具の域を越えてはっきり人と同じように感じる者も出てくるだろう。

 実際にはまだ我々の日常にはいもしない人に近いロボットがもしいたら、人間はどのようにロボットに向かい合うのだろう。そんな仮定の上での想像が膨らんだ。我が家にもサミィやアキコのようにハキハキ喋れる可愛いロボットがいたら、ドキドキすることも無きにしもあらずかもしれない。全てが仮定、妄想なのでハッキリとしたアンサーは出ない。

 

 冒頭にそんなニュースシーンを用意したことで、ロボは人とは全く違う道具なのだと突き放す内容になっているのかと思えばそう単純でもなかった。中身を追っていけば、そんなニュースとは真逆の価値観である「ロボットと人間を区別しない」をルールにした喫茶店イヴの時間」での物語がメインになっている。普段は無表情で道具感が強いロボットも、この喫茶店にいる間は人間と同じようにおしゃべりを楽しみ、コーヒーを飲む。

 養育ロボットが我が子を想う真心やリクオのことを気にかけるサミィの本音がイヴの時間店内では濃く見ることができる。マサキをこよなく愛して守っているように見えるテックスの物語には感動出来た。こういう場面を見ていると、ロボットにだって心があるのだからそこのところを考えて大事にしてよ的なこともメッセージ性として盛り込んでいるように思える。相反する価値観がそれぞれ見える二面性が魅力的な作品だった。

 

 ロボットが人間の領域に踏み込みすぎるのを恐れる人間心理も見られた。ロボットが関わる業種について査察を行う組織があり、ロボットが出入りする商業施設に偵察に出る者がいる。人に害悪を成すような行為、ロボット三原則を越えた活動が見られたらその店を潰すということになっている。ロボットを広く社会に出すなら、その上でいくつかの問題が出てくると予想出来る。その火消しをする組織を描く点はリアルだった。後にはこういうしっかりした組織も出てきそうだな。もしもの話だけど、その上でちょっとリアルな感じもするのが面白かった。

 

 それっぽい考察もしたけど、単純にイヴの時間に集まる個性的な客達の絡みが愉快で楽しかった。喫茶店のナギやサミィも可愛くて好きだった。

 出演声優は有名人ばかりで豪華な顔ぶれとなっていた。今は亡き水谷優子リクオの飲んだくれの姉役、石塚運昇がガラクタロボのカトラン役で出演している。カトランの物語はたくさん笑えた後にホロリとするもので良かった。懐かしい声が聴けて良かった。

 サミィ役の田中理恵は、これよりももっと前の「ちょびっツ」でもロボ娘役で出ていたなと思い出す。

 

 最初の作品が2008年ということを考えれば、時代を先取った感もなくはない。今後こういうロボットがどの家庭にもいることが当たり前になったら、そのときにはドリ系の問題もリアルに浮かび上がってきそうだ。なんたって人間はいつの世も優れた文明のなにかしらに依存したがるのだから。そんなわけで単純にシナリオも楽しめたが、ロボと人間の未来についても議論できてしまう意欲的な一作だった。私もイヴの時間に行ってナギのいれたイブレンドが飲みたい。

 

 

 

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2020年の良かった曲(10月~12月)

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 今期も楽しい曲にたくさん出会えた。2020年全体を振り返っても、多くの良曲に出会えて良かったと言える。やはり音楽は生活を彩る必須アイテムだ。そんな思い出の振り返りの時間がやって来た。 

 

 では、10月~12月に聴いていた曲を振り返ろう。

 

炎 / LiSA

 現在とんでもない勢いで映画館に人が流れ込んでいるという。彼らの目的は、劇場版鬼滅の刃を見るためらしい。そんな人気作の主題歌が炎と書いて読みは「ほむら」である。こちらの楽曲も映画と共ににとんでもなくヒットしているらしい。ガルデモ時代からLiSAを見守ってきた身からすると、この羽ばたきっぷりを見れたことがとても嬉しい。

 金と時間に余裕がない。そんな日々を送っているため、映画の方はチェックしていない。来年になってパッケージ化したらゆっくり見ようと想う。

 LiSA自身が推しにしている煉獄杏寿郎が活躍する様が歌詞内容に反映されているという。歌詞を読み上げていくと、未来に何かを残して燃え尽きていくという熱き人生の幕切れ的なものを読み取ることが出来る。どうやら熱くも悲しい展開が待っている劇場版作品になっているようだ。腐る程の人間が見た映画らしいが、私はまだ見ていないので、楽曲から内容を色々想像するのが楽しかったりする。

 テレビアニメOP曲の「紅蓮華」とは大きく異る魅力で攻めた楽曲で、今回は奥深きロックなバラード調になっている。心が震えるぜ。

 やはりLiSAは一流の表現者ということで、情感たっぷりに本曲を歌う様には圧巻のものがある。推しのことを考えているのがよく分かるもので良かった。

 アニメと音楽をやっていれば避けて通れない存在、それが音楽家梶浦由記」である。今回の曲は、LiSAと梶浦由記がタッグを組んで作ったものである。なるほど、最強の布陣であると分かる。梶浦由記の曲には心揺さぶるものがあって良い。

 

KISSIN' MY LIPS / Snow Man

Stories / Snow Man

君の彼氏になりたい。 / Snow Man

ファンターナモーレ / Snow Man

 岩本復活を待ち、貯めに貯めたセカンドシングルが10月に発売された。岩本が帰ってきたことを確認できた「音楽の日」を見て感動したのが記憶に新しい。良かった、このまま8人で行くなら応援を辞めるとまでは言わないものの、モチベーションは相当落ちる。キレキレの岩本のパフォーマンスには改めて感動出来る。

 一週間で90万枚以上を売りさばき、今となってはミリオンも突破してしまった。どんだけ行くんだよと驚いた。それだけに充実の内容となった良き一枚に仕上がっている。

「KISSIN' MY LIPS」「Stories」のダブルA面の二曲が強く、どちらもPVがある点で贅沢。3月、4月あたりの春の段階で両曲共に解禁されていたが、コロナ問題と岩本が引っ込んだ問題でここまで音源化が遅れた。その分、我々ファンの食いつきがすごかった。それを受けてのヒットでもあったと考えられる。

 

「KISSIN' MY LIPS」がまさかの全編英詩となった点は意外。国際的に売り込みたい彼らの意気込みが見えるというもの。犬と映り込んでいるPVはおしゃれ。目に蝶をくっつけて来るラウールの演出もインパクト大だった。椅子を使ったパフォーマンスもおしゃれで面白い。今年は先輩のV6も椅子を使ったセクシーなパフォーマンスを見せたので、ジャニーズ×椅子のパフォーマンスが熱い!

 皆で足を高く上げる振り付け、息のあったダンスが見られることから、映画「ウエスト・サイド物語」の一幕を思い出す。このイメージが湧くあたりSnow Manは良い軍団だと言える。

「KISSIN' MY LIPS」のパフォーマンスで注目したい点は、前作「D.D.」から引き続きフッカが指で「し~」をするところ。そして岩本、佐久間が椅子の上に立ってラップするところが上げられる。格好良いが子供に真似されないよう注意してほしい。

 

「Stories」はブラッククローバーのOPだったことで、発売前からかなり聴き込むことになった。デキる軍人って感じの帽子をかぶって真ん中で踊る岩本が大変推せる。ダンスがすごく格好良い。ショッピーの野太い雄叫びから始まるイントロ部分も良い。

 

「君の彼氏になりたい。」は、ファーストシングルカップリング曲の「Crazy FRESH Beat」ぽい中毒性あるリズムが見られ、自然とハメられる。ダブルA面に次いでこちらもキメキメのフォーメーションダンスが格好良く、そしてどこかユニークで面白くもある。佐久間くんがセンターに来るサビのダンスパートはお気に入りである。

 

「ファンターナモーレ」は、上記三曲とは異なるポップさと爽やかさがあって良い。誠に勝手なイメージを膨らませると、天気の良い優雅な日曜の朝という感じがして気持ち良くなる一曲である。あと、タイトルの字面からなんとなくジローラモを連想する点でも印象深い。

 

700,000,000,000,000,000,000,000の空で / LiGHTs

 テレビアニメ「Lapis Re:LiGHTs」挿入歌。

 読みは「セブンハンドレッドセクスティリオンの空で」。7以下0いっぱいの数字の日本読みは、なんと7000垓というもので、結局英語圏でも日本語圏でもまず口にしない単位の数字となっている。「垓って何さ?」って話だしね。上に青字で打ち込んだ0の数だってちゃんと本当のタイトルとあっているのか自信がない。

 頭がバグりそうになる膨大な数ひしめく世界観の楽曲のようだ。

 タイトルも興味を引く面白いものだし、アニメでキャラクターが本曲を披露するのを見て「なんか可愛い!」とも思ったのでフル版もしっかり聴いた。LiGHTsメンバーは皆可愛くて推せる。

 

Sacred world / RAISE A SUILEN

 テレビアニメ「アサルトリリィ BOUQUET」OP曲。

 ラスのソリッドな音楽性が出た格好良すぎる曲。一発でハマった 

 レイヤの太く伸びのあるボーカル、良い具合に主張の強弱を調整してぶっ込まれるチュチュの合いの手のバランスが良い。演奏もすごく格好良い。

 

イツカノキオク / 和氣あず未

 テレビアニメ「くまクマ熊ベアー」OP曲。

 アニゲーイレブンMCを務めるようになってから毎週顔を合わせるようになったことで気になる人物となってしまったのが和氣あず未。であればお歌の方も気になって聴いてしまう。優しくて可愛い歌声に癒やされる。本曲のゆったりとした曲調も癒やされるもので好きだった。

 

天空カフェテリア / Petit Rabbit’s  

 テレビアニメ「ご注文はうさぎですか?BLOOM」OP曲。

 思わずクルクルとダンスしたくなる可愛い一曲。歌詞のファンタジックさも面白くて可愛らしいので良い。

 相変わらず曲構成が秀逸、そしてキャラの可愛さを際立せる作りも萌えて良い。ごちうさシリーズの楽曲はとにかく面白くて可愛くてハマる。メンバー5人の歌声の相性も良い。

 

NEW ERA / SixTONES

 テレビアニメ「半妖の夜叉姫」OP曲。

 ストの次なるシングルもアニソン。アニメもジェシーも好きという私には嬉しい組み合わせである。

犬夜叉」初代OPを先輩のV6が歌っていた歴史のバトンを繋ぎ、今回の新作は後輩の彼らが担当するという流れにも熱いものを感じる。

 アニメの作風に合わせて楽曲、振り付けにも和のテイストが用いられている点がおしゃれで格好良い。デビュー前に「JAPONICA STYLE」なんて曲を引っさげて世界に顔を売り込んだだけあり、和の要素を売り込むなら慣れたものな軍団であると分かる。

 タイトルの意味は「新時代」。樹のラップ歌詞「聞き逃すなはじまりの合図」とは、まさにジャニーズ新時代を引っ張る彼らの活躍のことを指していると思える。相変わらずラップパートがご機嫌で格好良い。

 ファースト、セカンドに続いてサードシングルのここでもジェシーの英詩囁きが聞けてお耳がご機嫌。「Alright, Welcome to NEW ERA」のパートが格好良い。グループの強みの一つがジェシーのこの手のパフォーマンスだな。CDで聴くとやられる。

 

恋のうた (feat. 由崎司) / Yunomi

 テレビアニメ「トニカクカワイイ」OP曲。

 トニカクカワイイお嫁さんの司ちゃんが歌う本曲だが、聴いた感想はトニカクキモチヨイというものだった。

 雫が落ちる音、弦楽器の音色など、音楽で分かる和の良さが際立っていた。徐々にテンポが早くなっていく作りなどにも不思議な良さが見られる。作りが面白く結果とても良いものだった。

  司を演じる鬼頭明里は、今期アニメでたくさん歌を歌っているのが目立つ。本作の他に「ラブライブ」、「安達としまむら」各OP、EDにも参加している。鬼頭明里推しには大変おいしいクールとなった。ありがとう。

 

虹色Passions! / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

NEO SKY, NEO MAP! / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

 テレビアニメ「ラブライブ! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」のOP曲とED曲である。

 これまでのアニメシリーズももちろんチェックしていたが、楽曲にまではまり込むことはなかった。μ's、Aqoursの楽曲だってフルで聴いたことがあるものはひとつもないのだが、今回の9人の奏でるメロディはかなり良くてハマってしまい、思わずフル視聴してしまった。今年後半になってまさかの出会いとなって自分でも驚きである。この二曲、だいぶ良い。

 すごく元気になる明るい曲で、歌も上手いし、なにより声が可愛い。

 これに加えてアニメ各話でメンバーソロ曲も披露されている。そちらもなかなか完成度が高いので侮れない。

 

快眠! 安眠! スヤリスト生活 / スヤリス姫 (CV:水瀬いのり)

 どんな状況にあっても貪欲に快眠と安眠を求めるスヤリス姫の人生のテーマを歌ったような面白可愛い楽曲だった。ネタソングと思いきや、意外にもハメにくるしっかりした作りで、私もまんまとハマって鬼リピートしている。

 いつものイケボ風ではなく、力を抜いて楽に流す感じで歌ういのりんの歌唱法も可愛くて良い。

「ノンレム睡眠レム睡眠」を繰り返すパートには中毒性がある。

 

Brand new planet / Mr.Children

 先日放送されたFNS歌謡祭でテレビ初披露となった。これを見てやっぱりミスチルはすごいと感動した。この滲み出る本物の音楽家のオーラたるやすごいものがある。となると同時に、周りの連中の偽者感も浮いてくるものだが、そこのところはこれ以上触れないでおこう。

 櫻井さんが声を張って聴かせる爽やかなサビ部分良い。ロックも行けるグループだが、こういうポップでとっつきやすい曲も魅力的で良い。「新しい欲しい」という未来に希望が持てるフレーズも好みだ。

 

頑張れ、友よ! / A.B.C-Z

 今年はシングル二枚、アルバム一枚、メンバー全員で映画にも出演し、戸塚失踪で世の話題も持っていった。ということで良い仕事っぷりを見せたのがA.B.C-Zである。世は休止のこともあって嵐ブームが巻き起こっているが、エビにももっと注目してくれと心から想う。そりゃ大野くんや松潤だって良いけど、こっちの5人も絶対に良いのだから!エビを押し上げたい勢がここにいる。それが私だ。

 そんな私が頑張れと応援している彼らが歌う最新曲もまた頑張る友を応援する爽やか楽曲。今回のプロデュースはどこの音楽家が行ったのかと思えば、まさかのエガちゃんだった。あれ?音楽家じゃないよね。何かの間違いかと思ったが、本当にあのエガちゃんが書き上げたもので、あの芸風がまったく見られないちゃんとした曲で良かった。

 前作の「チートタイム」に色物要素が多かった分(否定ではありません)、今回のような爽やかナンバーだとエビの好青年な感じがもっと見えて良い。

 ハッシーの色気のある歌声がやはり好きだし、五関くんは別に何もしなくてもそこにいるだけでアロマ効果があるのでありがたい。

 

NOT FOUND / Sexy Zone

 やっと五人揃っての新シングルが出来上がった。新曲に合わせて用意した5人のセクゾの宣材写真を見た時には感動したものである。復活した松島の男前度に磨きがかかっている点は嬉しい。

 そしてこの楽曲の完成度にも感動できるものがあった。曲、歌詞、風磨の攻めたラップ、激しめのダンスの全てが良かった。フルメンバーで作るステージパフォーマンスなら、ここからここまでのことが出来るというグループの実力をモロに発揮した勇ましい仕事ぶりが見えた。今作は総合芸術でかかった5人の傑作だと信じている。今こそセクゾは円熟期であるという希望が見えるものだった。それだけにマリウスが前線を離れたことが惜しい。

 グループの新の姿が見つかったタイミングで出した作品タイトルがあえて逆の意味「NOT FOUND」という点がおしゃれ。我々PCユーザーなら割と目にするエラーコード404を歌詞に盛り込んだ風磨のラップも印象的だ。

 センターが入れ替わることで5人全員がよく見えるコンビネーションも良い。ころころ変わっても最後は佐藤勝利を真ん中にすっぽり収める点にやはり安心出来る。なにもセンターを固定することはないが、勝利には真ん中に置いて一番しっくり来る良さがあるのも確かなこと。

 ダンスが激しめで、特に上半身を激しく動かしているのが印象的。披露する前にはしっかり肩を回して体を暖めておかないと攣りそうだと思えた。

 新曲が良かっただけにマリウスのことは残念だが、いつかまた5人体制に戻って欲しい。

 

君という神話 / 麻枝准×やなぎなぎ

Goodbye Seven Seas / 麻枝准×やなぎなぎ

 テレビアニメ「神様になった日」OP曲とED曲。

 今年出したシングル「宝石の生まれるとき」「芽ぐみの雨」に次いでこれも私にスマッシュヒット。今年はやなぎなぎの当たり年で名曲連発となった。個人的に彼女のパーフェクトイヤーくらいに思っている。今回はマエジュンとのコンビで更にご機嫌ナンバーに仕上がっている。

 どちらの曲も綺麗で、伸びやかにして切なげな感じのするやなぎのボーカルも心に染みるものがあって良い。あと関係ないけど、アニメヒロインのひながめっちゃ可愛い。

 

ヒプノシスマイク -Rhyme Anima- / Division All Stars

 TVアニメ「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-」OP曲。

 今キテいるコンテンツだと噂には聞いていたので、恐る恐るアニメを見てみたらイカすOP曲にハマってしまった。格好良いし、全編ラップで魅せるご機嫌ナンバーである点はなかなか面白い。

 アニメに登場する4つのラップ軍団、合わせて12人で歌い繋ぐ熱いマイクリレーにお耳が気持ちよくなる。特に注目できるのは、出演者の中でもかなりお兄さんな速水奨が悠々とラップを行うパートだ。彼がラップを行うことについて、素直に意外だと思った。速水奨演じる寂雷先生は推しなので、集中して聴いてしまう。

 独歩くんの「月曜日は血尿に火曜日は胃潰瘍」というブラック企業戦士のあるあるネタを盛り込んだ歌詞も面白くて好き。

 ドラえもんでは音痴のガキ大将役を演じている木村昴が、ここでは上手に歌っている点も印象的だ。

 

I promise / King & Prince

 前作「Mazy Night」におけるダンスナンバーでの見せ方も良かったが、今回は王道に立ち戻ってキュンキュンくるロマンティックにしてドラマティックなラブソングを歌い上げた。やはりのこの感じが予てからのグループの色味が出るもので合っているとも言える。

  誰にも破れない約束をかわしに行くというやや攻めた王子様感が出た甘い歌詞に注目出来る。プロポーズの感じが見えるサビの振り付けも特徴的だ。今回も楽曲披露時の岸優太の眼力の強さに魅せられるものがある。

 最近はますますボーカル力と男前度に磨きがかかっている高橋海人、神宮寺勇太の活躍にも注目できる。二人の歌声が大変好みである。間奏のダンスパートでは、二人が美味しいところを持っていってる。

 今回曲の衣装は、皆揃って高そうなコートを着ている。最年少メンバーということもあり、やはり高橋海人といえばまだチビだった頃の姿が記憶に新しい。そんな彼が高そうなコートもしっかり着こなすことで、もう大人のお兄さんになったのだと感じることが出来た。最新曲のチェックを行うことでメンバーの成長も見えた。

 

 

 

 

 こんな感じで今年後半も主にジャニーズの曲とかアニソンが楽しかった。

 アルバムでは、嵐の「This is 嵐」、ときのそらの「ON STAGE!」を聴きまくった。

 

 

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 来年も音楽は止まらない。音楽を聴くことは、お耳が元気な限り楽しみ続けたい趣味だ。

 

 

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もっとアイズが見たい「ソード・オラトリア ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝」

ソード・オラトリア ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝」は、2017年4月から7月まで放送された全12話のテレビアニメ。

 

 現在、調子良く本編の第3シリーズが放送中であり、もちろんたのしく視聴している。

 本作も第3シリーズまで続く長期シリーズとなってしまった。早いもので、一作目スタートからあしかけ5年目になる。マジで時間が経つのがあっという間だな。

 これだけシリーズを重ねれば、さすがに初期のことは結構忘れていたりする。良いタイミングなので過去作をもう一度楽しもうと思った。ダンまち一期と二期の間に放送したのがソード・オラトリアである。ダンまち一期は、BD-BOXが出たタイミングで再視聴したので飛ばすことにし、今回は外伝の方から復習することにしよう。

 

 ベルくんがメインのダンまちを見ていて思うのが、アイズの出番ってあんまりなくない?ということだった。ヘスティアと並んでメインを張るツインヒロインの片割れなのに、登場も少なく、出たところで喋らない。これに関しては、アイズを演じた大西沙織も「セリフが少ない」とツッコミを入れていた。アイズにもっと会いたいということからも外伝の方をもう一度見ようと思った。

 

 本放送は、見ざるを得ない運命の下でもちろん見たのだが、まあまあ時間を置いてからの再視聴なのでかなり新鮮な気持ちで楽しめた。そしてこちらも面白いと素直に思えるものだった。見た感想を色々書いていこう。

 

ソード・オラトリア ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 Vol.6(初回仕様版)Blu-ray

 

 まずご機嫌なのは、ゆかちこと井口裕香の担当するOP曲「RE-ILLUSION」。なかなかポップで改めて良い。楽しくて可愛い曲だな。ダンまち各シリーズ各話の開戦の狼煙といえば井口裕香の歌声である。これの前に歌った「Hey World」よりもこっちのOP曲の方が実は好きだったりする。OPアニメでベートの猫耳がぴょこぴょこ動いている点はちょっと萌える。

 

 本編ではベルをメインにヘスティア・ファミリアを映していたが、外伝の方ではアイズをメインにロキ・ファリミアの物語を描く。本編と時制が重なる部分があり、ベルがこういうことをやっていた裏で、アイズ達はこのような行動を取っていたという本編の裏ストーリーが見えるのが面白みの一つとなっている。「とあるシリーズ」でいうところの「禁書目録」と「超電磁砲」の関係性みたいなものである。作品世界観をより深く突っ込んで楽しめる決して蛇足にはならない意欲作だった。加えて、外伝でしか楽しめない全く新たな新展開も待っているお得仕様だった。

 

 ダンまちでは出番が少なく、ミステリアス感が膨らむばかりで真意のよく見えないヒロインだったアイズだが、今回はそんな彼女の内面や生い立ちなども掘っていくのでアイズ好きには嬉しい展開が続いていた。

 

 改めてアイズの強さ、美しさが分かるものだった。テンペスト発動後に風をまとって所狭しと戦場を駆け巡る姿はまさに剣姫そのもの。アイズの戦闘も優雅で美しい。なんだかんだと色々な表現や説明も出来るのだが、近道して心を叫ぶとアイズがめっちゃ可愛くて見惚れる。

 アイズの可愛さが一番出ていたのは、極序盤のシーンのことだった。ミノタウロスからベルを助けたのに礼も言われず逃げられ、それをベートに笑われ、その末アイスがちょっと怒ってぷくっと頬をふくらませるところがマジで可愛かった。このシーンを演じる時には「もっと可愛く!」というディレションを受けたとアイズ役の大西沙織がBDオーディオコメンタリーで言ってた。

 

 今回はアイズの女子の部分がもっと見え、色んな表情も見れてお得だった。最初の内は断トツヘスティア推しだったのに、徐々にアイズにもハマるようになった。ここ二人に限らずダンまちには推せるヒロインが多いから侮れない。

 

 改めて想うのが、アイズのファッションはかなり責めた面白いものだということ。テンペストで空を舞うこともあるから軽量化を計らないといけないのだと想うけど、それにしても鎧が前半分しかない上、片方のおっぱいの下乳部分もモロ出ていて守れていないのは危ない。後半では化け物にふっ飛ばされて背中から岩壁に激突するのだが、あんなシーンを見るとちゃんとした鎧を着ていれば良かったのにと思わずにはいられない。ちょっとだけ貧ぼっちゃまの服装も思い出す。

 

 実はダンまちの方にも見切れるくらいに出演していたロキ・ファリミアの下っ端レフィーヤが、こちらではアイズと共にメインを張ることになる。ほぼ新キャラ扱いであり、意外なキャラが上に上がって来たと思った。

 ベルと同じく、遥か高みにいるアイズのことを追いかける下っ端戦士であり、アイズのことが大好きという点でもベルと同じである。このレフィーヤをメインに置く展開が個人的に好きだった。やっぱり耳の尖ったエルフ娘の需要は永劫朽ちることのないものだ。

 アイズを想うあまり、待ったをかけられないまま膨らんでいくレフィーヤの妄想が面白いし可愛い。基本は真面目で良い子だけど、頭の中はなかなかキャッホーなノリになっている面白い子でもあった。数回入るレフィーヤの妄想には笑えるものも多い。

 序盤では敵にビビって何も出来ないポンコツ魔道士だったレフィーヤが、着実に成長していく過程を追うのも外伝のお楽しみ要素の一つになっていた。とにかく可愛いので、そこにいれば目の保養になる良いキャラだった。

 

 本編で描かれたベルとアイズが一対一で修行するシーンが、今度はアイズ目線で描かれる。どんどん強くなって行くベルに対してアイズが「どうして君はそんなに早く強くなるの?」とポツリと言うシーンは、個人的にシリーズにおける名場面だと想う。印象的なシーンとワードだった。そんな二人の修行を実は覗き見していたレフィーヤが、アイズを独占されたことでベルに激しく嫉妬するのがまた可愛いので萌える。

 

 アイズ、レフィーヤをメインにしているが、他のロキ・ファリミアメンバーの物語もたくさん描かれるのが良かった。

 ロキ・ファリミアの仲良しファミリー感は見ていて癒やされるものがある。各メンバーは、個性良し、華やかな衣装も良しということで、箱推し出来る軍団だった。

 弱小チームのヘスティア・ファミリアとはそもそもの頭数が違い、単一のパワーでもやはりロキ・ファリミアが勝る。改めて圧巻の軍団だと思える。それにしても女子メンバーにセクハラし放題なロキの立場は楽しそう。

 

 ティオネ、ティオナの褐色のアマゾネス姉妹の出番が多い点に注目できる。姉は巨乳、妹は貧乳ということで、男性諸君が持つ胸に関する需要をどちらも叶えるもので良いバランスとなっている。どちらも可愛い。

 団長ラブ過ぎてキャラ崩壊を起こす姉が面白い。同じく貧乳のロキと一緒に妹のティオナがおっぱい体操をする回が大変良かった。

 

 ファミリアの若い綺麗どころということで、アイズ、レフィーヤ、ティオネ、ティオナの女子4人の絡みが結構見られ、そのシーンが尊い。オタク的に言うとてぇてぇだな。

 

 序盤こそ最低キャラ路線を行っていたベートだが、後に不器用が過ぎるだけで優しいツンデレ要素も持っているギャップ萌えの猫耳お兄だと分かる。普段の態度を見るに、絶対にアイズのことが好きなんだと想う。やばいくらいに口と態度が悪い点は、印象に残りすぎて忘れられない。ガレスのことはジジイ、リヴェリアのことはババア、アマゾネス姉妹のことはバカゾネスと呼ぶ。他はともかく美しいリヴェリアのことをババア呼びするのは頂けない。ここまで清々しく悪ぶっていると、逆に癖になってくるものもあり、結局ベートのことが好きになる。

 とあるシリーズのアクセラレータ、ヒロアカのかっちゃんなど、岡本信彦にはこの手の口が悪すぎる荒れたコミュ障の役がハマりすぎている。ベートもアクセラもかっちゃんも長期間続くシリーズのキャラなので、今後も岡本信彦と言えば荒れた役でヒットした役者というイメージが根付くだろう。荒れ狂った若者を演出する彼の芝居には一見の価値がある。

 

 ボスのロキに次いで軍団を支える三本柱のフィン、ガレス、リヴェリアの腐れ縁三人組の関係性も良い。ファミリアの大人組で、皆にとってはお父さん、お母さんの一面も見せる。

 レベル6の壁を前にして伸び悩むアイズのことを気にかけ、大人三人組が会議しているシーンには各員の優しさが見れて良い。というかアイズは本当に皆から好かれ、気にかけられてモテモテだなと気づいた。

 

 夜遅く外から帰ったアイズとレフィーヤを叱るリヴェリアにはママ味を感じてならない。女子メンバーの髪を梳く一面にも母性を感じる。

 年少メンバーに気を利かせるリヴェリアの立ち回りにも注目できるものがある。ベルに逃げられることについてアイズから相談を受ければ母のように耳を傾けてくれるし、未熟な後輩のレフィーヤの可能性を信じ、実地でしっかりサポートすることで成長を促す姿には良き上司の姿を見ることが出来る。格好良くて頼れるお姉さん、またはママでもあるリヴェリアが好きになる。  

 レフィーヤと同じくエルフ属なのでリヴェリアも尊い。アニメ一期ではリヴェリアを種田梨沙が演じていたが、この時は病気療養中だったので、ここからは川澄綾子にチェンジしている。こんなことも思い出して懐かしく見ていた。後には種田梨沙が業界復帰出来てよかったと思える。どちらの女優も推せるのでどっちの声でもありがたい。特に川澄綾子の声は好きすぎるからリヴェリアの出番が多いこのシリーズは楽しかった。

 

 後半によそからヘルプで派遣される鍛冶屋の椿も美しいヒロインで良かった。こんな奴いたっけとなり、再視聴まで忘れていた。巨乳キャラだが、鍛冶屋の業務上、おっぱいがあると仕事の邪魔だということを話していたのが印象に残る。

 

 外部ファミリアのフィルヴィスにも萌えるものがあった。最初はものすごく感じが悪い女で塩対応が胸に痛むものだったが、レフィーヤの愛がそんな固いガードを崩していく展開に萌える。最終的には二人が仲良しユリコンビにも見えてくる点でお得だった。

 

 ダンまちシリーズはバトルが熱い。久しぶりにソード・オラトリアを見たけど、こんなにバトル描写が迫力満点だったっけ?と思った。バトルシーンは格好良くてかなり楽しめる。

 モンスターが結構グロいデザインだったのも印象的。カラフルな芋虫のモンスターが大量に出るのがなかなか新鮮なグロい景色として記憶に残る。

 

 注目の新敵キャラのレヴィスの歪なキャラ性にも際立つものがある。美しき暗殺者でもあり、色気で男をベッドに誘い込んでサクッと始末してしまう仕事ぶりは恐ろしい。アイズとレヴィスがバトルを展開するシーンは迫力満点で格好良かった。アイズに執着して狙ってくるライバルポジのキャラになっていた。大原さやかの殺し屋テンションの芝居にはゾクリと来るものがあった。

 

 このレヴィスがボスキャラになるのだろうが、討伐せずに物語が終わっている。こうなるとレヴィスを倒すまでの流れが見たい。

 ダンまちが三期までやっているのにソード・オラトリアは一期のみ。ソード・オラトリアも二期を作って欲しいものだ。もっとアイズやレフィーヤに会いたい。レフィーヤなんてダンまちなら空気みたいなものだからな。

 

 そんな訳でロキ・ファリミアサイドの話もかなり楽しめた。

 

 

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