2004年公開の映画「アイ,ロボット」を見た。
有名な作品だし存在は知っていたが、忙しくて長らくチェック出来なかった作品である。14年も経ってやっと見れた。
この作品は日本人が好きそうだな~って思えた。面白い。中だるみせずに最後まで一気に見れた。
映画作品もピンキリで、たまにだけどダラダラ長いくせに全然面白くないっていう時間泥棒映画もある。だから、ある程度は前評判を確認してみた方が良い。この作品は評判良かったから安心して見れた。
CGで動きまくるロボの存在が際立つSFものばかりと思えば、事件捜査もちゃんと行うミステリーの一面も持つ作品だった。
やっぱり「金賭けてすげぇな~」と思えるのは鮮やかで迫力あるCGアクションにある。14年も前だが、今見てもこのCGの出来映えはすごいと思う。当時映画館で見たなら感動していたであろう。
舞台は2035年のアメリカ。各家庭一台が当たり前くらいに家庭用人型ロボットが普及しているという世界観。このロボのデザインが不気味というかなんというか、なかなか馴染めない顔をしている。子供だったら泣くかもしれない。
ロボット工学三原則というどこかの他のSF作品でも聞く様な決まりの下でロボは生活をしている。イレギュラーな事態により、この三原則の域を出ているようで出ていないような理屈をごねてロボの反乱が起こる。そんな感じの話。
ロボ博士の自殺事件から物語は始まっていく。事件捜査をする主人公の刑事スプーナーを演じたのはウィル・スミス。彼はやっぱり格好良い。コンバースのシューズをおろして「最高」と言って気分が高まっているシーンが印象的。コンバースは日本でも大人気ブランド。
スプーナーのロボ嫌いという良く言えばストイック、悪く言えば頑固なおっさんなキャラは共感できる。便利な家庭ロボットを使おうとせず、ロボが搭載された音声一つで再生と停止が可能な音楽プレーヤーを購入せず、アナログなプレーヤーを使っているのもレトロ好きの私としては好印象であった。CDもMDもあるけどあえてレコードを聴くみたいなこだわりと通ずる部分もある。と思う。
映画では車の自動運転が当たり前の世界となっているが、スプーナーは手動に切り替えて運転している。ロボを信用してないんだな。これもわかる。自動運転とか100年経っても安心できないと思う。終盤でスプーナーが格好良いバイクに跨るが、あのタイプのバイクでも絶滅級に古びたものをなっていた。
私も個人的には、便利になりすぎなロボ社会に危機感を抱いている。ロボに支配されてどうする、とはいつも思う。そこらへんの抵抗は便利なスマホがあるのに、私は今でもガラケーを使っていることに現れている。
作中で電子書籍が流行れば図書館の本に意味はあるの?的な会話を行っているのだが、私は絶対に紙で読みたい。この映画みたいなことを言う奴ばかりになって図書館が閉鎖するような未来が来ると思うと怖いわ~。
2035年に現実世界がここまでなことにはならないだろうけど、便利だからってロボに頼りすぎると調子こいたロボに支配されるなんてことになりかねない。フィクションなのだが、考えてみるとリアルにこの映画みたいなことになってもおかしくないような気がするから怖い。
今は犬ロボのアイボとか、人型もどきのペッパー君くらいのロボしかいないが、あれらよりももっと賢いロボが出てくるのは便利なようで恐怖でもある。
スプーナーがロボのサニーの取調べを行う前にしたウィンクが後の展開の伏線になる。ウィンクは「信じている」という合図。後にサニーがスプーナーにウィンクをして二人が信じあったことを確認するシーンが好き。ロボの怖さもわかるが、サニーのように繊細な感情を持つロボがいれば人とロボの友情も確立できるかもしれない。
この映画を見てからロボといったら一番にコレと言える曲「Mr. Roboto」が頭の中で流れて止まらない。そういう縁でYoutubeでコレのPVを見た。曲も最近音楽プレーヤーで聴いている。
ロボ関連曲だが、この映画とは別に関係のない曲である。
Styx - Mr. Roboto (Relaid Audio)
どうも ありがと ミスターロボット
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