「メタルスキンパニック MADOX-01」は1987年に発売されたOVA作品。
「フルメタル・パニック!」とタイトルが似ているというただそれだけの理由で手に取った作品なのだが、結構楽しめた。もちろん中身は何の関係もない作品だった。
本編は40分程でサクッと見れる。
意外にもDVD化して発売している。
内容
自動車修理工場で働く主人公杉本紘二は輸送中の「スレイヴ・トルーパー MADOX-01」をいじっていたら、うっかり乗り込んでしまい降りられなくなる。
ロボから降りることが出来ないまま、ロボは半ば暴走気味状態になる。そんな中で軍に追われながらも、待ち合わせをしていた恋人に会いに行くため主人公はロボに乗ったまま街を駆ける。意図せぬこととはいえ、結構街を壊して周る内容となっている。ひどい。
感想
ストーリーについては、とってつけたようなたわいもないものだと思うが、ロボやメカの作画は、これだけ古いにしてはすばらしいと思う。現在のアニメーションの礎的な何かが詰まっていて、決して駄作ではない。私は好きである。
「メタルスキン」とタイトルにある通り、登場するメカのメカメカしい肌が映える作品だった。そんなメタルなスキンを持つメカによるパニックな内容をお届けしていた。考えてみると、内容を要約したタイトルになっていた。
メカの絵もすばらしいが、その動きも滑らかで良かった。
偶然とはいえ、主人公のやったことの迷惑の規模はかなりのものだと思う。MADOXに乗ったままコンビニで買い物をするシーンはコミカルだった。というか、あんなとんでもない状況でよく女に会いに行く気になるなと思った。
MADOXはロボットなのか、ロボスーツなのか微妙なところなのだが、なかなか格好良い出来である。
主人公とビルで待ち合わせたヒロインのしおりちゃんは、出番が少ないが可愛かった。セリフも少なかったな。
主人公とは別のもう一機のロボに乗り込んだ女パイロットも、エロ格好良い感じでナイス。
MADOXの性能に対抗する戦車乗りのギルゴアが中々の戦闘狂。ギルゴアの戦車の性能がすごい。階段も楽々と登っていた。ギルゴアとの戦いは迫力があった。
「あんたもMADOXもまともじゃねぇよ!落ちちまえ~」と言って主人公がMADOXから脱出して、MADOXごとギルゴアをビルから落とすのは考えてみると可哀想。ギルゴアが出動したのは主人公が勝手にMADOXに乗ったのが原因なのにね、と思った。
短いのであっという間に終わってしまう。ぶっちゃけ、ストーリーとかはどうでも良く、メカ戦が格好良かったことと、しおりちゃんが可愛かったという感想くらいしかない。
あとは、あれだけ騒ぎを起こした主人公に、その後どういう処分が下ったのか気にはなった。
とりあえず、メカ好きには受けるであろう作品だった。
このパニックをお楽しみあれ。
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