こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

世紀末の名作を久しぶりに見たぜ「名探偵コナン 世紀末の魔術師」

名探偵コナン 世紀末の魔術師」は1999年4月に公開されたアニメ映画。

 名探偵コナンの劇場版シリーズ第3作目にあたる。

 

 先日の金曜ロードショーで放送したものを久しぶりに見た。というか、金曜ロードショー自体の存在を忘れていて久しぶりに見た。まだあの枠あったんだ。たまたまCMを見て懐かしいから録画して見たのだが、こいつがかなり面白かった。

 まぁ残念だったのはB'zの歌う主題歌「ONE」が聴けるエンドロールがカットされたのと、この作品に出た豪華なゲスト声優の名前が流れなかったこと。まぁテレビ編集なので仕方ないけど。

 

 これは公開時に映画館に行って見た作品なので想い出深い。子供のいたずらに対して私の母よりも我慢がいかないその妹、つまりは私の叔母に連れて行ってもらって見た。

 

 タイトルに「世紀末の」とあるあたり、公開した時期も世紀末でこのワードだけ見ても懐かしい。ノストラダムスの大予言通りだと世界の寿命は残り三ヶ月って時期だったんだな。この時分だからこそのタイトルになっている。世紀が明けた今だったらこのタイトルは気が早すぎる。

 

 さすがに昔一度見ただけなので内容はほぼ忘れていたが、右目を狙撃する恐怖のスナイパースコーピオンの存在、白鳥警部がグイグイくる、最後に怪盗キッドが体に鳩をめっちゃくっつけて華麗に消えるの三点だけは印象深くて覚えていた。

 よりにもよって目を射抜くというスコーピオンの殺人スタイルが怖くて、初めて見た後しばらくは右目守りがちな生活を送ったと記憶している。

 この映画を見て白鳥警部の存在を覚えた。厳密には白鳥警部は事件に全く関わっていなくて、登場する白鳥警部はキッドの変装なのだが、それでも彼がグイグイきて結構美味しいことになっていた。

 

 そんなこんなで想い出ある懐かしの劇場版コナンを振り返って行こう。

 

劇場版 名探偵コナン 世紀末の魔術師 [DVD]

 

 豪華な劇場版だけあって舞台が大きく動くのが印象的。最初は服部平次も出てくる大阪、お次には殺人おこりがちな豪華客船、最後は古城に行き、城の地下ダンジョンにも潜る。う~ん、推理系アドベンチャーゲームの物語展開にもありそう。

 

 工藤新一、服部平次怪盗キッドと作中のスターキャラが揃い踏みなのが良かった。服部は序盤のバイク事故で入院して事件解決時にはいないんだけどね。

 蘭姉ちゃんはもちろん好きなのだが、私は和葉派なので和葉が出たのも嬉しかった。

 

 怪盗キッドも序盤でスコーピオンの銃撃を受け、一時本編から離脱する。これには「え、死んだの?」ってなったけど、最後には美味しい出番があった。憎い演出だったぜ。

 

 ロシアのお偉いさんのお宝を巡る内容で、後半の地下冒険の展開はグーニーズとかを思い出して良い。推理も良いが冒険感も欲しいもの。お宝のエッグに光を当てると写真が映し出されるというあの仕掛けは素敵。

 お宝のエッグはマトリョーシカ仕掛けになっていて、歩美ちゃんがマトリョーシカのワードを出すと毛利探偵が「なにソレ?」の反応を示す。この時期にはマトリョーシカって日本に定着していなかったのかとか想った。

 

 目暮警部が毛利探偵が出歩けば殺人が起きるとツッコミを入れるが、それに加えて白鳥警部(キッドの変装)が毛利探偵に死神がついている的なグサリとくる皮肉を言う所が印象的だった。視聴者が皆想っていることを目暮警部よりも更に一歩突っ込んで言うのが爽快だった。

 

 豪華客船の中でコナンが阿笠博士に電話するシーンで緑の公衆電話を使っている。このあたりに時代を感じる。当時は今ほど携帯電話が普及していないからな。世紀末ならまだポケベルだな。ピッチフォンが私の周りで見られるようになったのは2000年を過ぎてからのことだったと思う。田舎だったからね。

 

 見所は蘭姉ちゃんがもしかしてコナン君と新一は同一人物では?と疑いをかける展開。テレビ放送が1996年にスタートしたからこの当時だと3年一緒にいたわけだ。期間的に言うとそこに行き着いておかしいことはない。物語の根っこの部分に触れる重要ポイントとなったのだが、怪盗キッドのナイスアシストでバレずに済んだ。ここは見ていてヒヤヒヤしたぜ。

 

 個人的にちょっと笑いのツボったのが、後半で少年探偵団の皆が古城の地下隠し通路に落っこちるところ。元太君が最初に落ちて、そのお腹に光彦と歩美ちゃんが落ちる。光彦が元太の腹に落ちておいて「ごめん」もなく「柔らかいお腹ですね~」みたいなことを呑気に言ってるのがウケた。

 少年探偵団のガキ三人が地下探検中に小松未歩の「謎」を歌っているのが懐かしい。

 

 実はスコーピオンその人だったヒロインの浦思 青蘭(ほし せいらん)さんのナイスな御御足を見た毛利探偵が「色っぽい足~」みたいなこと言って鼻の下を伸ばしているのが面白い。最後にも「あの美しい足の青蘭さんがスコーピオンだったなんて~」とか言ってがっかりしている間抜けな感じもウケた。足フェチかよ。

 

 映画用のオリキャラなら青蘭も良かったが、もうひとりのヒロイン香坂 夏美(こうさか なつみ)も良かった。夏美が可愛かった。蘭姉ちゃんよりも可愛く描かれていると想う。夏美を演じた篠原恵美のエロくて綺麗な声も良かった。

 

 世紀末なんて時期に公開した一昔前の映画を見て、声優好き観点から思うことは出演した役者の中にお亡くなりになった方が多いこと。犯人だった青蘭役の藤田淑子は去年末に亡くなった。大塚周夫石塚運昇などの声も懐かしかった。

 塩沢兼人時代の白鳥警部も懐かしくて良かった。塩沢さんは二枚目だって楽々やってのけるが、個人的にはキザな詐欺師っぽい声だと思うんだよな。好きな声優だった。この時分には白鳥警部補から白鳥警部へと格上げした時期だったんだよな。

 

 そんなこんなですごい久しぶりに見た劇場版コナンをたっぷり楽しんでしまった。

 やっぱりアニメっていいね。

 

 それににしても、コナンは今でも毎週見ているのだが、黒の組織との決着はいつ着くのだろう。 

 

 

 名探偵の姿を最終回まで追い続けるぜ。

 

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