こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

こしのり漫遊記 その43「コロナでも開店するパチンコ屋ニュースに見る我が国の労働大国&娯楽大国的一面」

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 今ほど日本がおかしいと想うこともそうそうない。そのくらい日本を揺るがした大問題となったのがコロナウイルスだ。

 年末まで日本が国として存続し、これをきめる組織が動けるのなら、今年の流行語は「コロナ」で決まりだろう。流行って嬉しいことは何もないが、ここ2ヶ月くらいでこのワードを見ない、聞かないという日がない。

 

 日々ヤフーニュースを覗くのが私の密かな趣味になっている。ヤフーを開くとトップにはコロナに感染した者の数、加えてコロナで死んだ者の数もがバンと大きめに出てくる。こんな不景気な暗い情報がトップに出てくるなんて、楽しい日本は一体どこに行ったことやら。

 

 コロナのせいで本当に色々なことがおかしくなっていると分かるが、中でも最近目についたニュースがコロナ騒ぎの中でも展開するパチンコ商売について。

 パチンコ屋は狭い空間にたくさんの人が集まる。そこで感染者が増えることは十分に考えられる。だからお店を閉めろという要請が国から入り、近隣の住民からは開店していることに文句が入るという。

 

 お店からすればただ勤労に励んでいるだけのこと。ニート生活保護者がわんさかいる我が国において、ちゃんとお店を開けて仕事をするのは称賛に値することだ。働かない者はどこまでも働かない一方、働き者の中には休むことも忘れて気づくと死んでいるという、いわゆる過労死者が出ることも珍しくはないのが日本だ。労働大国日本で、働いて人から文句を言われる。こんなおかしなことはコロナ騒動の下でしか起きないだろう。

 

 働くのは当たり前、多くの者がその意識で生きているだろうが、その多数派の意識が崩れるのが今回の異常時だ。このニュースを見れば、働き者が叱られるってそんなことがあるんだと不思議に思った。

 

 お店側についてそんなことを思った次には、そんな危ない異常時にもかかわらず、死を覚悟しても店にやってくる客もどうなのよ?とツッコんでしまった。玉を弾く、それをやりたいがために県をも越えて人間が集まるという。これには「暇かっ!」とも想う。

 

 お店の方は稼ぎが滞るとおまんまの食い上げになるので、それはもう必死にやっているのだと想う。一日休むだけでも月の売上はぐっと落ちるだろう。でも客の方はと言うと、危険の中でも来るような店ではないだろうと想う。だってここは生活必需品を求める人が集まる店ではなく、完全に遊技場だからである。

 

 緊急事態宣言なんてものが発令された時にわざわざ遊技場に来る、これは見方によると異常かもしれない。人が休日にどこで遊ぼうがそれは全く自由なことだ。他者がつっこむことはなにもない。しかしそこの事情が変わってしまうのが、今のこの異常事態である。今は人が遊技場で遊ぶのを叱る人間がたくさんいる。日本は労働大国であると同時に、多様化を極めた娯楽が光る娯楽大国でもある。だから遊びたい者もたくさんいる。

 

 こんな状態でもパチンコ屋に来る人間の多くはきっと賭け狂いなのだろう。私は主義でもって予てから遊技場には出入りしないことにしている。だから詳しくは知らないが、聞いた話によると、パチンコはじめ多くの遊技場でのサービス内容には、中毒性の強いものが多いらしい。怖い話だが、パチンコ屋に来て球体を目で追う、それに魅せられて判断力や分別が欠如する者も少なからず、いやむしろたくさんいるらしい。コロナもだが、パチンコの中毒性も怖い。

 そんな危ない者達の中に極稀にパチプロという者がいて、これは遊戯を離れて飯を食うためガチの職業としてパチンコをやっているという。お店に出入りする人間達の思惑は様々あるらしい。

 

 働きたい商売人が働けない、休みに遊びたい者が自由に遊べない、そんな社会の不自由を産んだコロナが憎い。こうなると予てから大人しくヒッキーをやっている者が一番行儀が良くなるではないか。令和に入って早々おかしな事件がやって来たものだ。一刻も速く日本がクリアな状態の労働と娯楽の大国に戻って欲しい。

 

 

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