こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

楽しいおばけの一家「アダムス・ファミリー」

アダムス・ファミリー」は、1991年に公開されたアメリカ映画。

 

 そういえばコレのスーファミソフトが出ていたのを思い出す。しかしどんな内容かよく覚えていないし、どうもタイトルからトラップ一家と混同して記憶の整理が出来ない。そんな中、先日BSで放送されたのを視聴した感想を書いて行こう。

 

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 いきなり楽しいお歌から始まるので楽しいお話っぽいと期待させてくれる。内容は知らないのに、本作のテーマ曲は聞けば一発で記憶にピンとくるものがあった。このテーマ曲は色んな所で聞いたことがある。なかなか良い曲だ。

 

 見るからに怪しい洋館に住む楽しいおばけの一家「アダムスファミリー」の物語が展開する。住んでいる者達も見るからに不気味な連中ばかりだ。

 

 アダムスファミリーの大黒柱のお父さんゴメズは、ゴルフの練習をしてご近所さんの家の窓ガラスをぶち割る難点があるのが玉に瑕だが、家族思いの良いお父さんだ。

 

 そんなゴメズには生き別れた兄がいて、それがある日突然帰って来ることでファミリーに新しい風が吹き、一層ファミリーのコミカルな日常が見れるものとなる。

 

 兄フェスターは青白い丸顔をした巨漢でフランケンシュタインの怪物みたいな見た目だった。こいつが実はそっくりさんが変装した偽物で、兄のふりをしてアダムス家に侵入してお宝を奪うのが目的の悪者なのである。

 兄が知っているはずの記憶を知らないなど成り代わりに粗が目立つのだが、これが結構バレないままにダラダラと家族に溶け込んで行く間抜けな展開が楽しい。バミューダ・トライアングルでやり残した仕事があるから早めに引き上げるとかいう明らかな嘘は子供にも怪しまれていた。

 

 ホラーチックな中にブラックジョークも盛り込んだファミリーもので、不気味なテイストで「フルハウス」をやるみたいな感じの作品だった。特別面白いという点もないけど、かといって退屈しないものだった。

 

 初っ端から動く手の「ハンド」がうねうねと屋敷を歩くシーンには興味を惹かれた。「ゼルダの伝説」に登場する「フロアマスター」という手だけの怪物を思い出した。ハンドが活躍する描写は特撮やSFの要素もあって良い。

 

 他の家族も個性的だ。娘のウェンズデーは不気味な感じを出しつつも可愛らしく、息子のパグズリーはややジャイアン味を醸しながらも可愛いお子様だ。

 なにより良かったのはファミリーのお母さんでゴメズの嫁のモーティシア。青白い肌に黒衣をまとったセクシーなお母さん。これは控えに言ってエロい。エロくて良い。危険な女感にもゾクリと来る目の保養になるヒロインだった。

 

 後半では悪者共の策により、アダムス家の屋敷が差し押さえになる。ゴメズは正義は勝つ的な意気込みで裁判に臨むが、裁判シーンなんてほぼ描かず、即惨敗して家を出ていく羽目になる。勢い込んですぐに負けて貧乏生活に入るテンポ感が良い。

 差し押さえ後にはハンドがオフィスが一生懸命働いているのが印象的。

 

 ステファニーとパグズリーの学芸会で見られた仕込みの血液の量が酷い。出血しすぎて面白いけど気味が悪かった。ステージも客も真っ赤になるこのシーンも記憶に残る。

 

 中盤のパーティーのシーンでおかしな連中ばかりが集まるシーンも異質で印象的だ。

 

 歪な集団によるファミリー劇ではあったが、家族愛を感じる楽しいものでもあった。こうしてコロナで家族と会えない時期に見ると、家族っていいなとも思える。見終わるとちょっと家族に会いたくなったぜ。それからスーファミのゲームもまたやってみようかなとも思えた。

 

アダムス・ファミリー [DVD]

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  • 発売日: 2013/08/07
  • メディア: DVD
 

 

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