こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

もっと楽しくなって帰ってきたおばけの一家「アダムス・ファミリー2」

アダムス・ファミリー2」は1993年に公開されたアメリカ映画。

 

 

 個人的には一作目よりも楽しい二作目だった。

 

アダムス・ファミリー2 (字幕版)

 

 

内容

 序盤でゴメズとモーティシアの間に待望の赤ちゃんが生まれ、今回からは新ファミリーが増える。

 

 赤ちゃんのベビーシッターを雇うことになるが、こんな独特なメンツで固められたアダムス家に馴染む猛者はおらず、皆次々と辞めていってしまう。そんな中デビーのみは順応力が高く、ファミリーに慣れてシッターを続けることになる。

 

 デビーの正体は、資産家の男と結婚しては殺して金を奪うというとんでもない悪党だった。長男フェスターが資産をもっているから彼女に狙われることになる。

 フェスターはまんまと騙され結婚してしまうが、丈夫すぎてこの道のプロのデビーでも全然殺せない。

 

 ウェンズデーはデビーの正体に気づき、伯父さんを助けようと思うが、謎のキャンプイベントに押し込まれ、なかなか脱走できない。家族の危機を守るためキャンプ会場を抜け出そうとするウェンズデーとパグズリーの戦いも展開される。

 

感想

 冒頭でいきなり赤ちゃんが誕生する。

 可愛いくて元気な赤ちゃんなのだが、見るとビックリ!

 

 「髭、生えてるやないか!」

 

 そう、生まれていきなり髭が生えているのだ。赤ちゃんで既に髭が生えているのなどこれよりも後に世に出る作品「世紀末リーダー伝たけし」の主人公少年たけしくらいだ。たけしを思い出した。

 

 下の兄弟が生まれての焦りもあったのか、他の二人の子供たちはおかしな迷信から赤ちゃんを殺害しようとする。この辺りがこの作品らしいブラックなギャグ展開だな。不謹慎なガキ共だと思った。

 赤ちゃんはまず丈夫だし、強運の持ち主で姉と兄の攻撃を見事交わして無事元気に過ごすことになる。

 

 愉快だけどおばけの一家ということで見た目はなんだか暗いファミリーに、可愛い赤ちゃんが追加したことで明るい雰囲気になったのが良かった。

 

 ウェンズデーの謎のキャラ性が魅力的で好きだった。

 ウェンズデーが友人の女子と赤ちゃんが生まれることについて語るシーンは印象的だった。

 友人女子はやはり子供なので、赤ちゃんはコウノトリがキャベツ畑に運んで来るものだと言うが、ウェンズデーは幼い見た目でも知識豊富で一言「セックス」と返す。正解だが、友人の年齢を考えるとまだコウノトリが運んでくるものだと信じたいところである。この私もガキの頃には「ダンボ」「ヨッシーアイランド」あたりの知識で赤ちゃんはコウノトリが運んで来るのだと思っていた。懐かしい思いにもなる攻めたシーンで好きだった。全体的にはポップで明るい子供向けでもイケる作品だが、ウェンズデーが生命の根源を説くこのシーンは子供には早い要素だった。

 

 前回の事件を経て正式にフェスターがファミリーの一員として合流している。前作で初めてフェスターを見た時には、不気味なまっ白大だるまと思っていた。今作ではそこにも慣れ、一周回ってこれはこれで愛嬌のある白だるまだと思えるようになった。それにしてもゴメズと似ていないから見た目に兄弟要素がないな。

 

 アダムス家は変人ばかりで一般人にはやや敬遠されがちな家庭だ。でも金をもっていることから今回でも悪者は近づいてくる。で、前回同様皆まったりしているため、なかなか悪者の存在に気づかない。

 フェスターの財産を狙い、ベビーシッターとして家に上がりこんで来たデビーがやけにエロい。見た目で人を判断してはいけないと親にも先生にも言われて大きくなってきたが、この女がちゃんと仕事が出来るとは思えない。なにか怪しいと思ったら結婚詐欺的な悪党だった。

 前作から私の推しているモーティシア一人でセクシー要素は十分なところに、デビーというこれまた元気なセクシー姉さんが出てくるので、男性諸君には更に楽しめる感じになっていて良い。

 

 前回も今回も最初に悪者の存在に気づくのは勘の良いウェンズデー。敵も危険察知能力があるようで、厄介なウェンズデーをパグズリーもろともキャンプにぶち込む作戦に出る。この謎のキャンプでの騒動がなかなかに面白い。

 今回の見どころはデビーがフェスターに迫るが作戦がなかなか上手くいかないことと、キャンプから脱走しようとあれこれ頑張る子供たちの戦いにある。これら二つのシーンを交互に、そしてとてもコミカルに描くのが楽しい。

 

 キャンプの指導者、他の参加者の子供達の中にも曲者がいて楽しめる。やり手のウェンズデーでもなかなか脱走出来ない展開が面白い。キャンプ後半の子供達によるイミフな演劇も楽しめるものだった。なんかめちゃくちゃな劇で楽しかった。

 

 キャンプに来た他所の家の子供たちと比べると、改めてウェンズデーとパグズリーっておかしなお子様だと思えた。ウェンズデーの一般人離れした感性が際立つ展開になっている。キャンプの中でウェンズデーが笑顔を見せたのはとても珍しい。そして可愛かった。

 

 キャンプの問題児を閉じ込める部屋で名作「バンビ」を見ることや、部屋の壁にマイケル・ジャクソンアイコラ写真が飾ってある点が印象的だった。

 

 殺しのプロのデビーも丈夫なフェスターの始末には困ってしまう展開も楽しめた。視聴していくと、どうやらフェスターは童貞であり、そ以前に恋愛経験がゼロに近いらしい。だからデビーの誘惑にホイホイ騙されて結婚まで行くが、なかなか殺せない。

 風呂に古のでかいラジオを放り込んで感電死させる、最終的には家ごと爆弾で吹っ飛ばすなどデビーもフェスターの消し方の方法を選ばず作戦を展開させるが全然死なない。元気に帰還するフェスターの笑顔が好きになる。

 

 殺す殺さないの過激な関係を経て、もしかして最後には二人が本当に愛し合う展開もあるのかもと期待したが、デビーは悪さを働いた報いを受けて最後には墓の下に眠ることになる。

 

 フェスターは自分と同じく真っ白な嫁をゲットしてハッピーエンドになって良かった。

 

 ラストシーンでデビーの墓の下から手が出るところだけはビックリした。最後だけは本当にホラー作品でありそうな演出をしてくるから油断して見ていると思わぬビックリをもらった。

 

 ハンドが初っ端からよく動く。ハンドの活躍を描く点には特撮要素があるのが良かった。

 

アダムス・ファミリー2 [Blu-ray]

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  • 発売日: 2019/12/25
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