「ピポサルレーサー」は2006年に発売されたPSPソフト。
幅広く色んなジャンルを展開したあのサルゲッチュシリーズの一作であり、今回はサル共がカーレースをするという内容のものになっている。マリカーがしたいけど任天堂機器を全く所持していないというヘビーなソニーユーザーにはおすすめな一本である。とにあえず退屈はしないレースゲームだと思う。
今年の夏休み、ハードオフにて100円で購入したものを遊んでみたところ、これがなかなか楽しい。これで100円なら完全にお得。PSPの割と初期の段階でこんなに楽しいソフトがあったのだと知った。それといつも思うけどハードオフの値札シールって本当に剥がしにくい。いい加減別のものを開発したりしないのだろうか。
PSPのポリゴンってこんな感じなんだ。結構綺麗。
PSPの役割として強い要素は美少女ゲームを起動させることであり、この手の動きが激しいゲームは久しぶりなので結構新鮮だった。たまには画面にサルを映すのも悪くない。
まずサル共の扱うマシンだが、これが近未来テイストな変わったものだった。このマシンデザインは格好良い。
マリオカートのようにガッチリした車に乗り込むのではなく、四つん這いになったところで手足に4本のタイヤをセットして走るみたいな感じだった。四肢を扱う感じでタイヤ同士を近づける事が可能であり、タイヤ同士を寄せ合って流線型になったところで加速モードに変形可能となる。二つのモードの切り替えを上手く行うことでレースを有利に進める点が面白くて変わった要素になっている。
見た目からタイヤ位置を変えるモードチェンジまで、諸々合わせて「爆走兄弟レッツ&ゴー!!MAX」でいうところのバイスイントルーダーを思い出すマシンだった。もしかしてアレをヒントに設計したのか。こうなると合体可能な相棒機のファントムブレード的なマシンも求めたいところだが、そういうゲームではないので合体機とかは無い。
初期のマシンはそんなのだが、レースでポイントを稼いだりすることで色んなマシンを選べるようになり、それぞれをカスタムするアイテムもゲットできる。この点はやり込み要素となっている。マシン数はとても多く、格好良いものからとんでもないものまで様々ある。
肝心なゲーム内容だが、あくまで基本的には楽しいものだった。しかし、おそらくプレイした人間の多くは共通のストレスを感じただろう。それと言うのが敵レーサーの過剰にして理不尽な攻めを受けることである。「そんなにキツくあたる?」というくらいアイテムで攻撃される。
このゲームでは、一発の攻撃が大きくレース結果に響いてくる。序盤はリードしていても、一度後退すると仕組み上復帰がなかなか難しい。攻撃を避ける腕も必要だが、勝利に関しては運が大きくものを言うこともあるっちゃあるので困る。ファイナルラップで攻撃を受けて足止めを喰らえば当然苛立ちもマックスになる。そんな訳で厳しい仕様になっている。もっとライトでハートフルな仕様でも良かったと思う。ゲームレベルでいうと結構難しい箇所もあると思う。
難しいといえば、ゲーム進行上で打ち倒さなければならないボスキャラのピポトロンのことも忘れられない。こいつの攻略も結構運がものをいうかもしれない。ピポトロンがすごく速い。なかなか追いつくのが困難である。この点は子供向けレベルではないかもしれない。だがその分倒すに当たってはやりごたえも感じる。
コースは複数あってそれぞれが結構楽しめるものだった。地下鉄を行く楽しい雰囲気のコースや、難易度の高い直角カーブのコースがあったりして刺激的な内容になっている。
寝る前にちょっとのつもりが、気づくとなかなかの時間やり込んでしまうこともあった。レースゲームの魅力はちょっとのつもりでサクッと出遊べる点だな。
という訳でサルがレースする可愛い雰囲気の楽しいゲームだった。
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