こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

生誕40周年記念!思い出のファミコンソフトを振り返ろう その5

 

ロウ・オブ・ザ・ウエスト 西部の掟 

 これを知っている人間を1人も知らない。マイナーゲームなんだと思う。

 これは変わったテンションのゲームで、こういうのは他には無かったかもしれない。私も初プレイ時には「何やコレ?」となるばかりだった。

 

 西部劇の世界で自分は町のシェリフを操る。シェリフの後ろ姿が映り手のアップが目立つので、デカい手のゲームというイメージが強く残る。

 

 シューティングかと思ったらメインは会話形式のアドベンチャーもの。これは色んな連中との会話を楽しむゲームである。

 会話相手は基本拳銃を持っているから、最初から敵意が無いヤツでも選択肢によっては銃を構えて来る。そうなったらこちらも抜いて撃ち殺すシューティングになる。

 

 小さい頃に遊んでいた時には、マジで意味分からんかったので、ろくに会話もしない内に全部ド頭を撃ち抜いてスッキリするだけのゲームとして楽しんでいた。子供の単純理解って怖い。

 

 内容は撃った撃たれたの生死が絡む緊張感があるものなのに、各ステージ終了時の得点発表画面のBGMが呑気かつ軽快過ぎるものだったのに笑える。

 

マッドシティ

 屈強な戦士ビリーが、悪党に捕らわれた可愛い子ちゃんのアナベルを助けに行くお話。

 

 ゲームは横スクロールアクション、シューティング、レースゲームと各ステージごとにテイストが変わってくる。この点はバラエティ性があって楽しい。

 

 スタートは超密林からで、後半は都会のお屋敷まで移動する。この大冒険感が良かったぜ。

 チビスケの頃に遊んだら、沼からダイバースーツの兵隊が出てくるのにビビったものだ。

 

 音楽が格好良かったので今でも結構覚えている。

 

ポートピア連続殺人事件

「ポートピアだと?なにそれ?」「誰やねんヤスって?」

 まぁ皆が最初はそう思いながら手探りでやり始めた伝説のヤスゲーム。

  

 そうかぁヤスが犯人なのかぁ~というボヤッとしたようでそれが全ての情報がいきなり解禁される。ヤスを殴りたくなる。

 最初から犯人をバラしていくスタイルなら古畑任三郎とかもそうだったような。バラしから始まるミステリーだって面白いということだ。

 

 途中で我々にとってはホームともいえる3Dダンジョンステージに入っていくのも印象的。そこはすぐ終わるけどね。

 

 先にアクションゲームで慣れたお子様がやるには動きの少なさから退屈を覚えるであろう推理アドベンチャーなのだが、私はこういうのが意外にも好きな人間だった。

 これきっかけで「神宮寺三郎」「殺人倶楽部(と書いてマーダークラブ)」、名前が似ているという事で「ミシシッピー殺人事件」などにも手を出した。殺人とか謎解きとかのミステリージャンルが好きなんだな。

 

忍者ハットリくん

 山を飛び谷を越えて我々に会いに来た愛嬌ある忍者ハットリくんの冒険を描くアクションゲーム。

 

 現象としておかしいことから多くのプレイヤーに記憶されるのが、ステージクリアボーナスで挑戦できる「ちくわ or 鉄アレイ」のミニゲーム

 あれはウケる。ふにゃふにゃと鋼鉄が交互に落ちるから面白い。私が遊んでいる後ろで見ていた父が「鉄アレイ混ざっとるがな」と言って笑っていた記憶は永遠のもの。

 

 そこは笑ったけど、アクションゲームとして全体を振り返ると、ごめんけどそんなに面白くなかったような。

 

オバケのQ太郎 ワンワンパニック

 ごめんけど、アニメ、漫画、そしてファミコンソフト、どれで言っても前述のハットリくんよりQちゃん派でした。

 知ってるかい、Qちゃんて連載初期だと髪の毛がもう少しだけ多めに生えていたんだぜ。ちょっと経ってから3本という設定が定着したんだ。という思い出うんちくを披露しておこう。

 

 こちらは割りと広めのステージを飛んで跳ねて進んでいく。

 美味そうな食い物をゲットするのが楽しかった。Qちゃんは大して働かないのに良く食う。

 Qちゃんの永遠の天敵の犬が遠吠え攻撃をしてくるのも印象的。

 ダメージを食らって死ぬ時のリアクションも可愛かった。たまにやりたくなる。

 

かんしゃく玉なげカン太郎の東海道五十三次

「誰?」「そんでドコ?」

 人生経験浅き幼少の身で遊ぶと知らないことが多すぎる。そんなよく知らない世界のゲームだけど楽しくプレイした。

 

 花火師の主人公が、火薬玉を投げまくって誰でも爆破させながら東海道を行く和風アクションゲーム。

 これにハマった当時は、じいさんばあさんが見ている時代劇を一緒に見ては誰を見ても「カン太郎おるやん!」といもしない人物の名を連発していた。とさっき母が言ってました。

 

 ずっと後に社会の教科書で知ることになる東海道五十三次を、それと知らずに先んじてプチ旅行出来た良きコンテンツとなった。端から端までだとめっちゃ長いらしい。

 

いっき

 歴史の授業で「どんと突き出す2分5厘」という物騒かつ耳残り良きセンス高めのワードを知った。

 アレってこれのことかぁ~。百姓が竹槍をどんと突き出して悪徳役人をぶっ潰すゲームだったなぁ。

 地租の設定をふっかけ値にすれば、普段大人しい百姓だって持つ物持って代官屋敷に攻め入るものだ。そこんところが分かるゲーム。

 

 歴史の教科書に記される百姓一揆の内容が見える和風テイストなお勉強ゲームだった。

 私はこのゲームが大好きです。とても楽しい。

 最初は「いっき」ていう名前の主人公が戦うゲームと思ったら違ったね。

 

トランスフォーマー コンボイの謎

 おもちゃもアニメもイケイケな皆大好きトランスフォーマー。そのゲーム版なのだが、こちらは謎深まるカオスな出来だった。イケてない。

 

 ゲーム発売当時の昭和時代、しばらく経った平成時代、そして本日の令和時代。お気づきだろうか。結局どの時間軸でもずっと謎なのだ。そんな深き謎を持つコンボイは、時代が産んだブラックボックスなのかもしれない。

 たくさん学問を積み論文も仕上げてきた私だが、こいつのことは一生分からん。

 

 プレイスタートして数秒の内に死ねる危険な世界を前にした当時の子供たちはきっと怒って泣いたことだろう。敵の攻撃が見えん。

 現代では危険なバカゲークソゲー、ネタゲーのどれもにカウントされているとのこと。何れにせよ時代に名前と記憶を刻んだなら大金星!

 私はだいたいのシリーズでメガトロン派でした。

 

元祖西遊記スーパーモンキー大冒険 

 元祖を名乗るのを許してなるものか。

 

 こいつの初見は自らのプレイではなく、お兄ちゃんが遊んでいるのを見てのことだった。

 

 そのお兄ちゃんが数分プレイしての反応がコレだ

   ↓

「え?は?」

 

 しばらく経過……

 

「で?」

 

 以上。 

 

 あまり口数が多い方ではないお兄ちゃんだが、それを抜きにしても言葉があまり出てこない。そのくらい内容がなんというか異次元過ぎて困ったゲーム。

 

 西遊記を題材にしたRPGゲームではあるらしいのだが、それ以外はよく分からん。

 常人が理解するには文明レベルが高すぎるのだと思う。だから点数を出そうにも測定不能なのだが、そもそもプレイ対象とする子供に向けてそれだけ意味不明な作りであるならそれはもうまごうことなきクソゲーだと呼べよう。

 

 というわけで、これだけ色々遊んできた私が出会った中で一位のクソゲーだと思う。

 日本でリリースされた全ゲームの内、おそらく4割くらいはクソゲーが占めているというのが個人的推移だ。そこに殿堂入りする勢いで鎮座しているのがコイツだ。

 

 我が家のおにいちゃんが困惑を示すのもそのはず。まじで意味分からん。どこがどうとかを言い表す段階にも及ばない初手から落ちまでずっと訳が分からん。

 いい大人が真剣に会議した結果プレスリリースし、店頭に並んでお客さんの家に届く。その過程を踏んだ商品とはとても思えん出来だ!これなら俺が書いた藤子不二雄漫画キャラがクロスオーバーする超非公式漫画の方が一億倍面白いわ!とまで言ってお兄ちゃんが投げたゲームです。

 天竺に着いたのならそこで皆揃ってしっかり反省してください。そんなに怒る子じゃないのです。そのお兄ちゃんをあれだけ怒らせた出来は異常。 

 

 個人的サルのゲーム3選といえば本作と「ソンソン」「中華大仙」が上げられる。他の二作は面白かったけど、スーパーモンキーはクソだった。

 

koshinori.hatenablog.com

 

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