こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

学校に行きたくなるギャルゲー「学☆王 -THE ROYAL SEVEN STARS- +METEOR」

「学☆王 -THE ROYAL SEVEN STARS- +METEOR」は、2013年3月28日に発売されたPSP対応ゲームソフト。

 

 暑いなぁ~マジで暑い。

 大昔の先祖から宿るDNAが全球凍結の時代を懐かしんでいる。

 私も暑いよりは寒いに強い人間なので、同じく地球が終わるとしても灼熱化よりは全球凍結を望みます。

 

 そんな暑さをぶっ飛ばすまでは行かずともほどほどに和らげてくれるのがギャルゲー。ギャルを見て心を燃やせ。燃やし尽くせば当初よりは涼しくなっているかもしれない(科学的根拠皆無の我が法則です)。

 

 今回遊んだゲームはだいたい10年前のゲームだ。

 時代はそろそろVitaが出てきそうな段階を迫えていた。PSPでは終盤のソフトになったはず。VitaでなくPSPで出ていて良かった。だってVita持ってないもん。その内買います。

 

 このゲームをゲットした理由は、まず文句無しに可愛いこと、そして我らがゆかちこと井口裕香が攻略ヒロインの一人として参戦しているから。ゆかちに誘われて財布の紐が緩んだぜ。

 ゆかちが演じるヒロインはPSP版の追加ヒロインだった。先に出たPC版では電話越しに声だけ聞こえるキャラだったらしい。まさかの絵もイベントも追加の昇格ヒロインとかすごい。それをゆかちが演じるならやるっきゃない!

 ちなみに今日はゆかちの誕生日です。何歳になったかは相手がレディなので表記しません。ググってね。

 

 こちらのゲームは去年の10月末からプレイを開始していた。そこからちょこっとずつ進めて、年内には4人のヒロインのルートをクリアした。残る一人がPSPからの追加ヒロインだったのだが、それを残して私の生活がマジに忙しくなり、ゆっくりとギャルゲーをやっているだけの落ち着きとしばらく疎遠になってしまったのだ。

 人生ってホントなにがあるか分からない。だからギャルゲーなんて出来るうちにしっかりやっとけ。ゆっくりとギャルゲーなんてやっている余裕があるなら、人はそれを幸せと感じて大事なメモリーすべき。今日も人生悟っています。

 

 半年以上放置だったのを7月に入ってやっと再開出来た。半年も空いていれば顔やキャラは覚えているものの、一部キャラの名前を忘れていたりする。

 こうして人は悲しいくらい忘れて行く生き物だと証明されていくのだろう。て、さっき聴いてたミスチルの曲で言ってた(何の曲か分かるかな?)。

 

 このゲームのジャンルは「 学校に行きたくなるADV」。

 ほぅ、青春が爆発しておる。

 

 学校が好きなヤツらが集まって楽しく熱く青春し、その中でしっかりラブる(←そんな言葉あるのか?)。そういうゲームだ。

 

 学校は給食が美味かったけど、後は結構メンドい。そんなサクッと簡単に済む思いれくらいしかない私だが、このゲームをやれば「そういえば学校も要所要所で趣ある楽しさポイントがあったなぁ~」とか思い出せて来た。

 

 そんな学校大好きゲームを楽しんだ感想を殴り書いて行こう。

 

学☆王 -THE ROYAL SEVEN STARS- +METEOR 通常版

 

 主人公はなんと宇宙から地上に降りてきたプリンス。その名は「大陸」と書いてヒロトくん。

 

 宇宙からの入校となるので、新学期が始まってかなりの日数遅刻して上陸する。それもだいたい1ヶ月くらい。

 もとから遅れての予定でなく、普通に期日より遅刻しての到着となった。まぁ移動が宇宙船に乗っての旅なので、地上の旅と比べると想像出来ない遅延トラブルがあっても不思議ではない。

 

 主人公がよその星からの転入生という段階でぶっ飛んだ設定だが、彼が降り立った地上もまた普通ではない世界に設定されていた。

とある魔術の禁書目録」では、都市がまるごと学園というすごい設定があった。こちでらはそれよりもっと規模を広げて国家レベルで全部学園になっている。どんだけ「学び」を推進したいんだよ。

 そこら中に学生と学校が溢れている。想像するとすごい世界観。

 地上は学園だらけで、地下にも世界が広がりそこにも人が住んでいる。

 

 ヒロトやヒロインズ達も当然学生なわけなのだが、彼らが通う学校はしっかりばっちり広くて立派な学校なのに生徒が全部で7人しかいない。もちろん先生もまともに配属されていない。

 

 先輩ヒロインが学生のくせして教師免許を既に持っている。一部は彼女が教鞭をとり、他の多くはDSの「脳を鍛える大人のDSトレーニング」に出てくるカクカクしたおっさんみたいなAIが授業をしてくれる。このAIの先生は、AIだけど妻子持ちだと言うのだ。どういうこっちゃ。

 これはなんともまぁクセが凄い。

 ありえない世界観と無理をなんとか押し通すギャグ設定が光っている。

 

 この学校は過去に国家のお偉方と揉めたとかなんとかで、強めの圧力をかけられている。かつていた生徒、教師もよその学校に取られてしまった。結果、廃校寸前に追い込まれてしまったのだ。

 というわけで、学校愛が強い者や後はなんとなくそこにいるようなヤツらも合わせてたったの7人でこの先の学園ライフをやっていくことになるのだ。別に過疎化が見られる地域でもないのにこんなことになるとか、ちょっと面白そう。

 そんな彼らは7人いるからってことで、タイトルにもなっているチーム「ロイヤルセブンスターズ」を結成する。7人で頑張るこの感じ、ちょっと「スズノネセブン」ぽい。

 

 ヒロトは学校に入って早々「自らの学校は自らの力で守らねば!」的に皆を盛り上げて都市上層部と対抗するのだ。

 

 そして上層部が放ってくるのが選りすぐりの学びのエリートの「イレブンマスター」。各員がなにかしらの学問のエリート教師であり、生徒達に割りと無理な課題を与えてくるのだ。これを突破しないと学校は潰されるみたいな感じになる。厳しい。

 

 イレブンマスターの中には胡散臭い年増ギャルの外国教師がいたり、メスのパンダがいたり、普通に主人公達よりガキのチビがいたり、オネエの猛者がいたりと、かなりネタ要素が強い。ジャネットこと田中夢子がネタっていて面白かった。

 

 イレブンマスターとやり合う中で、主人公達が友情で結ばり、そして時にはどれかと愛も育む暇無き青春が描かれていくのだ。楽しい!

 

 主人公のヒロトくんだが、やはり主人公スキルたるラッキースケベを有している。

 序盤から各ヒロインとセクシーイベントを次々こなしていく。

 光莉の風呂シーンを拝み、海月のお着替えシーンに遭遇し、マルルのオープンになった下半身を見て、比奈夕のトイレシーンも見る。

 ヒロインズとのラッキースケベによる精神的お近づきまでが実にスピーディーだった。ここは良し。

 

 ヒロトの星には学校のような学びの機関がなかったらしく、何を見ても彼は感動する。とにかく学校のいちいちに興奮する学校大好き野郎なんだな。そうしてはしゃいでる分には可愛いヤツに見えて良し。

 

 ゲーム全体の内容はかなりボリューミーで、ぶっちゃけ長すぎて疲れた感もあった。まぁ実際の学校生活も普通に「長いわ!」ってなるものだと実体験があるし、学校というコンテンツを短く語るのは無理な話なんだろうな。

 

 学園ライフは楽しくてギャグや萌えはグッド。でもまったりの日常シーンのターンが長すぎて刺激に欠けるといえばそれもそうなんだよな。

 ルートに解放はめちゃ簡単でルートの入り口はどこだ?と迷うターンなどまるで無かった。スキップもかっ飛びスピードでストレスを感じなかったぜ。

 

 ヒロインは全部可愛くて声優も良かった。

 加えて男子の友人キャラのハラショー、エロケンの2人も愛すべきおバカなあんちくしょうでナイスだった。

 ハラショーはいつも忙しく色んなバイトをしていて、エロケンはあらゆるエロに首を突っ込んでいく。そんな点がユニークでした。

 

 ではここらで何よりも作品の肝たるヒロインズを振り返ろう。

 

近衛 光莉(このえ あかり) 

声: 高森奈津美

 まず名前読みがひかりじゃなくてあかりなんだ。

 エロケン先輩がよく口にするちょっぴりエッチなネタにも敏感に反応しちゃう年頃のツンデレヒロイン。

 高森奈津美にキャンキャン吠える元気なツンデレ女の芝居をさせたら実にグッド。

 

 極序盤にヒロトとお風呂で一悶着起こしたりするが、それでも居候として家においてくれるあたり非常に面倒見が良い。実によく出来たツンデレ

 皆の前では取ってつけたようにツンツンしているくせに、2人っきりだとデレる。そこも良い。ていうか2人切りでもデレないならダメじゃん。

 

 イレブンマスター側から真に狙われているのはあかりの実力。

 主人公から見れば親しきパンピーの同居人と感じられるが、実はめっちゃ勉強が出来る。そこを向こうも欲しがっているのだ。まさかそこまでの実力者とは思わなかった。

 このルートでは主人公もめっちゃ勉強を頑張ってイレブンマスター試験突破に貢献する。異星人の勉学吸収スピードは思ったよりも早い。

 

 時に言動の荒さが見えることもあるが、とても仲間想いで学校の事も大切にしている。そんなめちゃ良い子で萌えました。

 ちびっ子から人気でボランティアもしている。なんて社会に明るい子。

 

天宮寺・アクアリウス・海月(てんぐうじ アクアリウス うづき)
声:福圓美里

 名前、長い。

 そこらの男子も圧倒するくらいの体力バカなスポーツ女子。全校生徒が7人だから、運動部部をやろうにも1人なのだが、それでもしっかり朝練をしている。そこでお着替えシーンにばったりなんて嬉しいこともあった。

 

 一番男子のノリで来る子だから早々に壁なく仲良しになれた。

 こんな感じだから鈍い脳筋女子と思いきや、意外と周囲を見て理解を示すしっかり者な点を持っている。弟がいるお姉ちゃんでもあるからしっかりしているのかも。

 ヒロトがどのヒロインのルートに突っ込んでも、仲間の状況や乙女心、男子心がなんとなく読める海月は「お前、あいつの事気になるんやろ?」的に全部を察した上で接してくれる。これは、男子だったとしてもモテるタイプだと思う。だから私もかなりこの子の事が好きになった。

 

 そんな彼女なので、こっちが好きになればそれもなんとなく察する。で、色々事情があってまずは振られるのだ。意外にも壁が高く、簡単には付き合えないところに焦れたが、そんなお預けの先で結ばれたらもっと楽しいってことは皆知っているよね?

 振られてもそこはヒロト自身のガッツと仲間達の応援を受けて愛の課題を越えて行く。総員で青春しているこの感じが結構楽しかった。

 

 運動ばかりの女と思いきや、意外にもピアノが弾けるお嬢様だった。海月はポップな女子だが、実家は堅いお家柄。それが関係して後々の彼女の青春は面倒なことになる。

 

 海月ルートの一番の踏ん張り所は、実家絡みの面倒で学園から遠くの世界に行ってしまった彼女を取り戻すための戦いにある。

 ここでは高い塔を登って敵のボスと対峙し、オリジナルルールのゲームを行う事になる。それがルーラ&フォースという結構頭を使うもので、なんかカイジみたいな雰囲気だったような。

 

 すったもんだの末に海月を奪取して結婚して終わる。めでたい。

 

 演じた福圓美里は、セガターンの頃からもギャルゲーに出てくれるし、プリキュアにも出てくれるしで長期間に渡って助かる。

 

アンネマリー・ローエンシュタイン
声:桜咲千依

 ただ一人の後輩ヒロイン。最年少なのに一番おっぱいがデカい。いわゆるロリ巨乳枠。

 

 名前は長ったらしいので皆の間だと通称まるるとされている。まるるかわええ!

 そもそも変わった環境の学校な上に、彼女とエロケンの兄妹は留学生という更に特別なポジにある。向こうの血はやはり優秀だぜ。エロケンが兄ってのが信じられない。

  

 良い子なんだけど、ちょっと天然ボケさんみたい。おパンツ穿き忘れて登校をかますレベルのおっちょこちょいが期待出来ます。

 

 謎なのが、アルパカさんのスタンドを連れていること。まぁパンダがそこらを歩いているようなゲームだから、アルパカがふわふわ浮いていても誰も気にしないみたい。

 

「人んち」のが付くけど、やはり可愛い妹ヒロインだからしっかり愛せる。面白変人の兄貴の存在が気にならなくなったら楽しくお付き合い出来そう。

 

  まるるとのデート回は楽しかった。

 文化祭の出し物でまるるが「きしめん」の空耳でお馴染みの名曲「true my heart」を歌ってくれるのはありがたい。

 

黛 比奈夕(まゆずみ ひなゆ)
声:小野涼子

 先輩ヒロインなのに一番ちんちくりんのロリ枠。だいたいの日本人はロリが好きだから、この手のヒロインを配置しておけばプレイ意欲も向上します。もうこれは先祖から伝わる遺伝子レベルの趣向なのだから仕方ない。

 

 ちっこくて可愛けどクールキャラでもあるから、基本ボソボソ喋ってあまりデレない。それをデレさせるのが楽しいってものよ。

 

 この子が特殊なのはその能力にあるのだが、簡単に言って天才レベルなんだよな。

 生徒なのに教師の免許もあり、一部授業の面倒を見てくれる。医学知識にも長けている医者の卵でもある。ステータスが一般人レベルではない。  

 そんな出来た人間だから、ロイヤルセブンスターズのメンバーであると共に、向こう側の天才軍団イレブンマスターにも席を置いている。まさかのこちら側とあちら側を兼ねる特殊ポジの女だったとは驚き!

 

 イレブンマスターの試験時には敵側にも回るので、一体最終的にはどう落ち着くんだコイツは?と気になって見ていた。7割こっちで、3割は向こう側の人間みたいな感じだった。

 

 可愛い顔して結構S気質持ち。割りと頻繁にエロケンを攻撃している。そんなやりとりも楽しい。

 

 彼女とデートに行くとスイーツ屋でバナナを無駄にエロく食うという結構ご褒美なイベントをかましてくれる。あれは妙に想い出に残ります。

 

 小野涼子はギャルゲーでよく出会う役者なのだが、こんなクールな芝居は初めて見たかも。もっと元気に可愛く萌える役で知っていたので、こんな感じにクールな子もやるんだという発見になった。

 

宙乃(そらの)
声:井口裕香

 主人公の妹。

 主人公もそうだが、異星人文化圏には名字とかは無いらしい。

 

 割りと頻繁に電話をかけてくる。どこからかけてんだコイツ?と謎になるが、後には妹も地球に姿を表す。

 

 なんたってゆかちが演じているのでキュンキュン来る可愛いさがある。ラジオでは結構ふざけた事言ってるお姉さんだけど、やはりアクトレスなんだな~。しっかり萌えました。

 

 PSP版から攻略ヒロインとして昇格されて実に良かった。

 

 お兄ちゃんお兄ちゃんと言って慕ってくるのは可愛い。このお兄ちゃんと妹というラブをするには倫理的に厄介な壁を越えて行かねば話にならんのだが、この兄妹は都合よく複雑な家庭環境にある。

 ヒロトから見たら片親でなく、どっちの親とも血の繋がりがない。それでも兄妹という結構変わった関係性なんだな。だから詳しく血の事を見れば、しっかり他人でもある。じゃあ全て問題なし。

 

 地球に来た妹の世話なんかを焼いていく内に「こいつも谷間が出来るくらいにはおっぱいが育っておる」的な女としての成長を感じ始めるのである。そうなったらヒロトくんもただぼけぇ~としたお兄ちゃんをやっているに留まるわけにはいかない。その後はめっちゃ仲良くなります。

 

 ここがポイントなのだが、当初はなんかちんちくりんの奴に見えていたのだが、実は結構おっぱいがある。それが後で分かってくるのだ。本当に無いのは比奈夕のみで、あとはなんだかんだあるヒロインズだったな。

 

 最後は母星にて結婚したっぽいです。良き話。

 

まとめ

 楽しい学園ライフと惑星間交流、とんでもない国家の設定、変人が多いユニークなキャラ性などが特徴的な作品だった。

 これは学校も良いもんだと思える内容でした。ゆかちの妹声も良かったっす。

 

 それからave;new feat.佐倉紗織が担当した主題歌3曲が全部良い。なんてレベルが高いんだ。

「My Sweet Lady」「FLUORITE DIARY」「My Little Glory」それぞれ味わい深い名曲だ。

 これらは昨年末から今日まで何回も聴いている。コレを書いてる今も聴いている。

 

 各ヒロインのルートのラストシーンはスキップ状態でも必ず標準モードに戻り、エンディング曲に合わせてヒロインの最後の愛の言葉が流れるようになっている。この絶対にセリフと楽曲をセットで楽しませるオチの仕組みも憎いものだった。

 

 少年少女よ、各員にとって青春の基地たる学校を楽しめ!

 これを格言としてこのゲームの振り返りを終わろう。

 

 

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