学校では学べない魂の経典「MOTHER2」で知れる大事な事はまだまだたくさんある。なのでまだまだ列挙していこう!
それから全然関係ないけど、今日はドナルドダックの誕生日です。
祝え!ディズニー信者たちよ!
私はグーフィー推しです。
サルに学べよ神秘の力
最近の人間の私にはホントかどうかはっきりとは分からないことだが、その昔には今日の人間もサルっぽかったとか。サルの仲間から毛量が減って脳が発達したのが私であるらしい。生命の根っこを辿ればサルと我々はソウルブラザーズである。
その点からか、MOTHERでは1~3までサルを神秘的ポジに置いて大事にしたり、時にいじめたりもしている。
2でのサルの大きな役割は、プレイする上でめっちゃ便利になるテレポートを教えてくれること。テレポートを行うサルがいるって凄いなぁ。サルがめっちゃ可愛い。
テレポートに失敗すると真っ黒焦げになる演出もユニークだった。初期だとテレポートにも助走距離がいる。ていうか走って飛ぶんだ。
熟練度が増すと助走距離、移動面積が減って疲れずにテレポート出来るようになる。
このような神秘的知恵をくれるサルは大事にしたい地球の仲間である。それも学べるエコなゲーム。
中居くんは偉い!
このゲームはジャニーズ発の究極アイドル「SMAP」との繋がりが浅からず深からずって感じで、とにかく縁がある。
まずはグループのフロントマン キムタクがCMに出ている。だからキムタクは偉い!
そしてゲームスタート時にプレイヤーが入力する4人の主人公の名前、ペットの犬、好きな献立、ネスのPK必殺のネーミングを全部おまかせ設定にすると、SMAP関連ワードに統一される。SMAP6人が名前を提供しているのが偉い!
中でも稲垣くん、中居くんは心が広い。
女の子のポーラの名前なのに、そこは稲垣吾郎くんの担当で「ごろこ」になっている。
笑える美味しさがあるものの、ちょっと酷い使われ方とも取れるのが中居くんの名前。ネスが飼っている犬の名前にファーストネーム「まさひろ」が使用されるが、ちょっといじって「まさひろりん」になっている。このイジられ方を許可した中居くんは心が広い。だから偉い!
それから森くんは食い物の「もりそば」になっているのも笑う。
ちなみに私は草彅くん推しでした。
スカスカのイケメンよりも内容の詰まったデブが良い
人は見た目よりも中身が重要なのかも。そんな学びもあるゲームでした。
ゲームの進行上、イケてるオレンジキッド、デブのアップルキッド、2人の若き発明家のどちらかに投資する流れになる。
見た目がハンサムってことでオレンジを選ぶと、クソみたないガラクタを作って寄越して来る。これを受け、我々はムカついた後にがっかりすることになるのだ。
正解はアップルキッドの方で、彼はコレがないとゲーム攻略が無理となる「タコ消しマシン」を作ってくれる。陰キャのデブと思いきや、キーパーソンとなる真のイケキャラだった。
デブをデブであるという理由オンリーでナメるな。これも学び。
人の外面なら目がついてる人間全員が見て分かることだ。しかし大事な部分である中身を見るにはそれなりの特訓が必要。そこを養ってこそ失敗の無い人生が掴めるってもの。この経験が活かされ、現在私は人を選ぶ立場にある。
ありがとうアップルキッド。そしてオレンジは許さん。
己の評価は過大でも過小でもなく適正値で
このゲームのシナリオで1位くらいに印象に残っているのが5匹の大モグラのお話。
確か砂漠かどこかの地下に潜ると、5匹のモグラと対峙することになる。
5匹いれば序列1~5位がいるのが当然のはず。しかし5匹のどれもが、自分は序列3位、つまりは実力順なら真ん中を自称するのだ。このオール3位主張が強烈に印象に残る。
イキって「俺が1番だ!」と言えば鼻につくしなんかダサい。かといって「この中で僕ほどクソザコはいませんよぉ~」とか言って自分をすごく下げる卑屈野郎がいればそれはそれでムカつくし、何よりも醜い。
若干腰低く譲り合いの精神で、ちょっと下がった3位で行く。各員が持つこの控えめな精神の事を和の心得と呼ぶのだろう。モグラに教わる和の心得でした。
そこは待て!
確かゲップーのアジトに乗り込む時の条件だったと思うが、滝の近くで3分くらいリアルに待機するターンがある。
子供心から言えばゲームの中で「待て」をされるのはキツイ。早く暴れたい。あのゲロモンスターをぶっ飛ばしたい。そのような逸る気持ちが、待機の体勢に入る邪魔をするのだ。
ここでは、やり遂げたいことがあるならあえて時を待つことも必要だと学んだ。
この他にリアルで待機するのが面倒でキツイゲームといえば「たけしの挑戦状」なんかがある。あれはマジでバカゲーだったな。
それと後の魔境に出てくるゲップーの色違いの「でかぐちゃぐちゃ」はネーミングセンスが最悪。名前が酷すぎる。あれが出て来た時にはマジで笑った。
少女の旅立ちにはフライパンを
メインキャラの4人の子供達の中で紅一点のポーラは、可愛くて可憐な少女である。だが古くから女子の方が強力な霊的エネルギーを持つと言われることもあるとかなんとかで、彼女の超能力が1番攻撃的に設定されている。
スマブラでしれっとネスが使っているPKサンダーやファイヤーなどの分かりやすい攻撃技は、原作だとポーラの技でネスは使えない。むしろネスは回復やバリアなどのサポート能力に長ける。
そんな最も攻撃に適した超能力を持つポーラが旅立つ時の装備武器はフライパンだった。あんなに強い少女でもそこは身近なフライパンを持って冒険にでるのかぁ。ちょっと笑える。
ちなみにこれの後に遊んだ「マリオRPG」だと、ヒロインのピーチの最強武器がフライパンだった。ポーラの最弱武器がピーチには最強というこの違いも何かユニーク。
少女よ、大志を抱いたならフライパンを握れ。これも学び。
故郷とは遠くに在りて想うもの
これは私の好きな映画「男はつらいよ」劇中でも用いられたセリフであり、概念でもある。
主人公ネスはまだまだ幼き少年。それが大冒険に出て時に後ろを振り返れば、心に見るのは愛しき故郷に違いない。
そこにはママが、妹が、ペットのまさひろりんがいる。そして電話越しにのみ登場するパパだってその内帰ってくるだろう。会いたい、今すぐに。
そうなったネスは、まさかのホームシックに罹る。これに罹ると戦闘でまともに使えない戦力へと成り下がってしまう。
ステータス異常なら眠り、火傷、痺れ、毒などが一般的だが、このゲームではまさかのホームシックが登場する。ポケモンやドラクエには無い親近感の湧くステータス異常だった。
そんな異常は実家に電話する、手紙を書くなどすれば治る。どの薬でも治らない少年ハートならではが罹るステータス異常がここにある。こんなゲームなんてよそにはない。
遠く離れて後にしないと分からない故郷の良さ、愛しさってのがある。その学びも得られる魂の経典でした。皆もたまには実家の母や妹に電話してみよう!
思い出パシャリは旅の醍醐味
冒険の要所要所に写真撮影スポットがある。ここに辿りつくと、空から謎のじじいが降ってきてカメラでパシャリと記念の1枚を撮ってくれる。あいつ結局誰やねん?
ネスがピースしてこちらを見るのが可愛い。ポーラにもこっちを見てピースして欲しかった。
どんな危険な過程を踏んでも旅は旅だ。ならば思い出ショットを残しておいて損はない。これも旅の醍醐味ってもの。
そんな素敵漫遊ライフの心得も見えて来る良きゲームだった。
真の邪悪は自分の中にこそある
巨悪と戦うネスの冒険の中で異質な敵となったのが「ネスのあくま」。気味の悪い銅像のような悪魔であり、その正体はネスの心に巣食う邪悪な念が具現化したものだった。
見えないだけで、真の恐怖とは己の内側にあるのかもしれない。そのように自分の人生を振り返ってしまうきっかけになる設定だった。
鳥人間が見せた無償の愛に涙する
フリチンの世界で有名なマジカントの冒険でネスを助けてくれるのが、鳥人間のフライングマン。こちらは1にも出てくる犠牲的な精神を抱く愛しき戦士である。
彼らの役割は打算なくただネスを助けること。体と魂を張ってネスを守る彼らの戦いに歓喜し涙したユーザーは、我が家の畳の目の数を全部合わせても足りないくらいいる。
他の仲間と違い、複数人いるフライングマンズの扱いはファイアーエムブレム式で死んだら二度と再び復活することはない。うらカンポーで回復させたいキャラ一位である。
死ねばフライングマンハウス近くにお墓が建てられるのだ。この墓の数をなるたけ少なくクリアまで持っていこうと我々は頑張るのであった。
フライングマンの勇気ある行動に胸を打たれたのも良き思い出。これをきっかけに、その後遊んだスターフォックスでは、鳥人間のファルコをとにかく守りたいと思うようになった。もちろんスリッピーもね!
人にはもちろん、鳥ににも優しく。それが清い人間のあり方だ。
マイベストプレイスは己の力で掴み取れ!
このゲームならではの不思議な設定が、ネスにとっての自分の場所を見つけて抑えること。
音の石の完成のため、各地を冒険してそれと決められたスポットへ訪れることになる。そこに居座っているボスを倒して回ることになるわけだが、奴らはここはお前の場所だと言う。
ネスにとっては自分の場所、奴らにとってはお前の場所。自分の場所に、そこを他人の場所と知っていながら居座る占領者がいる。ならば排除するしかない。それは口での説得だけで終わらないこともある。そんな時には最終手段の荒事で挑むべし。
本当に求める自分の場所の獲得のためであれば、人は戦うという選択肢だって用いる。そんなシビアな学びもあり。今日の私もまたその戦いの中にある。
本当の本当の本当に守りたいものがあれば、人はロボにだってなれる
最終戦に挑むにあたって、主人公達は親からもらった体を捨てることになる。最終戦はロボの体にならない限り切り抜けることが出来ない。子供達は自らロボット改造の手術を受けることになるのだ。
その勇ましき精神や良し。同時に子供にその選択肢を選ばせるしかない大人の無力さと狡猾さも見えるのがなんかダーク。アンドーナツじじいのことね。
守りたい世界があるならロボにだってなる。それが人の本気だと分かる熱血なノリもあった。
まとめ
楽しいゲームの中にも浅い、深い問わずの役立つ学びがある。だからMOTHERシリーズはすごい。中でも2が1番良かった。
これは22世紀にまで連れていきたい傑作発明である。
ありがとうMOTHER2。ジャケットに宿る真っ赤な勇姿を私はいつまでも忘れない。
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この本、超面白かったっす。大好きでした。おすすめ。
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