NHKといえば、受信料のことで度々ニュースに取り上げられて世を騒がせているイメージが強い。それがここ最近になってもっと話題に上っている気がする。
日々Yahoo!にアクセスするのだが、最近はNHKの受信料関係の記事がかなり上の方に出てくる。世間の動向をたくさん気にする人間ではないのだが、最近はこの問題がちょっとばかし気になる。
今日はNHKついていっぱい考えてつらつらと書き殴っていこう。
NHKは今後益々受信料徴収活動に力をいれるつもりだと強気に発言しているとか。まぁ向こうも番組なり電波なりを商品にして売る会社なのだから、たくさん売ってたくさん儲けを出したいのは分かる。でも、なんだかやり口が乱暴というか雑というか、ざっくり言えば良いイメージがしない。
老舗のテレビマンとしてやって来ている会社にしてはケチっていうか、どっかり構える余裕がないなぁと思わずにいられない。売上に一生懸命になるのは皆がそうだが、なんか綺麗に見えない。この徴収の仕組をしっかり見れば見る程、ともすればヤミの資金繰りのイメージが湧いてこないこともない。
昨今のNHKが発するメッセージとして、どうしても引っかかるワードが、未契約者への罰金について、そして支払い者と未支払い者における番組視聴の公平性についてだ。これがどちらも何だか嫌だなって思う。
まず「罰金」ってワードが悪いし物騒だ。
明日からこれこれのサービスを会社が提供する、顧客はそれを受ける。それには料金が発生する。この流れを会社と顧客で合意して契約が完了する。こんな契約を交わしてたっぷりサービスを味わっておきながら翌日から金を払わないなら、それは契約違反で罪とみなされて当然。だから罰として金を無理にでも戴く。この構造の正当性はアホでも分かるだろう。例にあげた罰金の問題をNHKのことにそっくりそのまま移行して考えると、ズレがあって納得しづらい。
掲げた者勝ちのガイドライン的なものをNHKがお客様に持ちかけ、テレビを持っていてお金を払ってくれていないから「罰金ちょうだい」と言ってきても納得がいかないだろう。社のルールだから、法律だからという雑な説明で投げても、お客様は簡単には納得しない。
この場合には、社会的物事の正当性を問う前に、単純に道徳観や価値観を優先して考えてしまうだろう。法令遵守は清いことで良いことだ。だが、それも己の正義感とマッチしてこそ守る意味がある。罰金と言われても、何をどこまで説明されても、罪の意識を全く感じない顧客が絶対に一定数いるはずだ。使用していないもの、この場合には見てもいない番組に対してお金は払えないという方が筋が通っていると思える。
映画だけ見る、ゲームのためだけにテレビを置いているという人にとっては、テレビはNHK受信機器の役割と価値がないのだ。NHKにも様々言い分があるのだろうが、罪だの罰だの言って来るのは酷くないか。そもそも結んでいない契約のことを話題に上げられて責められる、またはそれを契約しないこと事態を責められるって絶対に変。
罰金とは何事だ、その前に善行、悪行の定義について考えてこい!と感じるお客様もきっとたくさんいるだろう。そういう人達の意見がおかしいとは思えない。
次に視聴の公平性について。これも一見正しい良いことを言ってるように感じられるのだが、よく考えるとちょっと変。
お金を払っている人が番組を楽しむ。これは納得して番組視聴権利を購入しているのだから問題ない。一方で金も払ってないのに見まくっているヤツがいる。両者の関係性を考えると、払わずに楽しんでいるヤツがずるくない?とすぐに気づくだろう。こうなると確かに視聴者の公平性に問題があると思える。
でも、その前におかしいことがある。そもそもなんで有料放送が平等に全員の家に届いているの?NHKの言い分も3割くらいは分かる話だが、それを言うなら先に押し付けの公平性を見せたそっちも問題じゃない?そこまで言うなら先に顧客を選べば?と思わずにいられない。
例えば日本全戸にカニを送るとしよう。もちろん頼まれたことでなく勝手に送るのだ。勝手に送っておいて「じゃあ受け取ったからにはお金ちょうだいね」と言われても全員が払ってくれる訳がない。だってそんな買い物はしていないから。どんなお店でどんな買い物をしても、それが成立するのは買いたいヤツと売りたいヤツの意見が合致しした時だ。NHKの場合は、売りたい願望の押し付けになっている。これはカニではなく電波という目に見えないものだから意識しにくいだけで、よくよく考えると押し売り、または贈り詐欺と同じとも言えないだろうか。
物事の公平性を考えるのは大事だ。だが、それはいみじき成敗が可能な冷静な第三者にこそ出来るもの、NHKは一者なり二者に部類され、おまけに冷静な判断が出来る状態かどうかといえば、それもやや怪しい。まずは己が見境なく平等に電波を送るという行為を顧みた方が良い。不平等は良くないけど、かといって望まぬ押し付けの平等が好かれる訳ではない。
というかNHKって有料放送なのか?だったらアニマックスとかAT-Xもフルオープンしろやとも思える。他がNHKに合わせることが出来ないなら、NHKが有料放送らしく他のようにスクランブルにする。こっちの方がマナーだよな。これしか解決方法がないのではないか。たくさん意見を発しても、やはりお客様はいらないものだから買わない、払わないと言って一生納得することはないだろう。それか本当に国民の皆様に開きたい電波というなら完全無料にするとか。
有料放送のことを言うと、あくまで私の金銭感覚だが、NHKの料金は高い。一月1000円以上取れるものとは思っていなかったのだが、どうやら月額1500円近く取るらしい。ここも考えた方がよろしいのでは?と思う。
この会社がクソ番組を量産しているとは言わない。私だってたくさんNHK番組を見て楽しんできた。でも1500円の価値はないでしょと素直に思う。こればかりは趣味や個人の価値観だろうけど、他の有料放送と比較してもコレって高いのではないか。私がアニメ、ゲームなどの娯楽特化型人間だから言えることなのだが、アニマックスやAT-Xの優秀さと比べるともう全然ダメなわけである。1500円というとなかなかの額なので、当然なかなかの出来のものを上げてこないといけない。私の個人的採点では「1500円の仕事ではないんじゃない?」というのが素直な解答である。
この問題に関して極端な例えをすると、100グラム50円の鶏肉を買ったと思ったら、20グラムしか入っていなかったみたいな感じである。看板に偽りありな商売となる。提供されるサービスには、支払った額に見合った価値がなければならない。これぞエルリック兄弟が我々に授けた等価交換の定義である。払った分でお釣りが出る分には返金しなければならない。
この条件を突破できない者は全て商売人の肩書を降ろすことになる。このままだとNHKも危ないのではないか。
ちょっと話が変わるが、今の御時世を考えて欲しい。今はコロナで世界がパニックに陥っている。金どころではない、命が危ないのだ。一人の客の人生が、NHKという会社が危ないのレベルではなく、広義で考えるとこの国だって謎の病気で転覆の危機ではないか。そんな状況下にあって、ことによるとよく分からない買い物の金とも言える受信料をせびっている場合ではない。こんな時期にそんなことを一生懸命言ってくるところにも良いイメージが沸かない。
まぁフォローを入れておくと、コロナで家をなくす、会社もなくす、そもそも人も死ぬ、となれば契約口も減るのだろう。だからこそ生き残った者の中からたくさん集めるのに必死になるのは理解できないことではない。でも、なんか違うだろうとも思えてならない。
とにかくだ、ウダウダと黒い金の動きを検討するよりも先にNHKがさっさとやらないとがある。それは今年の春に中断したキングダムの三期の続きをさっさと作るということだ。
今回はNHKについて色々なことを考えた。社のやり口に否定的なことも言った。だが、私はあくまでNHKの番組が好きである。これまで素敵な番組をたくさん放送した実績は何をどうやっても動かない。こんな素敵な番組を作っている人達もきっと素敵な連中なのだろうと心から思う。だからNHKの番組事態は好き。ただ会社としての仕事のやり方がなんか嫌、というかはっきり嫌い。
ヤフコメに死ぬ程悪口を書き込まれているからこっちもショックだった。良い番組を流す会社なのにこんなに悪口を叩かれて情けない。私は叱咤もするが激励も飛ばしたい。NHKよ、今こそ社の方針をしっかり考えてくれ。いろいろやらかした過去があっても、未来は目の前の今この瞬間に取るべき行動をしっかり検討することで変えられるのだ。良い番組を作る綺麗な会社として今後の活動を行ってほしい。現段階では透明度が低い。だからスッケスケのクリアな会社になるまで頑張ってくれ。一定数に嫌われる一方で、ファンだって一定数いる会社なのだから、そこを大事にしてくれ。
それから今度NHKで放送するセーラームーンの企画は楽しみにしている。この手の番組作りも頑張ってくれ。
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